SAMe

メチレーション【その9】|MTHFRと葉酸回路について

メチレーション回路|副腎疲労blog

 

Summary:

 

⭐️ 葉酸回路とは?

⭐️ 葉酸には2種類ある!?

⭐️ MTHFRの遺伝子変異

⭐️ MTHFRのもう一つの働きとは?

 

 

みなさん、こんにちは。

 

 

 

副腎疲労専門カイロプラクティック

「CHIROPRATICA」院長の小菅一憲です。

そしてこのBlogの筆者「Kossy (コッシー)」です。

 

 

 

前回は、メチレーションに関わる酵素の遺伝子とその遺伝子変異によって起こる「アップレギュレーション」と「ダウンレギュレーション」についてお話しました。

 

前回のblog↓

 

 

 

今日からは一つ一つの酵素についてもお話を進めていきたいと思います。

さて、まず初めにお話するのは、なんといっても一番有名な酵素「MTHFR」についてです。

 

 

 

 ⭐️ 葉酸回路とは?

  

上の写真のメチレーション回路の図にもあるように、葉酸回路とは、3つの円があるうちの真ん中の回路。
ちなみに左隣の回路は「BH4回路」、右隣の回路は「メチオニン回路」と言います。

 

この葉酸回路は、一番上の「THF:Tetrahydrofolate(テトラヒドロ葉酸)」が「5,10 Methylen THF:5,10-Methylentetrahydrofolate(5,10メチレンテトラヒドロ葉酸」へ、さらに「5 Methyl THF:5-Methyltetrahydrofolate(5メチルテトラヒドロ葉酸)に変換される回路です。
そして、最終的に5MTHFは、THFヘ再変換されます。

さて、では今回のお話の中心「MTHFR:methylene tetrahydrofolate reductase(メチレンテトラヒドロ葉酸還元酵素)」は、どこに関わっているのでしょうか?

 

 

答えは、葉酸回路内の「5 Methyl THF」の産生に関わっています。

 5,10 Methylene THFは「MTHFR」酵素の力を借りて、「5 Methyl THF(5メチルテトラヒドロ葉酸)」んいなるのです。
詳しくお話すると、私たちは食事や健康食品・サプリメントなどから葉酸(folate またはfolic acid)を摂取したとします。その後、葉酸はビタミンB3の元で「DHF:dihydrofolate(ジヒドロ葉酸)」に変換されます。そしてさらにビタミンB3の力を借りて、THFまで変換されます。
THFは、ビタミンB6・P5P(活性型ビタミンB6)、セリンの力を借りて、5,10 methylen THFにまで変換されます。
最後に5,10 methylen THFが「MTHFR」によって「5 Methyl THF」になるわけです!

 

 

 

 ⭐️ 葉酸には2種類ある!?

  

さて、先ほど食事やサプリメントから葉酸を摂取するという話の中で、(folate またはfolic acid)と書きましたが、実は葉酸には2種類の葉酸が存在します。
一つは、folate(葉酸塩)。folateは、緑のお野菜や卵、豆などの天然の食べ物に含まれる天然の葉酸です。そしてもう一つは、folic Acid(葉酸)。こちらは、サプリメントや健康食品に入っている合成の葉酸のこと。小麦やコーンフレークなどに添加されていることもあります。

 

天然葉酸である「folate」は、体内に取り込み血流に入る前に、活性型の「5 Methyl THF(5メチルテトラヒドロ葉酸)」に変わります(体内では、この5 Methyl THFにならないと利用されません)。

 

しかし、合成葉酸であるfolic acidは、それ単体で活性型の5-メチルテトラヒドロ葉酸に変わるのには大変時間がかかります。そのため、代謝されない葉酸として血流に残ってしまうことがあり、健康を害するリスクが高まると言われています。
ある研究では、folic acidが、乳がんや大腸がんのリスクを高めたという報告もありますし、妊娠中の女性がfolic Acidを摂取することで、胎児の気管支の成長を妨げ、先天性の喘息を発症させるとする報告もあります。
これでは、先天性異常のために葉酸を摂取しても、元も子もありません。

元々、folic acidは、サプリメントや健康食品に使用されている化学物質です。そのままでは私達の体が活用できないため、一旦、肝臓によってメチル化される必要があります。
しかし、遺伝子によってはfolic acid のメチル化がとても苦手な人がいるのです。

そのため、実はサプリメントを飲んでいても、5 Methyl THFが作れず、葉酸欠乏に陥る可能性があるのです。

 

ちなみに日本ではサプリメントの全てがfolic acidですので、ご注意を。
海外ではちゃんとfolateや5 Methyl folateのようなサプリメントが売っています。

 

 

もう理解が早い方はわかりますよね。

 

この遺伝子によってというのが、「MTHFR」の遺伝子変異です。

 

 

 

 ⭐️ MTHFRの遺伝子変異

 

MTHFRの遺伝子変異が起こると、ダウンレギュレーションが起こります。
要は、MTHFRの機能が低下してしまうのです。
その割合は遺伝子変異によって変わってきますが、通常の人よりも5 Methyl THFが3分の2しか作れない、もしくは3分の1しか作れないなどが出てきます。

 

では、なぜ「MTHFR」が遺伝子変異を起こして、5 Methyl THFが作れないとまずいのか!?

 

 

これはさらに先をお話していく必要がありますが、メチレーション回路で、葉酸回路の右横に「メチオニン回路」があると思います。ここではメチオニンからSAMe(Sアデノシルメチオニン)を作り、このSAMeがメチレーションの中心的物質なのですが、SAMeが使われると最終的にホモシステインという物質が作られれます。

このホモシステインは、有害な物質なのでいくつかの経路で代謝されていきますが、その中でも重要とされるのが葉酸とB12を使ってメチオニンにリサイクルする経路です。
ここでは、5 Methyl THFがB12にメチル基を手渡しB12がMethyl B12になります。そしてこのMethl B12を使ってMTRやMTRRの酵素の元で、ホモシステインがメチオニンに変換されるわけなんですね。

 

 

 

遺伝的に5 Methyl THFを作るのが苦手な方は、ホモシステインが溜まりやすいわけです。

 

血液中で5 Methyl THFが欠乏したり、ホモシステインの濃度が高いと、心臓血管性の疾患(CVD)や加齢による認知機能障害のリスクが上がるとされて病院でもチェックされる項目であるぐらいなので、ホモシステインはあまり溜まってほしくない物質なわけですね^^。

 

 

 

 ⭐️ MTHFRのもう一つの働きとは?

 

さて、MTHFRの一番有名な働きが今お話してきた5 Methyl THFを産生するという働きですが、実はMTHFRにはもう一つ大事な働きがあります。

これは、葉酸回路の左側「ビオプテリン回路」において、BH2とBH4の変換に関わっているということ。
これ、とても重要なところなので、また次回お話しますが、MTHFRでもC677Tと3が葉酸回路の5 Methyl THF産生に関わっていて、A1298Cがビオプテリン回路に関わっているということを覚えておいてくださいね。

 

 

 

ではでは。
今日はここまでにしておきましょう!
また次回に^^。

 

 

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メチレーション【その7】|メチレーション回路の機能低下が引き起こす問題 その3

いろんな感情の仮面を持った4人の人達|副腎疲労blog

 

 

Summary:

 

⭐️ 神経伝達物質とメチレーションの深い関係

⭐️ 神経伝達物質の合成に必要な「BH4」

⭐️ ドーパミンやノルアドレナリンの代謝にもSAMeが必要!?

 

 

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ここ2回ほど、メチレーション回路がうまく回らなかった時に、起こる問題についてお話してきました。

DNAの合成がうまくいかなかったり、免疫機能が異常を起こしてしまったり、炎症が起こりやすくなることでアレルギーやLGS(リーキーガット症候群)に繋がったり、DNAサイレンシングが適切に行われないことでウィルスの慢性感染や重金属の蓄積が起こってしまったり・・・本当にかなり健康にとってとても重要な機能が失われてしまう可能性があることについて、お分かりいただけたかと思います。

 

 

前回のメチレーションに関する記事はこちら↓

 

 

 

 

今日は、最後に神経伝達物質のバランスのお話を・・・。
いわゆる脳内の大切なホルモンの代謝についての影響をお話したいと思います。

 

 

 

 ⭐️ 神経伝達物質とメチレーションの深い関係

  

脳内の神経伝達物質は、数多くありますが、中でも有名なのはまずアミノ酸のチロシンから作られる「ドーパミン」「ノルエピネフリン(ノルアドレナリン)」「エピネフリン(アドレナリン)」などの興奮性のホルモンが有名かと思います。
これらはまとめてカテコール基を持っていることから、カテコールアミン(カテコラミン)とも呼ばれています。

 

そして、カテコールアミンのどちらかというと逆の作用を持っている、トリプトファンから作られる「セロトニン」や「メラトニン」というホルモンもありました。
これは、みなさんもご存知のようにリラックスするホルモンで、「インドールアミン」とも呼ばれています。

 

 

これらのホルモンは、自律神経とも関わっており、私たちの置かれている状況や環境、そして私たちの行動によって適切分泌されていること、そしてバランスよくコントロールされていることがとても大切です。

そして、もうお分かりですね!?

 

 

この神経伝達物質のバランスにも、とっても大事なのが・・・

「メチレーション」

というわけなんです。

 

 

まずチロシン→ドーパミン、トリプトファン→セロトニンを作っていく際にもBH4という物質が必要になりますが、これにもメチレーションが深く関わっていますし、ドーパミンやノルアドレナリンの代謝にはCOMTという酵素が関わっていますが、ここが代謝されるにもメチル基がとても大切になるのです。

 

 

 

 ⭐️ 神経伝達物質を合成するために必要な「BH4」

 

さて、メチレーション回路内で、神経伝達物質に関わる物質の一つが「BH4」です。

 

簡単にBH4について、ご説明しておきましょう!

さて、BH4とは何か。

 

 

正式には・・・Tetrahydrobiopterin:テトラヒドロビオプテリンと言って、中枢神経系のシステムには必須の物質です。
前述した、ドーパミン、ノルアドレナリンなどのカテコールアミンや、セロトニン、メラトニンなどのインドールアミンをアミノ酸から合成していく際に必要な酵素の共同因子になります。

下のメチレーションの図で見るとちょうど左から2番目のサイクルがBH4サイクルと言われています。

 

メチレーション回路の簡易図|副腎疲労blog

 

 

そして、下の図を見るとわかるように・・・

フェニルアラニンからチロシンを、そしてチロシンからL-DOPA(ドーパミンの前駆物質)を作る時、さらにはトリプトファンから5-HTP(セロトニンの前駆物質)を作る時にも、このBH4が必要なのがわかりますね。

 

BH4の簡単な代謝図|副腎疲労blog

 

そして、もう一つ大事なのが尿素回路でもBH4が必要ということ。

1分子のアンモニアの解毒には、2分子のBH4が必要になります。もし、アンモニアの解毒にたくさんのBH4使われれば、BH4は欠乏しやすくなります。
前述したように、BH4はドーパミンやセロトニンの合成に必要な共同因子でもあるので、もしBH4が欠乏すると適切に神経伝達物質が合成出来なくなるので、精神症状の原因になってしまいます。

 

 

さて、このアンモニアが過剰になる状況。

どんな状況が考えられるでしょう。
だんだんとメチレーションの深くまで入ってきましたが、まず大きいのはメチレーション内の硫黄転移経路にあるCBSという酵素の遺伝子変異です。この酵素にSNPsがあると、硫黄代謝物やアンモニアを過剰に作ってしまうので、こういった状況の大きな原因になります。

また、腸内環境の悪化も一要因になるでしょう。

これについてはまた別の機会で詳しくお話しますが、もし感染があるとBH4を合成していく際に、BH4の合成からネオプテリンの合成へシフトして免疫応答を上げていくので、BH4が作られづらくなってしまうということがあります。
結果的にとくに腸内で慢性感染の状況があると、BH4が長期で枯渇してしまうこともあるわけです。

 

 

 

 ⭐️ ドーパミンやノルアドレナリンの代謝にもSAMeが必要!?

 

さて、もう一つ神経伝達物質にメチレーションが深く関わる理由ですが、それはドーパミンとノルアドレナリンの代謝にメチル基が必要ということです。

 

通常、これらのカテコールアミンの代謝に必要なのがCOMTという酵素です。
そして実はこのCOMTがしっかり働くのに大切なのが、メチル基というわけ。
メチル基がCOMTにくっ付く事で、ドーパミンやノルアドレナリンを代謝出来るんですね。

 

メチル基を提供するのは、もうメチレーション内ではお馴染みのSAMe(S-アデノシルメチオニン)です。SAMeは、とても活発なメチル供与体で、生体内の様々な物質にメチル基を供給しています。もしメチレーション回路の機能低下によってSAMeがしっかり作られなかったら、どうなるでしょう?

そうなんです。

ドーパミンやノルアドレナリンが不活性化出来なくなります。
これは直に、うつ病や精神疾患、子どもだとADHDや神経細胞のダメージに繋がります。

 

SAMeについてはこちら↓

 

いやぁ、メチレーション大切ですね。

 

 

 

少しずつメチレーションの深いところまで入ってきましたね^^。
今日はここまでにしましょう。

次回もお楽しみに!

 

 

 

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メチレーション【その6】|メチレーション回路の機能低下が引き起こす問題 その2

色とりどりのサプリメント|副腎疲労blog

 

Summary:

 

⭐️ DNAサイレンシングとウィルス感染

⭐️ 有害金属(重金属)の解毒にもメチレーションが関わる!?

 

 

みなさん、こんにちは。

 

 

 

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そしてこのBlogの筆者「Kossy (コッシー)」です。

 

 

 

さて前回は、メチレーション回路の機能低下が引き起こす問題「その1」ということで、メチレーションがうまくいかないと、DNAの合成が出来ないこと、そして免疫システムの異常が起こってしまうことをお伝えしました。
また免疫では、メチレーションが停滞すると、T細胞を産生する能力が低下し、B細胞の産生が増加することで、抗体が過剰になり、アレルギーや自己免疫疾患に繋がること、そして、メチレーションによりヒスタミンを不活性化出来ないことによる炎症とリーキーガットなどへの関わりについてもお話しました。

かなり興味深い話だったのではと思います。

 

 

前回のメチレーションに関する記事はこちら↓

 

 

さて、毎回復習ですが・・・メチレーションとは、CH3という化学基をある物質からある物質へ供与したり、供与し合ったりするような化学反応のことを言います。そして、このメチレーションは、私たちの身体で行われるありとあらゆる反応に関与していると言っても過言ではないでしょう。

そして、そのメチレーション回路の中で働く酵素に関わる遺伝子が変異を起こした状態を「SNPs」と言いましたが、このSNPsによってメチレーション回路がスムーズに回らないといくつかの深刻な健康状態に繋がってしまう可能性があります。

 

今日はその第二弾ということで、メチレーション停滞による神経伝達物質や解毒システムへの影響についてお話していきましょう!

 

 

 

 ⭐️ DNAサイレンシングとウィルス感染

  

遺伝子には、スイッチがあってその遺伝子を働かせるためには、スイッチを「ON」にする必要があります。
これを「遺伝子発現」と言います。そして逆にその遺伝子が働いて欲しくないときには、スイッチを「OFF」にしておく必要があります。これを「DNAサイレンシング」と言います。

 

以前のblogでお話したように、遺伝子のうち8割は発現するべきではないとされていますので、ほとんどの遺伝子が通常はスイッチ「OFF」の状態にあるということですね。
ちなみにこの遺伝子のスイッチをOFFにすること、要はDNAの発現を抑制すること、これを「DNAサイレンシング」と言い、まさにメチレーションが行なっています。

 

 

私たち人間は、DNAのスイッチのONとOFFを行うときに、DNAの鎖へメチル基を付けたり、外したりすることでスイッチのON/OFFをしています。
メチル基がくっ付いている時には遺伝子はオフの状態になります。
そして、メチル基が外れると遺伝子はオンになります(発現)。

そうなると、もし適切なメチル基が作れなければ、望まれないDNAが発現してしまうということになりますよね。

 

 

例えば、病気になる遺伝子の発現を抑制できないかもしれません。またガン遺伝子も抑制できないかもしれません。さらには、外から入ってくるウィルスのDNAも抑制出来ないことで慢性的なウィルス感染が起こってしまうかもしれません。

困りますよね。

逆に言えば、たとえ病気になりやすい遺伝子を持っていたとしても、この遺伝子の発現をしっかりと制御出来ていれば、病気にはならないわけです。

 

 

とくにメチレーション回路の機能低下と「自閉症」の問題は取り沙汰されることが多いのですが、親が問題なく、子どもに自閉症が怒るのは、まさに発現して欲しくないDNAをサイレンシング出来ないからでもあります。
例えば、ワクチンを打っても問題が起きる人とそうでない人がいます。
これはDNAサイレンシングがしっかり出来るかそうでないかに関係しています。

MMRワクチン・・これは麻疹や風疹、ムンプスのワクチンですが、これらのレトロウィルスは、人間のDNA内に彼ら自身のDNAを組み込みます。そしてそのDNAが発現してしまうと増殖してしまうということになるのですが、メチレーションによってこのウィルスの遺伝子発現をもし抑制出来ないとすると、慢性的にウィルス感染を引き起こしてしまうことになるわけです。

もし、メチレーションに関わる酵素の遺伝的な変異があって、DNAサイレンシグが出来にくい性質を持った子どもだとすると、ワクチン接種の後に具合が悪くなってしまい、言葉が出なくなったり、行動が変になってしまうということも起こる可能性があります。
これこそが、ワクチンと「自閉症」の関係です。

 

そして、ウィルスはそのDNA内に金属を抱合するので、重金属などの有害金属蓄積の大きな要因になります。

 

 

 

 ⭐️ 有害金属(重金属)の解毒にもメチレーションが関わる!?

 

みなさん、重金属というのはご存知でしょうか?

 

副腎疲労を勉強している方であれば、その存在は耳に入ってくることでしょう。

重金属は、鉄以上の比重を持った金属の総称です。なので、実は鉄や亜鉛、そして銅なども重金属の一種です。これらの重金属は人間の身体にも必要な金属ですが、微量でも有害となる怖い重金属もあります。
それが、水銀や鉛、ヒ素、カドミウムなどです。また、アルミニウムも重金属ではありませんが、非常に有害な金属です。

こういった有害金属は、海洋汚染によって食べ物から侵入してきたり、農薬や古い水道管などの問題、そして調理器具や保存容器から食べ物へ侵入してくることもありますが、その暴露経路についてのお話はまた別の機会に譲ることとして、身体にどういった悪影響があるのでしょうか?

 

 

有害金属が体内に蓄積すると・・・

エネルギーの産生いわゆる細胞のミトコンドリアのTCAサイクル(クエン酸回路)の代謝が阻害されてしまう・・・

性ホルモンの生成を阻害してしまう・・・

甲状腺ホルモンのT4からT3への変換を阻害してしまう・・・

など様々な問題が発生していきますが、とくに水銀や鉛などの重金属は脳に侵入し、神経細胞を破壊してしまうと言われているのでより重篤な問題に発展していきます。
水銀に関してお話しすると、脳神経の内部に存在する神経原線維を包んでいる微小管は、チューブリンというタンパク質によって形成されていて、チューブリン同士の結合には、β部位にGTP(グアノシン3リン酸)が結合しなければなりませんが、このβ部位に水銀が結合してしまうことで、チューブリンによる微小管形成が出来なくなってしまいます。このことによって、神経原線維をむき出しにしてしまうことで、脳神経の働きを低下させてしまうのです。
脳神経の神経シグナル伝導は、神経の周りを包むカバーである髄鞘がとても大切です。要は電気コードを覆うゴムカバーと一緒です。この髄鞘があることでシグナル伝道が効率よく行われるのですが、むき出しの神経ではどうでしょう?

脳神経の働きはうまく果たせなくなってしまいます。

もちろん、重金属は体内で炎症を起こしますので、容易に副腎疲労を引き起こします。

 

 

 

前置きが長くなりましたが、この重金属を解毒していくのにも「メチレーション」「メチル基」が必要となったら、どうでしょうか?
メチレーションの偉大さが本当にわかりますよね。メチレーション無くして、人間はこの現代を生きていけないなと私は思ってしまいます。そしてメチレーションが適切に行われないと、自閉症やさまざまな病気になりやすくなるのはもちろん、副腎疲労になりやすくなってしまうのです。

遺伝子のスイッチオフのところで、メチル基をくっ付けることで遺伝子をスイッチオフにするというお話をしましたが、有害金属の解毒についても同じです。肝臓のPhase2において「メチル基」をくっ付けることで、活性化されている有害物質の不活性化を行います。

 

 

ちなみに、有害金属の問題を考える時には、前述した細菌やウィルスの問題も同時に考えなくてはいけません。

細菌やウィルスは、そのままでは人間の体の中に住むことはできない(免疫にやられてしまうので)ので、私たちの免疫にやられないようにするために、毒性金属を周りに置いて自分の身を守ることで人間の体の中に住むことを可能にしています。またさらに図々しいことに、細菌・ウィルスは私達人間のメタルチオネイン(MT)タンパクを使って金属を保持することで、自分達に住みやすい環境づくりをしています。

こういったことから、細菌やウィルスは必ず金属を抱合し、人間の体内に潜伏しています。

 

 

 

いかがでしょうか?

 

 

もし、適切なメチレーション回路が機能しない場合、免疫が低下することで、細菌やウィルスの感染を引き起こし、さらにDNAサイレンシングによる遺伝子発現の抑制が出来ないことで、これらの菌が増殖。最終的には慢性的なウィルス感染に繋がります。

そして、このことが金属の蓄積にも繋がり、メチレーションによる解毒が出来ないことがさらに状況を悪化させてしまいます。

 

 

 

メチレーションによる解毒が出来ないということがありましたが、メチレーション回路の中の酵素のSNPsによっては、グルタチオン合成がうまくいかないケースもあります。このこともより解毒力低下に繋がります。

副腎疲労で重金属の蓄積がないか、尿や毛髪によるメタル検査を行い、重金属の蓄積が認められたら、すぐにDMSAやDMPSなどのキレート剤によるキレーションを行う栄養療法のクリニックも多いのですが、実はもっと奥深くのことを考えていくと、メチレーション機能の異常を正常化してあげることで自分の解毒力を使って排出させることも可能なのです。

このことがまさに根本的な解決であり、キレートによる無意味な炎症反応を起こさずに済むわけです。

 

 

長くなったので、今日はここまでにしましょう。

次回ももう一つ続きのお話していきます。お楽しみに!

 

 

 

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メチレーション【その5】|メチレーション回路の機能低下が引き起こす問題 その1

医師が赤ちゃんの耳の中を診察している風景|副腎疲労blog

 

Summary:

 

⭐️ DNAの合成がうまくいかないと大変なことに!!

⭐️ メチレーションの停滞により、自己免疫疾患やアレルギーに繋がる!?

⭐️ メチレーションの機能低下が全身の炎症とリーキーガットを引き起こす!

 

 

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メチレーションとは、CH3という化学基をある物質からある物質へ供与したり、供与し合ったりするような化学反応のことを言います。
そして、このメチレーションは、私たちの身体で行われるありとあらゆる反応に関与していると言っても過言ではないでしょう。

 

前回は、そのメチレーション回路の中で働く酵素に関わる遺伝子が変異を起こした状態「SNPs」についてお話しました。このSNPsによってメチレーション回路がスムーズに回らないといくつかの深刻な健康状態に繋がってしまうことがあります。

 

 

前回のメチレーションに関する記事はこちら↓

 

 

以前もお話したように、メチレーション回路の欠陥は、心臓血管系疾患、糖尿病、慢性ウィルス感染、癌、アテローム性動脈硬化症、甲状腺機能低下、統合失調症、ダウン症候群、多発性硬化症、ハンチントンびょう、パーキンソン病、アルツハイマー病、自閉症、神経伝達物質のアンバランス、などの幅広い問題を引き起こす可能性を持っています。

 

 

 

 ⭐️ DNAの合成がうまくいかないと大変なことに!!

  

メチレーションの数ある機能のうちで一番大切なのが、「DNAの合成」です。

 

 

前回のblogでお話したようにDNAは遺伝子情報を持っている身体を作る設計図のようなものです。
私たちの身体を構築するにはもっとも大切なものですね。
もし、メチレーション機能が適切に働かなくなってしまうと、正しいDNA合成が行われなくなります。

例えば、DNAやRNAの成分であるプリンやピリミジンは、メチレーションの中の葉酸回路やメチオニン回路によって産生されます。しかし、メチレーション回路の停滞が起こり、プリンやピリミジン合成がうまく行われなくなってしまうと、それはそのままDNAやRNA合成の減少につながります。
DNAの減少とはつまり、新しい細胞を作ることが出来なくなるということです。

 

 

生物が生きていくには、細胞が死ぬのと同じぐらいの速さで新しい細胞が作られていく必要があります。それこそ、毎秒数百万の細胞を作る必要があるのです。

もし、DNA合成がうまく進まないとどうなるでしょう。

 

DNAやRNAの減少は、とくに骨髄細胞やリンパ球、脳細胞のような細胞にとっては大きな問題になります。また、常に修復を繰り返すような腸管粘膜細胞にとっても大きなダメージとなるでしょう。
そして、ストレスや何かしらの損傷による身体のダメージ後には、とくにDNAやRNAの必要性が増しますが、DNA合成がスムーズでない場合は、修復がうまく行われなくなります。

 

 

 

 ⭐️ メチレーションの停滞により、自己免疫疾患やアレルギーに繋がる!?

 

メチレーションは、免疫システムで主要な役割を果たしています。

 

以前お話したように、侵入してくる細菌やウィルスのDNAのスイッチオフをするといったこともありますが、私たちの身体の内部でも、メチレーション回路の遺伝子突然変異(SNPs)によって、免疫細胞を作れなくなることもあります。

例えば新しいT細胞を産生することが出来なくなると、その分B細胞が増加し、これにより抗体が過剰に産生されてしまうかもしれません。抗体の過剰な産生は、自己免疫疾患に繋がってしまう可能性があります。
また、外から入ってくるような抗原に対して過剰に反応してしまうことにつながります。

このことから、メチレーション回路の機能低下は、自己免疫疾患やアレルギーとも深く関わっています。
とくにメチレーションがヒスタミンを不活性化してくれるので、もしメチレーションに問題がある場合は、ヒスタミンを不活性化出来ずに、過剰なアレルギー反応が起こってしまう可能性があります。
ヒスタミンが体内に多いと、アレルギー体質になることはもちろん、食べ物に関してもさまざまな食材に反応を引き起こしてしまうことがあります。

 

メチレーションは、遺伝子のスイッチのオン・オフを行うとお話しましたが、これは免疫システムにとっても同様です。普段は免疫システムが過剰に働かないようにスイッチをオフにしています。そして、細菌やウィルスが侵入してきたときにスイッチをオンにして適切な免疫反応が起こるようにしています。
しかし、適切なメチレーションが行われない場合には、必要でないときにも免疫システムが過剰に働いてしまい、自己免疫疾患やアレルギーを引き起こしてしまうのです。

 

 

こういう反応を持っている方に対して、メチレーション回路やSNPsに合わせたサプリメンテーションを行うと、大抵の場合、自己抗体レベルが減少したり、アレルギーが改善することが多いです。

 

 

 

⭐️ メチレーションの機能低下が全身の炎症とリーキーガットを引き起こす!

 

免疫システムがうまく機能しないことは、腸管に大きなダメージを引き起こします。

 

 

免疫細胞の多くが消化管に存在しているために、前述したようにT細胞の産生が少なく、B細胞が過剰産生されているパターンで、さらにヒスタミンが多いような状態では、腸管内で多くの炎症が起こることになります。

こういったことが腸の機能低下による消化の問題やリーキーガット症候群と密接に関係しています。

またこの免疫システムの異常とリーキーガットは、アレルギーや食物過敏症などを容易に引き起こす可能性があります。

 

 

 

さらにお話すると、メチレーション回路の機能低下は、よくアミノ酸の中でもグルタミン酸過剰な状態を引き起こすのですが(自閉症の改善でも重要なポイント)、このグルタミン酸過剰な状態は、身体で炎症を引き起こすことに繋がるので、とくにグルタミン酸過剰の問題は、リーキーガットを作り出すとも言えます。

 

 

いかがでしょうか?
こうやってみていくと、私たちが副腎疲労で悩むような症状や身体の症状が「メチレーション」回路の機能低下によって起こっているかもしれない!?
ということが少し垣間見えるのではないでしょうか?

 

 

今日はここまでにしましょう。

次回も続きをお話していきます。お楽しみに!

 

 

 

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メチレーション【その4】|メチレーションに問題を起こす!?遺伝子の突然変異「SNPs」

DNAの螺旋構造を示した写真|副腎疲労blog

 

Summary:

 

⭐️ 遺伝子とDNAを知ろう!

⭐️ 遺伝子の突然変異「SNPs」

⭐️ メチレーションに関わる遺伝子検査

 

 

みなさん、こんにちは。

 

 

 

副腎疲労専門カイロプラクティック

「CHIROPRATICA」院長の小菅一憲です。

そしてこのBlogの筆者「Kossy (コッシー)」です。

 

 

 

今日は、メチレーションの話をさらに進めて、遺伝子の変異である「SNPs」についてのお話をしたいと思います。

 

遺伝子は、メチレーションで働く酵素の機能を暗号化しています。
もしも、何かしらの突発的な変異によって遺伝子が違うアミノ酸を暗号化してしまうと、その酵素の機能に影響を与えてしまいます。
もっと具体的に言うと、酵素の働く機能を暗号化している遺伝情報に、正常なヌクレオチドとは異なるものを持っている場合、その状態をSNPs(Single Nucleotide Polymorphism)と言い、酵素の働きに異常が起こってしまうことで、何かしらの代謝異常が起こる可能性があるということです。

 

 

前回のメチレーションに関する記事はこちら↓

 

 

ちょっと難しい言葉も出てきたので、まずは遺伝子というものについて簡単にご説明しましょう!

 

 

 

 ⭐️ 遺伝子とDNAを知ろう!

  

さて、みなさん。
まず遺伝子とは何でしょう?

 

 

 

遺伝子とは、私たちの身体の作り方を記した「情報」と考えていただければ良いかと思います。

そしてDNA(デオキシリボ核酸:deoxyribonucleic asid)とは、その情報をまとめて載せている「紙や書類」のようなもの。さらに言うと、よく聞く「染色体」というのは、DNAとたんぱく質で作られていて「紙や書類」をさらにまとめて整えた「本」のようなものです。

 

 

 

ちなみに冒頭で出てきた「ヌクレオチド」というものは、DNAを構成している成分です。

 

ヌクレオチドの構造|副腎疲労blog

(ネットより)

 

ヌクレオチドは「リン酸」+「糖(デオキシリボース)」+「塩基」で出来ていて、このヌクレオチドが縦に繋がり連なっているものを「ヌクレオチド鎖」と言います。
そして、このヌクレオチド鎖が、2本向かい合わさるように並び、塩基同士が結合して螺旋状になっているものがDNAなのです!

 

 

 

 ⭐️ 遺伝子の突然変異「SNPs」

 

みなさん、メチレーションの図を覚えているでしょうか?

 

メチレーション経路図|副腎疲労blog

 

これです。

 

このメチレーションの図の中で、いろいろな色がついた英語の文字があると思います。
ACATとか、MTHFRとか、MTRとか、CBSとか、COMTとか・・・・

これらはいわゆるメチレーションを回すための大切な酵素なんですが、冒頭の説明にもありましたように、この酵素の働きを暗号化した情報に、突然変異によって違ったヌクレオチドが使われてしまうと、この酵素の働きに異常が起こってしまいます。

 

 

この遺伝子の突然変異のことを「SNPs(スニプス)」と呼びます。

 

「SNPs」はその方の遺伝的な変異なので、変わることはありません。
そしてここがとても大事なのですが「SNPs」によってその酵素の活動性の異常が起こるのは、低下する側にも更新する側にもなるということです。

 

 

例えば、メチレーションの中でも有名な「MTHFR」は葉酸を代謝する酵素ですが、この「C677T」(これはDNAのCからTへの変異のある677部位を見ています)に変異があった場合、葉酸をメチル葉酸に変えるための「MTHFR」の活動性が低下するので、人よりメチル葉酸を作れる量が少ない、作るのが苦手ということになるわけです。

また「MTR」の「A2756C」でSNPsが起こっていた場合、この酵素「MTR」の活動性が増加し、過活動になってしまうので、通常よりビタミンB12の必要量が増します。
こういったケースでは、より「B12」やB12を細胞に輸送するための「リチウム」などの必要性が増すということになります。

 

 

 

⭐️ メチレーションに関わる遺伝子検査

 

このメチレーションの酵素のSNPsを調べる遺伝子検査があります。
30ほどの遺伝子の変異が調べられます。

 

 

私たちは、遺伝子のコピーを各両親から1つずつもらい、2つのコピーを持っています。

この検査結果において、2つのコピーが同じであれば、それは同型と言われ、( + / + )もしくは( − / − )で表示されます。( − / − )は、遺伝子の変異はなく全く問題のない状態です。逆に、両方とも特別な変異がある場合にホモ( + / + )と表示されます。

また、片側だけ(片親からもらった)遺伝子に変異がある場合は、ヘテロ( + / − )と表示されます。

 

 

もし、2つの変異を持っていた( + / + )とすると、その影響は1つの変異( + / − )よりもっと顕著に現れるかもしれません。
しかし、特定の変異を持つことが、常に特定の活動(遺伝子により制御される)を阻害することを意味するわけではありません。

たとえ変異があったとしても、可能性のある問題領域を表示する指標であると考えてください。
変異を持っていても全く問題なく生活している人もいますし、問題を起こす人もいます。

その問題は、いくつかの弊害が重なることで兆候として現れることになります。

 

 

 

ちょっと難しいのですが、遺伝子の変異「SNPs」は誰にでも起こることであり、たとえ変異があったとしても、身体に絶対的に問題が起こるとは限らないということです。
大抵の場合、ストレス下にあったり、食事のバランスが崩れていたり、毒物に曝されていたり、腸内環境が非常に悪かったり、そういったことが重なることでメチル基の需要が高まり、問題が表面化してくることが多いと言えます。

 

 

ただ、自分のSNPs(遺伝子変異)を知ることは、とてもとても有意義なことです。
それは、今までお話してきた身体の中でのメチレーションの働きの重要性を考えてみれば、当然なことでしょう。
自分のSNPsを知り、自分の弱点を知ることで、その部分を前もって栄養でサポートすることで、未然に大きな病気や自己免疫疾患、ガンなどはもちろん、副腎疲労、そして甲状腺機能低下も防ぐことが出来る可能性があるのです。

 

そして、今では自閉症のような難治の病にも、メチレーションをベースにしたプログラムによって、大きな改善が見られています。

とても可能性のあることなんです。

 

今日はここまでにしましょう。

次回もお楽しみに!

 

 

 

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メチレーション【その3】|エピジェネティクスから見るメチレーションの大いなる可能性

可愛い双子の赤ちゃん|副腎疲労blog

 

Summary:

 

⭐️ エピジェネティクス 「メチレーションサポートの大いなる可能性」

⭐️ SAMeを作る「メチオニン回路」

⭐️ ホモシステインをメチオニンに変えるための「葉酸回路」

 

 

みなさん、こんにちは。

 

 

 

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「CHIROPRATICA」院長の小菅一憲です。

そしてこのBlogの筆者「Kossy (コッシー)」です。

 

 

 

エピジェネティクスとは・・・

 

「DNAの塩基配列が全く一緒であっても、その後の人生のさまざまな因子によって、その遺伝子発現に違いが生じてくる」

 

ということを言っています。

 

 

  

ではこの遺伝子発現を制御しているのは、なんだったでしょうか?
そう。今までのお話をしっかり読んでいらっしゃる読者の方でしたら、もうお分かりになると思います。

 

メチル基です。

 

「メチル基」こそが、DNAのスイッチのオンオフをする・・・いわゆる望まれない遺伝子の発現を抑えてくれる「DNAサイレンシング」そのものなのです。
そして、メチル基は、ウィルスのDNAサイレンシングも出来てしまうというお話をしました

 

 

前回のメチレーションに関する記事はこちら↓

 

 

簡単に言ってしまうと、私たちの身体の中で「メチル基」さえ、しっかりと作られていれば、さまざまな病気や感染症になりづらく、健康的な人生を過ごせるということでもあるんです。
さらには、「メチル基」が豊富な生活かそうでないかによって、DNAが全く同じの双子でも違う体調になり得るということなんですね。

 

 

 

 ⭐️ エピジェネティクス「メチレーションサポートの大いなる可能性」

  

こんなデータがあります。

一卵性双生児で一人が全身性エリテマトーデスを発症しても、もう一人は全く問題なく健康的というケースがあります。さらに詳しく調べていくと、そのエリテマトーデスを発症した一人は、もう片方より、49の異なった遺伝子でDNAメチレーションが低レベルだったと言います。

 

実は、リウマチ性関節炎や全身性エリテマトーデスを患っている人は、健康な人に比べて一様にDNAメチレーションレベルが低いということがわかっています。

 

 

前回もお話したように低いレベルのDNAメチレーションは、自己の細胞を攻撃する免疫応答に関連した遺伝子を抑えられず、その遺伝子の過活動を引き起こしてしまう可能性があります。
通常は、遺伝子の80%が発現されるべきものではないので、メチル基を結合することで遺伝子発現を不活性化しています。しかし、DNAメチレーションのレベルが低い人では、余計な遺伝子を発現させてしまう可能性があるわけです。

 

2003年、デューク大学では、黄色の毛になり、肥満や糖尿病になってしまう遺伝子を持ったアグーティマウスというネズミを使った研究が行われています。
この研究では、妊娠中のアグーティマウスに、1つのグループでは葉酸やB12などのメチル供与体を豊富に含む食事を与え、もう一つのグループではそういう栄養強化は一切行わないようにしました。

 

エピジェネティクスから見るメチレーションの大いなる可能性03

 

そうすると、遺伝子的に同一な母親でも、メチル基を豊富に含む食事をもらった母親からは、健康的な茶色の肥満傾向のない子供が生まれ、逆に何もしなかった母親からは、肥満傾向の黄色い毛の子供が生まれました。
これは、母親がどのような食事を与えられたかによる違いだけなのですが、まさに、妊娠中の母体においてのメチレーションサポートが、さまざまな疾患発症リスクを軽減してくれる可能性を示しています。

 

 

ワクワクしますよね。
メチル基やメチレーションの仕組みをよく知ること。
そして、それをサポートすることで、私たちの人生や子供たちの未来も明るいものになるかもしれないのです。

 

 

 

 ⭐️ SAMeを作る「メチオニン回路」

 

では、どうやって「メチル基」を作っていくか。 

 

メチレーションの基本を見ていきましょう。

 

メチル基を産み出すための一番重要なルートは、メチオニン回路です。
メチオニンは、たんぱく質を分解したアミノ酸の一種ですが、人のカラダの中では合成することが出来ない、必ず食事で摂らなければならない「必須アミノ酸」の一つでもあります。

メチル基を産生するために一番大事な「メチオニン」を食事から摂れているか、そして食事で十分なたんぱく質食材を食べていたとしても、栄養吸収を行う胃腸の状態がどうであるかもとても重要です(栄養吸収の状態によってはアミノ酸をしっかり吸収出来てない場合もある)。

 

 

メチオニンは「メチル基」と「硫黄基」の2つを持っています。

 

「メチル基」はもちろん、メチレーションのために重要で、アデノシル基と共にメチオニンを「SAMe(Sアデノシルメチオニン)」に変化させます。ちなみに硫黄基はその後の硫黄転移経路における解毒に重要になります。
さて、こうやって作られた「 SAMe」がいろんな物質にメチル基を提供するための一番主要なメチル供与体になります。

要は、この「SAMe」が適切な量作れているかどうかが、非常に重要になるのです。

 

 

その後、SAMeは、自身のメチル基を他の物質に提供し、SAH(Sアデノシルホモシステイン)になります。そしてさらにSAHは、自身のアデノシル基を他の分子に提供することで「ホモシステイン」が出来上がります。

 

 

この「ホモシステイン」は、血中に多くなってしまうと心臓病や動脈硬化などの血管性の病気のリスクが上がるとされている物質です。
そういうこともあって、「ホモシステイン」は、再度「メチル基」を取得することで「メチオニン」にリサイクルされます。
メチオニンへのリサイクルには、2つのルートがあります。
一つはBHMTや亜鉛を使ったショートカットルートです。そしてもう一つは、葉酸回路と交わってそこでメチル基を取得するロングルートと呼ばれています。

 

メチオニンと葉酸回路|副腎疲労blog

画像:ネットより

 

 

 

⭐️ ホモシステインをメチオニンに変えるための「葉酸回路」

 

葉酸回路の方も、簡単にご説明しましょう。

 

葉酸回路は、前述のように「ホモシステイン」をメチオニンへリサイクルする時に必要とされる「メチル基」を提供する、メチレーションの中でも最重要回路です。
まさにメチル基を作り出す源と言っても良いでしょう。

 

メチオニン回路が時計回りに動きますが、葉酸回路は反時計回りに動くことが出来ます。

葉酸回路では、THF(テトラヒドロ葉酸)がまず5,10-methylene-THF(5,10-メチレンテトラヒドロ葉酸)になります。その後有名な「MTHFR(メチレンテトラヒドロ葉酸還元酵素)」によって、5-methyl-THF(5-メチルテトラヒドロ葉酸)になります。

さらにこの5-methyl-THFは、HydroxyB12(ハイドロキシB12)にメチル基を手渡し、MethylB12を作ります。そしてそして・・・

このMethylB12が、メチル基をホモシステインに手渡して、MTR酵素によって、めでたくホモシステインがメチオニンに変換されます。

 

 

これこそが、メチレーションでも核となるメチル基の作られ方です。

 

 

重要なところなので、是非しっかり覚えておいてくださいね^^。

 

今日はここまでにしましょう。

次回もお楽しみに!

 

 

 

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メチレーション【その2】|遺伝子は同じでも、人生は違う!?「エピジェネティクス」

双子でも雰囲気が全く違う2人の男の子|副腎疲労blog

 

Summary:

 

⭐️ メチレーション回路の弱点「遺伝子変異(SNPs)」

⭐️ 現代病の原因となる3つの因子とは!?

⭐️ 病気や感染にかかりにくくする!?「DNAサイレンシング」

⭐️ 双子の人生を変える「エピジェネティクス」とは?

 

 

みなさん、こんにちは。

 

 

 

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そしてこのBlogの筆者「Kossy (コッシー)」です。

 

 

 

メチレーションは・・・

 

身体の中で瞬時に10億回以上起こり、あるパートナーからその他へメチル基が渡されるという生化学反応を伴った大きなダンスのようである。

 

これは、Dr.James BralyとPatrick Holfordの言葉です。

 

 

  

メチレーションの代謝を表した有名な経路図をご紹介しましょう! 

 

メチレーション経路図|副腎疲労blog 

 

この経路の中に3つの重要な円が見えると思います。

これが、まさにメチレーションの中心となる、BH4回路、葉酸回路、メチオニン回路です。そのほかにもクレブス回路や尿素回路、そしてメチオニン回路の下の硫黄転移経路という大切な経路が交わっています。
これらに関しては追い追い説明していくとして、こういった見た目にも複雑な経路が、私たちの健康状態に密接に関連しています。

 

前回のメチレーションに関する記事はこちら↓

 

前回もお話しましたが、この経路の働きがバランスを崩すと、自閉症、ダウン症候群、神経管閉鎖不全、心臓・血管性の病気、癌、認知の問題などにつながっていきます。

 

この経路が最終的に作っていく大切な最終産物がまさに「メチル基」。
「メチル基」は一番右のメチオニン回路内で産生されます。
そして、その「メチル基」がさまざまな反応に必要な材料となります。

 

 

 

 ⭐️ メチレーション回路の弱点「遺伝子変異(SNPs)」

  

「メチレーション」の回路に遺伝的な弱点があると、健康状態を損なうリスクが高くなります。
この遺伝的な弱点を「遺伝子変異(SNPs)」というのですが、病状によってはメチレーション回路の内部を念密に知る必要が出てきます。

 

 

メチレーション回路の弱点があることで起こる病態が下記のようなものですが・・・

 

糖尿病
心臓血管系疾患
アテローム性動脈硬化症
甲状腺機能低下
神経学的炎症
慢性ウィルス感染
神経伝達物質バランス以上

加齢
統合失調症
不適切な免疫応答
神経管欠陥
ダウン症候群
多発性硬化症
パーキンソン病
アルツハイマー病
ハンチントン病
自閉症
・・・

 

 

とくに自閉症を含んだいくつかの健康状態においては、メチレーション回路のどこにどのような遺伝子変異があるのかを知り、それを改善していく必要があります。

私たちに関係の深い「副腎疲労症候群」や「甲状腺機能低下」についても
メチレーションのどこに弱点があるかを知ることはとても有意義なことです。
また逆に言うと、メチレーション回路の欠陥があると「副腎疲労症候群」や「甲状腺機能低下」にもなりやすいというわけなんです。

 

 

 

私のクライアントさんの中にも、小さい頃から何かしら具合が悪いことが多くて、胃腸の調子が悪かったり、疲れやすかったり、アレルギー体質であったり、そうやって大人になって本当に副腎疲労の症状が本格化してきたようなケースでは、こういったメチレーションの弱点「SNPs」について調べることは、根本的な原因を見つけることに繋がります。

 

 

 

 ⭐️ 現代病の原因となる3つの因子とは!?

 

副腎疲労を含めて、現代社会におけるほとんどの体調不良や病態は「多因子性疾患」です。
そしてその原因には、遺伝的な因子と環境的な因子、そして感染性の因子があります。

 

 

メチレーション回路に関わる遺伝子に変異があると、これらの因子をより強めてしまうことが考えられます。
例えば、メチレーションが弱いと環境毒素が身体に負担をかけますし、遺伝子の発現を抑制できないので癌や様々な疾患に繋がります。また免疫も弱くなりますので、慢性的な感染症にもなりやすいのです。

 

しかし、逆を言えば、メチレーションにおける遺伝子変異へのサポートを行うことで、これら3つの因子を全て解決するようなことも実は出来るんです。
それだけ、メチレーションへのアプローチは、ほとんどの疾患を改善させる可能性のあるパワフルなものです。

 

 

 

⭐️ 病気や感染にかかりにくくする!?「DNAサイレンシング」

 

メチレーションの大切な働きの一つに

「望まれない遺伝子の発現抑制(DNAサイレンシング)」

という働きがあります。

 

 

 

「ヒトの遺伝子のその8割は発現されるべきではない!」とされています。

 

メチレーション反応は、実はこの発現して欲しくないDNAのサイレンシング機能も果たします。
DNA内の特定の分子に「メチル基」が結合することで、遺伝子発現は不活性化されるのです。

 

例えば病気になりやすい遺伝子を持っていたとしても、この遺伝子の発現をしっかりと抑制出来ていれば、病気にはなりません。
またDNAサイレンシングが出来ていれば、ウィルスのDNAも発現抑制が出来るので、体の中で爆発的にウィルスが増殖することがないのです。

 

しかし、このサイレンシングがうまく出来ていないと、ウィルスの慢性的な増殖や金属の蓄積が起こってしまいます。

 

例えば、ワクチンを打っても問題が起きる人と起きない人がいます。

これは、まさにこのDNAサイレンシングに深く関わっています。
サイレンシングが出来にくい性質を持っている子どもだった場合、ワクチン接種の後に調子が悪くなって、言葉が出なくなったり、行動が変になってしまったりということも起きてしまうというわけ。

 

 

 

このように、メチレーションは、風邪やインフルエンザ、癌に至るまで、広範囲の疾患に関わるウィルスのDNA複製・発現をサイレンシングします。
そして、逆に普段不活性である遺伝子を「スイッチオン」にすることも出来るのです。

 

 

 

⭐️ 双子の人生を変える「エピジェネティクス」とは?

 

みなさん。

こうやってお話していくと・・・

 

遺伝子は生まれた時から決まっていて変えられるわけでもないので、あたかもその方の人生や病気も決まっているように思えてしまうのではないでしょうか?

 

 

ただ、これは正解のようで、違います。

 

 

遺伝子の構造は変化しませんが、エピジェネティクス的に変化はするのです。

急に「エピジェネティクス」という難しい言葉が出てきましたが・・・
エピジェネティクスとは、DNAの塩基配列が全く同じであっても、その後のさまざまな因子によって、その遺伝子発現に違いが生じてくるということを意味しています。

これこそが、遺伝的に同一の双子における病気の有無の違いを説明する理論なんです。

 

 双子の人生の違いを描写した絵|副腎疲労blog

 

一卵性双生児は、同じDNAを持っています。
もし私たちが特定の病気にかかるかどうかを決定するのが、遺伝子のみに傾倒しているのであれば、一卵性双生児は毎回同じような病気にかかるはずです。
しかし、実際にはそうではありません。

 

全くの同じ遺伝子を持っていても、片方は自閉症でも、もう片方は健全、片方は喘息を持っていても、片方は全くそういう疾患を持っていない、片方が自己免疫疾患を罹患していても、もう片方は問題ない、そんなことも起こり得るのです。

 

これこそが「エピジェネティクス」です。

 

 

そして、これを可能にしているのが、メチレーションによる「DNAのスイッチのオンオフ」「DNAサイレンシング」というわけなんです。
簡単に言うと、メチレーション回路をしっかり回して、十分なメチル基を産生出来ていれば、望まれない遺伝子の発現を抑えることが出来るので、遺伝的な病気のリスクも少なくすることが出来るのです!

 

 

これには希望が持てますよね。 

 

今日はここまでにしましょう。

次回はさらに「エピジェネティクス」を詳しく見ていきましょう!

 

 

 

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小菅一憲

Bachelor of Applied Science
Bachelor of Chiropractic Science 
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副腎疲労症候群とは 【その7】|ストレスを感じて副腎がホルモンを作る仕組み

いろいろなストレスで頭を抱える男性|副腎疲労blog

 

Summary:

 

⭐️ 副腎からのホルモン分泌はすべて脳からの命令によって行われる!?

⭐️ ストレスを感じて、副腎からホルモンが分泌されるまでの面白い仕組み

⭐️ アドレナリンとノルアドレナリンの違いってどんなもの?

⭐️ カテコールアミンを分解してくれる酵素と腸の驚きのつながり

 

 

みなさん、こんにちは。

 

 

 

副腎疲労専門カイロプラクティック

「CHIROPRATICA」院長の小菅一憲です。

そしてこのBlogの筆者「Kossy (コッシー)」です。

 

 

 

副腎はもうみなさんもご存知の通り・・・

 

 

ストレスの腺

 

 

と言われていて、私たちが受けるありとあらゆるストレスに対して、身体を守る仕事をしています^^。

 

 

 

 

そのストレスから身を守る時にとても大切な「コルチゾール」というスーパーホルモンや「アドレナリン」という闘争のホルモンなど・・・50種類以上ものホルモンを分泌している臓器と言われています。
今までこのホルモンの話をしてきましたが、身体の中ではどういう仕組みでこれらのホルモンが分泌されるのでしょう?

コルチゾールの話↓

アドレナリンなどカテコラミンの話↓

 

 

 

⭐️ 副腎からのホルモン分泌はすべて脳からの命令によって行われる!?

 

実は、ホルモンの分泌は、すべて脳からの指令によって行われているんですね〜。

 

脳には、ホルモンの総司令部である「 視床下部 」と実際司令を出している司令官でもある「 下垂体 」があります。
視床下部は、身体のセンサー的な役割もしていて、今現在身体がどういう状況に置かれているか、またホルモンはどれだけ分泌されているかなども感知しています。そしてその総司令部の「視床下部」からの連絡が下りてくると「下垂体」が各臓器へ実際の司令を送るわけなんです。

 

 

そんなことから脳の視床下部が障害されると、副腎のコルチゾールリズムに問題を起こすということもあります。

 

 

 

さて、ではこのストレスの腺である「副腎」。

ストレスがかかると、実際はどのような流れでホルモンを分泌しているのでしょう。

 

 

 

⭐️ ストレスを感じて、副腎からホルモンが分泌されるまでの面白い仕組み

 

まず、何かしらのストレスがかかると・・・

例えば・・・

 

 

 

職場の上司から「今週までにこの仕事仕上げておいてくれ」と言われた。

とても大変もしくは嫌な仕事を、忙しい時に急に頼まれてしまった・・・

 

旧知の友人から「結婚式でスピーチを頼まれてくれないか」と言われた。

人前でしゃべるのは大の苦手なのに、大切な友人だから断われない・・・

 

大切な試験・面接が明日に迫って、そのことで頭がいっぱい。

何ヶ月もこの試験のために準備をしてきた、この試験にパスできないと・・・

 

  

 

 

こんな時、普通の人なら

「ストレス」かかりますよね〜。

 

 

  

何となくイメージできましたか?
人によってはストレスとは感じていなくても、何かしらのプレッシャーはかかってくるはずです。

 こんな時、そういったストレス、プレッシャーが脳の大脳皮質というところで感知されると、2つの系が活性化されます。

 

 

ストレスによるHPA-Axisの仕組み|副腎疲労blog

 

1つは皆さんもよくご存知の交感神経系です。

交感神経が活性化されると、神経末端からは「ノルアドレナリン」が分泌され、副腎髄質からは「アドレナリン」が分泌されます。

 

 

 

そしてもう一つはストレスの感知を受けた「視床下部」が下垂体を通してホルモンの分泌を促すルートです。

こちらは、HPA-axis(Hypothalamus – Pituitary – Adrenal axis) と言われています。ご説明すると先ほどのストレスを感知した視床下部(Hypothalamus)からコルチコトロピン放出ホルモン「CRH」(Corticotropin Releasing Hormone)を分泌し、それが下垂体(Pituitary)に。

そして、下垂体からは、副腎皮質刺激ホルモン「ACTH」(Adrenocorticotropic Hormone)され、それが副腎皮質に作用して、最終的に副腎皮質から「Cortisol」(コルチゾール)が分泌されます。

 

 

ストレスを感じて副腎がホルモンを作る仕組み|副腎疲労blog

 

大脳皮質

ストレス感知

視床下部  hypothalamus

CRH:コルチコトロピン放出ホルモン分泌

下垂体  pituitary

ACTH:副腎皮質刺激ホルモン分泌

副腎皮質  adrenal

コルチゾール分泌

 

 

 

 

このような各器官の頭文字を取った「HPA-axis」によって、ストレスを感知してから、脳からの司令によって副腎はコルチゾールを分泌しているわけなんです!

 

 

 

⭐️ アドレナリンとノルアドレナリンの違いってどんなもの?

 

さて、こちらのHPA-axisの他に、交感神経系も活性化されると先にお話ししましたが、これは視床下部が自律神経の中枢だからでもあるのですが、視床下部がストレスを感知すると、その司令は交感神経からも副腎に伝わります。そうすると副腎髄質からアドレナリンが分泌されることになります。

一方、ノルアドレナリンは脳内と交感神経の末端から分泌され、脳に強い影響を与えていると言われています。

 

 

 

アドレナリンとノルアドレナリンは、同じく興奮性の神経伝達物質で身体の危機に対して、臨戦態勢を整えてくれる作用を持っています。

 

 

 

混同しやすいと思うのですが、どう違うのか気になりますよね・・・。

 

 

それは、これらのホルモンの生成過程を見ていくとわかりやすいと思います。
以前のblogでアドレナリンとノルアドレナリン、これにドーパミンを加えてカテコールアミンもしくはカテコラミンと呼ぶことはお話ししました。
これらの「カテコラミン」は全てチロシンと言うアミノ酸を原料として作られます。

 

 

 

 

交感神経終末において、チロシンが取り込まれ、神経細胞内で「チロシン」から「DOPA(3,4-ジヒドロオキシフェニルアラニン)」が作れます。
その後、さらにドーパミンが生成され、次にノルアドレナリンの順で生合成されていきます。
そして最終的に交感神経終末から放出され、私たちの神経系に作用していきます。

 

さて、ではアドレナリンはどうかというと、このように交感神経内でドーパミンを経て合成されたノルアドレナリンが、副腎髄質に到達して「フェニルエタノール-N-メチルトランスフェラーゼ(PNMT)」という酵素によって初めてアドレナリンに合成されます。

フェニルエタノール-N-メチルトランスフェラーゼ(PNMT)は、ノルアドレナリンのアミノ基にメチル基を付加して、アドレナリンを生合成していきます。この時メチル基のドナーとしてS-アデノシルメチオニン(SAM)が必須の補因子となります。SAMについてはとっても大切なので別途お話ししますね。
この酵素は副腎髄質に多いため、副腎髄質でアドレナリンが合成されているとされていますが、心臓や脳幹にも存在すると言われています。

 

 

 

副腎髄質では、アドレナリンが約80%、残りの大部分がノルアドレナリン、そしてわずかにドーパミンが分泌されます。
要は、アドレナリンに合成しなかったノルアドレナリンもここで分泌されるということなんですね。

 

 

 

 

いやぁ・・・難しい話が続きましたが、こうやってアドレナリンが作れられるとアドレナリンは体内を巡って各臓器に興奮系のシグナルを送ります。
逆にノルアドレナリンは主に交感神経内で作られますが、主に脳内に作用し、私たちの思考や意識を活性化します。

副腎髄質は、交感神経の大きな塊と考えても良いかもしれません。
それもそう、副腎髄質の起源は、交感神経節後神経に相当する神経組織で、解剖学的にも交感神経節と同等の組織であり、多量の交感神経節前線維が侵入する臓器でもあるのです!

 

 

 

 

ちなみにこのノルアドレナリンからアドレナリンへの変換は、糖質コルチコイド(コルチゾール)によっても促進されます。
ということはストレスがかかると交感神経系とHPA-axisのダブルの経路でアドレナリンの合成・分泌が進められるんですよね〜。

 

 

アミノ酸からカテコラミンが作られる経路図|副腎疲労blog

 

面白いですよね〜。

 

 

  

 

アドレナリンとノルアドレナリンが合成される過程、そして違いはこのようになっているのです。

 

ちなみに上図で Epinephrine(エピネフリン)や Norepinephrine(ノルエピネフリン)と書いてありますが、これはアドレナリン(エピネフリン)、ノルアドレナリン(ノルエピネフリン)のことです。
一般的には、アドレナリンやノルアドレナリンと呼ぶことが多いですが、医学的には副腎髄質ホルモンとしてエピネフリンやノルエピネフリンと呼ぶんですよね〜。

 

 

 

⭐️ カテコールアミンを分解してくれる酵素と腸の驚きのつながり

 

さて、そしてもう一つ大事なのが、このカテコールアミンが不必要になった時に不活性化される仕組みです。
そりゃあ、いつまでも興奮しっぱなしじゃ疲れちゃいますよね。

それこそ、怒りっぽくなったり、イライラしたり、うつ病になっちゃいます。 

これらのカテコールアミンである、ドーパミン、ノルアドレナリン、アドレナリンは、「モノアミン酸化酵素(MAO)」や「カテコールーOーメチルトランスフェラーゼ(COMT)」によって代謝され、不活性となり、最終代謝産物は尿で排出されます。

 

 

よく有機酸検査(尿検査)によってこの代謝物を見ることがあるんですが、これはカテコールアミンの生成バランスを見ているんです。

 

メチレーションにおけるBH4サイクルの図|副腎疲労blog

 

ちょっと前の記事でもお話ししましたが、これらの酵素はお腹(腸)の状態が悪いと働かないので、実はとても腸内環境と関わっているんです。

腸内環境が悪いとこれらの興奮生ホルモンであるカテコールアミンはうまく代謝されず、残ってしまう。
ということは、お腹が悪いと情緒不安定やイライラ、怒りっぽい、うつ病、不安感などにつながることがなんとなくわかってきますね〜。

 

 

 

 

大分話が大きくなってきましたが、いかがでしたでしょうか?

 

 

最後に・・・

 

特に副腎から分泌されるスーパーホルモンである「コルチゾール」は、視床下部→下垂体→副腎皮質が連携する(司令だけでなく、フィードバックももらいながら)ことで、その適切な分泌量を見極められながら、細かくコントロールされているのです。

心身的なトラブルは視床下部に影響し、それによってコルチゾールの分泌は大きく影響を受けます。

 

 

これこそが、HPA-axisの仕組みなのですが、脳の視床下部にダメージがあると細かい分泌調整のシステムに機能低下が起こり、ホルモンバランスを崩しやすくなります。
視床下部がダメージを受ける原因には、脳の障害や外傷、DVやセクシャル被害、度を超えたストレスなどがあると言われますが、こういった視床下部のダメージは、慢性疲労症候群、線維筋痛症、そして原因不明の病気に深く関連しています。

 

 

 

いやー毎度のことながら、やっぱりストレスって怖いですね。

なんか前回もこの言葉で終わった気がする。笑。

 

ではまた次回に^^。

 

 

 

Thank you for reading to the end.

 

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カイロプラクティックは、薬は使わず手だけで身体の治療をするアメリカ生まれのヘルスケアです。

みなさんに知られているような筋肉骨格系の治療はもちろん、カイロプラクティックの中の一つの学問アプライドキネシオロジー (AK)では、自律神経や内臓、ホルモン、神経、栄養のアンバランスをチェックし、それに対する治療を行うことができます。

アメリカではまさしくプライマリーケアとして認められ、準医師として統合医療の一翼を担っています。

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