食物アレルギー・不耐症 06|即時型アレルギーと遅延型アレルギー

さまざまな食材と中央にアレルギーの文字|副腎blog

 

みなさん、こんにちは。

 

 

 

副腎疲労専門カイロプラクティック

「CHIROPRATICA」院長の小菅一憲です。

そしてこのBlogの筆者「Kossy (コッシー)」です。

 

 

 

みなさんは「食物アレルギー」という名前を聞くと、どんな症状を思い浮かべるでしょうか?

 

 

 

おそらく、魚介類、ケーキを食べることによって、数秒〜数十分の間で蕁麻疹などが出てしまったり、酷いときには呼吸困難になったりするというイメージを持っていると思います。
しかし、アレルギーはこれらの症状だけではありません。
アレルギーには数日経ってから肩が凝ってしまったり、うつになったり、アトピーになったりと様々な症状を引き起こす可能性があります。
これらのアレルギーは「遅延型アレルギー」と呼ばれていて、蕁麻疹などの数秒ほどで症状が出るものを「即時型アレルギー」と呼んでいます。

 

 

病院に行って検査をしても特に異常はないのに、なぜか調子が悪いと感じることが多い人は、もしかしたら遅延型アレルギーの問題があるかもしれません。そしてアレルギー検査を受けることによって不調の原因がわかり、体調がとても改善する可能性があるのです。

 

 

 

食物アレルギーのタイプは4つあるという話を前回しましたが、有名な反応は「2種類」です!

 

 

1つ目はみなさんもご存知の即時型アレルギー(Ⅰ型)です。

このアレルギーには抗体の「IgE」が関わっていて、花粉症もこの中に入ります。
即時型アレルギーでは、食べ物を食べた直後、もしくは一時間後に蕁麻疹は発赤、浮腫、痒みや下痢などの急性の症状が出てきます。
この場合は、みなさんも何か食べ物が悪さをして、身体に不調が起こったとすぐにわかりますよね。
そうなんです。即時型アレルギーはご自分でも食物アレルギーと認識出来るアレルギーと言えますね。

 

 

さて、もう1つの方が遅延型アレルギー(Ⅲ型)です。

これは抗体の「IgG」が関係していて、食べてもその時には何も症状が出ません。
6時間〜12時間、遅い人は24時間後、またものによっては1週間から10日間に渡って体調を崩すものもあります。
症状自体も、即時型アレルギーと違って、疲労感や眠気、頭痛、耳鳴り、めまい、肌荒れ、アトピー、下痢、便秘、お腹の膨満感など多岐に渡ります。
実際には本当にゆるやかに症状が起こってくるので、食物アレルギーとは気づきずらいのです。
これが遅延型アレルギーです。

 

 

 

遅延型アレルギーの場合は、その時食べたものがすぐ症状に出るとは限らないので、場合によっては今日の体調が、昨日食べたものの影響ということもよくあります。

 

 

 

⭐️ 食物アレルギーの反応には4つのタイプがある!?

 

簡単に理論をご説明すると、「Ⅰ型の即時型食物アレルギー」は、原因食物を摂取してから数時間以内に起こる即時型の反応で、反応免疫細胞の表面に付着しているIgE抗体が食物抗原と結合します。そしてIgE抗体は肥満細胞(MAST CELL)とも結合しているので、IgEが抗原とくっついて反応を起こすと、ヒスタミン、セロトニン、サイトカイン、ロイコトリエンなどの炎症性メディエーター(媒介物)や免疫メディエーターが放出されるんですね。

 

 

ヒスタミンはみなさんも聞いたことがあると思います。
かゆみやむくみ、蕁麻疹などの原因になりますよね。

 

いわゆる即時型アレルギー特有の急性の症状をもたらすのはこれらの炎症性化合物と言われています。即時型アレルギーはこういった炎症性の化合物が放出されることから、気付きやすいアレルギーと言えますね。

 

 

 

逆に「Ⅲ型の遅延型アレルギー」は、体中に炎症や痛みなどを引き起こします。
これらの反応にはIgG抗体自体が重要な役割を果たしていて、先程お話したように原因食物を摂取してから数時間から数日後に起こる遅延型反応です。
IgGも食べ物とはくっ付きますが、それだけで終結してしまい肥満細胞とは結びつきません。その代わり食べ物とくっ付いた状態で免疫複合体をつくります。そしてこの免疫複合体が血液に乗って身体のあちこちで炎症を起こしてしまいます。やっかいなのは症状が慢性的で、複数の臓器が関連して、時間が経つにつれて悪化する可能性があります。原因食物を繰り返し摂取すると過敏性反応が強くなる特徴があります。

肥満細胞と結びつかないため、ヒスタミンが出ないことが何より気付きづらいアレルギーになっています。

 

 

 

IgGは主要な抗体の1つであり、「IgG1、IgG2、IgG3、IgG4」という4つのサブクラスに分けられています。IgGの「G」は、英語で遅延型を意味する「gradual」の頭文字を取ったものですね。
特定の状況下では免疫システムが過度に働き、これらの抗体を作り過ぎることがあります。IgG抗体が多すぎると、過敏反応と呼ばれる過度の反応を起こし、身体のあらゆる場所に過度の炎症や症状が発生します。

遅延型アレルギーは、みなさんの長期的な健康に悪い影響を及ぼす可能性があります。
IgG抗体は何ヶ月も体内で持続するため、身体のあらゆる場所に慢性炎症や組織変性を起こしていきます。
この過程は非常にゆっくりと気付かないうちに進行していくので、だんだんと不健康な健康状態に慣れてしまい、痛みやうずきを当然のことと考えたり、加齢によるものと諦めてしまう人も多々います。

 

 

 

 

遅延型アレルギーの症状には・・・

 

頭痛
注意欠陥
多動症
不眠
うつ症状
慢性疲労
喘息
感染を繰り返す
にきび
アトピー
口内炎
副鼻腔炎
鼻水
かゆみ
下痢
腸内ガス
腹部膨満感
便秘
お腹の痛み
体重がなかなか増えない
関節痛
関節炎
リウマチ

などなど・・・

 

 

かなり多岐にわたる症状があります。

 

 

 

また世界では、「小麦などのグルテンに対するアレルギーは、リウマチの症状を悪化させる」「ナス科の食物アレルギーは関節炎に関連する」「乳のカゼインに対するアレルギーはアトピーの原因になる」「子供の自閉症やADHDも食物アレルギーが関与しているのでは?」などと様々な研究が出ています。

私が臨床をしていても、特に麦のグルテンや乳のカゼインに対する遅延型アレルギーの方は多いですね。

 

 

 

ある研究では、グルテンやカゼインが腸内で消化される過程で、それぞれグリアドルフィンとβカソモルフィンと呼ばれるペプチドが形成されるとしています。これらのエクソルフィンは脳の神経伝達機能に影響を与えると言われ、自閉症患者の87%と統合失調症の患者の86%にグルテンに対する高濃度のIgG抗体が認められているとしています。また自閉症の患者の90%と統合失調症患者の93%にカゼインたんぱく質に対する高濃度のIgG抗体が認められ、3ヶ月にわたりグルテンとカゼインを含まない食事をした結果、統合失調症患者の症状は改善され、自閉症を患う子供たちの81%に改善が見られたそうです。

ちなみに、エクソルフィンに似た化合物はトウモロコシや大麦にも確認されています。

 

 

こう考えていくと、みなさんの気付いていないかもしれない遅延型アレルギー。
本当に様々な症状の背景に関わっていて怖いのです。

 

 

 

今日はここまでにしましょう。

 

 

次回もお楽しみに^^。

 

 

Thank you for reading to the end.

 

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

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Written by

小菅一憲

Bachelor of Applied Science
Bachelor of Chiropractic Science 
AK Practitioner

国際基準のカイロプラクター
アプライドキネシオロジスト
健康栄養指導士
野菜ソムリエ

私は・・・ 
原因のわからない不調に悩んでいる人を助けたい。 
本当に健康になった時の素晴らしさを実感してもらいたい。 
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