炭水化物不耐症に対するカイロプラクティック治療
今月のテーマでもある炭水化物不耐症。
炭水化物不耐症では、カイロプラクティックで検査をしていると膵臓の機能低下がみられることが多くあります。
大抵、膵臓機能低下がみられた場合は、膵臓の機能をアップさせていくようなリンパや背骨の関節の治療と胃腸の問題を改善させるような治療、頭蓋調整などを行っていきます。また糖質や精製炭水化物の量が問題になっていることが多いので、それに対する食事のアドバイスと消化不良の改善に対するアドバイスが中心に行っていくことになります。
もし精神的なストレスや長期的な副腎疲労が起こる背景があれば、それも炭水化物不耐症を起こす原因となりますので、治療に加えてストレスコントロールや食事の摂り方などをお話することも多いですね。
代謝タイプの違いによる食事バランス
さて、具体的な食事の指導になりますが、前回お話した2週間テストは炭水化物不耐症を改善させるためには、1番早い方法です。
また、2週間テストが終わった後の炭水化物を少しずつに増やしていく期間によって最適な炭水化物量、また自分の食事バランスがわかれば、副腎を始め、胃腸の状態、身体のエネルギーバランスも良くなり、病気になりずらい身体になると言えます。
今日はそんなところを詳しくお話しますね^^。
ご存知のようにカラダのエネルギー源となる食べ物は、タンパク質と脂質、炭水化物の3種類になります。もちろんこの中で一番使いやすいのは炭水化物(糖質)です。しかし、持久力などを考えるとタンパク質も重要ですし、脂質もかなり大きなエネルギー源の1つです。
そして、実はこの摂取バランスは、健康的な生活を送るために大切な要素になるのです。
食べ物を燃料として考えるなら、タンパク質、脂質、炭水化物をどのような比率で食べるかということは、燃料をどのような比率で自分のカラダに取り込むかというふうに考えることができると思います。人には燃料を代謝するタイプがそれぞれ違い、タンパク質を燃料にするのが得意なタイプや逆に炭水化物を燃料にするのが得意なタイプ、その中間のミックスタイプが存在するのですね。
参考までにそれぞれのタイプのお勧めされる比率を書いておきましょう。
○タンパク質タイプの人
炭水化物:タンパク質+脂質 ▷ 3:7
○ミックスタイプの人
炭水化物:タンパク質+脂質 ▷ 5:5(タンパク質3:脂質2)
○炭水化物タイプの人
炭水化物:タンパク質+脂質 ▷ 6:4
自分の代謝タイプにあった正しい比率で栄養が摂れた時に、一番エネルギーに溢れ、イキイキとして毎日集中力が続くような生活が送れるようになるでしょう。
もし、自分に合った比率で食べ物を食べられたら、毎日パワー全開で走れます。
そして、脂肪を貯め込むこともなく、効率よく燃料を燃やせるわけです。
またそれぞれのタイプで、他にも特徴があります。
例えば、タンパク質タイプの人は、副交感神経優位な方が多く、逆に炭水化物タイプの人は交感神経優位な方が多いことや、タンパク質タイプの人にとって砂糖は特によくないので、極力摂らないようにしなければなりませんが、炭水化物の人は糖質ですぐに問題を起こしにくいことがかえって摂り過ぎを引き起こしてしまうこともあります。
みなさん、この代謝タイプかなり興味が湧いてきたのではないでしょうか?
このタイプを判定するのには、いくつかの設問に答えて頂くようなテストがあるのですが、ここでは紹介しきれないので、もし興味がある方は当院の受付までおっしゃってくださいね。
さて、前回お話した2週間テストによって、自分の炭水化物の適量がわかると、それ以外をタンパク質と脂質で補うという比率が1番最適なバランスということになります。
炭水化物は摂り過ぎても不足しても、症状を引き起こすので、この炭水化物の適量というのが非常に重要になってくるのです。
自分にとっての最適な燃料比率がわかった方は、それを1日単位でなく、おおまかに1週間ぐらいでどのぐらいの量かというのを計っておきましょう。炭水化物というのは、ある日摂り過ぎるとそのまま次の日、次の日と増えてしまうこともよくあります。
外食で炭水化物の量が多くなった場合は、次の日に少なめにして調節するなどうまくコントロールしていきましょうね^^。
自分に合ったバランスが見つかった時は、しばらくするとその摂取比率を自分のカラダが自ら欲するようになります。カラダが発する声に耳を傾け食事を微調整していってみて下さいね。
人間のカラダは60兆個の細胞で作られていて、それらの細胞すべてがタンパク質、脂質、炭水化物によって作られ、維持されています。
正しい食事をとれた時、食べ物は究極の薬になります。
今回お話した自分の代謝タイプに合った燃料比率がわかれば、食後に得る感覚が大きく違ってくると思います。エネルギーが湧く感覚が長続きし、精神的にスッキリすること、充足感や満足感も感じることになるでしょう。
また甘いものやカフェインへの欲求もなくなると同時に、代謝タイプに沿った食事をすることで病気になりずらくなります^^。
今日はこんなところで。
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