花粉症の仕組みを知ろう!

花粉症4

 

はじめに

季節柄、そろそろ花粉が出始める時期になりました。
ということで今月は「花粉症」をテーマにお話したいと思います^^。
カイロプラティカにいらっしゃる方の中でも敏感な方は、ここ数日から「少し花粉に反応し始めた!」とおっしゃっていました。

そういう私も実は花粉症です。
高校時代にイギリスにいる間に、花粉症になってしまいました。
向こうでは「hay fever」といって、当時からまさにメジャーなアレルギ−でした。
その頃、日本ではまだそこまで多くなかったかもしれませんが、最近では多くの人が花粉症に悩まされています。

 

私は昔、本当にひどい花粉症だったのですが、ここ数年は症状もほとんど出なくなりました。
もちろん花粉が多い日には少し反応しますが、それでも以前に比べると格段の差です。
その一番の理由は、やはり食事を変えたからです。

今月の後半には、私の実体験もふまえた花粉症の対策もお伝えしていきますので、お楽しみに^^。

 

 

アレルギ−の実態

今から50年前、日本では「アレルギー」は、ほとんどありませんでしたが、現在では国民の3人に1人が何らかのアレルギーを持っています。

本来の免疫機能はウイルスや細菌といった人体に有害な働きをするものに攻撃をしかけ、無害化したり、排除し人体を守る防衛機能です。このため、人体に対して無害なもの、有益なものに対しては働かないようになっています(免疫寛容)。また免疫は、自分自身の体に対しても働いており、臓器移植などで他人の臓器を移植されたときには、拒絶反応が起こります。

 

アレルギーが起こる人と起こらない人では、この免疫寛容に違いがあります。本来無害な物であるにもかかわらず、「異物」と誤認してしまい、免疫システムによってB細胞が抗体を作り出してしまうのです。この状態を普通の人に比べて、免疫の「しきい値が低い」と呼んでいます。

 

 

花粉症の仕組み

花粉症とは、スギなどの花粉によって起こるアレルギー性疾患のことです。

花粉が目や鼻の粘膜に接触すると、アレルギーを起こす物質である抗原(アレルゲン)が花粉から溶け出し、人間はこの抗原と戦うために体内でIgE抗体を作り出します。その後再び花粉が体内に入ると、鼻の粘膜にある肥満細胞の表面にある抗体と結合し、抗原抗体反応を起こします。肥満細胞からヒスタミンなどの化学物質が分泌され、異物を排除するために、くしゃみ、鼻水、涙などの症状が起きるのです。

 

アレルギー体質とは、このIgE抗体が作られやすいなど、身体の防御反応が過剰な体質を言います。IgE抗体は花粉症の他にもアトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎、気管支ぜんそくなどに深く関わっています。また体質以外にも、大気汚染、ストレスによる自律神経の乱れ、偏食や添加物摂取などの食環境の要因が絡み合って、こういったアレルギーになりやすい状態を作りだしています。

 

アレルギ−の原因としては・・・

【遺伝的素因】
1.IgE抗体が多い、肥満細胞が多い
【環境因子】
2.大気汚染
3.血液中の脂肪酸バランス
(オメガ3とオメガ6のバランス)
4.ストレス(副腎疲労)
5.自律神経のバランス

 

花粉症が増えてきた理由には・・・

昭和30年代、盛んに植林されたスギが樹齢30年を超え、花粉を多くつけるようになったことに加え、その建築資材としての価値が下がり、手入れもされないまま放置されていることが、花粉の飛ぶ量を増やし、スギ花粉症を増やしていると言われています。
また舗装道路が完備されてきたことで、通常、雨とともに土の中にしみ込むはずの花粉が、アスファルトの上に残り続けるようになったことも花粉症の一因となりますね。

どちらにしても、ここまで花粉症が増えてきたのには、医療現場で花粉症を完治できないでいる現状もあります。
現在の花粉症の治療がその場しのぎの対症療法しか出来ない状況にあり、まさに花粉症の根本原因が解明されていないことも増えてきた原因の1つでしょう。

 

花粉症を代表としたアレルギーが増えてきた要因の1つにIgE抗体と肥満細胞というアレルゲンに反応する細胞が多いということをあげましたが、食生活も含め、多くの環境要因が積み重なってIgE抗体が作られやすい状況になったということ、またそれはそのまま、私たちの身体がアレルギ−や炎症を起こしやすい身体に変わってしまった原因にもなっているのです。

炎症は、生活習慣病や自己免疫疾患、ガンやアレルギ−などの病気の根底にあるものです。
1つアレルギ−が増えてきたことをとってみても、実はその奥にはもっと深い意味あるのです。

 

 

栄養について興味のある方は  
 Think Healthへ 

 

 CHIROPRATICA|低血糖症と副腎疲労のためのカイロプラクティックと栄養療法