ドーピングのお話

うっかりドーピング

去年の夏はオリンピックで盛り上がりましたが、その裏で選手たちはドーピング検査が待ってます。
ドーピングと聞くと”筋肉増強剤”と思ってしまうのは私だけでしょうか??

 

実はそれだけではなく、市販のかぜ薬などを服用しただけで、陽性になることがあります。
興奮薬として入っている、メチルエフェドリンを含んでいるかぜ薬を服用すると
陽性になる場合があります。

実際に去年の夏にハンドボールの選手が、3ヶ月の資格停止になったそうです。
選手にとっては、知らないと厳しい処分ですね。

 

他にもいろいろあります。
気管支拡張剤(β2作用薬)のテルブタリンは、喘息治療薬や鎮咳薬として使われるのですが、
陸上競技選手が喘息治療のため知らずに服用してしまい、結果としてその大会の成績が失効し
2ヶ月の資格停止処分が下されました。

また、高血圧で使う利尿剤のヒドロクロロチアジドは、選手が治療のために医師に相談せずにネット上で購入してしまい、明らかに過失が認められてしまいました。

驚いた事に、緑内障の治療で使用するプリンゾラミドやトルゾラミドという点眼薬でも禁止物質があることです。点眼薬というわずかな量でも検出されることに、気をつけないといけないですね。

 

 

ドーピング禁止物質=筋肉増強剤ではなく、様々な薬があり
身近に使用する薬でも反応してしまうので選手達は、常にアンテナを張っていないといけませんね。

今日は薬剤師のちょっとした知っ得話でした〜^^。
また、たまにこういうお話をしていきたいと思います。
では〜。