メラトニン

メチレーション【その7】|メチレーション回路の機能低下が引き起こす問題 その3

いろんな感情の仮面を持った4人の人達|副腎疲労blog

 

 

Summary:

 

⭐️ 神経伝達物質とメチレーションの深い関係

⭐️ 神経伝達物質の合成に必要な「BH4」

⭐️ ドーパミンやノルアドレナリンの代謝にもSAMeが必要!?

 

 

みなさん、こんにちは。

 

 

 

副腎疲労専門カイロプラクティック

「CHIROPRATICA」院長の小菅一憲です。

そしてこのBlogの筆者「Kossy (コッシー)」です。

 

 

 

ここ2回ほど、メチレーション回路がうまく回らなかった時に、起こる問題についてお話してきました。

DNAの合成がうまくいかなかったり、免疫機能が異常を起こしてしまったり、炎症が起こりやすくなることでアレルギーやLGS(リーキーガット症候群)に繋がったり、DNAサイレンシングが適切に行われないことでウィルスの慢性感染や重金属の蓄積が起こってしまったり・・・本当にかなり健康にとってとても重要な機能が失われてしまう可能性があることについて、お分かりいただけたかと思います。

 

 

前回のメチレーションに関する記事はこちら↓

 

 

 

 

今日は、最後に神経伝達物質のバランスのお話を・・・。
いわゆる脳内の大切なホルモンの代謝についての影響をお話したいと思います。

 

 

 

 ⭐️ 神経伝達物質とメチレーションの深い関係

  

脳内の神経伝達物質は、数多くありますが、中でも有名なのはまずアミノ酸のチロシンから作られる「ドーパミン」「ノルエピネフリン(ノルアドレナリン)」「エピネフリン(アドレナリン)」などの興奮性のホルモンが有名かと思います。
これらはまとめてカテコール基を持っていることから、カテコールアミン(カテコラミン)とも呼ばれています。

 

そして、カテコールアミンのどちらかというと逆の作用を持っている、トリプトファンから作られる「セロトニン」や「メラトニン」というホルモンもありました。
これは、みなさんもご存知のようにリラックスするホルモンで、「インドールアミン」とも呼ばれています。

 

 

これらのホルモンは、自律神経とも関わっており、私たちの置かれている状況や環境、そして私たちの行動によって適切分泌されていること、そしてバランスよくコントロールされていることがとても大切です。

そして、もうお分かりですね!?

 

 

この神経伝達物質のバランスにも、とっても大事なのが・・・

「メチレーション」

というわけなんです。

 

 

まずチロシン→ドーパミン、トリプトファン→セロトニンを作っていく際にもBH4という物質が必要になりますが、これにもメチレーションが深く関わっていますし、ドーパミンやノルアドレナリンの代謝にはCOMTという酵素が関わっていますが、ここが代謝されるにもメチル基がとても大切になるのです。

 

 

 

 ⭐️ 神経伝達物質を合成するために必要な「BH4」

 

さて、メチレーション回路内で、神経伝達物質に関わる物質の一つが「BH4」です。

 

簡単にBH4について、ご説明しておきましょう!

さて、BH4とは何か。

 

 

正式には・・・Tetrahydrobiopterin:テトラヒドロビオプテリンと言って、中枢神経系のシステムには必須の物質です。
前述した、ドーパミン、ノルアドレナリンなどのカテコールアミンや、セロトニン、メラトニンなどのインドールアミンをアミノ酸から合成していく際に必要な酵素の共同因子になります。

下のメチレーションの図で見るとちょうど左から2番目のサイクルがBH4サイクルと言われています。

 

メチレーション回路の簡易図|副腎疲労blog

 

 

そして、下の図を見るとわかるように・・・

フェニルアラニンからチロシンを、そしてチロシンからL-DOPA(ドーパミンの前駆物質)を作る時、さらにはトリプトファンから5-HTP(セロトニンの前駆物質)を作る時にも、このBH4が必要なのがわかりますね。

 

BH4の簡単な代謝図|副腎疲労blog

 

そして、もう一つ大事なのが尿素回路でもBH4が必要ということ。

1分子のアンモニアの解毒には、2分子のBH4が必要になります。もし、アンモニアの解毒にたくさんのBH4使われれば、BH4は欠乏しやすくなります。
前述したように、BH4はドーパミンやセロトニンの合成に必要な共同因子でもあるので、もしBH4が欠乏すると適切に神経伝達物質が合成出来なくなるので、精神症状の原因になってしまいます。

 

 

さて、このアンモニアが過剰になる状況。

どんな状況が考えられるでしょう。
だんだんとメチレーションの深くまで入ってきましたが、まず大きいのはメチレーション内の硫黄転移経路にあるCBSという酵素の遺伝子変異です。この酵素にSNPsがあると、硫黄代謝物やアンモニアを過剰に作ってしまうので、こういった状況の大きな原因になります。

また、腸内環境の悪化も一要因になるでしょう。

これについてはまた別の機会で詳しくお話しますが、もし感染があるとBH4を合成していく際に、BH4の合成からネオプテリンの合成へシフトして免疫応答を上げていくので、BH4が作られづらくなってしまうということがあります。
結果的にとくに腸内で慢性感染の状況があると、BH4が長期で枯渇してしまうこともあるわけです。

 

 

 

 ⭐️ ドーパミンやノルアドレナリンの代謝にもSAMeが必要!?

 

さて、もう一つ神経伝達物質にメチレーションが深く関わる理由ですが、それはドーパミンとノルアドレナリンの代謝にメチル基が必要ということです。

 

通常、これらのカテコールアミンの代謝に必要なのがCOMTという酵素です。
そして実はこのCOMTがしっかり働くのに大切なのが、メチル基というわけ。
メチル基がCOMTにくっ付く事で、ドーパミンやノルアドレナリンを代謝出来るんですね。

 

メチル基を提供するのは、もうメチレーション内ではお馴染みのSAMe(S-アデノシルメチオニン)です。SAMeは、とても活発なメチル供与体で、生体内の様々な物質にメチル基を供給しています。もしメチレーション回路の機能低下によってSAMeがしっかり作られなかったら、どうなるでしょう?

そうなんです。

ドーパミンやノルアドレナリンが不活性化出来なくなります。
これは直に、うつ病や精神疾患、子どもだとADHDや神経細胞のダメージに繋がります。

 

SAMeについてはこちら↓

 

いやぁ、メチレーション大切ですね。

 

 

 

少しずつメチレーションの深いところまで入ってきましたね^^。
今日はここまでにしましょう。

次回もお楽しみに!

 

 

 

Thank you for reading to the end.

 

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

記事が良かったら、下記のリンクボタンでSNSでのシェアを是非よろしくお願いします^^。

 

Written by

小菅一憲

Bachelor of Applied Science
Bachelor of Chiropractic Science 
AK Practitioner

国際基準のカイロプラクター
アプライドキネシオロジスト
健康栄養指導士
野菜ソムリエ  

私は・・・ 
原因のわからない不調に悩んでいる人を助けたい。 
本当に健康になった時の素晴らしさを実感してもらいたい。 
食と栄養についての正しい情報を発信し、未来の元気な子供につなげたい。 
そんな想いから、サロン運営とblogでの情報発信を行っています。

▷ profile  
詳しいプロフィールはこちら^^。  

 


 

Where is Clinic?

 

CHIROPRATICA

副腎疲労専門カイロプラクティック

東京都・港区・麻布十番・三田・白金の整体|カイロプラクティック

東京都港区麻布十番2-18-4 テンポイントビル102
03-6809-6155
最寄り駅:都営大江戸線 or 南北線 麻布十番駅(徒歩1分)

▷ http://chiro10.jp/ 
クリニックの場所や雰囲気を知りたい方はこちらをご覧になってください^^。  

 


 

Contact us

 

カイロプラクティックケアを希望する方
何かわからない不調で悩んでいる方 
副腎疲労の症状に当てはまる方 
食事や栄養の相談がしたい方 

などなど・・・  

当サロンには、病院に行っても良くならない不調を抱えた方がたくさんいらっしゃいます。 
また、お身体を見れば、その方の問題が筋肉骨格系から起こっているのか栄養のアンバランスから起こっているのかすぐにわかります。 
私たちは、そういった不調で悩まれている方が本当に健康的で幸せな毎日が送れるように、健康のプロフェッショナルとして、質の高い施術を提供しています。

初めてのご予約はこちらより↓

▷ オンライン予約 
▷ お問い合わせ 

是非、お気軽にご相談くださいね。  

 


 

What is Chiropractic?

 

カイロプラクティックによる副腎ケアを知りたい方はこちら。

▷ カイロについて 

 

Thank you for reading to the end.  

 

 

 

 

副腎疲労症候群の症状 【その10】|副腎疲労の方に比較的多くみられる「不眠」

目覚まし時計をおさえて辛い様子の男性|副腎疲労blog

 

みなさん、こんにちは。

 

 

 

副腎疲労専門カイロプラクティック

「CHIROPRATICA」院長の小菅一憲です。

そしてこのBlogの筆者「Kossy (コッシー)」です。

 

 

 

副腎疲労を患う人の中に、比較的多くみられるのが「不眠」です。

なかなかスムーズに入眠出来なかったり、途中で何度も覚醒してしまったりということがあります。

 

 

 

これにはいくつかの原因があります。

 

その1つは、以前も少しお話しましたが、血糖値の不安定性です。
血糖値が下がってくると、通常は肝臓に貯めてあるグリコーゲンを分解して糖に変換し、血糖値を保ちますが、このグリコーゲン貯蔵量が不足していると、夜中に血糖値が保てなくなります。

以前のblogはこちら↓

 

この場合、午前1時〜3時までの間に目が覚めてしまったり、悪夢を見ることがあります。
また、夜中に低血糖によるパニックや不安などの発作が起こってしまうこともあります。

 

 

 

この場合は、やはり血糖値の安定をするために、さまざまなことを考えていく必要があります。
普段の食事はもちろん、EPAやDHAなど良質な脂肪酸、アミノ酸の摂取、またビタミンB群が有効な場合もあります。

 

 

 

⭐️ 副腎を休ませてくれるメラトニン濃度が低い

 

スムーズな入眠と質の良い睡眠には「メラトニン」というホルモンがしっかりと分泌されていることがとても大切です。
しかし、ここがうまくできてない副腎疲労の方も多いです。

 

 

 

「幸せホルモン」と呼ばれるセロトニンがありますが、このセロトニンを材料にして、睡眠ホルモンである「メラトニン」が作られます。

 

副腎に疲れが溜まると、セロトニン不足になりやすく(これには体内の炎症が関わっています)、そのことがメラトニンの不足にもつながり、不眠などのトラブルになってしまうのです。

 

 

 

コルチゾールとメラトニンは相関関係にあり、まったく逆のサーカディアンリズム(日内変動)があります。

コルチゾールとメラトニンの関係についてはこちら↓

 

実はこの「メラトニン」がしっかり分泌されることで、コルチゾールレベルは下がり、副腎もゆっくり休むことができるのです。しかし、メラトニンが分泌されずに睡眠不足になると、それの対処にまたコルチゾールが使われるため、副腎疲労が悪化してしまうのですね。

 

 

 

コルチゾールは、早朝から日中にかけて高い量が分泌され、その後夕方から下がっていき、夜9時ぐらいにはかなり少なくなります。逆にメラトニンは、日中の分泌量は少なく、暗くなってくる夕方から夜になると分泌量が上がっていき、夜中に分泌量が高く、朝になると分泌量が一挙に下がります。

こういったことを考えると、しっかりとした睡眠を取り、副腎を休ませてあげるためには、メラトニンを分解してしまうような明るい光、いわゆるパソコンやタブレット、スマートホンなどのブルーライトは天敵です。

 

メラトニンの分泌が増えてくる夕方からう夜の時間帯に、そういったものを見ないようにすることも、質の良い睡眠、副腎の回復、強いて言えば疲労を溜めないことにつながりますね。

 

 

 

 

またそれ以外に「成長ホルモン」も身体の疲れをとるには重要です。

 

私たち大人はもう成長はしませんが(笑)、成長ホルモンには身体を修復する役割もあります。
夜0時の時点で活性化し、ピークを迎えるので、その時点である程度深い眠りに入っている必要があります。
夜0時に深い眠りに入っているためには10時もしくは11時ぐらいまでには、お布団に入っていたいものですね^^。

 

 

副腎疲労の人は、正常な人に比べて「メラトニン」というホルモンが少ないことが多いです。
この場合は、メラトニンをサプリメントで摂るという方法もありますが、なぜメラトニンそしてその材料のセロトニンが減っているかを考えていく必要がありますね。

この話は、また今度にでも^^。

 

 

 

今日はここまでにしておきましょう。

 

ではまた次回に^^。

 

 

 

Thank you for reading to the end.

 

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

記事が良かったら、下記のリンクボタンでSNSでのシェアを是非よろしくお願いします^^。

 

Written by

小菅一憲

Bachelor of Applied Science
Bachelor of Chiropractic Science
AK Practitioner

国際基準のカイロプラクター
アプライドキネシオロジスト
健康栄養指導士
野菜ソムリエ

私は・・・
原因のわからない不調に悩んでいる人を助けたい。
本当に健康になった時の素晴らしさを実感してもらいたい。
食と栄養についての正しい情報を発信し、未来の元気な子供につなげたい。
そんな想いから、治療院運営とblogでの情報発信を行っています。

▷ profile
詳しいプロフィールはこちら^^。

 


 

Where is Clinic?

 

CHIROPRATICA

副腎疲労専門カイロプラクティック

東京都港区麻布十番2-18-4 テンポイントビル102
03-6809-6155
最寄り駅:都営大江戸線 or 南北線 麻布十番駅(徒歩1分)

▷ http://chiro10.jp/
クリニックの場所や治療内容を知りたい方はこちらをご覧になってください^^。

 


 

Contact us

 

カイロプラクティックケアを希望する方
何かわからない不調で悩んでいる方
副腎疲労の症状に当てはまる方
食事や栄養の相談がしたい方

などなど・・・

当院には、病院に行っても良くならない不調を抱えた方がたくさんいらっしゃいます。
また、お身体を見れば、その方の問題が筋肉骨格系から起こっているのか栄養のアンバランスから起こっているのかすぐにわかります。
私たちは、そういった不調で悩まれている方が本当に健康的で幸せな毎日が送れるように、健康のプロフェッショナルとして、質の高い治療を提供しています。

初めてのご予約はこちらより↓

▷ 未来の患者さま
是非、お気軽にご相談くださいね。

 


 

What is Chiropractic?

 

カイロプラクティックは、薬は使わず手だけで身体の治療をするアメリカ生まれのヘルスケアです。

みなさんに知られているような筋肉骨格系の治療はもちろん、カイロプラクティックの中の一つの学問アプライドキネシオロジー (AK)では、自律神経や内臓、ホルモン、神経、栄養のアンバランスをチェックし、それに対する治療を行うことができます。

アメリカではまさしくプライマリーケアとして認められ、準医師として統合医療の一翼を担っています。

カイロプラティカは、日本では唯一の副腎疲労専門カイロプラクティックです。
また、患者さまのお身体に合わせた正しい栄養療法を行うことが出来る数少ないクリニックです。
アメリカやオーストラリアのAKのオフィスでは、サプリメントを使った栄養サポートは日常的に行われており、当院でもAKを使って身体の状態をチェックし、どの内臓器が弱っているか、どういった栄養素が必要であるかを判断することで、カイロプラクティック治療はもちろん、原因に沿った栄養指導を行っています。

Thank you for reading to the end.

 

副腎疲労症候群の症状 【その1】|副腎疲労と悪夢

 顔に本をかぶせて寝る女性|副腎疲労blog

 

Summary:

 

⭐️ 悪夢の原因は、肝臓の問題(負担)が大きく関わる!?

⭐️ 食物アレルギー、精製された炭水化物の摂りすぎによる消化不良も悪夢につながる

⭐️ 悪夢を見る時に不足している栄養素とは一体!?

⭐️ 低血糖とアドレナリンと悪夢

 

 

みなさん、こんにちは。

 

 

 

副腎疲労専門カイロプラクティック

「CHIROPRATICA」院長の小菅一憲です。

そしてこのBlogの筆者「Kossy (コッシー)」です。

 

 

今日は、最近の話に引き続き、睡眠つながりで、
副腎疲労の方が比較的多く悩まされる「悪夢」について、取り上げます!^^。

前回のblogはこちら↓

 

 

 

⭐️ 悪夢の原因は、肝臓の問題(負担)が大きく関わる!?

 

アプライドキネシオロジー(カイロプラクティックの一つの学問)の中では、悪夢は・・・

 

 

肝臓の問題 (負担)!!!

 

 

と言われます。

 

 

 

肝臓の負担というとみなさん、アルコール?お酒の飲み過ぎかな?とか思いますよね。
でも肝臓へ負担をかけるものってそれだけではありません!
たくさんある肝臓の働きの中でも、1番大事なのは「解毒」です。
その解毒で負担がかかっているということなのですが・・・

私が思う副腎疲労の方の肝臓負担は、重金属や化学物質などの蓄積が多いです。
これは肝臓におおいに負担になります。
この話はまたしばらくしたら、詳しくお話していきますね^^。

 

 

 

⭐️ 食物アレルギー、精製された炭水化物の摂りすぎによる消化不良も悪夢につながる

 

そして、今日はなんか酷い悪夢だったなぁ〜。
最近悪夢が多いなーと感じている人は、腸の不調から肝臓に負担がかかっていることが多いのではないかと私は思っています。

 

 

例えば・・・

自分に合わない食べ物(食物アレルギーや不耐症)または「小麦」や「乳製品」(副腎疲労の人に合わないことが多い)、さらには「精製された炭水化物の摂り過ぎ」などで消化不良が起きて腸が炎症状態、腸内フローラもボロボロ・・・

 

 

そんな状況だと、肝臓は腸の解毒のために過剰な労働を強いられることになります。

食生活が乱れて、胃腸に負担をかけてしまった日。
そんな日は決まって悪夢が多かったり、途中で酷い気分で起きてしまったり。
そんなことが考えられます。

 

 

 

 

また、消化不良が起こると 胃が張る、腸の蠕動運動が低下し、細菌が増殖してガスが溜まる、これらによって腹圧が高まり、横隔膜を下から押し上げる・・・その結果迷走神経を刺激して、動悸や不安感などが起こりやすくなるので、悪夢や中途覚醒につながる可能性も考えられます。
最近悪夢をよく見る方は、肝臓の負担、強いては腸に何か負担をかける食事をしなかったか考えてみてください。食物アレルギー、小麦、乳製品、精製された炭水化物の摂り過ぎ、または外食で添加物を摂ったなどなど・・・。

 

 

 

⭐️ 悪夢を見る時に不足している栄養素とは一体!?

 

さて、別の観点から。

 

肝臓以外に・・・悪夢を見ることで考えられるのがある栄養素が少ないことです。

それはなんと・・・

 

 

「ビタミンB群不足」です。

 

 

前回の話でもよく登場した睡眠ホルモン「メラトニン」。

 

メラトニンは、リラックスするホルモンである「セロトニン」から作られます。
こういったことからセロトニンが体内、もちろん脳内にも十分に量がないと「メラトニン」が作られないことになるのです。
セロトニンは、トリプトファンというアミノ酸を材料にして作られますが、その変換に酵素として関わるのが ビタミンB3であるナイアシンやB6、マグネシウムなどです。
トリプトファンという材料はもちろん、こういったビタミンB群がないとセロトニン、さらにはメラトニンが作れなくなってしまうのです。
もっと言うのであれば、体内(多くは腸内)で炎症が起こっていても、トリプトファンからセロトニンを作れなくなるので、前述の腸内環境というのも大きく関わっていることがわかります。

 

 

そして、この「ビタミンB6」。

ビタミンB6は、浅い睡眠「レム睡眠」を引き起こすために重要な栄養素でもあります。
人は、レム睡眠とノンレム睡眠(深い睡眠)を繰り返すことで、身体と脳が休まり、熟睡出来た感覚になります。

 

副腎疲労の方が特に不足しやすいと言われる「ビタミンB群」。

このビタミンB群が不足すると、リラックスするためのセロトニンが作れず、脳も休まりません。
人によっては、逆にアドレナリンが過剰に出ている状態が落ち着かない人もいるでしょう。

 

 

こういったことが悪夢を見ることにつながります。
ビタミンB群しっかり摂ってあげましょう^^。

 

 

 

⭐️ 低血糖とアドレナリンと悪夢

 

またよく、言われる悪夢の原因として、「低血糖」もあります。

 

こちらも副腎疲労とはおおいに関わる「低血糖」。

 

 

 

甘いものや炭水化物過剰な食生活をしていると、血糖値が上がったり、下がったりの不安定な状態が続き、血糖値が高く上がったその反応でその後に低くなり過ぎてしまう「反応性低血糖」。こんな方は、大抵夕飯の後にしばらくすると低血糖になっていて、夜中も低血糖状態なんてことよくあります。

午前1時〜3時の間に目が覚めるのであれば、副腎が糖に変換するのに用いる肝臓のグリコーゲンの貯蔵量が不足していることがあります。
こんな時は夜中に十分な血糖値が保てていない可能性があります。

 

 

副腎は、低血糖を防ぐように働くので、副腎がお休みできないのもよくありませんが、こういう時には決まってアドレナリンなどの血流や血圧を上昇させるホルモンが分泌されます。
脳内にアドレナリンやノルアドレナリンなどの興奮性のホルモンが分泌されていて、ゆっくりとした睡眠が取れるわけありません。

 

こういったことも、悪夢の原因になります。

 

もし、夜中にパニックや不安発作を起こしたり、悪夢を見たり、途中で何度も起きてしまうような場合には、低血糖を起こしている場合がとても多いです。

 

 

 

 

特に甘いものを欲することが多い、

炭水化物を食べ過ぎている、

食後に異様な眠気に襲われる、

食後に満腹感がない、

 

 

 などの方は要注意ですねー。

 

 

 

 

こうやって考えていくと、「悪夢」とは単なる偶然や突発的なことではなく、リラックスするセロトニンや良い睡眠を取るためのメラトニンが少なく、逆に興奮性のアドレナリンなどのホルモンが多い、また何かしらの消化不良によって腸内環境の悪化や炎症が起こり、肝臓に負担がかかっている、アルコールや添加物などの解毒で肝臓に負担がかかっている、夜中に低血糖を起こしている、そんなことが考えられるわけです。

 

 

 

今日は酷い夢をみたなー。

最近、寝起きが悪いなー。

どうも熟睡出来ないなー。

 

 

といった方は、一度食生活の見直し、そしてビタミンB群をしっかり摂取してみてください。

また夕飯には炭水化物をたくさん食べるのではなく、どちらかというと野菜やたんぱく質メインで食事をしてみてください(血糖値の安定と消化不良を防ぐため)。

 

 

 

ちゃんと、変わりますから^^。

 

睡眠も奥が深いです!
また機会があれば、話題にしていきましょう。

 

 

 

Thank you for reading to the end.

 

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

記事が良かったら、下記のリンクボタンでSNSでのシェアを是非よろしくお願いします^^。

 

Written by

小菅一憲

Bachelor of Applied Science
Bachelor of Chiropractic Science 
AK Practitioner

国際基準のカイロプラクター
アプライドキネシオロジスト
健康栄養指導士
野菜ソムリエ  

私は・・・ 
原因のわからない不調に悩んでいる人を助けたい。 
本当に健康になった時の素晴らしさを実感してもらいたい。 
食と栄養についての正しい情報を発信し、未来の元気な子供につなげたい。 
そんな想いから、治療院運営とblogでの情報発信を行っています。

▷ profile  
詳しいプロフィールはこちら^^。  

 


 

Where is Clinic?

 

CHIROPRATICA

副腎疲労専門カイロプラクティック

東京都港区麻布十番2-18-4 テンポイントビル102
03-6809-6155
最寄り駅:都営大江戸線 or 南北線 麻布十番駅(徒歩1分)

▷ http://chiro10.jp/ 
クリニックの場所や治療内容を知りたい方はこちらをご覧になってください^^。  

 


 

Contact us

 

カイロプラクティックケアを希望する方
何かわからない不調で悩んでいる方 
副腎疲労の症状に当てはまる方 
食事や栄養の相談がしたい方 

などなど・・・  

当院には、病院に行っても良くならない不調を抱えた方がたくさんいらっしゃいます。 
また、お身体を見れば、その方の問題が筋肉骨格系から起こっているのか栄養のアンバランスから起こっているのかすぐにわかります。 
私たちは、そういった不調で悩まれている方が本当に健康的で幸せな毎日が送れるように、健康のプロフェッショナルとして、質の高い治療を提供しています。

初めてのご予約はこちらより↓

▷ 未来の患者さま 
是非、お気軽にご相談くださいね。  

 


 

What is Chiropractic?

 

カイロプラクティックは、薬は使わず手だけで身体の治療をするアメリカ生まれのヘルスケアです。

みなさんに知られているような筋肉骨格系の治療はもちろん、カイロプラクティックの中の一つの学問アプライドキネシオロジー (AK)では、自律神経や内臓、ホルモン、神経、栄養のアンバランスをチェックし、それに対する治療を行うことができます。

アメリカではまさしくプライマリーケアとして認められ、準医師として統合医療の一翼を担っています。

カイロプラティカは、日本では唯一の副腎疲労専門カイロプラクティックです。 
また、患者さまのお身体に合わせた正しい栄養療法を行うことが出来る数少ないクリニックです。 
アメリカやオーストラリアのAKのオフィスでは、サプリメントを使った栄養サポートは日常的に行われており、当院でもAKを使って身体の状態をチェックし、どの内臓器が弱っているか、どういった栄養素が必要であるかを判断することで、カイロプラクティック治療はもちろん、原因に沿った栄養指導を行っています。  

Thank you for reading to the end.  

 

 

副腎疲労の治し方 【その1】|脱!夜のスマホ!副腎疲労の回復には睡眠が1番!

仕事中大あくびをするサラリーマン|副腎疲労blog

 

Summary:

 

⭐️ 疲れやだるさが抜けない人がおろそかになっていることが多い「睡眠」

⭐️ 副腎疲労の人は夜型が多く、悪循環に陥っている!?

⭐️ 脱「夜のスマホ&PC」をして、副腎疲労から抜け出そう!

⭐️ だらけているわけではない!休日のゆっくり寝の利点

 

 

みなさん、こんにちは。

 

 

 

副腎疲労専門カイロプラクティック

「CHIROPRATICA」院長の小菅一憲です。

そしてこのBlogの筆者「Kossy (コッシー)」です。

 

 

 

今日は、副腎を回復する、そして労わってあげるために1番大事な「睡眠」について、掘り下げてみようと思います^^。

 

 

 

 ⭐️ 疲れやだるさが抜けない人がおろそかになっていることが多い「睡眠」

 

よくいらっしゃるんです。

 

 

「先生、なかなか疲れやダルさが抜けないんです」

 

 

そうおっしゃる方で、夜遅く寝ている人。

 

 

もちろん、副腎を痛めつけている何かしらの原因があると思いますが、睡眠が疎かになっていると、治るもんも治りません。
そういう方には、まず早い時間帯で寝てください!と言いたい。

 

 

 

毎日、夜中の12時過ぎ、もしくは1時〜2時に寝ている方。
是非、9時。いやいやそれだとなかなか現代人は難しいですね・・・笑。
10時、最低でも11時に寝てあげてください。次の日の調子が全く違いますから。
もちろん、胃腸が荒れていたり、身体で何かしらの炎症が起きている人は、セロトニンがうまく作れず、睡眠ホルモン「メラトニン」も減っていて、なかなか寝付けない、途中でどうしても起きてしまう方もいると思います。

そういう方は是非相談してください。
治す方法ありますから。

 

それだけ、睡眠は大事です。

 

 

 

 ⭐️ 副腎疲労の人は夜型が多く、悪循環に陥っている!?

  

今の世代は特に、パソコンやタブレット、スマホなどを頻繁に使う生活になってきました。

実はこれ、睡眠の妨げになっていることがあります!

 

こういったものは本当に便利で、様々な情報にもすぐにアクセスすることが出来るので、たしかに私自身もよく使います。しかしその一方で、こういう電気製品を使うことで睡眠時間が極端に少なくなっている方もたくさんいるんです。

 

 

 

特に 副腎疲労の方は、夜型の人がとても多い です。

 

 

メールなどのご連絡も大抵遅い時間が多いんですねー。
もちろん、夜にならないと元気が出ないという人も多いので、当然と言えば当然なのですが・・・。
夜になってようやくコルチゾールが分泌されることで元気になると、そこからPCでいろいろと作業をしたり、ネットサーフィンしたり、スマホをずっと見てしまったり。
そういう方多いです。

気持ちはとてもよくわかるのですが、自分の身体を労わるために、副腎を大切にしてあげるために、是非そこはグッと我慢して頂きたいと思うのです。

 

 

 

 ⭐️ 脱「夜のスマホ&PC」をして、副腎疲労から抜け出そう!

 

前回もお話しましたが、睡眠ホルモンの「メラトニン」は、明るい光で分解されてしまいます。

前回のblogはこちら↓

そんな「メラトニン」には、パソコン、タブレット、そしてスマホから出されるブルーライトはまさに天敵。
どんどん、メラトニンが分解されて、なかなか寝付けないことにつながります。

 

 

 

睡眠のリズムを整えるには、夜暗くなってきたらコルチゾールの分泌を抑えて、メラトニンをしっかりと分泌してあげることが大切です。

夜暗くなっても、こういった明るい光を浴びていると、交感神経を刺激し、なかなかコルチゾール濃度が低くなりません。そうなると交感神経から副交感神経への切り替わりもうまく行かずに、メラトニンも分泌されないので、なかなか寝付けなくなります。

 

本来であれば、完全に暗くなる8〜9時ぐらいにはコルチゾールの分泌は低くなり、メラトニンが分泌され始めます。メラトニンが分泌されて、身体もリラックスし、副交感神経が優位になることで良い睡眠を取ることが出来ます。
その後、朝が来て太陽の自然光を浴びると、メラトニンの分泌は一時高くなった後におさまってきます。体内時計のスイッチオンですね。そうすると副腎が活動をスタートし、コルチゾールを分泌し始め、交感神経が高まり、1日の活動がスタートします。

 

コルチゾールとメラトニンの日内リズム(手書き)|副腎疲労blog 

 

しかし、夜に明るい光を浴び続けている人は、メラトニンが分解されてしまい、コルチゾールもなかなかおさまりません。明るい光によって交感神経が刺激されているので、そのまま寝ようと思っても寝付けず、途中で起きてしまうということもあります。
また寝る時間に交感神経と副交感神経の入れ替わりがうまくいかないので、夜中も交感神経が高ぶっている状態が続き、ようやく副交感神経優位になったら朝を迎えるということもあります。
そういった方は決まって、夜に休めなかった副腎がスロースタートで、まだ副交感神経優位のままなので、大体朝は重だるい、疲労感、元気に動き出せないということが起こってしまうのです。

 

 

 

なんとか、脱「夜のスマホ&PC」をして、この悪循環を断ち切ってあげましょう!

 

 

 

そして、出来たら、部屋の照明などにも気を使ってあげてください。

 

現代では、蛍光灯(最近はもっと良くないLEDも出てきました)でどこにいても明るい環境になっています。
特に蛍光灯でも「昼光色」というタイプの光は太陽光にも匹敵する明るさなので、特に暖色系にして間接照明にするのがベストです。
実はコンビニは、よくこの「昼光色」の照明を使っているんですね〜。
明るい光には、覚醒作用や交感神経を興奮させる作用があるので、道理でこういったコンビニやスーパー、家電量販店などに行くと目がチカチカして辛くなる人がいるわけです。

 

 

 

 

私も元々副腎が弱いタイプなので、電気屋さんはあまり好きになれないんですよね。

なぜか疲れる。疲れるんです・・・笑。

 

 

 

みなさん。

 

副腎を回復するには、まず何より・・・

 睡眠が1番!

 

ということを是非覚えておいてください。

 

 

夜メラトニンをしっかり分泌して、良い睡眠を取ることが、副腎をゆっくりと休ませることにつながります。

 

ちなみに、夜11時までには身体を休めて、夜12時の時点で深い眠りのノンレム睡眠に入っていると疲れが取れやすくなります。
これは成長ホルモンが分泌されるから。
私たち大人はもうそんなに成長しませんが(笑)、成長ホルモンには、身体の成長を促すだけでなく、身体の修復もしてくれる働きがあります。
そんな成長ホルモンは夜12時に活性化されるんです。

夜12時以降に寝ている人は、メラトニンはもちろん成長ホルモンの分泌も少ないので、なかなか身体が修復しませんねー。
肌が荒れるのもわかります。
ということは・・・なるべく10時半ぐらいには布団に入ることが重要ということです。
そして、夜12時ぐらいには深い眠りに入る。

夜のPCやスマホは癖になってしまっていて、楽しいのもわかるのですが、疲れている時にはなんとか我慢をして、早く寝てあげることで次の日の元気につなげましょう。

 

 

 

 ⭐️ だらけているわけではない!休日のゆっくり寝の利点 

 

それと、最後にもう1つ。

 

副腎が疲れていると、日中でもかなり眠くなることが多いと思うんです。

電車の中では知らぬ間に寝てしまったり、仕事中もうつらうつらしてしまう・・・。
仕事でパソコンに向かっていても、とにかく眠くて仕方がない・・・。
私も経験があるので本当によくわかります。

 

 

 

そんな傾向がある方。
それだけ副腎が疲れているということです。  
パワースリープ(睡眠は元気の源)という言葉があるように、それが許される環境でしたら、日中に「昼寝をする」ことも1つです。

また、今までコルチゾールやメラトニンの日内リズムをお話してきたので、朝のリズムが気になるかもしれませんが・・・

 

副腎疲労の時は、
休日に是非ゆっくり寝てあげてください。

 

 

 

朝起きられない、動き出せないというのは、コルチゾール不足ということもありますが、明らかに身体が休息を欲しています。そんな時は無理をせず、ゆっくり寝てあげることも大事です。
そうしていくうちに、副腎疲労が回復してきたら、徐々に朝のリズムを取り戻していってください。

寝ることで、副腎は良い方向に向います。
みなさん是非、パワースリープの「睡眠」を大切に^^。

 

 

 

Thank you for reading to the end.

 

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

記事が良かったら、下記のリンクボタンでSNSでのシェアを是非よろしくお願いします^^。

 

Written by

小菅一憲

Bachelor of Applied Science
Bachelor of Chiropractic Science 
AK Practitioner

国際基準のカイロプラクター
アプライドキネシオロジスト
健康栄養指導士
野菜ソムリエ  

私は・・・ 
原因のわからない不調に悩んでいる人を助けたい。 
本当に健康になった時の素晴らしさを実感してもらいたい。 
食と栄養についての正しい情報を発信し、未来の元気な子供につなげたい。 
そんな想いから、治療院運営とblogでの情報発信を行っています。

▷ profile  
詳しいプロフィールはこちら^^。  

 


 

Where is Clinic?

 

CHIROPRATICA

副腎疲労専門カイロプラクティック

東京都港区麻布十番2-18-4 テンポイントビル102
03-6809-6155
最寄り駅:都営大江戸線 or 南北線 麻布十番駅(徒歩1分)

▷ http://chiro10.jp/ 
クリニックの場所や治療内容を知りたい方はこちらをご覧になってください^^。  

 


 

Contact us

 

カイロプラクティックケアを希望する方
何かわからない不調で悩んでいる方 
副腎疲労の症状に当てはまる方 
食事や栄養の相談がしたい方 

などなど・・・  

当院には、病院に行っても良くならない不調を抱えた方がたくさんいらっしゃいます。 
また、お身体を見れば、その方の問題が筋肉骨格系から起こっているのか栄養のアンバランスから起こっているのかすぐにわかります。 
私たちは、そういった不調で悩まれている方が本当に健康的で幸せな毎日が送れるように、健康のプロフェッショナルとして、質の高い治療を提供しています。

初めてのご予約はこちらより↓

▷ 未来の患者さま 
是非、お気軽にご相談くださいね。  

 


 

What is Chiropractic?

 

カイロプラクティックは、薬は使わず手だけで身体の治療をするアメリカ生まれのヘルスケアです。

みなさんに知られているような筋肉骨格系の治療はもちろん、カイロプラクティックの中の一つの学問アプライドキネシオロジー (AK)では、自律神経や内臓、ホルモン、神経、栄養のアンバランスをチェックし、それに対する治療を行うことができます。

アメリカではまさしくプライマリーケアとして認められ、準医師として統合医療の一翼を担っています。

カイロプラティカは、日本では唯一の副腎疲労専門カイロプラクティックです。 
また、患者さまのお身体に合わせた正しい栄養療法を行うことが出来る数少ないクリニックです。 
アメリカやオーストラリアのAKのオフィスでは、サプリメントを使った栄養サポートは日常的に行われており、当院でもAKを使って身体の状態をチェックし、どの内臓器が弱っているか、どういった栄養素が必要であるかを判断することで、カイロプラクティック治療はもちろん、原因に沿った栄養指導を行っています。  

Thank you for reading to the end.  

 

 

 

副腎疲労症候群とは 【その5】|コルチゾールの日内リズムと睡眠ホルモンとの関係「1日はこうやって回っている」

時計の針を動かそうとするサラリーマン|副腎疲労blog

 

Summary:

 

⭐️ サーカディアンリズムに合わせて分泌される「コルチゾール」

⭐️ コルチゾールの日内変動が乱れると起こる不調の数々

⭐️ 太陽のホルモン「コルチゾール」と月のホルモン「メラトニン」

⭐️ メラトニンをしっかり分泌することが副腎の健康につながる!?

 

 

みなさん、こんにちは。

 

 

 

副腎疲労専門カイロプラクティック

「CHIROPRATICA」院長の小菅一憲です。

そしてこのBlogの筆者「Kossy (コッシー)」です。 

 

 

前回は、副腎が分泌する私たちが生きていくためには欠かすことの出来ないホルモン。

 

「コルチゾール Cortisol」のお話をしてきました。 

前回のblogはこちら↓

 

 

 

このコルチゾールの分泌のされ方ですが、実は、1日を通して一定の量が分泌されるわけではなく、脳にある体内時計によって1日の分泌パターンが調整されています。これをコルチゾールの「日内変動 Circadian Rhythm」と言います。

 コルチゾールは、このような1日のリズムに合わせて分泌され、血液の中に放出されるとあっという間に身体のあちこちに循環されていきます。またストレスの状態によって増えたりしながら、身体を調節しています。

 

 

副腎が疲れていて、機能低下をしていると、この分泌リズムが狂ってしまったり、出なければならない時間帯に必要なコルチゾールが出ないことによって、いろいろな症状につながってくるんですね〜。

 

 

 

 ⭐️ サーカディアンリズムに合わせて分泌される「コルチゾール」

 

コルチゾールの 「日内変動 Circadian Rhythm」 とは・・・

 

 

コルチゾールは、ストレスに対応したり、多くのエネルギーを必要とする日中の活動に備えるために、通常は午前6時頃から分泌がスタートし、朝の8時頃にピークを迎えます。

 

その後、次第に分泌量が減っていきます。午前11時頃から午後3時頃にかけては急速に生産量が減っていき、それ以降、午前0時前後にかけてはさらに生産量が低くなっていきます。

そして、日中働いた副腎をやすませるための夜中には、ピーク時の10分の1以下にまで低下するのです。

 

 

 

 

もちろん、このコルチゾール分泌の曲線はなめらかな曲線ではなく、状況に合わせて急上昇が何度も起こったりします。
ストレスがかかれば、分泌が高まりますし、何かを食べれば、コルチゾール濃度の小さな上昇が起こります。それこそ、スパイク状の急上昇もありますし、小刻みな小さな上昇もあるんです。

 

 

 

⭐️ コルチゾールの日内変動が乱れると起こる不調の数々

 

副腎疲労の状態になると、このコルチゾールのリズムがみなさんそれぞれ違うんですねー。

 

たとえば、1日を通してコルチゾールが低い方もいらっしゃいますし、コルチゾールの生産が非常に不規則の方もいます。またお仕事によっては、気が張ったり、緊張する時間帯でコルチゾールが高まっていて、その他の時間帯ではかなり少ない方もいます。もちろん、夜間のお仕事をしている方なんかは、コルチゾールのリズムが全く崩れている方もいるんです。

 

私が見た中で比較的多いのが、朝のコルチゾールがかなり低いレベルで日中ずっと低い分泌をキープし、夜ご飯以降に分泌が高くなってくるパターンです。

こういったパターンだと、決まって朝は起きられない、ベットから出たくない、元気が出ない、日中もずっとダルさと疲労感があるのですが、夜ご飯を食べてから急に元気が出てきてハイテンションになるので、そこからいろいろ作業をして夜なかなか眠れない・・・というような悪循環に陥っていること方をよく見かけます。

  

 

 

 

コルチゾールは、私たちが日中元気に活動するために不可欠なホルモンですから・・・

 

このように日内変動のリズムに反して、コルチゾールが過剰に分泌されたり、逆に分泌されなかったりすると、体調の状態が大きく変動し、不調につながるんです。

 

 

 

この日内変動のリズムを保つのに大切なのは・・・

 

1つ目に「ストレスをかけ過ぎないこと」、2つ目に「規則的な食事や間食」、3つ目に「睡眠」です。
これ、そのまま副腎のケア、副腎疲労の回復につながっちゃうんですが、少し説明していきましょう^^。

 

 

 

まず、ストレスマネジメント。

コルチゾールは、大きなストレスを浴び続けていると枯渇していくので、なるべくコルチゾールの無駄な浪費を防いであげるために、ストレスのコントロールは必須になります。

 

そして、規則的な食事と間食。

食事をすると、コルチゾールの分泌が高まります。

規則的な食事と合間に適切な間食(甘いものはダメですよ)をしてあげることで、より長い時間帯コルチゾール濃度を保つことができます。また副腎疲労の度合いにもよりますが、適度な運動もコルチゾール濃度を高めるのにかなり効果的です(極端な副腎疲労の方には、運動が逆効果になることもあります)。

 

最後に、睡眠。

これ本当に大事。
これが副腎疲労の1番の特効薬かもしれません。

 

 

 

⭐️ 太陽のホルモン「コルチゾール」と月のホルモン「メラトニン」

 

コルチゾールと睡眠のホルモンである 「メラトニン」 の関係をお話しておきましょう。

 

日中私たちが活動していくのに大事な「コルチゾール」と、夜に睡眠を取って身体を休めるために必要な「メラトニン」。
コルチゾールとメラトニンは、相関関係にあります。よくコルチゾールは「太陽のホルモン」、メラトニンは「月のホルモン」とも呼ばれるんです!

 

 コルチゾールとメラトニンの日内リズム|副腎疲労blog

 

 

実は、日中のコルチゾールを正常に分泌するのに、夜に「月のホルモン」メラトニンをしっかり分泌してあげることがとても重要なのです。メラトニンをしっかり生産して夜睡眠を取ることが、身体を休めることはもちろん、夜のコルチゾール分泌を低くし、副腎をゆっくり休めてあげることにつながります。

 

最近は、この大切なメラトニンがうまく分泌されずに、1日働いた副腎が全く休めていない人が多くいます。

 

 

 

 ⭐️ メラトニンをしっかり分泌することが副腎の健康につながる!?

 

メラトニンというホルモンは、光で分解されます。

 

夕方、特に夜9時以降は、自然な環境下では光もなく真っ暗な状態が普通です。

しかし、現代人が生活する環境は自然の状況とはかけ離れています。夜になっても、街は煌々とネオンの光で眩しいですし、ビルや家の中も蛍光灯でバッチリ明るいですよね。さらに悪いことに最近は夜に携帯やタブレットを見ている人が本当に多い。
テレビやPC、そしてタブレットやスマホなどを見ていると、これらの強い光でメラトニンは分解されてしまうんですよー。

技術開発によって、テレビやPC、スマホの画面は本当に綺麗になりました。
でも実はこれ、強力な明るさの光が目に入ってきてるってこと。
メラトニンホルモンがどんどん分解されてしまいます。LEDもしかりです。

 

夜寝る前に、布団に入ってから携帯でネットサーフィンはもってのほかです。笑。
やってしまうのはとてもわかるんですが、我慢して自分の身体を労わってあげましょう。

 

 

 

 

朝の6時〜8時にしっかりとコルチゾールを分泌して、元気に1日がスタートし、日中も質の良い食事を摂りながら、コルチゾールの分泌をキープしてエネルギッシュに過ごす。夕方以降は次第にスローダウンして、日が落ちるのと同時にコルチゾールはほとんど出なくなります。そうすると暗くなったことに合わせて、睡眠ホルモンであるメラトニンが分泌され、私たちは睡眠に誘われます。そうやって、夜中はメラトニンの分泌が高まり、良い睡眠を取って身体を休めます。そして、また朝を迎え、私たちの脳が日の光を感じるとメラトニンレベルは急激に低下し、今度は副腎が活発に働き出して、コルチゾールを分泌し、1日が元気にスタートするのです。

 

 

 

太陽のホルモン「コルチゾール」と月のホルモン「メラトニン」をリズムよく、分泌させてあげること。

それが自律神経の良いバランスやメリハリのある昼と夜の切り替わりにつながることはもちろん、副腎の健康にとても大切なことです。

 

 

 

次回は、そんな副腎の健康に大切な「睡眠」のお話をしていきたいと思います!

つづく。

 

 

 

Thank you for reading to the end.

 

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

記事が良かったら、下記のリンクボタンでSNSでのシェアを是非よろしくお願いします^^。

 

Written by

小菅一憲

Bachelor of Applied Science
Bachelor of Chiropractic Science 
AK Practitioner

国際基準のカイロプラクター
アプライドキネシオロジスト
健康栄養指導士
野菜ソムリエ  

私は・・・ 
原因のわからない不調に悩んでいる人を助けたい。 
本当に健康になった時の素晴らしさを実感してもらいたい。 
食と栄養についての正しい情報を発信し、未来の元気な子供につなげたい。 
そんな想いから、治療院運営とblogでの情報発信を行っています。

▷ profile  
詳しいプロフィールはこちら^^。  

 


 

Where is Clinic?

 

CHIROPRATICA

副腎疲労専門カイロプラクティック

東京都港区麻布十番2-18-4 テンポイントビル102
03-6809-6155
最寄り駅:都営大江戸線 or 南北線 麻布十番駅(徒歩1分)

▷ http://chiro10.jp/ 
クリニックの場所や治療内容を知りたい方はこちらをご覧になってください^^。  

 


 

Contact us

 

カイロプラクティックケアを希望する方
何かわからない不調で悩んでいる方 
副腎疲労の症状に当てはまる方 
食事や栄養の相談がしたい方 

などなど・・・  

当院には、病院に行っても良くならない不調を抱えた方がたくさんいらっしゃいます。 
また、お身体を見れば、その方の問題が筋肉骨格系から起こっているのか栄養のアンバランスから起こっているのかすぐにわかります。 
私たちは、そういった不調で悩まれている方が本当に健康的で幸せな毎日が送れるように、健康のプロフェッショナルとして、質の高い治療を提供しています。

初めてのご予約はこちらより↓

▷ 未来の患者さま 
是非、お気軽にご相談くださいね。  

 


 

What is Chiropractic?

 

カイロプラクティックは、薬は使わず手だけで身体の治療をするアメリカ生まれのヘルスケアです。

みなさんに知られているような筋肉骨格系の治療はもちろん、カイロプラクティックの中の一つの学問アプライドキネシオロジー (AK)では、自律神経や内臓、ホルモン、神経、栄養のアンバランスをチェックし、それに対する治療を行うことができます。

アメリカではまさしくプライマリーケアとして認められ、準医師として統合医療の一翼を担っています。

カイロプラティカは、日本では唯一の副腎疲労専門カイロプラクティックです。 
また、患者さまのお身体に合わせた正しい栄養療法を行うことが出来る数少ないクリニックです。 
アメリカやオーストラリアのAKのオフィスでは、サプリメントを使った栄養サポートは日常的に行われており、当院でもAKを使って身体の状態をチェックし、どの内臓器が弱っているか、どういった栄養素が必要であるかを判断することで、カイロプラクティック治療はもちろん、原因に沿った栄養指導を行っています。  

Thank you for reading to the end.