出産前後のカイロプラクティックケア/不妊症治療について

baby6

 

カイロプラクティックによる不妊症治療

ここ何年か、私の友人に子供ができることも多く、また臨床でも不妊に悩む女性が治療を受けにきたりと、
女性の妊娠や子育てについて考える機会が多くなりました。
また海外の最新のカイロプラクティックセミナーでも不妊に対するカイロプラクティック治療や赤ちゃんの治療がテーマになっていたりと今の世の中で注目されているのは間違いないでしょう。

女性にとって、妊娠と出産は人生で一番の大きなイベントです^^。

 

カイロプラクティックでの不妊治療はまだやっているところは多くはありませんが、とても有効です。
主に生殖器が関わる骨盤のバランス、そして内臓の状態はとても重要になります。私自身、不妊症に悩む患者さんを診ることがありますが、ある共通点があります。
それは骨盤のバランスが悪いこと、内臓下垂が起こっていて子宮を圧迫していること、骨盤の捻れや内臓下垂によって卵管が捻れてしまっていることなどです。また多くの場合、これに栄養の問題、消化吸収障害、アレルギー、副腎疲労が関わっています。

 

私がオーストラリアの尊敬する先生のクリニックに見学に行った時には、みなさん家族連れで治療を受けられているのがとても印象的だったのですが、特に不妊治療に来ている方は、夫婦で治療を受けられていました^^。

それもそう。男性に問題があるパターンももちろんあります。
男性に対しても背骨の治療はもちろん、睾丸や内臓下垂などについて治療をしたり、摂った方が良い栄養素の詳しい説明もしていましたね。その時、女性の方に対しては、EPAやDHAそして葉酸など、男性に対しては特にビタミンCを勧めていたのが記憶に残っています。またヒマワリの種やカボチャの種などの栄養豊富な種子類や有効なハーブに関しても話していました。

その先生の治療を受けると、かなりの成功率で妊娠出来るみたいです^^。

 

私もその先生にはまだ届かないかもしれませんが、背骨の治療はもとより、内臓下垂の治療、そして不妊や生殖器の問題によく起こる頭蓋骨の機能障害に対して治療することで、効果をあげています。
もちろん栄養面のサポートも欠かしません。

今後カイロプラティカにも、そういう方がたくさん受けに来て頂けると良いなと思います。
夫婦または家族で治療を受けるというのも、とても良いものだと思いませんか?
そうやって、妊娠する前のご夫婦、そして生まれてくる子供、ご家族、そういった輪の中に健康のサポートで関われること程、嬉しいことはありません。
また食事や栄養のことはやはり家族ぐるみで変えていくものだと考えています。
未来の子供達のことを考えると、これは外せないことだと思います。

 

 

出産前後のカイロプラクティックケア

最近、出産の前後にカイロプラクティックケアを受ける人が多くなってきました。
産婦人科や助産婦さんにカイロが紹介されるケースも増えてきたと思います。
またお母さん同士でも段々、出産前後の骨盤ケアは常識になりつつあるよう。
これは私にとっても喜ばしいことです。
なにより出産は女性にとって人生で、一番の大仕事と言っても良いでしょう。
カラダにかかる負担も大きいものです。

では、出産前後の骨盤の状態についてお話しますね^^。

 

女性は赤ちゃんを出産するにあたって、産道を確保する為に、骨盤周りを緩めて広げる仕組みが働きます。
女性特有のリラキシンというホルモンが分泌され、関節を繋ぎ止めている靭帯や結合組織を緩めるのです。これにより特に骨盤の関節部分(恥骨結合や仙腸関節)が緩んで赤ちゃんが出てきやすくなります。
これは赤ちゃんを産むための身体の正常な反応ですが、このことによって、一時的に骨盤の関節は不安定な状態(ゆるい状態)になります。
これが妊娠中の腰痛の原因になったり、産後に骨盤がまたもとに戻る際、バランスを崩してしまう原因になったりしています。

 

出産前後にリラキシンは分泌されますが、産後6ケ月以降になるとこのリラキシンの分泌量が低下し、骨盤は段々と安定していきます。大抵の場合、産後 3ヶ月~6ヶ月の間に、開いた骨盤は通常であれば閉じていき、妊娠前の状態に戻るのですが、骨盤の開閉がスムーズに行かない人の場合は、骨盤が閉じきらず、骨盤が開いたままの状態となってしまうことがあります。また骨盤周りの筋肉の低下が原因で元の状態に戻る事が出来なくなり、そのまま骨盤が開いた状態が続いてしまう事も多くあります。

産後の骨盤のバランスの悪さが、腰痛や尿失禁等や、骨盤周りに代謝の低下による脂肪の付きやすい状態を引き起こしてしまうこともあります。

このように、出産後に悩みをかかえている人は大勢います。育児を中心とし生活環境が変わることや、産後で体調が整っていない上に、育児を上手にこなさなければならない精神的ストレスもかかります。こういうときは、なおさら身体の調子を崩しやすくなります。しっかりと専門院で骨盤のケアを受け、体調を整えましょう!

 

産後の骨盤は大きく開きます。産後はおなかが大きくなり腹筋が伸ばされる事により、腹筋の力が大きく弱化したり、骨盤周りの大切な筋肉が弱化することも多いので、そのバランスを整えることも必要でしょう。
カイロプラクティックでは、正常に筋肉が発揮できるように促す事により、骨盤が正常な位置へ戻る力の手助けを致します。

また産後に、恥骨の捻れがある方を多くみかけます。これによって足を開きずらくなったり、足を内側に向けたりするのが痛かったり、お尻の辺りが痛くなったりします。こういった症状はカイロプラクティックの得意とするところです。しっかりと骨盤の捻れを取り除いて、骨盤周りの違和感をなくしていきます。

まだ関節が不安定な状態にある場合もあるので、ベルトをしてもらうこともあります。安定するまではしっかりと固定してあげることで筋肉の負担が減ります。個人差ありますが、安定するには3週間~4週間かかると言われているので、少し長いですが我慢ですね^^。

 

出産は女性にとって嬉しいことでもありますが、同時に身体にとても負担をかけます。
また産後は、いままでの生活とはガラッと一転し、睡眠不足や慣れない育児などで身体が疲れきったり、うつ状態になる方も良くいます。今回はお話しませんが、これはまさに副腎というストレス調整臓器が疲れてしまっているから起こる問題です。産後の女性に副腎疲労はつきものなので、当院では上記の治療以外にこういった点についても特にサポートするようにしています^^。

 

出産前後にカイロプラクティックケアを受けることで、骨盤のバランスを保ち、スムーズな出産、そして産後の腰痛やその他の不調の予防にもなると思います。
是非みなさんにも、出産にはカイロプラクティック!常識になるといいなぁと思います。
骨盤を整えることの恩恵はたくさんありますから^^。

 

 

栄養について興味のある方は  
 Think Healthへ 

 

 CHIROPRATICA|低血糖症と副腎疲労のためのカイロプラクティックと栄養療法