脂質 lipid|オメガ3 〜イヌイットに学ぶ〜

氷河の上に佇む1匹のアザラシ|副腎疲労blog 

 

Summary:

 

⭐️ イヌイットは世界一脂肪の多い食事をしていたのに、生活習慣病が少なかった!

⭐️ イヌイットの血液には多価不飽和脂肪酸のオメガ3(EPA/DHA)が多かった!

⭐️ イヌイットに学ぶ、心臓病やガンの予防法

⭐️ Law Foodという考え方とバランスの良い食事

 

 

みなさん、こんにちは。

 

 

 

副腎疲労専門カイロプラクティック

「CHIROPRATICA」院長の小菅一憲です。

そしてこのBlogの筆者「Kossy (コッシー)」です。

 

 

 

この栄養編の話題はまとめることが多くて、なかなか進みません。笑。
でも情報を漏れなく詰め込みたいので、がんばります。

 

さて、今日はオメガ3の話。

 

  

 

⭐️ イヌイットは世界一脂肪の多い食事をしていたのに、生活習慣病が少なかった!

 

オメガ3の重要性がわかってきたのは、イヌイットいわゆるエスキモーの食生活からでした。

 

以前、オランダやイギリスの研究者たちは、エスキモーは世界一脂肪の多い食事をしているのに、なぜ心臓病にならないのか首をひねっていました。
そこで1976年、研究者たちは、グリーンランドの僻地のエスキモーの調査に出かけました。
すると、彼らは依然として脂肪の多い伝統的な食事をしていました。

1年のほとんどが氷に覆われている北極地方に住んでいるエスキモーは、現代のように交通機関が発達する前、随分偏った食生活をしていました。氷の世界ですから、野菜や穀物はもちろんなく、食べるものは、アザラシやシロクマの肉ばかり・・・まさに肉食系の食生活でした。それは、生活をともにしている犬とほぼ同様の食生活だったと言えます。

 

 

健康を考え、コレステロールや動脈硬化の予防などのために、肉を控えている現代の考え方からすると、最悪な食事と思うかもしれません。
しかしエスキモーの人々には、現代の生活習慣病と言われる糖尿病、高脂血症、動脈硬化などはなく、心筋梗塞や脳梗塞にかかることは、ほとんど皆無でした。

 

 

このように肉食で、エスキモーは極めて多量の脂肪を摂っているのに、血液は粘っこくなく、血液のコレステロールや脂肪のレベルも正常で、その血小板も動脈の中でくっつきあったりする傾向が低かったといいます。また標準的な「出血時間テストをしてみても、彼らの血液は固まるのに非常に長い時間がかかりました。
このことは、エスキモーが心臓病になりにくく、彼らの動脈の中に血栓がないということを証明するものでもありました。

 

 

 

⭐️ イヌイットの血液には多価不飽和脂肪酸のオメガ3(EPA/DHA)が多かった!

 

その後ある研究で、グリーンランドに住むイヌイットは心臓のトラブルが非常に少なく、それに対して、デンマークに移住したイヌイットでは、心臓系の病気がデンマーク人と同じくらいに増加していたことがわかりました。

そこで両者の血液を調べてみると、グリーンランドの先住民では、EPAがアラキドン酸とほとんど同じ比率(0.94)であったのに対し、デンマークに移住した先住民ではEPAの割合が極端に少なくなっており(0.02)、このことが原因で、心臓のトラブルが激増していたことが確認されました。
そしてこの違いは、グリーンランドではアザラシなどの海獣の肉を食べているのに対し、デンマークではいわゆる欧米型の食事をしているということだったのです。

 

 

なんと!

 

 

エスキモーが北極圏で食べていたのは、アザラシやシロクマ。
アザラシやシロクマというと、魚を食べて生きている動物です。魚というと魚由来の油であるEPAやDHAがありますよね。
みなさんもう想像つきますか?

 

そう。北極圏の先住民が食べているアザラシは、その海域にいる魚介類を捕食しますが、冷たい海に住む魚には特にオメガ3の油が豊富に含まれていて(EPAやDHA)それを餌とするアザラシなどの海獣も、必然的にオメガ3が豊富な体になるというわけ。
そうなのです!エスキモーの伝統的な食生活の中に多い魚や海棲動物に多く含まれているのが、多価不飽和脂肪酸オメガ3の脂肪(EPAやDHA)だったのです。アザラシはオメガ3が豊富だったわけですね^^。

これらの脂肪は海の生物、魚や海獣の細胞膜を透過性の高い細胞膜にし、体の組織を柔軟にし、さらに体温調節機能のために役立っています。そしてグリーンランドのような冷たい海では海の生物に必須の要素なのです。オメガ3の脂肪酸を食事で多く摂るエスキモーの血液の中には、同じようにオメガ3の脂肪酸が多くなっており、欧米人の何倍にもなっています。そしてエスキモーは、それのおかげかいわゆる生活習慣病はなく、心筋梗塞なども極めて少なかったのです。

 

 

これはすごい発見ですね^^。

 

 

 

⭐️ イヌイットに学ぶ、心臓病やガンの予防法

 

さてでも、これは果たして民族的なものなのでしょうか。

 

いえいえ・・・魚や魚油の中のオメガ3の脂肪酸は、民族や年齢に関係なくすぐに身体の組織の中に取り込まれることが研究でわかっています。
前回のblogでお話しましたが、オメガ3から作られるエイコサノイドは、抗炎症性、血管拡張、血小板凝集抑制、免疫力増強、ガン抑制、アレルギー症状寛解の役割を持っています。オメガ3の豊富な食事をしていれば、血液はサラサラというわけで、イヌイットには、脳梗塞や心臓病が非常に少ないという結果は、当然と言えば当然でしょう。

 

 

 

 

さて。
現代人にはオメガ3が不足しているという話をずっとしてきましたが、このイヌイットの話を聞いてどう思いますか?
現代人に増えている心臓の病気やガンなどを予防できると思いませんか?

 

 

そうなんです。今オメガ6が摂り過ぎで、オメガ3が不足している現代人は、オメガ6の油を控えて、オメガ3の油を積極的に摂るようにすると驚くほど健康状態が変わってきます。
でもイヌイットのようにアザラシを生ではなかなか食べれませんよね。
もちろん魚を食べるということも重要ですが、魚は環境汚染や水銀などの悪影響も気になるところ。また魚に含まれるEPAやDHAは、本当に酸化しやすく普通にとるのはなかなか難しいのです(サプリメントならばとれる)。余程新鮮なうちに生で食べるとかなら良いのですが、焼くと酸化してしまいます。そこが難点ですね。

 

そういったところで、健康食品に詳しい人は知っていると思いますが、亜麻仁油(フラックスオイル)などの油が出てきたというわけです。
1968年の研究では、魚油と同じようにオメガ3の脂肪酸が多い亜麻仁油をサプリメントとして与えると、心臓病や心臓病関連の病気がずっと減ったことを報告しています。

せっかくなので、次回のblogでは、この亜麻仁油(フラックスオイル)他・・・オメガ3の油のいろいろについて話していきますね^^。

 

  

 

⭐️ Law Foodという考え方とバランスの良い食事

 

あ、そうそう、イヌイットに学ぶもう一つのことが、アザラシの肉を生のままで食べていたということです。

 

アザラシの肉に限らず、生の食品には、自らを分解するための酵素という物質が含まれていて、それを食べることで、体内で消化を助けてくれるということがあります。
生で食べるという食事にはLaw Foodという考えがありますが、これもこういった酵素を身体に取り入れることを重要と考えています。
酵素は結局消化の過程で分解されてしまうので、一番効果があるのは消化の部分だけだと私は思っていますが・・・。
ただ生だと栄養素の損壊も少なく、利点はけっこうありますよ〜。

 

 

 

そして補足ですが、オメガ3が重要という話をしてきましたが、逆の作用をするオメガ6ももちろん大事なので、このバランスが大切という話は何度もしましたよね。
EPAやDHAだけだと血管壁がもろくなりやすく、イヌイットには逆に脳溢血が多いという話も聞きます。またアラキドン酸が少なくても問題が起きることがあります。。

ここでも出てきましたが、バランスが重要ということです!
これは何度も強調しますが、どの食品もダメなものはないのです。一つの食べ物に偏って食べ過ぎることなく、バランスの良く万遍なく食べるのが健康の秘訣と言えるでしょう。

 

 

 

今日はここまでにしておきましょう。

ではまた次回に^^。

 

 

 

Thank you for reading to the end.

 

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

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Written by

小菅一憲

Bachelor of Applied Science
Bachelor of Chiropractic Science
AK Practitioner

国際基準のカイロプラクター
アプライドキネシオロジスト
健康栄養指導士
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私は・・・
原因のわからない不調に悩んでいる人を助けたい。
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Thank you for reading to the end.