メチレーション【その5】|メチレーション回路の機能低下が引き起こす問題 その1

医師が赤ちゃんの耳の中を診察している風景|副腎疲労blog

 

Summary:

 

⭐️ DNAの合成がうまくいかないと大変なことに!!

⭐️ メチレーションの停滞により、自己免疫疾患やアレルギーに繋がる!?

⭐️ メチレーションの機能低下が全身の炎症とリーキーガットを引き起こす!

 

 

みなさん、こんにちは。

 

 

 

副腎疲労専門カイロプラクティック

「CHIROPRATICA」院長の小菅一憲です。

そしてこのBlogの筆者「Kossy (コッシー)」です。

 

 

 

メチレーションとは、CH3という化学基をある物質からある物質へ供与したり、供与し合ったりするような化学反応のことを言います。
そして、このメチレーションは、私たちの身体で行われるありとあらゆる反応に関与していると言っても過言ではないでしょう。

 

前回は、そのメチレーション回路の中で働く酵素に関わる遺伝子が変異を起こした状態「SNPs」についてお話しました。このSNPsによってメチレーション回路がスムーズに回らないといくつかの深刻な健康状態に繋がってしまうことがあります。

 

 

前回のメチレーションに関する記事はこちら↓

 

 

以前もお話したように、メチレーション回路の欠陥は、心臓血管系疾患、糖尿病、慢性ウィルス感染、癌、アテローム性動脈硬化症、甲状腺機能低下、統合失調症、ダウン症候群、多発性硬化症、ハンチントンびょう、パーキンソン病、アルツハイマー病、自閉症、神経伝達物質のアンバランス、などの幅広い問題を引き起こす可能性を持っています。

 

 

 

 ⭐️ DNAの合成がうまくいかないと大変なことに!!

  

メチレーションの数ある機能のうちで一番大切なのが、「DNAの合成」です。

 

 

前回のblogでお話したようにDNAは遺伝子情報を持っている身体を作る設計図のようなものです。
私たちの身体を構築するにはもっとも大切なものですね。
もし、メチレーション機能が適切に働かなくなってしまうと、正しいDNA合成が行われなくなります。

例えば、DNAやRNAの成分であるプリンやピリミジンは、メチレーションの中の葉酸回路やメチオニン回路によって産生されます。しかし、メチレーション回路の停滞が起こり、プリンやピリミジン合成がうまく行われなくなってしまうと、それはそのままDNAやRNA合成の減少につながります。
DNAの減少とはつまり、新しい細胞を作ることが出来なくなるということです。

 

 

生物が生きていくには、細胞が死ぬのと同じぐらいの速さで新しい細胞が作られていく必要があります。それこそ、毎秒数百万の細胞を作る必要があるのです。

もし、DNA合成がうまく進まないとどうなるでしょう。

 

DNAやRNAの減少は、とくに骨髄細胞やリンパ球、脳細胞のような細胞にとっては大きな問題になります。また、常に修復を繰り返すような腸管粘膜細胞にとっても大きなダメージとなるでしょう。
そして、ストレスや何かしらの損傷による身体のダメージ後には、とくにDNAやRNAの必要性が増しますが、DNA合成がスムーズでない場合は、修復がうまく行われなくなります。

 

 

 

 ⭐️ メチレーションの停滞により、自己免疫疾患やアレルギーに繋がる!?

 

メチレーションは、免疫システムで主要な役割を果たしています。

 

以前お話したように、侵入してくる細菌やウィルスのDNAのスイッチオフをするといったこともありますが、私たちの身体の内部でも、メチレーション回路の遺伝子突然変異(SNPs)によって、免疫細胞を作れなくなることもあります。

例えば新しいT細胞を産生することが出来なくなると、その分B細胞が増加し、これにより抗体が過剰に産生されてしまうかもしれません。抗体の過剰な産生は、自己免疫疾患に繋がってしまう可能性があります。
また、外から入ってくるような抗原に対して過剰に反応してしまうことにつながります。

このことから、メチレーション回路の機能低下は、自己免疫疾患やアレルギーとも深く関わっています。
とくにメチレーションがヒスタミンを不活性化してくれるので、もしメチレーションに問題がある場合は、ヒスタミンを不活性化出来ずに、過剰なアレルギー反応が起こってしまう可能性があります。
ヒスタミンが体内に多いと、アレルギー体質になることはもちろん、食べ物に関してもさまざまな食材に反応を引き起こしてしまうことがあります。

 

メチレーションは、遺伝子のスイッチのオン・オフを行うとお話しましたが、これは免疫システムにとっても同様です。普段は免疫システムが過剰に働かないようにスイッチをオフにしています。そして、細菌やウィルスが侵入してきたときにスイッチをオンにして適切な免疫反応が起こるようにしています。
しかし、適切なメチレーションが行われない場合には、必要でないときにも免疫システムが過剰に働いてしまい、自己免疫疾患やアレルギーを引き起こしてしまうのです。

 

 

こういう反応を持っている方に対して、メチレーション回路やSNPsに合わせたサプリメンテーションを行うと、大抵の場合、自己抗体レベルが減少したり、アレルギーが改善することが多いです。

 

 

 

⭐️ メチレーションの機能低下が全身の炎症とリーキーガットを引き起こす!

 

免疫システムがうまく機能しないことは、腸管に大きなダメージを引き起こします。

 

 

免疫細胞の多くが消化管に存在しているために、前述したようにT細胞の産生が少なく、B細胞が過剰産生されているパターンで、さらにヒスタミンが多いような状態では、腸管内で多くの炎症が起こることになります。

こういったことが腸の機能低下による消化の問題やリーキーガット症候群と密接に関係しています。

またこの免疫システムの異常とリーキーガットは、アレルギーや食物過敏症などを容易に引き起こす可能性があります。

 

 

 

さらにお話すると、メチレーション回路の機能低下は、よくアミノ酸の中でもグルタミン酸過剰な状態を引き起こすのですが(自閉症の改善でも重要なポイント)、このグルタミン酸過剰な状態は、身体で炎症を引き起こすことに繋がるので、とくにグルタミン酸過剰の問題は、リーキーガットを作り出すとも言えます。

 

 

いかがでしょうか?
こうやってみていくと、私たちが副腎疲労で悩むような症状や身体の症状が「メチレーション」回路の機能低下によって起こっているかもしれない!?
ということが少し垣間見えるのではないでしょうか?

 

 

今日はここまでにしましょう。

次回も続きをお話していきます。お楽しみに!

 

 

 

Thank you for reading to the end.

 

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

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Written by

小菅一憲

Bachelor of Applied Science
Bachelor of Chiropractic Science 
AK Practitioner

国際基準のカイロプラクター
アプライドキネシオロジスト
健康栄養指導士
野菜ソムリエ  

私は・・・ 
原因のわからない不調に悩んでいる人を助けたい。 
本当に健康になった時の素晴らしさを実感してもらいたい。 
食と栄養についての正しい情報を発信し、未来の元気な子供につなげたい。 
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