食物アレルギー・不耐症

食物アレルギー 番外編|「血液型で違う食物へのアレルギー」

真っ赤なトマト|副腎疲労HP

 

 みなさん、こんにちは。

 

 

 

副腎疲労専門カイロプラクティック

「CHIROPRATICA」院長の小菅一憲です。

そしてこのBlogの筆者「Kossy (コッシー)」です。

 

 

 

今日は、血液型によるアレルギーの違いを簡単に触れておきますね^^。

 

 

 

この話については、今は亡き臨床栄養士の佐藤先生がおっしゃっていたのですが、血液型によってアレルギーの反応の出方や反応しやすい食べ物が違うというおもしろいお話。

私達は、体内のウィルスや細菌など異物に対して、身体を守る免疫というシステムを持っていますよね。
その役割のほとんどをやってくれているのが白血球ですが、その中でもナチュラルキラー細胞という細胞が、それらの異物を攻撃してくれています。
ただ、たまに正常な細胞に対しても攻撃をしてしまうことがあって、これがアレルギーということになるわけですが、例えばIgGであれば、IgG抗体を介して正常な細胞を異物と認識し、攻撃をしかけてしまっているわけです。

この異物となってしまう細胞ですが、ここにレクチンというタンパク質が関わっています。難しい話は省略しますが、このレクチンは、植物や動物でも確認されており、体内で細胞膜に存在ある糖と結合し、細胞同士を結合させる働きがあるのですね。

 

 

さて、血液中にある赤血球の表面には、糖で構成された抗原が存在していて血液型によって微妙に異なっています。これが血液型を決定させるものにもなっているのですが、この抗原は身体の様々な細胞や組織にも存在していて、この抗原に結合して悪さをするものが、レクチンやヘマグルチニンという物質なわけです。

 

 

 

レクチンには、様々なものがありますが・・・穀物(小麦など)、マメ(ピーナッツ、大豆、インゲンなど)、ナス科(ナス、トマト、唐辛子、ジャガイモ、クコ、ピーマンなど)に含まれるようなレクチンには、人によっては細胞膜に影響を与えて、細胞の働きに大きな影響を与えるレクチンもたくさん存在しています。

血液型によって、どのレクチンが悪さをするかは変わってくるのですが、その人の細胞の表面にある糖とぴったり合うようなレクチンが接触すると、細胞膜がダメージを受け、この状態が慢性化すると、免疫システムが働き、アレルギーに発展するわけです。

 

 

ちょっと難しいですが、血液型によって反応しやすい食べ物が違うことはおわかり頂けましたか?

 

 

 

⭐️ 食物アレルギーや不耐症によって内臓の機能低下が起こると、身体の痛みにもつながる!?

 

ここで佐藤先生が紹介していたDr.Powerの研究を・・・

 

 

<血液型別の反応レクチンの食材>

 

(A型)
ブラックベリー
ブラウントラウト(鱒)
コーンフレーク
エスカルゴ
フレンチマッシュルーム
オヒョウ(カレイの仲間)
ライマメ
大豆
もやし
トラマメ
ソラマメ

 

(B型)
ニガウリ
ココア
カニ
フレンチマッシュルーム
緑豆
メジナ(魚)
ザクロ
イクラ
ゴマ
大豆
筋子
マグロ
イースト菌

 

(O型)
アスパラガス豆
ナマズ
ブラックベリー
ココア
ウナギ
フレンチマッシュルーム
ヒマワリの種
メジナ(魚)

(臨床栄養士佐藤先生資料より引用)

 

 

これが全てに当てはまるわけではないですが、興味深いですよね。

 

ちなみにレクチンの多くは、70℃で30分以上加熱によって活性が失われますので、気になる方は、食材を十分に加熱し、胃酸や消化酵素をしっかり出せるような身体作りを心がけていくのが吉です^^。
特に、日本人の多くを占めるA型とO型に反応しやすいグルテンや豆類、乳製品、卵などの食材を食べる時には十分加熱した方が良いかもしれませんね。

 

 

 

今日はここまでにしましょう。

 

 

次回もお楽しみに^^。

 

 

 

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アメリカではまさしくプライマリーケアとして認められ、準医師として統合医療の一翼を担っています。

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また、患者さまのお身体に合わせた正しい栄養療法を行うことが出来る数少ないクリニックです。 
アメリカやオーストラリアのAKのオフィスでは、サプリメントを使った栄養サポートは日常的に行われており、当院でもAKを使って身体の状態をチェックし、どの内臓器が弱っているか、どういった栄養素が必要であるかを判断することで、カイロプラクティック治療はもちろん、原因に沿った栄養指導を行っています。

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食物アレルギーとカイロプラクティック|Case Report2 膝の痛み

美味しそうなシンプルハンバーガー|副腎疲労HP

 

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今日は、前回に引き続いてもう一つ小麦のアレルギー、不耐症から筋肉骨格系の問題が出たケースを紹介していきます^^。

 

 

この方は、20代の若い男性ですが、サッカーをすると右膝の皿の上が痛む、大抵曲げて伸ばすときにパキッと音がして違和感があるとのことで来院されました。

検査していくと、膝のお皿の動きも悪くなっていましたが、顕著だったのは股関節の固さ。股関節を曲げていくときと内側に捻る動作での固さは尋常じゃなく、これが腿の筋肉に負担をかけているだろうことは明らかでした。
またその股関節の固さを作っているのがお腹の奥の方に付いている下腹部の筋肉。
触診すると、その筋肉がかなり硬くなっていることがわかりました。またその筋肉は消化不良を起こしている時によく問題を起こしやすく、聞いてみると案の定、朝は胃の痛みと下痢がほぼ毎日続いているというのですね。

 

 

最終的には、左の消化器系の筋肉は全て低下しており、それの原因が小麦アレルギーによるものだというところまで検査で突き止めることができました。
これもカイロプラクティックの食物アレルギーチェックの検査での結果です。

 

 

 

⭐️ 食物アレルギーや不耐症によって内臓の機能低下が起こると、身体の痛みにもつながる!?

 

治療は、まず股関節の動きがスムーズになるように徹底的に下腹部の筋肉を緩めました。それにより股関節が動いてくるようになると、膝の痛みもほぼなくなり、後は膝のお皿の動きをつけてほぼ終了。
その後、食物アレルギー症状の時にある、免疫系統の臓器のリンパポイントの刺激と胃酸分泌に関わる頭蓋骨の治療、およびやや肥大している肝臓に対する動きをつける治療を行いました。

 

後は、毎日の生活で小麦製品をなるべく避けること、そして食事の間隔を空けすぎないこと、炭水化物の量を減らして野菜とたんぱく質を増やしていくことなどを指導し、治療は終了です。
治療後には、膝の痛みは全くなくなりました。

 

 

 

 

食物アレルギーや不耐症は、免疫に関わる副腎などに大きく負担をかけるとともに、慢性的になると腸の炎症が続くことになります。
その状態は身体の筋肉骨格系のバランスを崩し、今回のような症状を招くこともあります。膝の痛みが、小麦アレルギーからきているとは誰もが思わないと思いますが、消化不良とそれに伴う内臓機能の低下は関節の痛みにもつながる見逃せない身体の不調でもあるのです。

みなさんもいつもの下痢や軟便と諦めずに、相談してみてください^^。

 

 

 

今日はここまでにしましょう。

 

 

次回もお楽しみに^^。

 

 

 

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食物アレルギーとカイロプラクティック|Case Report1 腰痛と肩こり

カゴに入った小麦で出来たいくつかのパン|副腎疲労HP

 

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今日は、至って普通の腰痛や肩こりが、食物アレルギーからきていたケースを紹介していきますね。

この方は、産後から腰がよく痛くなるようになったということで来院されました。また子供の頃から慢性的に肩こり持ちで、最近は疲れが溜まると背中がとてもだるくなるそうです。
それ以外にも、疲れやすく、安静にしていてもたまに胸が痛いことがあるということでした。

 

 

 

検査をしていくと骨盤の傾きがあったり、背中の筋肉の張りや背骨の柔軟性が落ちていましたが、何よりも左半身全体の筋力低下が顕著に現れていました。
こういう片側だけ筋力低下が起きる場合は、内分泌系のバランスが崩れていることが多いのですね。

チェックすると副腎機能や胸腺などの免疫に関わる部分の機能低下が見られ、何かにアレルギー反応が出ていることが予想されました。
また、骨盤の関節が不安定になっていることや靭帯の支持性が弱いことから、長期にわたって副腎を酷使したことで、ホルモン分泌が異常になっている状態が考えられたのです。

 

怪しいと思ったので、用意してあった乳や小麦、大豆などの食サンプルでアレルギーチェックを行うと、小麦で陽性反応が出ました。

 

 

 

⭐️ 毎日摂取している小麦製品によって肩こりや腰痛、背部痛が起こる!?

 

このケースは、まさに小麦グルテンのアレルギーもしくは過敏症があり、毎日摂取している小麦製品によって免疫機能や胃腸の状態が悪化し、そこに関わる筋肉に筋力低下、そして関節にも機能障害が起こったものです。
ある一部の臓器が機能低下を起こすと、他の関連する臓器にも負担がかかります。こうやってホルモンバランスや内分泌系が乱れると、背骨や頭蓋骨などにも機能障害が生じるのですね。

 

 

 

カイロプラクティックでは、もちろん得意の背骨の機能障害に関する治療はしっかりと行いますが、それ以外でも内臓マニピュレーション(内臓の機能、動きを回復させる)や頭蓋骨の調整、リンパの流れを使って全身のバランスを整えていきます。

 

この方へは、食生活のアドバイス(小麦をまず2週間避けて状態を見る、その後無理のないように小麦のローテーションダイエットのメニュー)を行いました。
治療と2週間の小麦除去食で、いままで悩まされていた肩こりや腰痛、背部痛は全くなくなったようです^^
その後は、小麦抜きがストレスにならないよううまくローテーションで毎日のメニューを考えてもらっています。

 

 

 

食物アレルギーや過敏症の症状に、こういった肩こりや背部痛はよくあることです。また突然くるような胸の痛みなども珍しいことではありません。
アレルギー物質に毎日触れることが、これだけ身体のバランスを崩し、筋肉骨格系、強いては精神面まで影響するのですから、何も不思議なことではありませんね^^。

実際には、IgGなどのアレルギー検査を受けてみると正確です。
ただカイロプラクティックにおけるこういった検査も、術者が熟練者であることが前提ですが、ある程度正確な結果が出ると私は思います。
その後、食生活を2週間変えてみて変化を観察することは必要ですが、実際身体の様々な状態をチェックすることができ、その根拠の上でアレルギーチェックを行うことができるカイロプラクティックの中のAKテクニックはかなりパワフルな検査法でしょう。

 

 

 

あまり一般的には知られていませんし、やっている人も少ないかもしれませんが、これから少しずつ知られていくと良いなぁと思っています。

 

 

 

今日はここまでにしましょう。

 

 

次回もお楽しみに^^。

 

 

 

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食物アレルギー・不耐症 16|「食物アレルギーと副腎疲労の関係性」

水の入ったコップとさまざまな色のサプリメント|副腎疲労blog

 

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前回の小麦グルテン過敏症や不耐症についての記事は、このblogのヘビーユーザーにも反響が大きかったようです。

グルテン過敏症が、低血糖症や逆流性食道炎につながっていることはあまり知られていないのですが、おもしろい事実だったのではないでしょうか。
私が、その昔、低血糖症や逆流性食道炎の患者さんをみていて身体をチェックしていくと、ほとんどの患者さんでお腹の同じ部分が硬くなっており、内分泌系のバランスが全体的に崩れ、副腎や胸腺といった免疫にかかわる機能が低下していることを発見しました。
その後様々なことに考えをめぐらしていて、お腹の硬くなるのは消化不良によっておきること、その場合肝臓にも負担がかかり、胃の位置がやや上方に押し上げられるようになることなどがわかってきました。
そして、カイロプラクティックの検査で小麦や乳などのアレルゲンもしくは砂糖など糖類をチェックすると決まって陽性反応が出たのです。

 

 

けっきょく、小麦でも炭水化物でも身体が上手く消化できない状態、不耐症になってしまうと消化不良が起き肝機能の低下、横隔膜に関わる筋肉の筋力低下が起きることで逆流性食道炎も引き起こしやすくなります。

こういったことは、普通のお医者さんではあまり考えつかない部分かもしれません。
またごく限られた栄養療法のプロフェッショナルの方は知っているかもしれませんが、詳細まで考えられる人がどのくらいいるかどうか。
医療従事者もあまり知らないことなので、こういったことに詳しくなると本当に対処の仕方が全く違ってきます。

対処が薬ではなくなるのですよね^^。

 

 

 

 

今日は、食物アレルギーを知る上で重要な副腎との関係をお話します。
このHP・blogのテーマでもある「副腎疲労」。
この副腎疲労に、食物アレルギーと過敏症は大きく関わっているのです。

 

ま、だからここで話題にして詳しく書いているのですが。笑。

 

 

 

⭐️ アレルギー症状を抑えるように働く我らが「副腎」!!

 

アレルギーには、ヒスタミンや他の炎症性物質の放出が起こります。副腎から分泌されるコルチゾールというホルモンは、これらの炎症性物質を抑制してくれる強力な抗炎症性物質だというわけ。
ということは・・・循環しているコルチゾール濃度が、体内の炎症反応レベルの制御においてとても大事な鍵となってきます。

 

 

 

 

副腎は、アレルギーによって引き起こされるヒスタミンや炎症性物質の放出を抑制し、アレルギー反応や症状を抑えてくれるという大切な役割を持ちます。
このことから言うと、食物アレルギーや環境的アレルギーなどを持つアレルギー体質の方は、特に副腎機能が弱いと言えます。

 

とくにアレルギー症状を起こすヒスタミンの放出が多いほど、炎症反応の制御に必要とされるコルチゾールが多くなり、さらに多くのコルチゾールを生産するために、副腎はもっと忙しく働かなくてはならなくなります。そして副腎が忙しく働かなければならないほど、副腎は疲労を強め、生産するコルチゾール量が減り、ヒスタミンによる組織の炎症を許してしまうというわけなんです。
こうなっていくと、さらなる悪循環が繰り返され、アレルギー反応がより大きくなるだけでなく、副腎疲労も徐々に深刻さを増していきます。

 

 

 

私たちがこの悪循環を断ち切るためには、アレルギーや過敏症のある食べ物を食生活から排除していくことなのです。これこそが、忙しく働いて疲れきってしまった副腎の負担を減らすためにもっとも有効で簡単な方法とも言えるのですね。

 

 

 

 

私が臨床に出ていても、副腎疲労がある人には、食物アレルギー、そして食物アレルギーがある人は副腎疲労があるというのは、ほとんどのケースで当てはまります。
だからこそ、食物アレルギーや過敏症の症状と副腎疲労の症状で重なり合う部分もあるのです。
みなさんの慢性疲労の背景にはもしかしたら、気づいていない食物アレルギー、過敏症が潜んでいるかもしれません。

 

 

最後に、食物アレルギー/過敏症の改善のポイントを3つあげておきましょう^^。

 

1.原因食材を避ける(ローテーション)

腸の炎症を長期に引き起こさないためには必須。

 

2.消化機能を良くする(胃酸、消化酵素)

胃酸の分泌の改善、消化酵素の補助など最重要。

 

3.小腸の粘膜を回復する(アミノ酸など)

腸の粘膜を回復し、アレルギー物質の侵入を防ぐ。
これにはL-グルタミンというアミノ酸が関わっていますが、このテーマの最後の方でもう一度触れていきますね。

ではでは。

 

 

 

今日はここまでにしましょう。

 

 

次回もお楽しみに^^。

 

 

 

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食物アレルギー・不耐症 15|小麦グルテンによる問題が増えている!?

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今日は、「グルテン過敏症」もしくは「グルテン不耐症」(この2つ厳密には違うものですが、症状の出方はほとんど一緒なので今日はひっくるめてお話します)のお話です。

 

小麦に含まれているタンパク質「グルテン」。グルテン過敏症(グルテン不耐症)とは、このグルテンの中に含まれるグリアジンという主要成分に過敏に反応して身体に症状が現れるものですが、最近の日本人にはとくに増えてきている疾患でもあります。
その原因は、日本で20年くらい前からラーメン屋やパスタのお店が増えたり、小麦を使ったお菓子が増えたことで小麦の摂取が増えたことや、食生活の変化によって身体の栄養状態が悪くなり、アレルギーなどが増えてきたことにあると思います。
昔の日本人にとって小麦はそんなに多く摂るものではなかったので、グルテンへの感受性はさほど高くなかったといいます。ところが、最近ではグルテンによる問題がとても増えているのです。

 

 

 

さて、ではこのグルテン過敏症の人は身体にどんな症状が出るのでしょう?

 

 

膨満感
逆流性食道炎
腹痛
腹部痙攣
下痢
便秘
貧血
関節炎
低血糖
口内炎
じんましん
抜け毛
不妊症
吐き気
手足のしびれ・うずき
乳糖不耐症
歯槽膿漏
悪臭便
悪臭ガス
疲労
お腹のゴロゴロ
ADHD
自閉症
骨粗鬆症
ビタミン・ミネラル欠乏
原因不明の体重減少
シェーグレン症候群
帯状疱疹
糖尿病
・・・

 

 

と、まあたくさんの症状があります。 

これらほとんどが、身体がグリアジンというタンパク質に過敏に反応して、腸にガスが溜まること(4割)、腸での炎症(6割)が原因になっているといわれます。
ちなみに最初の方にあげられていた「逆流性食道炎」に関して言うと、グルテン過敏・不耐症の人の9割が逆流性食道炎を合併するとも言われています。
また私は、逆に逆流性食道炎の人の原因が「グルテン」である場合も多いと思っています。
その場合、お医者さんで出されるようなプロトンポンプ阻害薬やガスター10等の胃酸を止めてしまう薬を飲むことは、本当の原因を治療していることにはなりません。しかもグルテンの消化分解がうまくいかなくなることでさらに症状が悪化する可能性すらあると思います。

昔はあまり聞かれなかった逆流性食道炎が、現代人に多くなっているのは、こういったことを考えていくとなんら不思議なことではありません。
グルテン過敏症によって逆流性食道炎が起こる原因は、ガスや膨満感によるものと考えられていますが、私が臨床に出ていて感じているのは、グルテン以外にも炭水化物、乳製品などの不耐症がある人が消化不良が起きることで食道と胃の口を占める括約筋の働きが落ちてしまうことや、食道裂孔ヘルニア(胃の上部が食道部に少し飛び出る)が起きやすい状況に陥っていることが多いとうことです。

 

 

大抵こういった場合、その過敏な食べ物を控えてもらうと症状が驚くほど改善します。
小麦のグルテンが問題になっているケースも本当に多いと思います^^。

 

 

 

⭐️ グルテンに問題を起こす人にはどんなタイプがある!?

 

さて、この問題となる小麦に含まれている「グリアジン」、似ている成分が大麦、ライ麦、オート麦に含まれています。もしグリアジンに問題を起こしているとわかったら、これらの麦にも注意していきましょう。もちろん小麦のグリアジンのみに反応している場合もあります。

少し前のblogでもお話しましたが、簡単に分類を書いておきましょう。

 

 

 

①セリアック病

小麦類に含まれるグルテンの分解ができず、身体がそれを異物と認識し、腸管免疫システムが過剰に働くことで、腸の絨毛を攻撃、慢性的な炎症が起こります。この炎症によって腸がしっかり機能しなくなり、栄養吸収障害をはじめとする様々な問題が出てくるもの。
お医者さんでは、グルテンアレルギーというとこのセリアック病を考える人もいます。

 

②非セリアックグルテン感受性(NCGS:Non-Celiac Gulten Sensitivity)

基本的にセリアック病の発症メカニズムに酷似していますが、セリアック病のように死に至るなどの重大な問題に問題に至ることは少ないタイプ。潜在的に症状を持つ人が多くいます。

 

③小麦アレルギー

小麦(グルテンを含む)に対して作られた免疫グロブリン(IgE)に、白血球中の好塩基球、肥満細胞が反応して放出するヒスタミンによる症状。痛み、じんましん、鼻づまり、くしゃみ、涙などの様々な症状を呈します。

 

 

 

症状の出方なのですが、グルテンアレルギーは、基本的に口の中に入れた瞬間に起こりますが、グルテン不耐症の場合は、もう少し後で起こります。
胃の中で反応を起こす人が4割、腸まで到達したときに反応する人が5割います。IgGなどの遅延型の場合は、腸に到達した後に出てくるので、72時間後に問題が起こることもあります。
セリアック病でもセリアックでない過敏症でも、グルテンによって腸が炎症を起こすのですが、炎症時は小腸の内側の壁が腫れてきます。これこそが腹部膨満感の原因になっていると言えますね。またセリアックやサイレントセリアックグループでは小腸の絨毛が損傷してしまいます。十二指腸から小腸の辺りは、カルシウム、マグネシウム、亜鉛、銅、マンガン、ビタミンB群、ビタミンCなどの大事な栄養を吸収する場所でもあるので、もしグルテンによって腸が炎症を起こしていたらこれらの吸収障害が起こることも想像できますよね。
これは大変なことです。
なので、健康のためといってサプリメントをいくら摂っていても、その背景に小腸における吸収障害が起こっていたら元も子もないというわけです。

 

 

ちなみに腸の絨毛が委縮して、吸収障害が起きると糖の吸収もできなくなります。そうなると糖が小腸を素通りして、空腸、回腸を通り大腸まで行ってしまいます。大抵この場合、小腸での通過時間が早くなり糖や炭水化物がそのまま大腸に向かいます。大腸ではバクテリアによって糖が分解されるため、異常発酵がおきてガスが発生するというわけ。
これもグルテン過敏症にみられる腹上部の膨満感につながります。
グルテン過敏症では、これらの過程から小腸での細菌類(乳酸菌を含むカンジダなどの真菌全て)が過剰増殖することが言われているのですね^^。

 

またみなさんも気づいたかもしれませんが、糖が吸収しずらくなるということは、低血糖症にもなりやすいということです。
それもそう、低血糖症の人の3割がグルテン不耐症を持っていると言われる所以です。

 

 

 

⭐️ グルテン過敏症・不耐症を検査する方法

 

こんなにも様々な症状につながりやすいグルテン過敏症。
怖いですよね。
症状が当てはまるようなら、是非検査をしてみてください。
グルテン不耐症を検査する方法はいくつかあります。

 

まず一つ目は、前に紹介したIgG(遅延型アレルギー)の検査をすること。
グルテン不耐症の8割の人がIgGの反応を持っているため、IgGの検査がそのまま不耐症のチェックにも使われることが多いのです。
ただ2割の人はこの検査で反応が出なくて、不耐症であることがあります。

 

二つ目は、グルテンのチャレンジテストをすること。
これは2週間小麦を材料にした食材や加工食品を避けて、その時に日常現われている症状や感じている不調や便の状態などに変化があるかチェックする方法です。
そして2週間完全に小麦を避けた後で、毎日100%小麦でできたパンを朝に食べていき、もし消えていた症状や精神的な感覚が現れたら、不耐症ということです。
ここで、現れる症状には、「食後2時間以内の腹部膨満感、貧血、慢性的な下痢、慢性的な疲労感、便の悪臭、気分の落ち込み、気分低下、体力の低下、情緒不安、集中力の低下、記憶力の低下、血糖の上下動(特に低血糖)、急激な体重増減、関節痛、傷が治りにくい、乾燥肌、不眠、じんましん・・・etc」があります。

 

もう一つは、カイロプラクティックの食物アレルギーチェックを受けること。
私も疑いのある人には行いますが、問題となる食べ物を口に含んで、それにより正常に機能していた筋肉に筋力低下がみられたら、陽性となります。

  

 

 

⭐️ グルテンに過敏な方の食事の摂り方

 

さて、こういったチェック方法を行い、自分がかなりグルテン反応しているとわかったらまず何をしていけば良いでしょう?

 

 

もちろん一番勧められるのは、小麦を除去する食事です。
ただ、これには注意点があります。
現在、日本ではグルテンをつなぎに使っている食品が本当に多いので、もし完全除去食を行うとするとかなりのストレスになることは目に見えています。
私自身、グルテンフリーの生活をしているので、この苦労は本当によくわかります。
もちろん、小麦グルテンによってかなりの症状が出ている場合は、完全に除去食をとった方が良いですが、程度によっては無理をしないようにできる範囲でやる方が良い場合もあります。

それは、いままで食べてきた食事を180度変えることが、人によっては非常にストレスになるからです。特に小麦が溢れている現代の日本では。
こういったストレスは、いままで勉強してきたように副腎に負担になりますよね。副腎は炎症を抑える大事な仕事をしているので、副腎に負担がかかるのはなるべく避けなければなりません。
なので、こういったグルテンに関しての食事療法は、綿密なカウンセリングを行いながらやっていくのがベストでしょう^^。

その他、グルテンを消化できないことがグルテン不耐症の原因になっているので、塩酸ベタインや消化酵素などをサプリメントで摂ってもらうことも大きな助けになります。
食べ物では、キウイに含まれるアクチニジンやパイナップルに含まれるブロメライン、パパイヤのパパインなどは強力なタンパク質分解酵素なので、こういった果物が問題のない方だったら、食後摂ることでグルテンの分解をサポートしてくれるでしょう。

その他、腸の絨毛を修復していく栄養素で、メチオニン、システイン、ロイシンなどのアミノ酸、マグネシウム、ビタミンB6、グルタチオンなども効果ありです^^。

 

 

 

いかがでしたでしょうか?
小麦のグルテンや牛乳に含まれるカゼインなどは、分解されるとモルヒネ様の物質が作られるとも言われています。これが脳内のアヘン受容体を刺激して、「注意散漫、落ち着きがない」などの症状が出ることもあります。
これらのタンパク質をしっかり消化できない子供などは、自閉症やADHDにつながることも多いので、十分注意が必要ですね。

 

 

みなさんの身近にある小麦粉。
それがこんなに身体に影響を及ぼすことがあるということ、是非覚えておいてください^^。
また「小麦」に関しては後ほど詳しくやっていきます。

 

 

今日はここまでにしましょう。

 

 

次回もお楽しみに^^。

 

 

 

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Written by

小菅一憲

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食物アレルギー・不耐症 14|Leaky Gut Syndrome(リーキーガットシンドローム)

食物アレルギー・不耐症 14|Leaky Gut Syndrome(リーキーガットシンドローム)01

 

 みなさん、こんにちは。

 

 

 

副腎疲労専門カイロプラクティック

「CHIROPRATICA」院長の小菅一憲です。

そしてこのBlogの筆者「Kossy (コッシー)」です。

 

 

 

いきなり英語の題名でビックリしたかもしれませんが、これは食物アレルギーの原因になる「リーキーガット症候群(以下LGS)」というものです。

 

今日は、LGSについて触れておきましょう!

 

 

 

リーキーガット症候群は、日本語で「腸管浸漏症候群」といいますが、その名前のとおり腸管の壁から漏れるという意味の症候群です。リーキー(leaky)の意味は「漏れやすい」、ガット(gut)は「消化管、腸」。文字通り漏れやすい腸管というわけで、ザルに例えるなら、編み目がやぶれて穴が広がった状態をいいます。編み目が大きいと、毒素や未消化の食べ物の塊まで体内に吸収されてしまいますよね。

 

日本ではあまり知られてはいないかもしれませんが、LGSでは、腸管がアレルゲンとなり得る大きな分子に対して異常な透過性を示します。
食べ物の大きな断片が透過しやすくなった腸壁を越えてしまい、その大きな分子に免疫細胞が反応して抗体を作ってしまうわけです。一度抗体を作ると2度目に同じ食べ物が入ってきた時に、炎症反応を引き起こす可能性があります。まさに食物アレルギーの原因となっていることがわかりますよね。

 

 

LGSは、食べ物を吸収する最前線の腸管において、食物アレルギー、炎症性大腸炎、自己免疫疾患など様々な症状をもたらす原因になっているわけです。

 

 

 

⭐️ リーキーガットシンドローム「LGS」から食物アレルギーへ

 

LGSについてお話をする前に、私たちの腸の働きついて少し理解する必要があります。

 

 

口から肛門までは、一本の管になっているのは以前のblogでもお話しました。
そして腸粘膜は、人間が生きていくための栄養素の入り口になっています。

 

この腸の粘膜ですが、常に完璧な状態にあるわけではありません。皮膚や鼻の粘膜などと同じ角質層が重なって作られていて、新陳代謝を繰り返して、腸表面の古い粘膜を便と一緒に捨てて、下から新しい粘膜の角質層が作られてきています。新しい粘膜に入れ替わるのに3〜5日という早いスピードです。しかし、もし腸表面の古い角質層粘膜が剥がれるスピードが速く、下から新しい角質層が作られて上がってくるのが遅ければ、腸の粘膜で構成されている角質層は薄くなりリーキーガット症候群の原因の1つになります。 

 

通常の腸粘膜では、分子の小さい物質(500ダルトンまで)は正常なかたちで吸収できますが、それよりも大きな分子は吸収されないことになっています。腸壁のところで、分子の大きさを選別しているわけですね。
だから、人間は食べ物を歯で咀嚼し、胃酸や消化酵素によって正常に腸管から吸収できるまで細かく分解していくわけです。

 

 

ところが、LGSという状態になってこの粘膜が炎症を起こしたり、穴があいたりすると、大きな分子の食べ物や化学物質の塊が血液の中に流れ込んでしまうことになります。
これは大問題ですよね。

 

大きな分子が簡単に体内に入ってくることによって、この大きな食べ物の分子は、まさに食物アレルギーのアレルゲンとなるわけ。

 

 

 

 

先程言ったように、通常は腸管壁によって分子の大きさを選別し、自分の身体が必要とする小さな分子のみを吸収するようにしていますが、LGSによって大きな分子が入り込んでくると、これらの大きな分子の食べ物や細菌類は、異物とみなされ、身体の免疫システムが攻撃し始めるのです。

またさらに悪いことに、未消化の栄養素の固まり以外にも毒素や細菌が体内に吸収されると、肝臓にかなりの負担がかかります。毒素や細菌を解毒するために、肝臓はフル回転の稼働を強いられてしまうのです。
そして肝臓にあるクッパー細胞という免疫細胞が、全身に外敵(異物)侵入の警告サインを出すため、全身の免疫細胞が過剰に働いて、免疫システムに大混乱が生じます。それによりたとえば関節炎がおきたやすくなったり、記憶障害、顔の膨張などの症状があらわれやすくなります。

 

これが、LGSが便秘、下痢、食物アレルギー以外にもアトピー性皮膚炎やリウマチなどにも関わってくると言われる所以でもあります。

 

 

 

少しまとめてみましょう。

 

 

〈リーキーガット症候群から食物アレルギーへ〉

 

通常では、正常な消化過程を経て、細かくなった栄養素だけが腸の膜を通過できる。
          ↓
腸の膜が炎症、もしくは損傷すると、未消化の食べ物の塊、有害物質が体内に入り込む
          ↓
大きな分子の食べ物や有害物質が体内に入ると、体は防御のために抗体を作り出す。
          ↓ 
この状態がずっと続くと免疫機能は常に過剰に反応するようになる。
          ↓
毒ではないものにまで敏感に反応して攻撃。

 

 

 

⭐️ リーキーガットシンドローム「LGS」が関わっている症状と原因

 

LGSが関わっていることが多い症状についても、並べてみましょうね。

 

ニキビ
老化
アルコール中毒
アレルギー症状
関節炎
喘息 
自閉症
小児多動症
クローン病・嚢包性繊維症
湿疹
食物性アレルギー
アトピー性皮膚炎
蕁麻疹
炎症性大腸炎
過敏性大腸炎
潰瘍性大腸炎 
栄養吸収障害
化学薬品過敏症
膵臓機能障害
乾癬
リュウマチ
精神分裂症
腹痛
恐怖感
夜尿症
慢性的な吐気
慢性的筋肉痛
錯乱
便秘
下痢
慢性的疲労
原因不明の熱発
消化不良
免疫力低下
膣感染症
皮膚の荒れ
重金属中毒症
不眠症
骨粗鬆症
ドライアイ

(栄養医学研究所HP 参照)

 

 

 

ざーっとこれだけあります。
いかがでしょう?
食物アレルギーが関わっている疾患の多さにもびっくりしたと思いますが、LGSが関わっている病気もこんなにまであるのです。いかに腸管における栄養素の吸収が大事かということがわかりますよね^^。

 

 

 

さて、ではこのLGSが起こる原因とはなんなのでしょうか?

 

1、抗生物質
  (胃腸器官系の細菌、寄生虫、カンジダ、真菌類の異常繁殖を促すため)
2、アルコール類、カフェインなどの刺激物
3、食物と飲料
  (細菌によって腐敗、汚染された食物や地下水) 
  (着色剤、防腐剤、酸化防止剤など、食品添加物) 
4、酵素欠乏
5、牛乳・乳製品の摂取
6、非ステロイド系抗炎症薬(イブプロフェン、インドメタシン等) 
7、プレドニゾンのような処方コルチコステロイド
8、精製炭水化物食品(クッキー、ケーキ、清涼飲料、漂白パン )
9、避妊用ホルモン(ピル) 
10、精製炭水化物食品に混入しているカビ、菌
11、水銀、鉛など重金属の蓄積

(栄養医学研究所HP 参照)

 

 

 

みなさんによく当てはまるのは、乳製品の摂取や精製炭水化物の過剰摂取でしょうか。また大型魚に含まれる水銀などの体内蓄積もあなどれません。
こうしてみていくと、今日本でLGSの人や食物アレルギーの人が増えている背景も納得ですね。

 

また、胃酸の分泌が少ないこともLGSの原因になります。
胃酸は、強い酸性の液体なので、食事に混入している細菌の多くは胃酸でやられてしまいます。また胃液と胃の運動によって食べ物は細かく分解され、小腸へ向かうわけですが、胃酸の分泌や胃酸の酸性度が落ちた場合はどうなるでしょう?
まさに、食材に含まれる細菌やウィルスがそのまま腸へ流されることになります。通常、腸管粘膜はウィルスや細菌を跳ね返し感染症を起こさない作用をもっていますが、繰り返し細菌やウィルスへ暴露されることによって、徐々に腸管粘膜は弱くなってしまいます。
このようなときに抗生物質を飲んだり、消化分解しにくい牛乳に含まれるカゼインや小麦のグルテンなどを大量に摂取すると、弱くなった粘膜部分の機能が破綻してしまいます。

 

もちろん栄養状態も良くないわけですから、通常だったら3〜5日で再生していく腸間膜も再生がスムーズに行かずLGSになってしまうというわけ。さらに胃酸が適切に分泌されなければ胃でのタンパク質の消化が不完全になり、大きな分子のまま腸に入ります。その大きな分子は腸を荒らしてしまうとともにLGSになった腸壁から入り込むことになって、腸でのアレルギー反応を高めてしまいますよね。
特に日本人は体質的に胃酸の分泌が少ないため、LGSや栄養素の吸収障害になりやすいと言われているので、たかが腸の問題とは言えなくなってくるわけです。

 

 

「副腎を知り、副腎を労わり、幸せになるblog」では、ここ1年、副腎疲労や低血糖症、食物アレルギーとお話してきていますが、副腎疲労や低血糖症で良くないとされていた砂糖や精製された小麦もLGSによくありません。砂糖や精製された小麦は、腸内でのカンジダなどの生育に適した環境を作り、LGSに大きな影響を与えることになります。
とくに小麦に含まれる「グルテン」は、腸の粘膜の隙間「タイトジャンクション」を閉じている「クローディン」というタンパク質の糸を溶かしてしまうと言われています。まさにグルテンがLGSの原因にもなり得るのです。

 

食べ物の影響は大です。
とくに私はこれらの3つのテーマが非常に深いつながりを持っていると感じているので、みなさんにも是非知っておいて頂きたいと思うのです。

 

 

 

さてさて長くなりましたが、今日はここまでにしましょう。

 

 

次回もお楽しみに^^。

 

 

 

Thank you for reading to the end.

 

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食物アレルギー・不耐症 13|自宅でできる食物過敏症チェック

籠の中に入った新鮮な卵たち|副腎疲労blog

 

 みなさん、こんにちは。

 

 

 

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「CHIROPRATICA」院長の小菅一憲です。

そしてこのBlogの筆者「Kossy (コッシー)」です。

 

 

 

前回の検査などで陽性反応の出た食べ物をすべて排除しても、まだアレルギー反応が出ている場合は、本物のアレルギー反応は起さない食物過敏症がさらに存在しているかもしれません。
そして食物過敏症は微妙な形で、アレルギー反応とは気がつかないような症状を出すことで生活に影響を及ぼすことがあります。
それは、疲労が増加したり、判断が鈍ったり、怒りや他の感情反応が強くなったり、あるいは明白な理由なしに調子が悪くなったりするような症状です。
人によっては、気づいていない人もいるくらいです。

 

今日は、そういった場合に自分でできる検査法について学んでいきましょう。
また前回のblogで話したパネル検査が高額で受けられない人にも良いかもしれません。

 

 

 

⭐️ 観察法

 

この方法は、食べ物が問題になっている様々なケースでよく使われる方法ですね。
自分がいくつかの食品の中でもある一つに反応していることがわかっていても、どの食品なのか断定できない場合に有効です。
まず多様な食品に対する反応を観察し、疑いのある食品を2週間摂取しないようにします。そして2週間後にその食品の摂取を再開し、自分の反応がどう出るかを観察していきます。

 

この場合、反応を起こすのは再開した後、とくにその食品を2度目か3度目に摂取した後が多いです。
もしその食品が自分にとって過敏なものであれば、摂取していない2週間は症状が抑まり、再開し始めるとまた症状が出てくることになりますね^^。
他にも疑わしい食品があれば、同様にチェックできます。

 

 

 

⭐️ 内省的日誌法

 

この方法では、食後すぐに反応が起こっても、発生頻度が稀(週に2回以下)な食物過敏症を突き止めることに有効です。

食後2、3時間以内に反応を起こした場合に、その症状や反応、その食事で飲食したものを日誌に記録しておき、その記録が10回分くらい集まったところで見直し、それらに共通の食品や食品に含まれる材料があるかどうかをじっくり吟味していくのです。
ちなみに、共通しているものが食べるものではなく、食べる場所であることもあります。例えば、あるレストランでは、反応を起す原因となる油や香辛料が使われているかもしれません。同じものを食べていてもあるレストランでは症状が出るのに、他のレストランでは症状が出ないなどはこのケースに当てはまりますよね^^。

 

 

 

⭐️ 内省的日誌法

 

この方法はもっとも詳しく記録をつけていく方法ですね^^。
ある程度根気がないとできないかもしれません。
微妙な食物過敏症やアレルギー、あるいは複数の食物過敏症やアレルギーを発見するのに有効です。こういった過敏症やアレルギーには決まったパターンにはまらず、反応が起こる場合があるので、そういった場合によく用いられますね。

 

 

食物・反応日誌法を用いて、口に入るすべての食物と飲み物(水含む)の記録をつけていきます。また日中や夜に起こる兆候や症状も記録します。
この方法では、まず最初は食べ物と症状の相互関係を考えたりせず、単純に記録を取ることだけに専念してください。
反応の出方がパターンにはまっていないので、食べた直後に反応が起きているとは限らないということ、そして、数日たってから反応が起こっている場合があるからです。起床後に頭痛があれば、それを記録し、朝食にとった飲食物を記録します。途中に飲んだ水や間食も同様です。

 

1週間たった時点で、日誌を見直し、自分の症状の出方に何らかの関連やパターンがあったら兆候や症状、疑いのある飲食物にマルをつけていきましょう。

ちなみに朝、午前中の体調はもっとも重要なpointになります。
朝の寝起きが非常に悪く、軽い二日酔いのような状態を感じる場合、前日に飲食した何かが有害であった可能性が高いからです。
その場合すぐに小さじ半分の塩を加えたコップ一杯の水を飲んでみましょう。
20~30分後に調子が戻ってくるようなら、前日摂取したものの影響である可能性が非常に高くなります。この症状は肝臓のうっ血から生じることが多いとされています。

 

食物・反応日誌で何かのパターンが見つかったり、疑わしい食品が見つかったら、今度は1の方法のようにその食品を除外してみましょう。
それにより、どの食品に問題を起しているかが断定されてきます。

 

 

 

⭐️ コカ脈拍検査

 

この方法はいままでの方法と少し違いますが、アーサー・コカにより紹介された方法です。
誰もが簡単に覚えることのできる単純な検査です^^。

 

 

この方法は、食物アレルギーが起こると副腎が反応し、結果として心拍数が上昇するという事実に基づいて行われます。
そのため、食前および食後15分と30分に脈を測れば、たった今食べたものにアレルゲンが存在するかどうか、ほぼ瞬時にフィードバックを得ることができます。

 

よく聞くことなのですが、自分が過敏もしくはアレルギーをもったものを食べると、「動悸がする」「(頭が)ふわーっとした感覚がある」などはまさしく心拍数が上昇した結果ですよね。

さて、まず食事をするごと、もしくは何か食べたり飲んだりするごとに、日付と時間、食前の脈拍数、摂取した飲食物、食後15分および30分の脈拍数を記録していきましょう。
これによってある特定の食べ物や飲み物に悪影響を受けていることが確定できたら、1の方法のように除去・誘発確認テストを用いてみましょう。2、3週間その飲食物を食事から完全に除去した後に、再導入して同じように脈拍を測っていくのです。
その場合、その食べ物を再度食べる1時間前と1時間後は、水とその食品以外は何も摂取しないで行いましょう。食べる前に静かに脈を測り、食べた後も1時間後まで、15分ごとに脈を計ります。感情の揺れや気分の変化、エネルギーの上がり下がりがないかチェックしていきましょう。

 

 

このコカ検査は非常に簡単で効果的ですが、一つ欠点があります。中度~重度の副腎疲労をわずらっている場合は、副腎が食物アレルギーに反応できないほど疲労しているため、過敏症やアレルギーのある食品を摂った後に脈拍が上昇しない場合があるのです。その場合は、なるべく症状がどのように出るかを注意深く観察しましょう。副腎機能が回復してくるにつれ、過敏のある食べ物で脈拍が上がります。

 

 

 

 

いかがだったでしょうか。

 

 

これだけの自分自身でできる検査法があります。
もちろんある程度まめに記録していかなければなりませんが、これで健康が得られて、以前よりエネルギーに満ちた生活が送れるなら、安いもんです。

 

これらの検査で疑いのあるものを除去してその後再導入するときですが、大抵の場合、変化が明確になるのは食品を再導入した初回ではなく、2回目か3回目に起こる場合があります。重要なのは、初回だけで判断せず、反応が起こらなければ次の日、3日後も疑いのある食べ物を試してみましょう!
また、こういった過敏症をもった食品を摂取した後は、30~40分間はとても調子がよく、その後にエネルギーの極端に低い状態に陥ることが多いということも最後に付け足して起きましょう。何か低血糖症にも少し似ていますね。

 

こうやって検査で得た食べ物については・・・
過敏症が軽度、再導入時に僅かな反応しか起こらなければ、4、5日に一度なら食べても大丈夫かもしれません。しかし、著しい反応が起こり、それが日常生活で体験したくないほどひどい症状であれば、その食べ物は完全に除去することをオススメします。

 

 

 

今日はここまでにしましょう。

 

 

次回もお楽しみに^^。

 

 

 

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みなさんに知られているような筋肉骨格系の治療はもちろん、カイロプラクティックの中の一つの学問アプライドキネシオロジー (AK)では、自律神経や内臓、ホルモン、神経、栄養のアンバランスをチェックし、それに対する治療を行うことができます。

アメリカではまさしくプライマリーケアとして認められ、準医師として統合医療の一翼を担っています。

カイロプラティカは、日本では唯一の副腎疲労専門カイロプラクティックです。 
また、患者さまのお身体に合わせた正しい栄養療法を行うことが出来る数少ないクリニックです。 
アメリカやオーストラリアのAKのオフィスでは、サプリメントを使った栄養サポートは日常的に行われており、当院でもAKを使って身体の状態をチェックし、どの内臓器が弱っているか、どういった栄養素が必要であるかを判断することで、カイロプラクティック治療はもちろん、原因に沿った栄養指導を行っています。

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食物アレルギー・不耐症 12|カイロプラクティックによる食物過敏症のチェック

水の入ったコップとさまざまな色のサプリメント|副腎疲労blog

 

 みなさん、こんにちは。

 

 

 

副腎疲労専門カイロプラクティック

「CHIROPRATICA」院長の小菅一憲です。

そしてこのBlogの筆者「Kossy (コッシー)」です。

 

 

 

カイロプラクティックによる栄養素を評価する方法は、アプライドキネシオロジーの創始者グッドハートにより発達してきました。
アプライドキネシオロジーの栄養学的検査は、その物質による味覚受容器と嗅覚受容器への刺激に対する神経システムの反応を使用しています。

 

 

 

みなさんにはあまり馴染みがない方法だと思いますが、実はこの検査けっこうパワフルではっきり結果が出てくるのですよ^^。

 

 

 

⭐️ 筋力検査によって必要な栄養素や合わない食材をチェックする方法とは!?

 

さて、具体的に言うと、このテストは、患者さんに食べ物を咀嚼させたり、舌に乗せてもらうことによって行われます。
この状態で筋力検査を行い、その筋肉の力の入り具合でその食べ物やサプリメントの必要性や食品過敏症などをチェックしていきます。

 

 

 

この方法では主に味覚による求心性の刺激と口腔の刺激による味覚受容器からの情報に対する中枢神経の解釈が、最終的に機能変化(検査では筋力低下など)を起こすことが実証されているのですね^^。
不思議ですよね。

 

臨床では、患者さんに物質を咀嚼させることですぐに身体機能の変化が観察されます。
空腹で泣いている子供が口に食べ物を入れるだけで即座に泣きやんだり、低血糖症で苛立っている人でも、糖を含む食品を口に含むだけで、血糖値を上げるのには不可能な短時間で落ち着くことからもすぐに身体の変化が出ることは納得できるのではないでしょうか。

 

 

このようにアプライドキネシオロジーの栄養学的検査は、その場でその人に必要な栄養素や合わない食材などをチェックすることができるパワフルな検査法ですが、もちろん全てを示すものではありません。

筋力テストに精通したアプライドキネシオロジストが行って初めて効果的な検査と言えます。
また正確な判断には、一般的な栄養学的知識を熟知し、それによる考察とその他生化学検査、理学検査の結果なども加味していくことが必要です。

 

 

 

 

ちなみにお話してきたように、アプライドキネシオロジーの検査では、食べ物に対するアレルギーがある場合、その食材を口に含んだ状態で筋力検査を行うと、一般的な筋肉に筋力低下が見られたり、あるいは、食物によってストレスを受ける領域に関連する筋肉に筋力低下が見られます。

 

こういった場合、検査でも決まって副腎の機能低下が見られ、副腎に対する治療は何よりも優先されます。そしてこれに関連して、仙腸関節(骨盤)の後方に傾いた状態が見られることがあります。これはアレルギーや過敏反応を起こす副腎機能低下症に起因して、関連する足(モモの辺り)の筋肉が弱化し、仙腸関節の機能障害を起こすからと考えられています。
構造的な問題を治療していくことも、こういった副腎機能低下や食物アレルギーを改善していくために重要なことです。その他、食物アレルギーがある場合、カンジダ症と低血糖症も存在しています。また回盲弁症候群が継続して存在していることもよくあるので、それに対する治療も大切になってきます。

 

 

興味ある方は是非一度チェックしにいらしてくださいね^^。

 

 

 

今日はここまでにしましょう。

 

 

次回もお楽しみに^^。

 

 

 

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Written by

小菅一憲

Bachelor of Applied Science
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本当に健康になった時の素晴らしさを実感してもらいたい。 
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食物アレルギー・不耐症 11|食物アレルギーの検査で1番信頼性のあるものは!?

色の違い3つのリンゴが仲良く並んでいる写真|副腎疲労blog

 

 みなさん、こんにちは。

 

 

 

副腎疲労専門カイロプラクティック

「CHIROPRATICA」院長の小菅一憲です。

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食物アレルギーの診断は、本当に難しいものです。

 

しっかりとした診断をするには、疑わしい食べ物を特定することやその食べ物が有害反応を引き起こすという証明、また免疫が関与していることの確認が必要になります。もし不適切な診断に基づいて食事から食べ物を除外することは患者さんの栄養状態を脅かすこともあるので、慎重に行わなければならないのですね。

 

 

自分がもし食物アレルギーではないかと思ったら、まずは信頼できるドクター(専門医、栄養療法、カイロプラクター)のもとに行くことです。
そこでしっかりと自分の症状そして症状が発現するときの状況、疑わしい食べ物など聞いてもらいましょう。

 

 

 

 

今日は、食物アレルギーの検査法を紹介していきますが、いくつか方法があります。

 

 

〈診断検査〉

 

皮膚試験
放射性アレルギー吸着試験(RAST)
酵素結合免疫吸着検定(ELISA)
CAP-RAST蛍光免疫測定法(FEIA)
特異IgG、IgM、IgA抗体検定
細胞障害性試験
舌下試験と中和
キネシオロジー検査
IgG4
白血球サイズの変化(抗原白血球細胞抗体試験)

(クラウスの食品・栄養食事療法辞典より引用)

 

 

この中で、皮膚試験は日本でも行われていますね。皮膚に抗原を侵入させて、反応をみる方法です。ただスクリーニング検査であって、これのみを診断ツールとして信頼することはできません。
こういった皮膚検査は空気中の浮遊物に対する1型アレルギー(IgEによる)を見つけるのに良く用いられるのですが、食物アレルギーを同定するのにはあまり信頼できないとされているのですね^^。

 

今、もっと簡単で信頼性のある試験がELISA(酵素免疫吸着)食品パネル検査です。
多数の食品を検査するために必要な血液検体は一つだけなので、ずっと簡単に特定できます。基本的なパネルには90〜100種類の食品が含まれ、もっと多いものでは香辛料、ハーブ、調味料、珍しい食品も含めた175種類の食品が網羅されています。

 

 

 

⭐️ 日本では行われていない遅延型アレルギー「IgG抗体」の検査

 

たとえば、IgGのスタンダード・フードパネルを紹介しましょう。

 

 

○乳製品:
カゼイン、チェダーチーズ、カッテージチーズ、牛乳、ホエイ(乳清)、ヨーグルト

○フルーツ:
リンゴ、アボガド、バナナ、網メロン、チェリー、ココナッツ、赤ブドウ、グレープフルーツ、キウイ、レモン、マンゴー、オレンジ、パパイヤ、モモ、パイナップル、いちご、スイカ

○ナッツ、穀類:
アーモンド、あずき、玄米、カシューナッツ、蕎麦、トウモロコシ、小麦グルテン、キドニー豆、緑豆(マング・ビーンズ)、オートムギ、ピーナッツ、ピスタチオ、白米、ライムギ、ゴマ、大豆、クルミ、全粒小麦、さやいんげん

○野菜:
アスパラガス、筍、もやし、ニガウリ、ブロッコリー、キャベツ、にんじん、カリフラワー、セロリ、きゅうり、ナス、ニンニク、ピーマン、昆布、リーキ、レタス、マッシュルーム、オリーブ(黒)、タマネギ、かぼちゃ、ほうれん草、さつまいも、トマト、じゃがいも

○肉類:
牛、鶏、卵黄、卵白、ラム、豚

○シーフード:
あわび、ハマグリ、タラ、カニ、イカ、牡蠣、バラフエダイ、サーモン、スズキ、エビ、マグロ

○スパイス:
カレーパウダー、しょうが、マスタード、黒胡椒、チリ、バニラ

○その他:
製パン用イースト、醸造用イースト、ココア、コーヒー、蜂蜜、さとうきび、緑茶

 

 

 

これだけの種類のものに対するアレルギー反応がわかります。

 

この方法だと血液に循環している抗体を検証するパネルが使われるのですが、食物からの抽出物がポリスチレン製のプレート上の溝にそれぞれコーティングされます。そこに患者さんの血清が添加され、その後発色剤が加えることで各溝の発色量から結合した抗体の量を検証するのです。
この検査を行っているUSバイオテック社では、こういったたくさんの種類の食物アレルギーの検査としてIgG測定法に有効性があるとしています。
その理由は、食物に対するIgG抗体はIgEよりも血中に長期に残るため、上昇したIgGはアレルギー症状の予告になると数ある研究でも報告されているからということです。

 

とにかく、この検査法では多くの種類の食べ物を検査でき、主要な食物アレルギーを発見できるので、かなり有効です。
この検査で反応が強かったものを自分の食生活から除外してみると、副腎機能が向上し、身体への負担が少なくなることで、様々な不調から解放されることを感じると思います。

 

 

 

ただ一つ問題なのは、検査は日本では行われておらず、非常に高価なことです(3万円以上)。これは日本のドクターの中でも意見が分かれているからなのですが、IgGの検査で出てくる過敏もしくはアレルギーの食品は種類が多くて、全て除外することが非常に困難なことと、中にはそこまでやる必要がないのではないか考えのドクターもいるということです。私は、この検査をすることによって今の身体の不調の原因が明確になったり、他の医療機関では治らなかった身体の不調から解放される大きな手助けになると思っているので、検査が日本で行われていない状況には疑問なのですが・・・。

もちろん日本で行われていないだけで、検査は可能です。現在では一部のクリニックで扱っているところもありますね。いずれにせよ、アメリカの検査機関に送る形で調べることができます^^。
当院でもこの検査を扱っているので、必要な方にはお勧めしています。

興味のある方は是非。

 

 

 

 

さて、この検査以外にも、細胞性免疫食物反応検査というのがあります。

これは、遅延型過敏反応検査(DTH)や活性化細胞検査(ACT)としても知られていますが、あまり一般的ではない血液検査で、前述のELISA法では検出されない微妙な、もしくは遅延型のアレルギーを発見するのに役立つ方法です。
この検査では、特定の食品の摂取後に最高3日まで遅れの出る可能性のある免疫系反応の一部を調べます。こういったものは通常のアレルギー検査やパネル検査では検出されないので、ELISA法とこのACTの検査を組み合わせれば完璧ということでしょうか。

そこまで検査する人はなかなかいませんが、紹介まで。

 

 

 

このように日本ではあまり知られていないアレルギー検査まで紹介してきましたが、これらの検査を用いてある結果が出たら、過敏症やアレルギーのある食品リストを作り、それらの食品を避けていきます。
パネルで反応が強かった食品をまず2週間摂取しないでみましょう。
それで体調がどのように変化するかを見ていきますが、中には数多くの食品に反応がある結果が出た人もいると思います。

 

そういった方は、全てを避けるのが難しかったり、除外することが大きなストレスになる可能性があるので、反応が大きいものをまず避けて、小さい反応のものはローテーションで摂るようにして体調の具合を見ていきましょうね。どちらにしても信頼できる栄養療法のドクターか、栄養に知識のあるカイロプラクターの指導のもと行っていくのがベストでしょう。

 

 

 

今日はここまでにしましょう。

 

 

次回もお楽しみに^^。

 

 

 

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食物アレルギー・不耐症 10|食べた直後に体調が悪化するのは「食物中毒症」!?

 食物アレルギー・不耐症 10|食べた直後に体調が悪化するのは「食物中毒症」!?01

 

 みなさん、こんにちは。

 

 

 

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そしてこのBlogの筆者「Kossy (コッシー)」です。

 

 

 

 さて今日は、ある食べ物に中毒のようになる可能性があるというお話を。

 

 

私たちは、ある特定の食品に対して中毒症状を起こす可能性があります。
もし食べた後に調子が悪化するようなら、その食品か食品に含まれる物質に中毒を起こしている可能性があるでしょう。

 

もちろん身体に必要な栄養素を摂取することは重要ですが、身体が欲している食べ物への強い欲求は時として間違っている場合もあります。
また食べて調子が悪化するなどの明確な状況把握ができるのなら良いのですが、自分に合わない食べ物の中で、食べるのを止められないくらい中毒になっている食品というのも存在することがあります。

 

 

もし、食べるのを止められないくらいの食品があれば、それらの食品は避けるべきです。
大抵「一口だけ」とかという理由で食べてしまう人も多いのですが、これは大きな間違いです。
ある食品に対する強い欲求は、なにかしら原因があります。

 

 

 

 

たとえば、よくあることで「低血糖症」などはどうでしょう?

 

この種類の中毒では、身体に何か(エネルギー)が不足しており、素早くエネルギーを補給できる何か(砂糖)を強く要求します。
そして以前のblogでお話したように、これはほんの一時的な解決策にしかなりません。
血糖値の急上昇と急降下が繰り返され、悪循環が始まりますよね。

 

 

 

⭐️ 異常な食べ物への欲求は、何かの過敏症や中毒の疑い!?

 

もし、異常なほどの空腹感や食べても食べてもまだ食べられる(満腹感がない感じ)は要注意と言えるでしょう。また低血糖症でなくても言えますが、自分が中毒になっているものを食べた後に、極端に集中力が落ちたり、急激に眠くなったりするものももしかしたら、身体が間違って要求しているものかもしれません。

 

 

そういった異常な食べ物への欲求が生じた時には、その栄養素をサプリメントで補給してあげたりして様子を見たり、他のものを食べてみてその欲求が抑まるかを確認してみましょう。

 

 

 

そして、ある食品が自分の健康を妨げていることがわかったら、その食べ物はすぐにでも排除する方が良いと思います。
その原因は、アレルギーや過敏症、中毒の疑いがありますが、自分が好きで毎日食べているものの中に潜んでいることも多いものです。
もしどの飲食物かわからない場合は、それを突き止めていくことが重要です。

 

 

 

 

次回からのblogではその検査について詳しく話していきますが、これが突き止められれば、何度も自分の過敏症で不快な思いをしなくて済みます。
人によってはいままでの人生とまったく違う明るい生活を送れることもあるくらいなのです。

 

 

その食べ物をずっと避けなければいけないというと悲しくなる人もいるかもしれませんが、
一概にそうとは言い切れません。

食物アレルギーのひどい場合は、ずっと避けるべきですが、遅延型アレルギーや過敏症の場合、その食べ物を除去して何か月か経て、副腎機能が向上するとアレルギーが起こりにくくなり、もっと多くのものを食べられるようになります。

 

 

 

 

こうしてみていくと、自分が今、アレルギー、過敏症、中毒になっている食べ物があるかないか、それは何なのかが明確になることは、健康にとってとても重要なpointになるのというのがわかりますね^^。
特に慢性疲労や炎症性の病気、アレルギーを持っている人は一度確認してみると良いかもです。
自分の身体の不調がもしかしたら、食べ物からきているかもしれません。

 

 

 

今日はここまでにしましょう。

 

 

次回もお楽しみに^^。

 

 

 

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