マグネシウム

副腎疲労のための食事と生活 【その9】|副腎を回復するための最重要ミネラル「マグネシウム」

マグネシウムを多く含む食材|副腎疲労blog

 

Summary:

 

⭐️ マグネシウムは体内で最重要と言われるミネラル!?

⭐️ マグネシウム不足によって起こる症状

⭐️ お勧めのマグネシウム摂取の方法

 

 

みなさん、こんにちは。

 

 

 

副腎疲労専門カイロプラクティック

「CHIROPRATICA」院長の小菅一憲です。

そしてこのBlogの筆者「Kossy (コッシー)」です。

 

 

 

私たち夫婦はサーフィンをするので、お休みの日になると必ずと言って良いほど、どこかの海に行きます。

それは茨城から千葉、神奈川までその日の風や波の状況によって変わります。
子どもが生まれてからは、子どもも一緒です。

海に入ると気持ちや身体がとてもリフレッシュします。
サーフィンで疲れるかと思いきや、逆に元気になれるのは、海のパワーなのかなと思っております。
私たちの遠い祖先は、やはり元々海に住んでいた生き物だったからかもしれません。

 

そして、おそらくもう一つの大きな利点は、海に浸かることで皮膚から海水に含まれる豊富なミネラルを吸収できることにあります。
とくに、その中でも今日お話するマグネシウムは、海水にも多く含まれていて、ミネラルの中でも最重要と言われる働きを持っています。

 

 

 

マグネシウムの不足のサインは、筋肉がつったり、瞼や目尻がピクピク痙攣したり。
たしかに、海に毎日入っている海女さんには、そういう症状はなかったそうですね^^。

 

 

 

⭐️ マグネシウムは体内で最重要と呼ばれるミネラル!?

 

マグネシウムは私たち人間にとって、もっとも重要なミネラルとも言われています。
それは何より、体内で行われる代謝過程で酵素反応に深く関わっているからなのです。その数なんと325種類以上もの酵素反応に関わっていると言われます。

 

 

 

代謝やら酵素反応と言われてもよくわからないですよね。笑。

 

 

 

代謝とは、身体に入ってきた物質を違う物質に変えていき、それを何回も繰り返して、最終的に最終産物を便か尿で排出する、その流れのことですが、代謝を行うことで人間は物質を合成したり、または分解したりしてさまざまな活動が出来るのです。

そして、物質から物質に変化するときに通常は大きなエネルギーが必要になりますが、ここに酵素と呼ばれる触媒が関わるとすぐに変換できるのです。
代謝の中で行われる変換をスムーズにするのが酵素とも言えるでしょう。

このありとあらゆる酵素反応を制御しているのがマグネシウムと言われています。

 

 

 

なんとなく、重要度がわかってきたでしょうか?

 

マグネシウムが関わる酵素反応によって行われるのは、エネルギー代謝や細胞の新陳代謝、さらにはDNAやRNAの合成もあります。
また大切なホルモンを作ったり、神経の興奮を抑えたり、体温や血圧の調整、筋肉の収縮・弛緩にも関わっています。

 

 

 

⭐️ マグネシウム不足によって起こる症状

 

マグネシウムが不足すると、エネルギーがうまく作れなくなり、疲労を感じるようになるので、副腎にも必要不可欠な栄養素でしょう。またホルモンを作る時や代謝する時に必ずマグネシウムが必要になってくるので、これまたたくさんのホルモンを分泌を分泌している副腎には必須のミネラルなのです。

慢性的に不足すると、副腎疲労の症状はひどくなります。

 

 

 

 

マグネシウム不足によって起こる症状には・・・

 

 

⭐️ 不安感、パニック

⭐️ イライラ

⭐️ 気分の落ち込み、うつ病(セロトニンを作るのにマグネシウムは必須)

⭐️ 疲労感

⭐️ 不眠症(マグネシウム不足でセロトニンを作れなくなると、メラトニンも不足します)

⭐️ 喘息

⭐️ 足がつりやすい、瞼や目尻の痙攣(マグネシウムが筋肉を弛緩するので、不足すると痙攣しやすい)

⭐️ 高血圧(マグネシウムが血管を広げるので、不足すると収縮しやすい)

⭐️ 腸疾患、便秘

⭐️ 心臓病

⭐️ 糖尿病、低血糖症(インスリンが働くには必ずマグネシウムが必要なため、不足すると糖代謝が低下する)

 

 

こんなものがあります。

 

 

 

⭐️ お勧めのマグネシウム摂取の方法

 

みなさん、是非マグネシウムに注目してあげてください^^。
とっても大事なミネラルなんです!
カルシウムに注目する先生も多いですが、カルシウムとマグネシウムの体内比率は2:1から最近では1:1ぐらいでも良いと言われてくるぐらいマグネシウムの重要性が増しています。
それだけ不足している人が多いということなんですけどね^^。

マグネシウムをしっかり摂ることで、本当にさまざまな病気の改善、予防につながりますよ。

 

 

マグネシウムは、大豆製品や魚介類、海藻、ナッツ、種類、海塩に多く含まれます。

また私は「マグネシウムスプレー」をよく使っています。
これは、当院でも扱っていますが、マグネシウムが含まれた液体を皮膚にスプレーして経皮吸収させるものです。
口から摂るサプリメントより吸収率が良いので、お勧めです。

またこれと同じく経皮吸収を利用したマグネシウムの摂取方法としては、「にがり」を直接肌にスプレーするか、「エプソムソルト」という「硫酸マグネシウム」をお風呂に入れて入浴する方法があります。
どちらも継続しやすいと思いますので、是非生活に取り入れてみてください。
日常的に大切なマグネシウムを充分摂取することができます。

 

ちなみに糖質を摂り過ぎたり、アルコールやカフェイン、加工食品を摂るとマグネシウムが不足しやすくなるので、注意してくださいね。

 

 

今日はここまでにしましょう。

 

 

また次回に^^。

 

 

 

 

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小菅一憲

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副腎疲労のための食事と生活 【その5】|ミネラルこそが健康の基本です!

電球のガラスの中に綺麗な水が入っている写真|副腎疲労blog

 

Summary:

 

⭐️ ミネラルを考えることが美しく健康になる秘訣

⭐️ ミネラルの中でもとくに大切なのは!?

⭐️ 現代人のミネラル不足は深刻!?

 

 

みなさん、こんにちは。

 

 

 

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副腎を回復するのには、まず食事を改善することが何よりも大切だというお話をしました。

また食事の中で、まず私たちの身体の材料でもあり、身体を動かすエネルギー源ともなっている3大栄養素をバランス良く食べること、そしてその栄養素を効率良く使うことができるように筋肉やそのエクササイズにまでお話を進めてきました。

 

また今日から、食事の話に戻ります^^。

3大栄養素はとても大事ですが、これについてはみなさん何も言わなくてもなんだかんだ摂っているものです。
そりゃあ、お腹は空きますからね〜。カロリーのあるものは食べるでしょう。
でももちろん、そのバランスが悪いと体調が悪くなるので、そのお話をずっとしてきました。

しかし実は、みなさんが気づいていないところで1番の欠乏している栄養素は、何をかくそう、今日からするお話の主役である「ミネラル」です!!
現代食は、カロリーは十分なのに、ミネラルは欠乏している新型の栄養失調とも言われているのです!

 

 

 

「ビタミン」かと思いましたか?笑。

 

 

 

もちろん、ビタミンもとっても大事ですが、ビタミンより何より「ミネラルがまず大事」なのです!
副腎疲労を直していくにも、ビタミンよりも「ミネラルバランス」です!!

そして、ビタミンのように全てプラスすれば良いという単純なものでもないのが「ミネラル」の難しいところでもあります。

 

 

 

⭐️ ミネラルを考えることが美しく健康になる秘訣

 

人体に存在する元素は、約60種類と言われています。

その中でも最も多いのが酸素65%、その次が炭素18%、水素10%、窒素3%の順になります。
そして、これら以外の残りの4%が「ミネラル」と言われています。

 

 

 

人体の健康のためになくてはならないものと考えられているミネラルが16種類あり、その中でも1日の必要量が100mg以上のものを主要ミネラル、そして100mg未満のものを微量ミネラルと呼んでいます。

私たちの身体は、主要ミネラルを身体の構成要素として使い、微量ミネラルで身体の調整を行なっています。ミネラルは、とくに身体の生理機能全般に大切で、さまざまな体内物質の調節や酵素を使った反応に関連しており、3大栄養素が「身体の材料・エネルギー源」であれば、ミネラルは「身体を調整してくれる命の源」と言えば良いでしょうか。

 

私たちの体内がミネラルで満たされると、とても快適な身体の状態になります。
それは心身ともに落ち着いて、健康状態も安定しているようなナチュラルな状態です。

 

 

 

⭐️ ミネラルの中でもとくに大切なものは!?

 

ミネラルというと、みなさんまず何を思い浮かべるでしょうか?

 

よく出てくるのカルシウムやマグネシウムなどの主要ミネラルでしょうか。

 

 

 

 

ミネラルは、骨や歯を作ったり、私たちの身体を作っているたんぱく質や脂質などと結合して身体の成分となったりしている他、何よりも身体の機能の調整や恒常性を保つのに役立っています。
たとえば、筋肉の伸縮に関わっていたり、神経伝達、代謝の調節、さらに浸透圧の調節などもしています。その働きはかなり多岐にわたり、それこそ、ミネラル不足=不健康となってしまいます。

 

カルシウムは、みなさんご存知のように骨や歯の成分ですが、それ以外にも筋肉を収縮したり、神経の働きにも関わっています。そしてカルシウムと対を成すマグネシウムは、身体の中でも325もの酵素反応に関わっているとも言われ、最重要のミネラルとなっています。

それ以外にも性のミネラルとも言われる亜鉛は、生殖機能はもちろん、細胞分裂や免疫力にも関わり、新陳代謝を活発にしたり、ウィルスから身体を守ってくれたりしています。またマグネシウム同様、補酵素として100種類以上の酵素反応に関わっています。もし亜鉛が不足すると細胞分裂が著しい舌の味蕾細胞がうまく入れ替われなくなることで、味覚障害を引き起こします。
亜鉛と対を成している銅も大切です。銅は抗酸化、アンチエイジングなどにも関わっていて、女性の月経に合わせて需要も増すようなミネラルです。

鉄も月経で毎月血を流す女性には、ポピュラーなミネラルの1つでしょう。
鉄は、赤血球のヘモグロビンに含まれ、酸素や二酸化炭素を運搬することで知られていますが、筋肉にも存在し、エネルギー作りにも関わっています。

 

 

 

 

この他にもたくさんのミネラルが身体の中で、活躍してくれています。

 

 

 

⭐️ 現代人のミネラル不足は深刻!?

 

私たち、人間そして生き物の祖先が誕生したのは、海でした。
海は本当にさまざまなミネラルの宝庫で、それこそ身体にミネラルが不足してしまうようなことが起こることはあり得ませんでした。
そして、生物はこの豊富なミネラルが周囲に存在することを前提として作られていました。

それが、進化の過程で海から陸に上がると、身体の仕組みが大幅に変わりました。
私たちが生きていく環境は海と比べるとミネラル量が激減、ミネラルを確保するにはもっぱら食事に頼らざると得なくなったのです。

 

 

 

 

しかし、現代になってからは、まず土壌が痩せてしまったことで、食物に含まれるミネラルが極端に減ってきてしまっています。

実は現代人のミネラル不足は、深刻的な状況なのです。

 

 

今日はここまでにしましょう。

 

 

また次回に^^。

 

 

 

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ビタミンDの話 【その2】|ビタミンDによるカルシウムとマグネシウムの調節

ビタミンDを含んでいる食材の写真|副腎疲労blog

 

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昨日のblogで、寒くなると調子悪くなる方はビタミンD不足かも!?という話をしましたが、これは日照時間や日光に当たる時間が少なくなることと関係しています。

昨日のblogはこちら↓

 

というのも、ビタミンDはもちろん食事からも摂取出来ますが、大部分は皮膚のコレステロールから合成されています。皮膚に紫外線のB波(UVB)が当たると皮膚のコレステロールからビタミンDが合成されるのです。

 

 

 

少し詳しくお話すると・・・

私たちの身体では、コレステロールからビタミンDの原料であるデヒドロコレステロールが合成されて、皮膚に多く分布しています。そこに紫外線のB波(UVB)のエネルギーが加わると、デヒドロコレステロールが、ビタミンDの前駆体であるプレビタミンD3に変換されます。
その後、プレビタミンD3は熱反応によってビタミンD3に変化していくのです。

そして、この合成されたビタミンD3は、食事から摂ったビタミンDとともに、血液中を通って肝臓や腎臓でさらに変換されます。

肝臓ではビタミンDの大半を占める25(OH)ビタミンDに変換され、肝臓や脂肪に貯蓄されます。
こうやって貯蓄されたものは、必要なときに全身に供給されます。
25(OH)ビタミンDの血中半減期は2〜3週間で、成人男性に必要な1日当たりのビタミンDの量は3,000〜5,000IUと言われています。

そして、腎臓では、活性型ビタミンDである1,25(OH)ビタミンDに変換されて、この活性型ビタミンDが腸管でカルシウムの吸収を高めてくれています。
この1,25(OH)ビタミンDは、25(OH)ビタミンDに対して1000分の1ぐらいしか存在せず、このビタミンDの血中濃度は、血中のカルシウム濃度を維持するために厳密にコントロールされています。
1,25(OH)ビタミンDの核内受容体(ビタミンDレセプター)は、ほとんどの細胞に存在します。

必要に応じて腎臓以外の細胞や組織(大腸、前立腺、肺、乳腺、免疫細胞)でも25(OH)ビタミンDを1,25(OH)ビタミンDに変換することが出来ます。
もし、血中の25(OH)ビタミンD濃度が低過ぎると、細胞に25(OH)ビタミンDが行き届かず、1,25(OH)ビタミンDが不足してしまうことがわかっています。

こういったことから25(OH)ビタミンDの、体内での量や血中濃度は非常に重要です。

 

 

 

 

少し難しい話になりましたが・・・

これらのビタミンDは、前述したように食べ物から摂ることも出来るのですが、その量は少なく、多くは紫外線によって皮膚で合成されています。
その量はなんと!身体で使われるビタミンDの90〜100%を占めています!

 

 

 

⭐️ ビタミンDのカルシウムとマグネシウムの吸収調節機能

 

ビタミンDには、カルシウムの吸収を高める以外にマグネシウムの吸収調節する機能もあります。
私たちの身体でも最も大切なミネラルの吸収を調節しているビタミンと言えます。

 

ビタミンDが欠乏すると、カルシウムとマグネシウム不足が起こり、身体を支える骨の健康が損なわれることで、骨の変形や筋力低下、幼少期の骨の未発達の問題「くる病」や、骨が柔らかくなってしまう「骨軟化症」、そして骨が脆くなってしまう「骨粗鬆症」を引き起こします。

 

 

 

 

幼少期の「くる病」はビタミンD不足の典型的な病気ですが、1650年に工業化がいち早く進んでいたイギリスや北ヨーロッパでF・グリソンらによって初めて報告されました。そして、その後は北米でも「くる病」が見られるようになっていきます。
これは、明らかに工業化によって大気汚染が激しくなり、それによって日光が遮られ、地表にビタミンD合成に必要な紫外線B波(UVB)が到達しなかったことによるものです。

しかし、この日照不足や日に当たることが少なくなったことが原因であると気付いたのは1800年前半になります。
またちょうど同じ時期に「タラの肝油」が「くる病」の症状を改善させることもわかっていました。

 

 

 

そして、これらのことにビタミンDが関連しているとわかったのは、1900年代に入ってからです。
発見された当時は体内で合成できない必須なものとしてビタミンDと名付けられましたが、その後1921年にアメリカ・コロンビア大学のアルフレッド・F・ヘスとL・Fアンガーによって「くる病は日照不足によるビタミンD欠乏が原因で、その治療には日光浴が有効である」ことが証明されました。

 

 

 

こうやって代表的なビタミンD欠乏の病気「くる病」の原因と治療法が明確になることによって、ビタミンDの大切さは証明されたのですが、その後は、骨のこと以外でそこまで話題に上ることは少なくなりました。

 

しかし、海外では1980年以降、再びここ10年〜20年注目の的になっているんです!

これは「免疫の要」のような働きをする物質であることがわかったからでしょう。

 

 

 

うちの患者さんで小学生の女の子がいたのですが、その子は、昔から冬になるとすぐに風邪を引きやすく、毎年必ずインフルエンザにかかるというぐらい身体が弱いお子さんでした。
病気を持っている子どもとすれ違うだけでも、すぐにもらってしまうぐらい免疫の抵抗力が弱かったのです。

 

そこで私は、ビタミンDをしっかり摂ってもらうようにお勧めしました。

するとどうでしょう。

 

 

なんと、その冬はインフルエンザはもちろん、一切風邪もひかないと言うではないですか。
またその後もビタミンD摂取を継続してもらっていると、毎年冬になっても以前と同じように頻繁に風邪をひくようなことは全くなくなったそうです。

後日聞いてみると、幼少期は足の変形から「くる病」を心配されたことがあったということでした。

 

 

 

 

まさにビタミンD不足ですよね。

 

日光に当たれば合成されるビタミンなので、通常あまり不足することは考えにくいのですが、現代ではビタミンDが不足している方も非常に多くなってきています。
日照時間や日光に当たる時間の減少、大気汚染、極端な焼け止め対策、そして遺伝子の変異によるビタミンDレセプターの機能異常。

そんなことが関わっているんです。

 

 

 

つづきは次にしましょう。

 

ではまた次回に^^。

 

 

 

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副腎疲労症候群の症状 【その16】|副腎疲労でPMS(生理前症候群)が悪化する!?

ソファーでお腹を抱えて横たわる女性|副腎疲労blog

 

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今日は、沖縄3日目。
早いものでもう明日は帰る日です。
今回は、貯まっていたマイルの消化で来ているので、そんなに長くなくても良いのですが、本当は外国人のようにもっと長期で休暇を取りたいものです。笑。

 

海外旅行に行き、まわりのバケーションに来ている外国人のご夫婦や家族に聞くと、決まって2週間とか3週間とか。中には1ヶ月なんていう人も。
私たちが1週間なんていうと、短すぎてびっくりされます。

日本人も、もっと長いバケーションが当たり前になると良いですね。

でも、やっぱり仕事人間の日本人は、そんなに仕事しない期間が長いとダメな人が多いかなー。
今回の年末年始も患者さんの中でも休みが10日ぐらいになる方がいましたが、「そんなに休みたくない」「そんなに休むと仕事始まった後が怖い」なんて声が聞こえました。

 

 

 

日本人の性ですかね。

働くのが好きな日本人。ここにも副腎疲労になりやすい要素が・・・。笑。

 

 

 

昨日は、雨から曇りで天気があまりよくなかったので、「美ら海水族館」に行ってきました。
ここに来るのは、ほぼ10年ぶり。
途中、瀬底島などを脇目に見ながら、懐かしい気持ちで車を運転していました。
美ら海水族館は、ジンベエザメが観れる水族館で、このジンベエザメとマンタのいる水槽が本当に圧巻です。

うちの2歳の子どもも「おー」「おおきぃ」と言っていました。笑。

私も昔から水族館は大好きなんですが、大人になるとやはりそんなに行かなくなります。
こうやって子どもが出来るとまたそういうところに行けるようになる。
それも楽しみの1つですね。

 

普通の水族館より高いチケットだと思いますが、やはり他にはない水族館です^^。

 

 

 

 

さて、今日はここ最近の流れで、副腎疲労と性ホルモンに関係する話。
最後に「PMS」いわゆる「生理前症候群」とのお話をしていきます。

昨日のblogはこちら↓

 

 

 

⭐️ PMS(生理前症候群)に悩む女性と副腎疲労

 

PMS(生理前症候群)とは、生理前のホルモンの変化によって、頭痛、乳房の張り、下腹部の痛み、むくみ、イライラ、怒り、不安感、うつ症状などが起きるものです。

 

副腎疲労によって、コルチゾールスチール(コルチゾールの生産が優先されて、他のホルモンの生産が抑制されること)が起こり、女性ホルモンが抑制されるとPMS症状が酷くなります。

 

これは・・・

 

 

 

正常に女性ホルモンが作れないことが1つ。

もう一つはエストロゲンとプロゲステロンのアンバランスが要因です。

 

 

 

エストロゲンとプロゲステロンのバランスについて、少しご説明しましょう。

 

ホルモン生成図|副腎疲労blog

 

この図は、1番上のコレステロールから、どのように副腎皮質ホルモンや性ホルモンを作っていくかという代謝の仕組みを示したものです。

これを見ると1番上のコレステロールから「プレグネノロン」という全てのホルモンに変換できるプロホルモンを作ります。
そして、その直後に女性ホルモンの一つ「プロゲステロン」が出来ます。

 

 

 

このプロゲステロンを見てもらえるとわかると思うのですが、左側四角の左下、アルドステロン(塩分とカリウムを調節しているホルモン)や右下のコルチゾール、そして右側四角のテストステロン(男性ホルモン)やエストロン、エストラジオール(女性ホルモン)など、全てのホルモンに変換される材料となっているのがわかります。

 

プロゲステロンは、女性ホルモンの1つですが、このように様々なホルモンの原料にもなれるんです。
そんなことから、ストレスがかかってコルチゾールの需要が高まるともちろん他の性ホルモンの生成も抑制されるのですが、何より材料のプロゲステロンが使われて少なくなります。
その結果、もちろんエストロゲンも減ることはあるのですが、相対的にはプロゲステロンが低い状況が起こりやすいと言えます。

このアンバランスが、PMS(生理前症候群)にも大きく関わっています。

 

 

 

またPMSに関しての、女性ホルモンのアンバランスは一言では説明出来ず、様々なタイプに分けられます。
このことについてはまた別の機会に詳しくお話します。

 

 

 

 

どちらにしても、ストレスによりコルチゾールの需要が高まることが、女性ホルモン生成の抑制はもちろん、アンバランス(プロゲステロン過少)にも関与することがわかっていただけたのではないでしょうか。

 

PMS(月経前症候群)を患っている女性で、チョコレートを無性に食べたくなる方がいますが、あれは生理前の食欲や血糖値の上下によって甘いチョコレートを欲するということももちろんありますが、チョコレートの中にたくさん含まれるマグネシウムを身体が欲しているということがあります。

マグネシウムは、B6とともに女性ホルモンの代謝に必須の栄養素で、さらにプロゲステロン産生にも関わります。

しかし、もちろんチョコレートを食べればその糖分によって血糖値のアンバランスが起こり、
副腎に更に負担をかけることになります。

 

 

 

PMSは、けっこう深いテーマなので、またお話していくと思います。

 

 

 

今日はここまでにしておきましょう。

 

ではまた次回に^^。

 

 

 

Thank you for reading to the end.

 

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

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Written by

小菅一憲

Bachelor of Applied Science
Bachelor of Chiropractic Science
AK Practitioner

国際基準のカイロプラクター
アプライドキネシオロジスト
健康栄養指導士
野菜ソムリエ

私は・・・
原因のわからない不調に悩んでいる人を助けたい。
本当に健康になった時の素晴らしさを実感してもらいたい。
食と栄養についての正しい情報を発信し、未来の元気な子供につなげたい。
そんな想いから、治療院運営とblogでの情報発信を行っています。

▷ profile
詳しいプロフィールはこちら^^。

 


 

Where is Clinic?

 

CHIROPRATICA

副腎疲労専門カイロプラクティック

東京都港区麻布十番2-18-4 テンポイントビル102
03-6809-6155
最寄り駅:都営大江戸線 or 南北線 麻布十番駅(徒歩1分)

▷ http://chiro10.jp/
クリニックの場所や治療内容を知りたい方はこちらをご覧になってください^^。

 


 

Contact us

 

カイロプラクティックケアを希望する方
何かわからない不調で悩んでいる方
副腎疲労の症状に当てはまる方
食事や栄養の相談がしたい方

などなど・・・

当院には、病院に行っても良くならない不調を抱えた方がたくさんいらっしゃいます。
また、お身体を見れば、その方の問題が筋肉骨格系から起こっているのか栄養のアンバランスから起こっているのかすぐにわかります。
私たちは、そういった不調で悩まれている方が本当に健康的で幸せな毎日が送れるように、健康のプロフェッショナルとして、質の高い治療を提供しています。

初めてのご予約はこちらより↓

▷ 未来の患者さま
是非、お気軽にご相談くださいね。

 


 

What is Chiropractic?

 

カイロプラクティックは、薬は使わず手だけで身体の治療をするアメリカ生まれのヘルスケアです。

みなさんに知られているような筋肉骨格系の治療はもちろん、カイロプラクティックの中の一つの学問アプライドキネシオロジー (AK)では、自律神経や内臓、ホルモン、神経、栄養のアンバランスをチェックし、それに対する治療を行うことができます。

アメリカではまさしくプライマリーケアとして認められ、準医師として統合医療の一翼を担っています。

カイロプラティカは、日本では唯一の副腎疲労専門カイロプラクティックです。
また、患者さまのお身体に合わせた正しい栄養療法を行うことが出来る数少ないクリニックです。
アメリカやオーストラリアのAKのオフィスでは、サプリメントを使った栄養サポートは日常的に行われており、当院でもAKを使って身体の状態をチェックし、どの内臓器が弱っているか、どういった栄養素が必要であるかを判断することで、カイロプラクティック治療はもちろん、原因に沿った栄養指導を行っています。

Thank you for reading to the end.