胃酸を抑えることが本当の解決なの?!
「胃薬を服用した事がありますか?」
と聞かれたら、ほとんどの方が「ある」と答えると思います。
先日栄養セミナーでお話を聞いて、今まで自分がやってきた事が
正しかったのか疑問に思ってしまいました。
薬剤師の自分としてはとくに・・・。
食べ物が豊かになった現代、胃の痛みを緩和するH2ブロッカーやPPI(胃酸を抑える薬)、
胃酸を中和する制酸剤、、、を服用中の患者さんが沢山いると思いますが、実は胃酸は食べ物を
消化・吸収するのにとても大切なものです。
とても強い酸性で塩酸とほぼ同じ酸性度の物質なのですが、これにより食べ物を消化したり
バクテリアの殺菌など重要な役割を果たしてます。
きちんと消化・吸収してあげないと、人間を造っている約60兆個の細胞が正しく働くことが
できなくなります。
これは大問題ですよね。
もともと日本人は胃酸が少ないと言われており、古来、消化酵素を含む生の魚を頻繁に食し、
人間が自ら消化酵素や胃酸を必要としなくなったとも言われてます。また、年齢とともに胃酸の
分泌が低下してくるので、薬によって胃酸を抑えてしまうというその場の対処によって、
後々の栄養吸収に問題が出てくることすらあるのです。
もちろんお薬を服用する事で治ることもあると思いますが、胃酸というのは消化吸収をする上で
一番大切なもので、それを抑えるということは食べたものからの栄養の吸収率が落ちるということ
は常に頭に入れておいた方が良いですね。
私もそれを今痛感しています。
すぐお薬に頼るのではなく、胃が痛いときは何かを口にしてみましょう。
それだけでも胃酸が薄まります。
また場合によってはカルシウムやマグネシウムなどのアルカリ性のサプリメントを摂って、
胃酸を中和することでおさまる場合もあります。
栄養を消化吸収するときの中心的役割をするのは、胃酸です^^。
アメリカの栄養療法では、まず消化吸収について(特に胃酸)最初に勉強するらしいです。
それだけ重要ってことなんですね〜。
私も考え方が変わったので、是非みなさんもこの機会に胃酸を見直してあげてください^^。
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