脂質 lipid|オメガ3 〜亜麻仁油・フラックスオイル〜

 オイルと調味料の入った瓶|副腎疲労blog

 

Summary:

 

⭐️ オメガ3とオメガ6という油について復習しておきましょう!

⭐️ 現代人ではなぜオメガ3系の油が不足してしまったのか!?

⭐️ 日常的にオメガ3の油を取り入れる方法 〜フラックスオイルのすすめ〜

⭐️ 現代人では「αリノレン酸」より「EPA/DHA」を摂ってもらった方が良いケースも!?

 

 

みなさん、こんにちは。

 

 

 

副腎疲労専門カイロプラクティック

「CHIROPRATICA」院長の小菅一憲です。

そしてこのBlogの筆者「Kossy (コッシー)」です。

 

 

 

さて、オメガ3の続き。

 

リノール酸系の脂肪酸(オメガ6)の対極にある脂肪酸がα-リノレン酸、EPA、DHA(オメガ3)などですが、この20年の研究で、EPA、DHAが心臓病、脳卒中、ガンの予防に良いことが判明してきました。
その意味では、リノール酸を減らしていくことこそ現代病予防の根底であり、リノール酸と反対の性質をもつα-リノレン酸系の油の摂取は、偏りを修正していくには重要なポイントと言えます。

 

  

 

⭐️ オメガ3とオメガ6という油について復習しておきましょう!

 

ここでオメガ3の復習を少ししておきましょう!

 

ほとんどの脂肪は、炭素が1列に並び、それに水素が結び付いた分子構造をしています。そして左端に水素Hがあり、右端は酸素Oおよび酸素と水素の結びついたOHがあります。この形は全ての脂肪に共通していて、脂肪のことを脂肪酸と呼ぶのは、右端が「酸」の形をしているからです。
そしてこの左右両端の形は同じでも中間の炭素と水素の結びつきは、それぞれの脂肪ごとに違っていて、この結び付きの違いがその脂肪の性質を決めています。
誰でももっとも気づきやすい違いでは、植物油や魚油のような不飽和脂肪酸は常温では液体なのに、牛脂のような飽和脂肪酸は個体という点。これも炭素と水素の結び付きの違いのために起きている性質の違いですね。

 

さて、オメガ3と呼ばれているのは、左端から3番目の炭素の所から水素の欠けた場所(炭素の二重結合、つまり水素が不飽和の箇所)が始まっているからです。これに対して植物油の代表リノール酸は、水素が欠けた場所が端から6番目だったからオメガ6と呼ばれていますよね。
そしてこれらオメガ3とオメガ6の必須脂肪酸は、細胞膜の構成要素として細胞にとって死活に関わる重要な役割を果たしています。またオメガ3は、炎症を抑える方に働いたり、血液をサラサラにして、心臓病や脳卒中の原因になる血栓を防いだりするので、注目されているわけです。

 

 

 

⭐️ 現代人ではなぜオメガ3系の油が不足してしまったのか!?

 

いままで体に良い油としてリノール酸系の植物油が人気だったため、現代人はオメガ6過剰になっているのですが、ここでオメガ3が不足した理由についても少しあげておきましょう。

 

 

 

1つには食品工業の進歩により食品が文明化してきたことです。

 

穀類の精白技術が発達にするにつれて、穀類の胚芽の中に入っているオメガ3とオメガ6が失われてしまいました。
また最大の犯人としては、油脂の製造方法の変化でしょう。
かつて、食用油は、手絞り的な圧搾法で絞られてきましたが、現在では同じやり方で造られているのは、コールドプレス(低温圧搾法)と銘打ったものだけで、ほとんどの食用油は化学的な溶剤で原料の中の脂肪を溶かし出し、その後で溶剤だけを取り除くといった方法で造られる上に、さらに水素添加という作業がされています。

この水素添加とは、不飽和脂肪酸の水素が不飽和になっている箇所に水素を添加して「飽和」させるために、食用油の中に水素ガスと化学的な触媒を高圧下で強引に注入するという乱暴なやり方でつくられるものです。
これは不飽和の箇所全部に水素を添加せず、一部にすることが多いので、部分的水素添加といいます。こうすると、食用油は酸化しにくくなって商品としての寿命が延びるというわけなのです。

 

 

しかし、こんなやり方で造られると、一番先になくなってしまうのがもっとも敏感な脂肪であるオメガ3の脂肪酸です。また今のような食用油の製造方法の中ではトランス型と呼ばれる脂肪の異性体が沢山発生してしまいます。
このトランス脂肪酸の話は、また後日やっていきますが、これが細胞膜の中に侵入すると必須脂肪酸の働きを妨害してしまうのです。

日本でも、昔使われていた大豆油の中にはオメガ3が含まれていたのですが、コールドプレス以外の現代風食用油の作り方で作った今の大豆油にはなくなってしまっています。
これがオメガ3が日本人に不足している大きな理由の一つでしょう。

 

 

 

そして2つ目には、食べ物の趣向が変わってきたこと。

 

アメリカの場合では、豚肉や鶏肉、魚、自然な狩猟動物を食べるより牛肉に傾斜するようになりました。実は牛肉よりも他の動物の方が少量とはいえ、オメガ3やオメガ6の不飽和脂肪酸が多く含まれています。
また日本でも食の欧米化で、以前ほど魚を食べなくなりました。

またもう一つにはオメガ3の脂肪酸を多く含む寒冷地の農作物より、オメガ3が少なくオメガ6系列のリノール酸などの脂肪酸が多い温暖地の農作物を人々が好んで食べるようになってきたことがあげられるでしょう。
昔は北方系の農作物を主に食べていた北欧諸国でも今では、貿易や運輸手段の発達で南方系の農作物の方がむしろ多くなっているのです。

 

 

 

いかがでしょう?
こういった様々な変化から、現代人にはオメガ3系の油が不足してしまいました。
そしてオメガ6の摂り過ぎやトランス脂肪酸などによる健康被害が起こるようになってしまったわけです。

 

 

 

⭐️ 日常的にオメガ3の油を取り入れる方法 〜フラックスオイルのすすめ〜

 

さあ、今日の本題。

 

 

オメガ3の油を毎日の食生活に取り入れるにはどうしたら良いのかという話です。
もちろんお魚を食べるようにするというのも大事な一歩です。
養殖魚にはDHA、EPAはほとんど含まれないので、天然魚のイワシ、サンマ、サバからしっかり摂っていきましょう。

 

 

 

さてでは、その他に何か手軽にできるオメガ3の補給法はないのでしょうか?

実はオメガ3を豊富に含む油があります。
オメガ3を多く含む油として一番有名なのが、亜麻仁油でしょうか。
英語ではフラックスオイルと呼ばれ、アトピーやアレルギーの改善にサプリメントでも売られている程です。

フラックスオイルは、亜麻科亜麻属の植物である亜麻の種を搾った油のことです。
植物油でもっとも融点が低く、なんとマイナス14度と言われるほどです。つまり非常に柔らかい油ということですね。
亜麻は、ロシアや中国、オランダ、カナダなどの寒冷地域で栽培されています。種子が寒さで凍りついてしまわないように種子の中の脂肪が非常に柔らかいものになっています。
フラックスオイルの薬効は古代から知られており、太陽のエネルギーをもつ聖なる油としてエジプト、インド、ヨーロッパ、北アメリカなどで使われてきました。また魔法の薬と表現する専門家もいるほど、人間の身体に有効な油だと言われています。

 

 

 

その効果はさまざまな論文でも書かれていますが・・・

 

皮膚のアトピーが治る
血圧が下がる
糖尿病が良くなる
子供がキレなくなる
リウマチが良くなる
不妊症を改善する
肥満を予防する
免疫力を高める
脳の健康を維持する
・・・などなど

 

このようなオメガ3やフラックスオイルの効果を表した論文は、数多くあります。ホント、実際あり過ぎてここでは紹介しきれないくらいなので、また機会があったらここのblogでも載せていきたいと思います。

フラックスオイルが素晴らしいのは、オメガ3のα-リノレン酸がずば抜けて豊富に含まれていることです。
家庭で一般的に用いられている植物油にはオメガ6が1~75%含まれているのに対し、オメガ3は1~10%程しかありません。しかしフラックスオイルには、オメガ3が50%含まれており、オメガ6との比率が一般的な植物油とは正反対になっています。
オメガ6に偏っている現代人には、まさに最適な油ですよね!

 

フラックスオイル、医療の世界では、ガン治療のための食事療法(ゲルソン療法)で取り入れられたのが初めてだそうですが、今では栄養療法でこのフラックスオイルやDHA、EPAなどはよく使われています。

そうそう。注意点が一つあります。フラックスオイルは、熱に弱く、すぐ酸化してしまうので摂るときはそのまま頂いてくださいね。私はサラダにかけて食べることが多いですが、アトピーや乾癬の方は、毎日スプーンに1~2杯摂っている方もいます。
また保管は必ず冷蔵庫に入れてください。

 

  

 

⭐️ 現代人では「αリノレン酸」より「EPA/DHA」を摂ってもらった方が良いケースも!?

 

さて、フラックスオイルの他にα-リノレン酸が豊富な油はないのでしょうか。

 

 

あります!

 

他にはシソ油やえごま油があげられます。
シソ油は、フラックスオイルよりは熱に強いので、長時間熱しなければ料理にも少し使えたりします。またフラックスオイルは、日本人にとって食歴がない(過去に食べたことがあまりない)ものなので、人によっては摂りすぎると下痢する人もいます。
そういった方やフラックスオイルの独特なクセや臭いが嫌いな方には、シソ油は良いと思います^^。

 

そして私の一押しが、グリーンナッツオイル(サッチャ・インカインチオイル)です。
このグリーンナッツオイルは、オメガ3を豊富に含み(50%)、また品質劣化を防ぐ天然のビタミンEが100g中200mgと高い割合で含有されています。天然のビタミンEが入っているところがミソですね。酸化防止剤などが無添加でも酸化しにくく、長持ちします。
そしてグリーンナッツオイルの抗酸化力は、今日紹介した他の油の2.5倍くらいあると言われています。
また2004年と2006年にはフランスのパリ・ウォルル食用油サロンで金賞を受賞するほど。
すごいです。

グリーンナッツは主にペルーのサンマルティン県タラポト市周辺の契約農家で化学肥料や農薬を一切使用しない有機農法で栽培されているそう。
私はこれらの中では一番おいしい感じがします^^。

 

 

 

 

さて、今日はオメガ3の少し突っ込んだお話と、オメガ3(α-リノレン酸)の豊富な油をご紹介しました。
是非、参考にしてみてくださいね。

 

それと、もしアレルギー症状や喘息、アトピーや乾癬などの皮膚の問題で使用する場合で、これらの油でなかなか改善が見られない時には、EPAやDHA、それを含むFish oilやタラの肝油を使うようにしてみてください。
私も現在臨床ではこちらのサプリメントを使うことが多くなりました。

α-リノレン酸を体内でEPAなどに変換するには、δ-6-脱飽和酵素とδ-5-脱飽和酵素が必要なのですが、それらの酵素を作る時に必要となるビタミンB6、ビタミンC、ナイアシン、亜鉛などが不足している現代人は多いので、せっかくα-リノレン酸が多い油を摂っても体内でEPAさらに炎症を抑えるオメガ3由来のエイコサノイドを作り出すことができない場合があります。またトランス脂肪酸(後ほどのblogで紹介します)や飽和脂肪酸、過剰なアルコール摂取、糖尿病、老化などでもこの酵素の活性が落ちるそうなので、そういった場合も注意が必要ですね。

 

その他、アレルギー症状によく効くと言われているのが、月見草油(ボラージオイル)です。これはリノール酸系(オメガ6)から炎症を抑える側のプロスタグランジン1(リノール酸からは2種類のプロスタグランジンを作る過程がある)を作る際の過程にあるγ-リノレン酸というものなのですが、 人によってはこれを作る過程がうまくいかない場合があります。身体の調子が悪い人や栄養不足の人は、リノール酸をγ–リノレン酸に変えてくれる酵素がないので、PG1ができにくいのですね。そこでγ–リノレン酸を外から入れてあげると、PG1が合成されて炎症を抑えてくれるというわけなのです。しかし、こういった方の場合、リノール酸がエイコサノイドまで変換できず余りやすいので酸化の原因につながります。根本的には、リノール酸を減らしてオメガ3の油を摂ることや代謝能力をあげることが重要になります。

 

アレルギーなどの炎症に深くかかわる「プロスタグランジン」。
この話は、その合成にγ- リノレン酸が関係しているというわけですが、プロスタグランジンには炎症を起こす悪玉と、炎症を抑える善玉があって、プロスタグランジン1とプロスタグランジン3は善玉、プロスタグランジン2は悪玉なのです。リノール酸からはプロスタグランジン1と2ができますが、この過程にγ-リノレン酸が深く関わっています。
ちなみにプロスタグランジン3になるのは、オメガ3系のEPAです。

 

 

 

ちょっと難しい話なので、またアレルギーのテーマの時にでもお話しましょうね^^。

とりあえず。今はオメガ3が大切だ!ということを覚えておきましょう^^。
そして今日紹介した油を是非使ってみてください。

 

 

 

今日はここまでにしておきましょう。

 

ではまた次回に^^。

 

 

 

Thank you for reading to the end.

 

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Written by

小菅一憲

Bachelor of Applied Science
Bachelor of Chiropractic Science
AK Practitioner

国際基準のカイロプラクター
アプライドキネシオロジスト
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Thank you for reading to the end.