ビタミンB6

メチレーション【その9】|MTHFRと葉酸回路について

メチレーション回路|副腎疲労blog

 

Summary:

 

⭐️ 葉酸回路とは?

⭐️ 葉酸には2種類ある!?

⭐️ MTHFRの遺伝子変異

⭐️ MTHFRのもう一つの働きとは?

 

 

みなさん、こんにちは。

 

 

 

副腎疲労専門カイロプラクティック

「CHIROPRATICA」院長の小菅一憲です。

そしてこのBlogの筆者「Kossy (コッシー)」です。

 

 

 

前回は、メチレーションに関わる酵素の遺伝子とその遺伝子変異によって起こる「アップレギュレーション」と「ダウンレギュレーション」についてお話しました。

 

前回のblog↓

 

 

 

今日からは一つ一つの酵素についてもお話を進めていきたいと思います。

さて、まず初めにお話するのは、なんといっても一番有名な酵素「MTHFR」についてです。

 

 

 

 ⭐️ 葉酸回路とは?

  

上の写真のメチレーション回路の図にもあるように、葉酸回路とは、3つの円があるうちの真ん中の回路。
ちなみに左隣の回路は「BH4回路」、右隣の回路は「メチオニン回路」と言います。

 

この葉酸回路は、一番上の「THF:Tetrahydrofolate(テトラヒドロ葉酸)」が「5,10 Methylen THF:5,10-Methylentetrahydrofolate(5,10メチレンテトラヒドロ葉酸」へ、さらに「5 Methyl THF:5-Methyltetrahydrofolate(5メチルテトラヒドロ葉酸)に変換される回路です。
そして、最終的に5MTHFは、THFヘ再変換されます。

さて、では今回のお話の中心「MTHFR:methylene tetrahydrofolate reductase(メチレンテトラヒドロ葉酸還元酵素)」は、どこに関わっているのでしょうか?

 

 

答えは、葉酸回路内の「5 Methyl THF」の産生に関わっています。

 5,10 Methylene THFは「MTHFR」酵素の力を借りて、「5 Methyl THF(5メチルテトラヒドロ葉酸)」んいなるのです。
詳しくお話すると、私たちは食事や健康食品・サプリメントなどから葉酸(folate またはfolic acid)を摂取したとします。その後、葉酸はビタミンB3の元で「DHF:dihydrofolate(ジヒドロ葉酸)」に変換されます。そしてさらにビタミンB3の力を借りて、THFまで変換されます。
THFは、ビタミンB6・P5P(活性型ビタミンB6)、セリンの力を借りて、5,10 methylen THFにまで変換されます。
最後に5,10 methylen THFが「MTHFR」によって「5 Methyl THF」になるわけです!

 

 

 

 ⭐️ 葉酸には2種類ある!?

  

さて、先ほど食事やサプリメントから葉酸を摂取するという話の中で、(folate またはfolic acid)と書きましたが、実は葉酸には2種類の葉酸が存在します。
一つは、folate(葉酸塩)。folateは、緑のお野菜や卵、豆などの天然の食べ物に含まれる天然の葉酸です。そしてもう一つは、folic Acid(葉酸)。こちらは、サプリメントや健康食品に入っている合成の葉酸のこと。小麦やコーンフレークなどに添加されていることもあります。

 

天然葉酸である「folate」は、体内に取り込み血流に入る前に、活性型の「5 Methyl THF(5メチルテトラヒドロ葉酸)」に変わります(体内では、この5 Methyl THFにならないと利用されません)。

 

しかし、合成葉酸であるfolic acidは、それ単体で活性型の5-メチルテトラヒドロ葉酸に変わるのには大変時間がかかります。そのため、代謝されない葉酸として血流に残ってしまうことがあり、健康を害するリスクが高まると言われています。
ある研究では、folic acidが、乳がんや大腸がんのリスクを高めたという報告もありますし、妊娠中の女性がfolic Acidを摂取することで、胎児の気管支の成長を妨げ、先天性の喘息を発症させるとする報告もあります。
これでは、先天性異常のために葉酸を摂取しても、元も子もありません。

元々、folic acidは、サプリメントや健康食品に使用されている化学物質です。そのままでは私達の体が活用できないため、一旦、肝臓によってメチル化される必要があります。
しかし、遺伝子によってはfolic acid のメチル化がとても苦手な人がいるのです。

そのため、実はサプリメントを飲んでいても、5 Methyl THFが作れず、葉酸欠乏に陥る可能性があるのです。

 

ちなみに日本ではサプリメントの全てがfolic acidですので、ご注意を。
海外ではちゃんとfolateや5 Methyl folateのようなサプリメントが売っています。

 

 

もう理解が早い方はわかりますよね。

 

この遺伝子によってというのが、「MTHFR」の遺伝子変異です。

 

 

 

 ⭐️ MTHFRの遺伝子変異

 

MTHFRの遺伝子変異が起こると、ダウンレギュレーションが起こります。
要は、MTHFRの機能が低下してしまうのです。
その割合は遺伝子変異によって変わってきますが、通常の人よりも5 Methyl THFが3分の2しか作れない、もしくは3分の1しか作れないなどが出てきます。

 

では、なぜ「MTHFR」が遺伝子変異を起こして、5 Methyl THFが作れないとまずいのか!?

 

 

これはさらに先をお話していく必要がありますが、メチレーション回路で、葉酸回路の右横に「メチオニン回路」があると思います。ここではメチオニンからSAMe(Sアデノシルメチオニン)を作り、このSAMeがメチレーションの中心的物質なのですが、SAMeが使われると最終的にホモシステインという物質が作られれます。

このホモシステインは、有害な物質なのでいくつかの経路で代謝されていきますが、その中でも重要とされるのが葉酸とB12を使ってメチオニンにリサイクルする経路です。
ここでは、5 Methyl THFがB12にメチル基を手渡しB12がMethyl B12になります。そしてこのMethl B12を使ってMTRやMTRRの酵素の元で、ホモシステインがメチオニンに変換されるわけなんですね。

 

 

 

遺伝的に5 Methyl THFを作るのが苦手な方は、ホモシステインが溜まりやすいわけです。

 

血液中で5 Methyl THFが欠乏したり、ホモシステインの濃度が高いと、心臓血管性の疾患(CVD)や加齢による認知機能障害のリスクが上がるとされて病院でもチェックされる項目であるぐらいなので、ホモシステインはあまり溜まってほしくない物質なわけですね^^。

 

 

 

 ⭐️ MTHFRのもう一つの働きとは?

 

さて、MTHFRの一番有名な働きが今お話してきた5 Methyl THFを産生するという働きですが、実はMTHFRにはもう一つ大事な働きがあります。

これは、葉酸回路の左側「ビオプテリン回路」において、BH2とBH4の変換に関わっているということ。
これ、とても重要なところなので、また次回お話しますが、MTHFRでもC677Tと3が葉酸回路の5 Methyl THF産生に関わっていて、A1298Cがビオプテリン回路に関わっているということを覚えておいてくださいね。

 

 

 

ではでは。
今日はここまでにしておきましょう!
また次回に^^。

 

 

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副腎疲労症候群の症状 【その16】|副腎疲労でPMS(生理前症候群)が悪化する!?

ソファーでお腹を抱えて横たわる女性|副腎疲労blog

 

みなさん、こんにちは。

 

 

 

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今日は、沖縄3日目。
早いものでもう明日は帰る日です。
今回は、貯まっていたマイルの消化で来ているので、そんなに長くなくても良いのですが、本当は外国人のようにもっと長期で休暇を取りたいものです。笑。

 

海外旅行に行き、まわりのバケーションに来ている外国人のご夫婦や家族に聞くと、決まって2週間とか3週間とか。中には1ヶ月なんていう人も。
私たちが1週間なんていうと、短すぎてびっくりされます。

日本人も、もっと長いバケーションが当たり前になると良いですね。

でも、やっぱり仕事人間の日本人は、そんなに仕事しない期間が長いとダメな人が多いかなー。
今回の年末年始も患者さんの中でも休みが10日ぐらいになる方がいましたが、「そんなに休みたくない」「そんなに休むと仕事始まった後が怖い」なんて声が聞こえました。

 

 

 

日本人の性ですかね。

働くのが好きな日本人。ここにも副腎疲労になりやすい要素が・・・。笑。

 

 

 

昨日は、雨から曇りで天気があまりよくなかったので、「美ら海水族館」に行ってきました。
ここに来るのは、ほぼ10年ぶり。
途中、瀬底島などを脇目に見ながら、懐かしい気持ちで車を運転していました。
美ら海水族館は、ジンベエザメが観れる水族館で、このジンベエザメとマンタのいる水槽が本当に圧巻です。

うちの2歳の子どもも「おー」「おおきぃ」と言っていました。笑。

私も昔から水族館は大好きなんですが、大人になるとやはりそんなに行かなくなります。
こうやって子どもが出来るとまたそういうところに行けるようになる。
それも楽しみの1つですね。

 

普通の水族館より高いチケットだと思いますが、やはり他にはない水族館です^^。

 

 

 

 

さて、今日はここ最近の流れで、副腎疲労と性ホルモンに関係する話。
最後に「PMS」いわゆる「生理前症候群」とのお話をしていきます。

昨日のblogはこちら↓

 

 

 

⭐️ PMS(生理前症候群)に悩む女性と副腎疲労

 

PMS(生理前症候群)とは、生理前のホルモンの変化によって、頭痛、乳房の張り、下腹部の痛み、むくみ、イライラ、怒り、不安感、うつ症状などが起きるものです。

 

副腎疲労によって、コルチゾールスチール(コルチゾールの生産が優先されて、他のホルモンの生産が抑制されること)が起こり、女性ホルモンが抑制されるとPMS症状が酷くなります。

 

これは・・・

 

 

 

正常に女性ホルモンが作れないことが1つ。

もう一つはエストロゲンとプロゲステロンのアンバランスが要因です。

 

 

 

エストロゲンとプロゲステロンのバランスについて、少しご説明しましょう。

 

ホルモン生成図|副腎疲労blog

 

この図は、1番上のコレステロールから、どのように副腎皮質ホルモンや性ホルモンを作っていくかという代謝の仕組みを示したものです。

これを見ると1番上のコレステロールから「プレグネノロン」という全てのホルモンに変換できるプロホルモンを作ります。
そして、その直後に女性ホルモンの一つ「プロゲステロン」が出来ます。

 

 

 

このプロゲステロンを見てもらえるとわかると思うのですが、左側四角の左下、アルドステロン(塩分とカリウムを調節しているホルモン)や右下のコルチゾール、そして右側四角のテストステロン(男性ホルモン)やエストロン、エストラジオール(女性ホルモン)など、全てのホルモンに変換される材料となっているのがわかります。

 

プロゲステロンは、女性ホルモンの1つですが、このように様々なホルモンの原料にもなれるんです。
そんなことから、ストレスがかかってコルチゾールの需要が高まるともちろん他の性ホルモンの生成も抑制されるのですが、何より材料のプロゲステロンが使われて少なくなります。
その結果、もちろんエストロゲンも減ることはあるのですが、相対的にはプロゲステロンが低い状況が起こりやすいと言えます。

このアンバランスが、PMS(生理前症候群)にも大きく関わっています。

 

 

 

またPMSに関しての、女性ホルモンのアンバランスは一言では説明出来ず、様々なタイプに分けられます。
このことについてはまた別の機会に詳しくお話します。

 

 

 

 

どちらにしても、ストレスによりコルチゾールの需要が高まることが、女性ホルモン生成の抑制はもちろん、アンバランス(プロゲステロン過少)にも関与することがわかっていただけたのではないでしょうか。

 

PMS(月経前症候群)を患っている女性で、チョコレートを無性に食べたくなる方がいますが、あれは生理前の食欲や血糖値の上下によって甘いチョコレートを欲するということももちろんありますが、チョコレートの中にたくさん含まれるマグネシウムを身体が欲しているということがあります。

マグネシウムは、B6とともに女性ホルモンの代謝に必須の栄養素で、さらにプロゲステロン産生にも関わります。

しかし、もちろんチョコレートを食べればその糖分によって血糖値のアンバランスが起こり、
副腎に更に負担をかけることになります。

 

 

 

PMSは、けっこう深いテーマなので、またお話していくと思います。

 

 

 

今日はここまでにしておきましょう。

 

ではまた次回に^^。

 

 

 

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アメリカではまさしくプライマリーケアとして認められ、準医師として統合医療の一翼を担っています。

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副腎疲労症候群の症状 【その1】|副腎疲労と悪夢

 顔に本をかぶせて寝る女性|副腎疲労blog

 

Summary:

 

⭐️ 悪夢の原因は、肝臓の問題(負担)が大きく関わる!?

⭐️ 食物アレルギー、精製された炭水化物の摂りすぎによる消化不良も悪夢につながる

⭐️ 悪夢を見る時に不足している栄養素とは一体!?

⭐️ 低血糖とアドレナリンと悪夢

 

 

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今日は、最近の話に引き続き、睡眠つながりで、
副腎疲労の方が比較的多く悩まされる「悪夢」について、取り上げます!^^。

前回のblogはこちら↓

 

 

 

⭐️ 悪夢の原因は、肝臓の問題(負担)が大きく関わる!?

 

アプライドキネシオロジー(カイロプラクティックの一つの学問)の中では、悪夢は・・・

 

 

肝臓の問題 (負担)!!!

 

 

と言われます。

 

 

 

肝臓の負担というとみなさん、アルコール?お酒の飲み過ぎかな?とか思いますよね。
でも肝臓へ負担をかけるものってそれだけではありません!
たくさんある肝臓の働きの中でも、1番大事なのは「解毒」です。
その解毒で負担がかかっているということなのですが・・・

私が思う副腎疲労の方の肝臓負担は、重金属や化学物質などの蓄積が多いです。
これは肝臓におおいに負担になります。
この話はまたしばらくしたら、詳しくお話していきますね^^。

 

 

 

⭐️ 食物アレルギー、精製された炭水化物の摂りすぎによる消化不良も悪夢につながる

 

そして、今日はなんか酷い悪夢だったなぁ〜。
最近悪夢が多いなーと感じている人は、腸の不調から肝臓に負担がかかっていることが多いのではないかと私は思っています。

 

 

例えば・・・

自分に合わない食べ物(食物アレルギーや不耐症)または「小麦」や「乳製品」(副腎疲労の人に合わないことが多い)、さらには「精製された炭水化物の摂り過ぎ」などで消化不良が起きて腸が炎症状態、腸内フローラもボロボロ・・・

 

 

そんな状況だと、肝臓は腸の解毒のために過剰な労働を強いられることになります。

食生活が乱れて、胃腸に負担をかけてしまった日。
そんな日は決まって悪夢が多かったり、途中で酷い気分で起きてしまったり。
そんなことが考えられます。

 

 

 

 

また、消化不良が起こると 胃が張る、腸の蠕動運動が低下し、細菌が増殖してガスが溜まる、これらによって腹圧が高まり、横隔膜を下から押し上げる・・・その結果迷走神経を刺激して、動悸や不安感などが起こりやすくなるので、悪夢や中途覚醒につながる可能性も考えられます。
最近悪夢をよく見る方は、肝臓の負担、強いては腸に何か負担をかける食事をしなかったか考えてみてください。食物アレルギー、小麦、乳製品、精製された炭水化物の摂り過ぎ、または外食で添加物を摂ったなどなど・・・。

 

 

 

⭐️ 悪夢を見る時に不足している栄養素とは一体!?

 

さて、別の観点から。

 

肝臓以外に・・・悪夢を見ることで考えられるのがある栄養素が少ないことです。

それはなんと・・・

 

 

「ビタミンB群不足」です。

 

 

前回の話でもよく登場した睡眠ホルモン「メラトニン」。

 

メラトニンは、リラックスするホルモンである「セロトニン」から作られます。
こういったことからセロトニンが体内、もちろん脳内にも十分に量がないと「メラトニン」が作られないことになるのです。
セロトニンは、トリプトファンというアミノ酸を材料にして作られますが、その変換に酵素として関わるのが ビタミンB3であるナイアシンやB6、マグネシウムなどです。
トリプトファンという材料はもちろん、こういったビタミンB群がないとセロトニン、さらにはメラトニンが作れなくなってしまうのです。
もっと言うのであれば、体内(多くは腸内)で炎症が起こっていても、トリプトファンからセロトニンを作れなくなるので、前述の腸内環境というのも大きく関わっていることがわかります。

 

 

そして、この「ビタミンB6」。

ビタミンB6は、浅い睡眠「レム睡眠」を引き起こすために重要な栄養素でもあります。
人は、レム睡眠とノンレム睡眠(深い睡眠)を繰り返すことで、身体と脳が休まり、熟睡出来た感覚になります。

 

副腎疲労の方が特に不足しやすいと言われる「ビタミンB群」。

このビタミンB群が不足すると、リラックスするためのセロトニンが作れず、脳も休まりません。
人によっては、逆にアドレナリンが過剰に出ている状態が落ち着かない人もいるでしょう。

 

 

こういったことが悪夢を見ることにつながります。
ビタミンB群しっかり摂ってあげましょう^^。

 

 

 

⭐️ 低血糖とアドレナリンと悪夢

 

またよく、言われる悪夢の原因として、「低血糖」もあります。

 

こちらも副腎疲労とはおおいに関わる「低血糖」。

 

 

 

甘いものや炭水化物過剰な食生活をしていると、血糖値が上がったり、下がったりの不安定な状態が続き、血糖値が高く上がったその反応でその後に低くなり過ぎてしまう「反応性低血糖」。こんな方は、大抵夕飯の後にしばらくすると低血糖になっていて、夜中も低血糖状態なんてことよくあります。

午前1時〜3時の間に目が覚めるのであれば、副腎が糖に変換するのに用いる肝臓のグリコーゲンの貯蔵量が不足していることがあります。
こんな時は夜中に十分な血糖値が保てていない可能性があります。

 

 

副腎は、低血糖を防ぐように働くので、副腎がお休みできないのもよくありませんが、こういう時には決まってアドレナリンなどの血流や血圧を上昇させるホルモンが分泌されます。
脳内にアドレナリンやノルアドレナリンなどの興奮性のホルモンが分泌されていて、ゆっくりとした睡眠が取れるわけありません。

 

こういったことも、悪夢の原因になります。

 

もし、夜中にパニックや不安発作を起こしたり、悪夢を見たり、途中で何度も起きてしまうような場合には、低血糖を起こしている場合がとても多いです。

 

 

 

 

特に甘いものを欲することが多い、

炭水化物を食べ過ぎている、

食後に異様な眠気に襲われる、

食後に満腹感がない、

 

 

 などの方は要注意ですねー。

 

 

 

 

こうやって考えていくと、「悪夢」とは単なる偶然や突発的なことではなく、リラックスするセロトニンや良い睡眠を取るためのメラトニンが少なく、逆に興奮性のアドレナリンなどのホルモンが多い、また何かしらの消化不良によって腸内環境の悪化や炎症が起こり、肝臓に負担がかかっている、アルコールや添加物などの解毒で肝臓に負担がかかっている、夜中に低血糖を起こしている、そんなことが考えられるわけです。

 

 

 

今日は酷い夢をみたなー。

最近、寝起きが悪いなー。

どうも熟睡出来ないなー。

 

 

といった方は、一度食生活の見直し、そしてビタミンB群をしっかり摂取してみてください。

また夕飯には炭水化物をたくさん食べるのではなく、どちらかというと野菜やたんぱく質メインで食事をしてみてください(血糖値の安定と消化不良を防ぐため)。

 

 

 

ちゃんと、変わりますから^^。

 

睡眠も奥が深いです!
また機会があれば、話題にしていきましょう。

 

 

 

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