妊娠前から栄養管理をしていこう!「妊娠に気付いていない2ヶ月間」

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妊娠前の栄養の大切さ

今日お話することは、これから妊娠を考えている全ての女性に是非読んでもらいたい話です。
妊娠する可能性のある状況になったら、その時から赤ちゃんが育つことを考えて栄養環境を整えてあげることがどれだけ大切であるか。みなさん、妊娠したら、まず食事や栄養、そして薬、飲酒、タバコについて考えるのではないでしょうか?
それと同じことを是非、妊娠する前に考えて頂きたいのです。

 

赤ちゃんを育む子宮内膜のベットの善し悪しは、まさに子宮内膜の栄養状態で決まると言えます。
うまく着床させるには、内膜が育っていなければいけないということはもとより、受精卵は子宮内膜に着床すると内膜に根を生やし、その根から栄養素の供給を受けます。
もしこの時期母体の栄養が乏しかったら、受精卵は健全に育ちません。

 

着床に成功したら、次は胎盤づくりが始まります。
胎盤の成分は各種の必須アミノ酸、ペプチド、ビタミン・ミネラル類など生理活性に作用する成分がバランス良く豊富に含まれています。
胎盤とへその緒の完成は妊娠4ヶ月です。
これが完成するとへその緒から胎児への栄養供給が行われていきます。実は最初の4ヶ月間でここまでの事をやらなければいけないのです。その分栄養は充実していなくてはなりませんよね^^。

 

 

妊娠に気付いていない2ヶ月間

妊娠に気付くのは、早い人で妊娠7〜8週目。
実はこの気付いていない時期が、受精卵が一番活発に細胞分裂する時なのです。

 

1週目:受精後1〜2週間は、まだ頭とお尻の区別がハッキリしない時期です。
2週目:脳が作られ始めます。そして心臓、肝臓が出来始めるのもこの時期です。
3週目:脊髄が出来始めます。
4〜7週目:約1.5mmの大きさです。心臓が拍動を開始します。そして消化器や腎臓などが出来始めるのです。
赤ちゃんは平らな円盤のような形から、ヒダがついたゾウリムシのような形になります。
0.1mmだったサイズが1〜2mm前後まで成長し、頭とお尻の区別もつくようになります。

 

まだ本当に小さいですが、この時期は絶対過敏期といい、赤ちゃんの内臓、器官、組織などが形成される最も大切な時期です。しかしまだ妊娠に気付かない時期でもあるので、普段の母体の栄養状態がこの組織形成を左右します。
そうなると妊娠を計画したら、いつそういう状態になってもいいように備えておくことが非常に大事だと言う事に気付きませんか?

 

そして8週目に入ると、約25〜35mmの大きさになり、手、足、関節が出来ていわゆる胎児と呼ばれるようになる時期になります。
こうやってみていくと、妊娠してからの2ヶ月間、受精卵はものすごいスピードで細胞分裂していることがわかると思います。最初はたった0.1mmだった新しい命が、3週間後に1mm。そして7週後には22〜30mm。8週後には25〜35mmになるのですから、驚きです。2ヶ月足らずで300倍にもなってしまうのです。

 

妊娠3ヶ月に入ると、妊娠期の食生活について一通り学んでいる人も多いでしょう。
しかしこの妊娠に気付いていない2ヶ月間が器官形成期といわれる赤ちゃんにとって大事な時期です。
またこの時期に風疹にかかったり、種々の薬物の影響を受けると正常な器官形成が行われず、奇形になる可能性も出てきます。特に葉酸についてはご存知の方も多いでしょう。
この時期の葉酸は必須の栄養素です。

 

 

妊娠前から栄養管理をしていこう!

妊娠に気付いていない妊娠2ヶ月間。
もしかしたら、タバコを吸っているかもしれません。
また栄養不足になりがちなダイエットをしているかもしれません。
毎日の食事もいい加減になっているかもしれません。
お酒を頻繁に飲んでいるかもしれません。
貧血気味でいつも体調が悪いかもしれません。

 

もし妊娠に気付いていない時期に、ママの生活が不規則だったり、食事からの栄養摂取が十分でなかったら、どうなるでしょう。またお腹で育つ赤ちゃんは、お母さんからの栄養だけが頼りです。もし必要な栄養が足りないだけでなく、アルコールやタバコなどの有害物質が入ってきたらどうなってしまうでしょう。
知らないとはいえ、自分の不規則な食生活が、流産、早産、低体重児出産、その後の知能発達障害を引き起こすかもしれないとしたら、とても怖いことですよね。
しかも妊娠に気付いた時期には、ちょうど「つわり」という問題もある時期です。この時期は赤ちゃんのために栄養を摂らなくてはならないことがわかっていても、食べられないことも多いものです。
このことからもいかに妊娠に気付く前からの栄養管理の大切さが分かって頂けるかと思います。

 

これから妊娠を考えていく女性は、是非是非、妊娠前からの栄養管理始めていきませんか?
妊娠に気付く前から、妊娠をしたいと思った時から、しっかりと栄養管理しておけば、未来の赤ちゃんのために大きな差が付きます。

 

妊娠期の栄養状態や栄養管理は、たくさんの情報がありますので、今回は全てをお話することはしませんが、気になった方はこちらを読んでみてください。ママや赤ちゃんのための栄養について一通り書いてあります。

今はまだ妊娠前の栄養学を伝えているところは少ないと思います。
しかし、今後非常に大事テーマなっていくと私は思います^^。
「プレマタニティー栄養学」。
是非、みなさんの頭の片隅に忘れずに置いておいてくださいね。

 

最後に・・・
母体の栄養状態が生まれる赤ちゃんの将来の健康を左右するという「DOHaD(Developmental Origins of Health and Disease)という概念を紹介しましょう。

・母体の低栄養(やせ)は低出生体重児を増加させる
・低出生体重は、将来の児童の肥満、糖尿病、高脂血症、高血圧などの生活習慣病を引き起こすリスクファクターである。
・胎児乳児期に形成された素因は第3世代(孫の代)まで影響を及ぼす。
・母体低蛋白栄養は児童の高血圧の発症機序である。

 

・母体の低栄養(やせ)は低出生体重児を増加させる
・低出生体重は、将来の児童の肥満、糖尿病、高脂血症、高血圧などの生活習慣病を引き起こすリスクファクターである。
・胎児乳児期に形成された素因は第3世代(孫の代)まで影響を及ぼす。
・母体低蛋白栄養は児童の高血圧の発症機序である。

 

カイロプラティカも、未来の子供達のために、これからの若い女性のサポートしっかりやっていきたいと思っています。

 

 

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