副腎疲労症候群の症状はたくさんある!

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今日は、副腎疲労症候群の症状についてしっかりお話していきましょう^^。
みなさんも思い当たることがあると思いますよ。

 

副腎にかかるストレス

副腎にとっての一番の大敵は「ストレス」です。
ストレスというと精神的なものを想像しがちですが、実は精神的なストレス以外にも、身体にかかる肉体的なストレス、栄養のアンバランスによるストレス、血糖値ストレス、気候的ストレスなどなど、様々なストレスが身体にかかっています。
ストレスというのは、目に見えない抽象的なもので、表になかなか現れてこないのですが、誰もが知らないうちに負担をかけていることが多いのです。 そしてこういったストレスが過剰になると、常に副腎に過剰な労働を強いることになり、いつかそれが破綻するときが訪れます。

また年齢的なものもあります。たとえば女性では閉経前(35歳〜45歳)になると女性ホルモンであるプロゲステロンやエストロゲンを作るのが副腎にシフトしてきます。これは男性においても同じことが言えます。これも副腎にさらに負担をかける要素にもなるのです。
また産後も副腎が疲労してしまっていることは多いと言えます。

 

他にも、たとえば、食物アレルギーや腸炎、口内炎、食道炎、カンジダなど、カラダに炎症がある状態が長く続くことも炎症をコントロールしている副腎に負担をかけます。
最初はこういった状況でも副腎がいつも以上に過剰に働くことで、正常な身体の状態を保とうとしていますが、その状態で年月を経ると気付かないうちに副腎に疲労がたまり、急にいままで元気だった人がパタンと倒れてしまう。そんなことが起きてしまうのです。

 

 

副腎疲労の症状

〇朝起きるのがつらい
〇疲れが取れない
〇塩辛い食べものが無性に欲しくなる
〇倦怠感(エネルギー不足)
〇日常的なことが、とても疲れる
〇性欲の低下
〇ストレスに対処できない
〇病気や怪我、外傷(トラウマ)から回復するのに時間がかかる
〇頭がクラクラする
〇軽度のうつ
〇人生のすべてが虚しい
〇PMS(月経前症候群)の悪化
〇カフェインがないと仕事ができない
〇思考が定まらず、ボーっとする
〇記憶があやふや
〇午前10時まで目覚めない
〇午後3時から4時の間はぼんやりしている
〇夕食後、やっと元気になる
〇仕事がはかどらない
(ADRENAL FATIGUE by James L. Wilson 引用)

 

いかがですか?
実はもっとたくさん症状があるのですが、この中で当てはまるものが多くなればなるほど、副腎疲労症候群である可能性が高くなります。
今月の勉強会では、もっと深くお話していきますので、お楽しみに。

 

その他に現れる症状としては・・・アレルギー症状、ぜんそく、リウマチ、関節炎、骨密度の低下、化学物質過敏症、慢性疲労、低血圧、高血糖、低血糖、肥満、痴呆、不眠症、慢性微熱、体温の低下、カンジダ症、うつ症状などが挙げられるので、副腎の関わっている病気がいかに多いかということに驚きます。

 

 

副腎に影響がある問題

冒頭でストレスについてのお話をしましたが、副腎に特に悪影響を及ぼしやすい問題についても挙げておきましょう。

 

重金属
銅の過剰摂取および蓄積
化学物質
アレルギーを起こす原因物質
過労
喫煙
飲酒
睡眠不足
早食い
精製糖、精製漂白小麦の頻繁な摂取
運動不足
薬の継続服用(特に抗生物質、ステロイド剤)
腐敗した食材の摂取
カフェインの頻繁な摂取
恐怖心・不安
恒常的な緊張
肉体的ストレス
親族・知人の死
ウィルスや細菌の感染
多量、頻繁な飲酒
ジャンクフード、ファーストフードの頻繁な飲食

 

こういった問題は副腎に負担をかける大きな原因になりますので、ストレスやこういった要素が多くなり、自分の許容量をオーバしたり、慢性的に負担がかかってくると副腎疲労に陥ります。副腎が疲弊してしまうと、前回お話した副腎から出ているたくさんのホルモンが分泌出来なくなって、身体の調節機能が果たせなくなり、様々な症状が出てくるわけです。

また人によっても副腎疲労になりやすい人はいます。
私も臨床で多くの副腎疲労の方を診ていますが、実は、みなさんとても良い方が多いんです^^。
すごく真面目で気を遣う方だったり、責任感が強くていつも頑張っている人、そして向上心が強くて完璧主義の人も多いです。
またその他には、いつも我慢していて感情をうまく表すことが出来ない人もストレスを溜めやすいということもあるでしょう。

 

ストレスの許容量というのは、人によって全く違い、また同じ人でもその時期や置かれている状況によっても変わってきます。同じ職場の同僚が、自分がストレスと感じている仕事でも、その人はそれをストレスと感じないかもしれません。時期によっても、例えば副腎がそこまで弱っていないときは、同じ仕事でもストレスを感じずに出来る可能性もあります。
元々ストレスに強い人はやはりいます。そしてストレスにめっきり弱い人も・・・。
そういった人によっても、ほんの些細なことでもストレスに感じる人、たくさんストレスがかかっていても全然平気な人がいるわけです。

覚えておいてほしいのは、副腎が弱っている時は、ストレスを感じやすいということです。
これは副腎疲労から回復していく時に特に実感することでしょう。
特に副腎が疲労困憊の時は、ほんの些細なことでも過敏に反応したり、イライラしたり、落ち込みやすかったり、思い悩んだりすることがあります。
しかし、副腎が回復して、ストレス耐性ができてくると小さなストレスは許容出来るようになります。また考え方や性格すら変わってくることもありますね。副腎疲労の時は、大きな音や眩しい光、そして匂いにも過敏だったりしますが、回復してくるとこれらも全く気になくなってきます。

 

ストレスによる問題、副腎疲労。
目に見えないものではありますが、病院ではなかなか診断されることはなく、心療内科にまわされたり、いろんな病院を転々としている人多いです。
また近年、日本では15人に1人がうつ病とも言われています。うつ症状の本当の原因は「副腎疲労」にある場合も多いので、みなさんの大切な人や身近な人で思い当たる人がいたら、是非こういった話をしてあげてくださいね。

次回は、副腎疲労症候群の段階についてのお話です。
では。

 

 

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