低血糖症とは?
今日は低血糖症という病気についてお話したいと思います。
低血糖と言うのは、文字通り、血糖値が低くなってしまう状態です。お医者さんで低血糖と言うと、糖尿病の患者さんがインスリンを多く打ちすぎたり、その他の病気でしか起こらないという認識ですが、実は・・・そうではない理由でも低血糖状態と言うのは頻繁に起きるのです。 現代人で多くみられる低血糖症というのは、糖からエルギーを作るという重要な機能がうまく働かなくなってしまったという状態のことをいいます。そしてこの状態を「機能性低血糖症」とも呼びます。
現代では、知らず知らずにこの機能性低血糖症になっている人がたくさんいます。 しかし、自分の日々のダルさや頭痛が血糖の問題からくるなんて誰も想像しません。だからお医者さんに行っても原因がわからず、悩む人が多いのです。実は、鬱などの精神的なことにも低血糖症は深く関わっています。
血糖値とは、私たちの血液の中に含まれている「グルコース(ブドウ糖)」の濃度のことです。
この血糖は、私たち人間が生きていくためにもっとも利用しやすいエネルギー源です。特に脳ではたくさんのグルコースが使われます。こういったことから、私たちの身体は、常に血糖値が安定していることを望んでいるのす。血糖値が安定していると、エネルギーがスムーズに作られ、頭もよく働き、体調も良いと言えます。
私たちはこの大切な血糖値をいつも安定した状態にしておくために、身体の中で多くの臓器が関係して綿密な血糖のコントロールを行っています。しかし、様々な理由から、この大切な血糖値が安定しない、不安定になってしまう状況が起こる場合があります。 この不安定な血糖値からいろんな症状が起こることになるのですが、その一つが「低血糖症」というものなのです。
低血糖症の症状
いつも疲労感がある
だるい
うつ症状がある
不眠
不安感
いらいらする
怒りっぽい
頭痛
めまい
発汗
震え
動悸がする
筋肉痛と腰痛
拒食症
食欲不振
発作的に泣く
恐怖症
集中力の低下
感覚麻痺
慢性消化不良
精神錯乱
手や足が冷たい
目のかすみ
筋肉の引きつりまたはけいれん
筋肉痛
非社会的あるいは反社会的行動
落ち着けない
肥満
ふらふらする
腹部のけいれん
失神あるいは意識消失
ひきつけ
自殺傾向 やる気が起きない
ふわふわした感じがある
実はこれらは、血糖値のコントロールがうまくいかない、低血糖症で起こりうる症状なのです。
もちろん、これらの症状全てが低血糖症によって起こるというわけではありません。
しかし、病院では原因不明や精神疾患と診断されがちなこれらの症状が、実は低血糖症だったというケースはかなり多いのです。
低血糖症の原因
特に精製された砂糖が原因になります。たとえば、砂糖やお菓子や清涼飲料水などの精製された糖分は、すでに分解されて小さい分子のため、とてもすばやく吸収され、血糖値が急上昇することになります。
血糖値が高い状態が長く続くと糖尿病になるくらいですから、血糖値が上がりすぎるのは人体にとって当然よくありません。
血糖値が上がると、今度は当然、血糖値を下げようとする反応が起こります。つまり、インスリンが分泌されるのです。インスリンが出ない、または非常に効きが悪く血糖値を下げることができない状態を「糖尿病」と言います。
「低血糖症」の場合はこの逆で、インスリンが出過ぎる、または効きすぎるために血糖値の急降下が起こったり、低い状態で留まってしまうことにより起こる問題と言えるでしょう。
インスリンの出る量は、血糖値の上昇の度合いによって、その分泌のされ方が変わります。つまり血糖値の上昇が速ければ速いほど、または血糖値が高くなればなるほど、それを下げようとするためにインスリンが大量に動員されることになるのです。
過剰に分泌されたインスリンは、血糖値を急降下させ、今度は逆に血糖値が下がりすぎてしまうという状態を引き起こします。
このように見ていくと、低血糖症の原因は、砂糖やお菓子、清涼飲料水、また精製された穀類などを多く摂ることが問題となっているということです。
精製された糖分を飲んだり、食べたりすると、血糖値の急上昇を招き、インスリンが出過ぎてしまうために、結果的に低血糖という状態になってしまうのです。
もちろん血糖値が下がれば、すぐに低血糖症になるわけではありません。血糖値が下がることは、健康な人でも起こりうることです。もちろん身体は血糖値を上げようとするホルモンを分泌するので、ある程度はコントロールできます。しかし、このような状態が頻繁に起こることによって、血糖値のコントロールがだんだん上手く行われなくなってしまうと、低血糖症の症状が出始めます。
いかがでしたか?
あまり馴染みがないものかもしれませんが、昔より精製された炭水化物や糖分を摂ることが多くなった現代では本当に多くみられる症状です。
みなさんの中にも知らずに知らずにこういった症状を経験している方もいるのではないでしょうか?
思い当たる人は、砂糖や精製された炭水化物の量を減らして、野菜やタンパク質などのおかずを増やしていくようにするだけでも、大分体調が変わってきます。
普段外で買って飲むペットボトルなどの飲み物も案外糖分が多いので注意しましょう。
是非参考にしてみてくださいね^^。
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