Summary:
⭐️ 遺伝子とDNAを知ろう!
⭐️ 遺伝子の突然変異「SNPs」
⭐️ メチレーションに関わる遺伝子検査
みなさん、こんにちは。
副腎疲労専門カイロプラクティック
「CHIROPRATICA」院長の小菅一憲です。
そしてこのBlogの筆者「Kossy (コッシー)」です。
今日は、メチレーションの話をさらに進めて、遺伝子の変異である「SNPs」についてのお話をしたいと思います。
遺伝子は、メチレーションで働く酵素の機能を暗号化しています。
もしも、何かしらの突発的な変異によって遺伝子が違うアミノ酸を暗号化してしまうと、その酵素の機能に影響を与えてしまいます。
もっと具体的に言うと、酵素の働く機能を暗号化している遺伝情報に、正常なヌクレオチドとは異なるものを持っている場合、その状態をSNPs(Single Nucleotide Polymorphism)と言い、酵素の働きに異常が起こってしまうことで、何かしらの代謝異常が起こる可能性があるということです。
前回のメチレーションに関する記事はこちら↓
ちょっと難しい言葉も出てきたので、まずは遺伝子というものについて簡単にご説明しましょう!
⭐️ 遺伝子とDNAを知ろう!
さて、みなさん。
まず遺伝子とは何でしょう?
遺伝子とは、私たちの身体の作り方を記した「情報」と考えていただければ良いかと思います。
そしてDNA(デオキシリボ核酸:deoxyribonucleic asid)とは、その情報をまとめて載せている「紙や書類」のようなもの。さらに言うと、よく聞く「染色体」というのは、DNAとたんぱく質で作られていて「紙や書類」をさらにまとめて整えた「本」のようなものです。
ちなみに冒頭で出てきた「ヌクレオチド」というものは、DNAを構成している成分です。
(ネットより)
ヌクレオチドは「リン酸」+「糖(デオキシリボース)」+「塩基」で出来ていて、このヌクレオチドが縦に繋がり連なっているものを「ヌクレオチド鎖」と言います。
そして、このヌクレオチド鎖が、2本向かい合わさるように並び、塩基同士が結合して螺旋状になっているものがDNAなのです!
⭐️ 遺伝子の突然変異「SNPs」
みなさん、メチレーションの図を覚えているでしょうか?
これです。
このメチレーションの図の中で、いろいろな色がついた英語の文字があると思います。
ACATとか、MTHFRとか、MTRとか、CBSとか、COMTとか・・・・
これらはいわゆるメチレーションを回すための大切な酵素なんですが、冒頭の説明にもありましたように、この酵素の働きを暗号化した情報に、突然変異によって違ったヌクレオチドが使われてしまうと、この酵素の働きに異常が起こってしまいます。
この遺伝子の突然変異のことを「SNPs(スニプス)」と呼びます。
「SNPs」はその方の遺伝的な変異なので、変わることはありません。
そしてここがとても大事なのですが「SNPs」によってその酵素の活動性の異常が起こるのは、低下する側にも更新する側にもなるということです。
例えば、メチレーションの中でも有名な「MTHFR」は葉酸を代謝する酵素ですが、この「C677T」(これはDNAのCからTへの変異のある677部位を見ています)に変異があった場合、葉酸をメチル葉酸に変えるための「MTHFR」の活動性が低下するので、人よりメチル葉酸を作れる量が少ない、作るのが苦手ということになるわけです。
また「MTR」の「A2756C」でSNPsが起こっていた場合、この酵素「MTR」の活動性が増加し、過活動になってしまうので、通常よりビタミンB12の必要量が増します。
こういったケースでは、より「B12」やB12を細胞に輸送するための「リチウム」などの必要性が増すということになります。
⭐️ メチレーションに関わる遺伝子検査
このメチレーションの酵素のSNPsを調べる遺伝子検査があります。
30ほどの遺伝子の変異が調べられます。
私たちは、遺伝子のコピーを各両親から1つずつもらい、2つのコピーを持っています。
この検査結果において、2つのコピーが同じであれば、それは同型と言われ、( + / + )もしくは( − / − )で表示されます。( − / − )は、遺伝子の変異はなく全く問題のない状態です。逆に、両方とも特別な変異がある場合にホモ( + / + )と表示されます。
また、片側だけ(片親からもらった)遺伝子に変異がある場合は、ヘテロ( + / − )と表示されます。
もし、2つの変異を持っていた( + / + )とすると、その影響は1つの変異( + / − )よりもっと顕著に現れるかもしれません。
しかし、特定の変異を持つことが、常に特定の活動(遺伝子により制御される)を阻害することを意味するわけではありません。
たとえ変異があったとしても、可能性のある問題領域を表示する指標であると考えてください。
変異を持っていても全く問題なく生活している人もいますし、問題を起こす人もいます。
その問題は、いくつかの弊害が重なることで兆候として現れることになります。
ちょっと難しいのですが、遺伝子の変異「SNPs」は誰にでも起こることであり、たとえ変異があったとしても、身体に絶対的に問題が起こるとは限らないということです。
大抵の場合、ストレス下にあったり、食事のバランスが崩れていたり、毒物に曝されていたり、腸内環境が非常に悪かったり、そういったことが重なることでメチル基の需要が高まり、問題が表面化してくることが多いと言えます。
ただ、自分のSNPs(遺伝子変異)を知ることは、とてもとても有意義なことです。
それは、今までお話してきた身体の中でのメチレーションの働きの重要性を考えてみれば、当然なことでしょう。
自分のSNPsを知り、自分の弱点を知ることで、その部分を前もって栄養でサポートすることで、未然に大きな病気や自己免疫疾患、ガンなどはもちろん、副腎疲労、そして甲状腺機能低下も防ぐことが出来る可能性があるのです。
そして、今では自閉症のような難治の病にも、メチレーションをベースにしたプログラムによって、大きな改善が見られています。
とても可能性のあることなんです。
今日はここまでにしましょう。
次回もお楽しみに!
Thank you for reading to the end.
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Written by
小菅一憲
Bachelor of Applied Science
Bachelor of Chiropractic Science
AK Practitioner
国際基準のカイロプラクター
アプライドキネシオロジスト
健康栄養指導士
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