ロコモ3

 

今月は、関節痛と栄養、いわゆるロコモケアということで栄養面からの予防についてお話していきたいと思います。

「ロコモ」とはロコモティブシンドロームの略で、運動器症候群という意味です。年齢が上がって骨格の異常や運動機能低下が起こると、要介護になるリスクが高くなりますが、一般的には変形性関節症や骨粗鬆症、脊柱管狭窄症、関節リウマチ、その他筋力や持久力の衰えなどが原因となっているケースが多いようです。
 こういった運動機能障害は今や国民病とも言われ、特に関節痛を持っている高齢者の方は本当に多く見られます。40代からはロコモケア取り入れて、運動と栄養面をしっかり対策していきたいものです。

 

 

関節の軟骨成分について

50代ぐらいになってくると関節痛で悩む人が増えてきます。これはもちろん骨の老化と言ったような避けられない現象もありますが、関節の動きが悪くなってしまったり、軟骨がすり減ってしまったような状態には、運動はもちろん栄養面のサポートが欠かせません。

 

骨と骨が相対している部分を関節と言います。その相対する骨の先端に「軟骨」があります。
では、この関節内で接する骨と骨の表面を覆っている「軟骨」は一体どんな役割をしているのでしょう。
それはいわゆる「クッション」のような役割なのです。
スポンジをイメージしてもらうとわかりやすいと思いますが、重心をかけると軟骨からヒアルロン酸が出て、体重をはずすと軟骨にヒアルロン酸が吸収されるというように、関節部にかかる衝撃を吸収するクッションのような役割をしています。

ちなみに軟骨は「コラーゲン」と「プロテオグリカン」と「水」で構成されています。

水分
コラーゲン
プロテオグリカン
 ・グリコサミノグリカン
  (その内80%…コンドロイチン硫酸)
  (その他、ヒアルロン酸、ヘパラン硫酸、ケラタン硫酸)
 ・タンパク質
軟骨成分

 

コラーゲンは軟骨を強くする繊維なのでわかると思いますが、「プロテオグリカン」とは一体なんなのでしょう?

プロテオグリカンとは、多くの糖鎖が結合した糖たんぱく質の一種のことを言い、典型的なプロテオグリカンは一つの核となるたんぱく質に、一本、あるいは多数のグリコサミノグリカン鎖が結合しています。要は、プロテオグリカンとはグリコサミノグリカンというムコ多糖の1種とたんぱく質の複合体の状態なのです。
プロテオグリカンは、通常、動物の細胞表面などに存在しており、軟骨や皮膚中に多く存在しています。
軟骨の中のプロテオグリカンは水分を引き寄せて、保持する働きを持っているのです。
少し難しい話だと思いますが、
このプロテオグリカンが重要な役割をしているのです。

 

軟骨の内部では、
ヒアルロン酸の芯にタンパク質の枝がついています。そのタンパク質の枝に無数のコンドロイチン硫酸などの小さい枝(グリコサミノグリカン)が付着しているものが「プロテオグリカン」というものなのですね。
この細い枝の間に水分を引き寄せて、水分を保持することができるので、軟骨の80%は水分を含み、スポンジのような滑らかな動きができるのです。

健康な人のプロテオグリカンは、ヒアルロン酸のエキスをいっぱい吸って、水分がたっぷりのゼリー状をしています。
これが、変形性関節症になると冬の木のように枯れた状態になってしまっているのです。

 

 

よく聞くグルコサミンとは?

さて、よく名前を聞く「グルコサミン」についてですが…

グルコサミンはカニの甲羅、エビの殻等に含まれる成分で、人体でも合成しています。
軟骨成分の「プロテオグリカン」も体内で合成されますが、「プロテオグリカン」になる一つ手前の成分がグルコサミンというわけなのです。
人はアミノ酸と糖から長い工程を経て「プロテオグリカン」をつくりますから、軟骨が壊された時にすぐに合成が間に合うかというとそうでもなく、間に合うのは若い時だけといえます。

そこで「プロテオグリカン」の一つ手前の成分であるグルコサミンを摂取して、最終工程は自分の力で「プロテオグリカン」をつくるということなのですね。
尚、グルコサミンにはブドウ糖が科学的についているため、糖尿病の方々には注意というメッセージをよくみかけますが、グルコサミンの摂取量は1回に多くても1500mg程度であり、そこに含まれるブドウ糖の影響よりも、痛みを我慢してストレスをかけ続ける方が、きついような気がしますね。

 

次回は、もう少しグルコサミンについて詳しく話していきましょう!

 

 

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