食物アレルギー・不耐症 04|食物アレルギーの仕組み

コップに一輪の綺麗な白い花|副腎疲労blog

 

みなさん、こんにちは。

 

 

 

副腎疲労専門カイロプラクティック

「CHIROPRATICA」院長の小菅一憲です。

そしてこのBlogの筆者「Kossy (コッシー)」です。

 

 

 

今日は、食物アレルギー/不耐症の第4弾です。

 

 

さて、まずアレルギーの原因となるアレルゲン(抗原)はどこから人間の体内に入ってくるかというと、ほとんどが粘膜ということになります。
身体の外側はみなさんも知っての通り、皮膚で覆われています。皮膚は、実は何層もの表皮細胞や角質によって形成されていて、その数は15層にもなると言われています。何層もの防御壁があるので、こういったアレルゲンはもとより、微生物やウイルスもなかなか皮膚からは入ってくることが出来ないのです。

 

しかし、口から肛門までの消化管や鼻から肺までの気管の内側は粘膜と呼ばれ、通常は1層の上皮細胞からなるために外からの侵入物に対して比較的弱い場所です。サランラップ2枚くらいのイメージを持って頂くとわかりやすいでしょうか。
実はこの粘膜がほとんど病原体やアレルゲンなどの侵入経路となっています。もちろん粘膜も決して負けてはいません。ここではこういった病原体から感染を守るために免疫が戦っているわけです。
この免疫こそがこれらの病原体の感染から身体を守る最前線と言えます。

 

 

 

免疫システムは私達の身体を外界から防御するようにつくられています。

免疫は身体の中でも特に複雑なシステムです。免疫がなければ人は生きていくことができません。少なくとも、免疫システムが最高の状態で機能していなければ、侵入する異物から身体を防御することができないため、健康を大きく損なう可能性があります。
特に、免疫システムの60%は腸壁に存在しています。腸壁は外界と身体の内部とを隔てる「巨大な壁」のようなものです。免疫細胞は、摂取された食物と最初に接するこの場所たくさん存在しています。免疫細胞が食物に対して免疫反応を起こすか起こさないかはここで決定されるのですね。

 

 

食物はもちろん、花粉、カビ類などの身体に取り込まれる全てものは、外界から入ってきた情報と見なされます。
これらの情報は体内に自然に存在しないため、抗原と呼ばれます。抗原は異物であるため、免疫反応を引き起こす可能性があります。しかし、すべての抗原が必ずしも免疫反応を誘発するわけではありません。食物に含まれるたんぱく質や炭水化物などの多くの抗原は、生命活動に不可欠な良いメッセージを持っています。

 

通常は、免疫細胞はほとんどの食物を良い情報と判断し、粘膜のところを素通り出来ます。

 

では、なぜ身体に栄養となる食物がアレルゲンとなってしまうのでしょう?

 

 

 

⭐️ タンパク質の消化過程となぜアレルギーが起こってしまうのか!?

 

さて、消化の家庭と食物抗原(アレルゲン)になりやすいタンパク質について、詳しく説明しましょう!

 

 

食物中のタンパク質は、胃の中に入ると、その強酸性の胃液によってタンパク質の高次構造が破壊されて変性します。変性したタンパク質は一次構造が露出し、タンパク質分解酵素(プロテアーゼ)の作用を受けやすくなります。
胃液には、ペプシンという酸性溶液中で作用するプロテアーゼが存在するので、その作用によって、タンパク質分子の内部の一次構造が切断され、いくつかのポリペプチド断片になるわけです。

胃の中で処理された食物は、十二指腸に入ると膵液と混ざっていきます。膵液には高濃度の重曹(炭酸水素ナトリウム)が存在するので、まず塩酸が中和され、その後、トリプシンおよびキモトリプシンという、中性溶液で働く2種類のプロテアーゼによってペプシンで部分的に分解されたタンパク質(ポリペプチド)は小腸内でさらに細かく分解されます。
その結果生じる小さなペプチド(オリゴペプチド)は、小腸の管腔壁に結合して存在する種々のペプチダーゼによって、完全にアミノ酸にまで分解されていきます。

 

 

 

しかし、タンパク質のなかには強固な高次構造をもつものがあって、熱を加えた後でも、消化管の中で分解されないものがあります。また、ポリペプチドにまで分解されても、それ以上分解されないで残るものもあります。
さらには、年齢が上がってきたり、ストレス、その他胃の機能障害によって胃酸の分泌が少ないもしくは胃酸の濃度が薄い状態がある場合、タンパク質の消化がうまく出来ず、同じようにポリペプチドの状態で小腸粘膜のところに未消化のタンパク質が向かうことになります。
これらの未消化のタンパク質およびポリペプチドの多くのものは、糞便とともに排出されますが、一部には、小腸上皮細胞の飲作用によって細胞内に取り込まれるものもあります。

 

細胞内に入ると、ペプチドの多くのものはリソソームでアミノ酸まで分解されていきますが、中には細胞内でも分解されないで残るものがあります。
こういったペプチドはもともと自分の身体にはないものであり、小腸の粘膜部分にいる抗体に異物として認識され、抗原(アレルゲン)になってしまうのです。

 

 

 

これこそが食物アレルギーが起こる仕組みですね。

また人によっては、特定の食品タンパク質の特定領域のペプチドがアレルギー抗原になることが知られています。

 

 

 

今日はここまでにしましょう。

 

 

次回もお楽しみに^^。

 

 

Thank you for reading to the end.

 

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

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Written by

小菅一憲

Bachelor of Applied Science
Bachelor of Chiropractic Science 
AK Practitioner

国際基準のカイロプラクター
アプライドキネシオロジスト
健康栄養指導士
野菜ソムリエ

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本当に健康になった時の素晴らしさを実感してもらいたい。 
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