睡眠を促す野菜とは?

レタス

 

「レタス」の効果

今日はサラダに必須の「レタス」の紹介です。

 

レタスはキク科の野菜で、原産地は地中海沿岸から西アジア。
野生種を改良し、さまざまな品種が生まれてきました。
エジプトでは紀元前4500年ごろから用いられ、古代ギリシャやローマでも健康と安眠をもたらす野菜として紀元前から食べられていたそうですが、当時のレタスは結球しないタイプのものでした。
現在のような結球した玉レタスが生まれたのは16世紀のヨーロッパです。

 

日本に入ってきたのは奈良時代と古く、当時は茎を切ると白い液が出ることから乳草(チシャ)と呼ばれていました。レタスの語源は、ラテン語の「乳」。和名の「チシャ」も「乳草」から変化したものといわれています。
日本でも当時は茎の周りに葉がつく掻きチシャで、成長した葉を順次収穫していき、結球した形ではなかったようです。今のような形の結球レタス(玉チシャ)が食べられるようになったのは1970年代、江戸時代末期頃からです。

戦後、洋食の普及で、サラダが多く食べられるようになってから需要が伸び、サラダの主役として広く栽培されるようになりました。
また広く出回るようになったのは、産地での収穫後の保冷と、保冷での輸送が発達したことも背景にあります。レタスは、気温の変化に敏感で、高温だとすぐに鮮度が落ちてしまうのです。

5000年以上栽培の歴史があるだけに、レタスの仲間は多く、4変種6型に分けられます。一般的な玉レタスのほか、結球していないサニーレタス、エンダイブやサラダ菜、グリーンリーフなどの葉レタス、ロメインレタスもレタスの一種です。ほかにも茎が太くて長く、上に葉がつくステムレタスもあります。茎の皮をむいて食べ、山くらげの名前で出回るものは、この茎を乾燥させたものです。

 

水分が95%を占め、食物繊維が若干多いほかは、栄養価というよりは歯ざわりを楽しんだり、メインの料理のひきたてに重宝する野菜ともいえます。たしかに栄養価はそれほど高くないのですが、緑の濃い部分にビタミンEを多く含んでいます。特にサニーレタスなど色の濃いリーフレタスは、通常の玉レタスとは違い、カロテンを多く含み緑黄色野菜にも分類されるほど。ビタミンCやカルシウムなども玉レタスよりもぐっと多く含まれています。

レタスの茎を切ったときに出る白い乳状の液の正体は、「サポニン様物質」。
苦みがありますが、食欲を増進し、肝臓や腎臓の機能を高める働きがあります。

 

そして「レタスを食べると眠くなる」といわれますが、これがレタス特有の注目成分です。
乳状のサポニン様物質には、「ラクッコピコリン」が含まれており、この成分には、頭痛の原因にもなる神経のイライラを鎮める働きがあります。また鎮静、催眠の効果があると言われ、昔からヨーロッパでは「レタスを食べればよく眠れる」といわれているほど。寝付きの悪い人や不眠症の人にもおすすめの野菜です。
ラクッコピコリンは、芯や葉のつけ根に多く含まれているので、調理するときは根元まで使うようにします。根元の苦みが気になる人は、スープやジュースにして飲むと良いでしょう。

またレタスに含まれているカルシウムは同じくイライラを鎮めるのでストレスがたまっている人は、レタスを油で炒めて、たっぷり食べてみてはいかがでしょう。

 

サラダのイメージが強い野菜ですが、炒め物、鍋、スープなど加熱調理も実はおすすめです。
油とともに食べることでカルシウムの吸収率がアップするとともに、ビタミンE、Aの吸収も良くなります。またしんなりしてかさが減ることで、食物繊維をたっぷり摂れるようになります。

レタスは「金気を嫌う」と言いますが、刃物で切ると切り口が茶色くなるため、
生で食べる時は、手でちぎる方がおすすめ。スジが切れなくて良いのと、断面が荒い方が、ドレッシングがからみやすくなります。また水で洗ったときに水分をしっかり吸収し、みずみずしいパリッとしたレタスが食べられます。ただ、水にさらしすぎると、その分栄養素の流出が多くなるので注意しましょう。

 

レタスの美味しい時期は、4〜9月ですが今は年中出回ってますね。
栄養も含まれてますので、毎日の食卓に取り入れると良いでしょう!

 

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