回盲弁症候群とは!?
みなさんお元気ですか?
また一週間が経ちました。
さて、先週末はカイロプラクティックのシンポジウムに参加してきました。
時代の流れは早いので、最新の情報を入れておくというのは本当に重要なことだと思います。
とても良い勉強が出来たので、是非みなさんにも還元していきたいと思います。
いつもと治療がちょっと違ったら、「これは!」と思ってくださいね。笑。
今日は、ここ何週間か患者さんに多くみられる「回盲弁症候群」という問題
について、話したいと思います。
小腸から大腸に移行する部分を「回盲弁」といいます。
回盲弁は、回腸の終わり(盲腸直前)に括約筋のような肥厚部があり、それと開口部にある
バルブのような上下の小唇で構成されていますが、その機能の低下で起こる「回盲弁症候群」。
この回盲弁は、主に小腸と大腸の間における内容物流入のコントロールをしている弁として機能しています。
具体的には、消化過程終了まで回腸から盲腸への内容物流入を防止したり、細菌を含んだ
大腸内容物が逆流することによる小腸汚染の防止に役立っていると言われています。
さてこの弁。なぜここでお話することにしたかというと、この機能が低下することに
よって身体に様々な問題を作り出すことが言われているからなのです。
カイロプラクティックのアプライド・キネシオロジーでは、回盲弁症候群の多くの症状は、盲腸・大腸
内容物の回腸への逆流により毒素を身体が吸収してしまうことによるものとされています。
私の臨床でもよくみられる回盲弁が開きっぱなしの状態にある「回盲弁開口症候群」では、大腸から
の逆流が起こり、毒素が身体に充満していきます。
回盲弁の機能低下によって起こる症状は・・・
動悸
心臓の粗動
活動時の胸部痛
偽性メニエール症候群
片頭痛
就下性浮腫
右肩の痛み(滑液包炎に類似する)
首のこり
めまい(午後に起こりやすい)
耳鳴り
吐き気
失神
偽性副鼻腔感染症
急激な口の渇き
目の下のくま
全身の痛み
などなど。
非常に症状が多くてびっくりした方も多いのではないでしょうか?
こんな症状に、腸の弁の働きが落ちることが関わっているとは信じられないかもしれないですが、
回盲弁の機能低下で、身体に毒素が充満すると、本当に様々な症状を起こすことになります。
特に皮膚と肺が解毒作用を行うようになると、身体や息は悪臭を伴うこともあるのです。
また身体に侵入した毒素を希釈して、その影響を最小限留める身体の防御反応が働きだすと、
身体は水分を余計に使うことになったり、体液を排出する作用が落ちるので、脱水症状や
体液の停溜が起こることもあります。
また回盲弁開口症候群では、「兎糞状の便」や「細い便」がみられることが多く、
中には「便秘と下痢を繰り返す」といった症状がある人も多いので、思い当たる人
もいるのではないでしょうか?
そしてこの回盲弁症候群が、よくみられるのはまさに季節の変わり目。
9月〜11月にかけてはカイロプラティカに来て頂いている患者さんの中でも
本当に多くみられました。
特に原因もなく、首・肩が張ってきたり、寝違えたり、右股関節が痛かったり。
季節変わりのこんな症状はもしかしたら回盲弁によるものかもしれません。
ちなみに原因は、季節の変わり目になって食事の内容が変わったりすることや、
ストレスのかかり具合によって回盲弁の働きに影響が出ることです。
糖質が増えた食事になったり、逆に繊維質が極端に増えても原因になります。
またストレスがかかって起こるような副腎機能低下では、まさに回盲弁症候群が起こりやすいと言えますね。
その他、腸の酸・アルカリの状態によっても変わってきます。胃酸の分泌が少なくなっていて、
腸がアルカリよりになれば、回盲弁開口症候群が検出されやすいのです。
もし症状に当てはまる人は、一度相談くださいね。
自分では気づいてなくてもこの症状から問題を起こしている方は、思っている以上に多かったりするのです。
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