ついに!

麻布十番の物件決定!

 

運命の出会いというのでしょうか。
自分の夢の治療院をここで始めることにしました^^。
メゾネットのタイプでコンクリート壁のオシャレな作りです。
大家さんが長年気に入って使っていた思い入れのあるお部屋。

末永くお付き合いになると思うので、宜しくお願いします。
大事にしなくては!

 

 

 

 

 

 

  CHIROPRATICA|低血糖症と副腎疲労のためのカイロプラクティックと栄養療法

 

同じような食生活をしていても低血糖症になる人とならない人がいます。
つまり、低血糖症になりやすい人と、なりにくい人がいるということなのです。

 

脂質代謝研究で有名な、アメリカのバリー・シアーズ博士によると、全人口の25%の人は炭水化物に「非常に敏感」で、いつでも炭水化物に過剰なインスリン反応を起こすといいます。そして別の25%の人は、その逆で、精製された炭水化物を食べてもインスリンが過剰に分泌されることはなく、それによって低血糖症になることも、肥満になることもないそうです。
残りの50%は両者の中間であり、一部の人は炭水化物に対して正常な反応を示すけれども、人によっては(または炭水化物の質によっては)インスリンのレベルを上昇させることがあるということです。さて、このことからわかるのは、人口の半分以上の人たちは糖分のとり方に気をつける必要がある、ということです。そう考えると、現代人に低血糖症状に悩まされ、具合が悪くなっている人が多いということも納得できると思います。

 

またエネルギーの代謝タイプによっても低血糖になりやすい、なりにくい人がいます。
一般的にたんぱく質を燃やしてエネルギーを作ることが得意な人は、糖の燃焼速度の速いタイプ(Fast Oxidizer)なので、低血糖になりやすく、日本人に多い(70%くらい)タンパク質と炭水化物代謝の中間、ミックスタイプの人でも炭水化物傾向の食事になりやすい人ほど、血糖のコントロールが難しく低血糖になりやすいと言われています。
このように考えていくと、低血糖症はあまり知られていない病気ですが、潜在患者数は相当数に上ると思います。それもそう、アメリカでは2000万人~4000万人の患者さんがいると言われるくらいなのです。
また2006年の心身医学会の発表では、治療開始後2年以上経過しても月1回以上のパニック発作が出現するパニック障害患者のうち、問診で低血糖症が疑われた20名(女性15名、男性5名)のうち19名が、5時間の糖負荷試験で低血糖症であると診断されたそうです。

 

当院でカイロプラクティックの検査をしていても、自分で低血糖症だと気づいていない方も多くいます。また医療機関で自律神経失調症や精神障害などと誤診されているケースも多いので、隠れ低血糖症はすごい数になると思います。 

 

さて、低血糖症の一番の原因は「精製された糖質の長期にわたる過剰摂取」をしているということですが、こういうものを食べ続ければ、誰でも低血糖症になるのかと言うとそうではありません。もちろん確実に体調は良くないと思いますが・・・。

 

低血糖症は、後天的な要因(糖質の多い食生活、不規則な生活、ストレスなど)のほかに先天的な要因がある人の方が発症しやすいといえます。たとえば、同じ食生活をしている人を比べた場合、ご家族や血縁の方に糖尿病がある人の方がよりインスリン過剰になりやすく低血糖症が起こる可能性が高いのです。低血糖症になりやすいかどうかは、遺伝的な体質も強く関係しています。生まれながらに副腎が弱いというのも低血糖症を発症しやすい要因になります。
また同じように低血糖になっても、体内環境が違えば必ずしも症状を起こすとは限らないのですね。血糖が急激に下がっても、十分に栄養が足りていて、それに対応できるような副腎機能や自律神経の働きがあれば、症状は起きないのです。

 

副腎機能低下症と低血糖症は併発するケースが非常に多いと言えます。これは副腎の一つの働きである「血糖値のコントロール」が関わっています。副腎は血糖値が下がり過ぎないように、ホルモンを分泌し血糖値を上げる作用を行っています。

 

副腎機能低下症があると、血糖値が下がってきても副腎の血糖値を上げる働きが十分ではないので、低血糖に陥りやすくなります。それを考えると、長期的なストレスや過度のストレスが背景にあり、副腎機能低下から低血糖症が引き起こされることもよくあります。
逆に、副腎機能低下が、大量の精製炭水化物の摂取による血糖調整ストレスによって2次的に発生する可能性もあります。血糖値が急激に上昇する場合、通常インスリンの過剰反応が起こり、血糖値が低下し、更に血糖値を上昇させるために糖質コルチコイドが必要になります。これによって副腎に過剰にストレスを加わることとなり、それが続くと最終的に副腎の枯渇を招くことになってしまうのですね。

 

糖質コルチコイドというホルモンは、副腎で作られ、血糖をコントロールしています。
食事を摂取した後、血糖値が上昇すると膵臓からインスリンが放出されます。糖質コルチコイドは前述したように血糖値が急降下しないように放出されます。
たとえば、炭水化物の過剰摂取により血糖値が急上昇すると膵臓が過剰に働くことになりますよね。そしてそれが続くと食事に対して過剰反応するようになり、将来的にはインスリンの過剰生産(高インスリン血症)を招いてしまいます。
こうなると膵臓は疲労し、行き着くところは糖尿病です。
この時期になるともちろん副腎の血糖コントロールにも急速的な反応が必要となり、次第に副腎も疲労してきます。この流れが起きる原因はまさに、低血糖症が起こる機序と一緒で、精製された炭水化物や糖質の大量かつ持続的な摂取なのです。

 

低血糖症は、インスリンの過剰分泌か、糖質コルチコイドの不足により進行してしまうと言えます。副腎が反応できないくらい低血糖症が進むと、大抵の人が甘い物を食べたくてたまらないと訴えるようになります。もちろん甘い物を食べると症状が一時的に改善しますが、膵臓と副腎がさらに疲労し、状況は悪化してしまうのです。

 

このように、副腎機能低下と低血糖症は併発しやすく、どちらかの問題はもう片方を引き起こしやすいと言えます。またその中心にあるのが副腎という臓器なのです。

炭水化物は身体にとって不可欠な栄養素。それは間違いないのですが、炭水化物の摂りすぎも病気のキッカケを作ってしまうことがあります。
栄養学を勉強していると、現代人の食べ物がものすごく偏っていることを感じます。何に偏っているかと言うと「炭水化物」なのです。

 

現代では、お金さえ払えば、お腹がすぐにいっぱいになるものが、安い値段で手軽に手に入ります。
コンビニのサンドイッチやおにぎり、お菓子などなど。まさにそれらは炭水化物です。
炭水化物はいわゆる糖質です。糖質ですから、食べると当然血糖値が上がり、インスリンが分泌されます。分泌される速さや量は、糖質の種類や一緒に食べたものにも影響されますが、炭水化物が多い、インスリンを分泌しやすい食事をしていると、血糖値の不安定な状態に陥ります。
近年、注目を集めているのは、普通に健康な人に炭水化物過敏症が非常に多く、半分くらいの人が炭水化物をうまく消化できないでいるということ。つまり多くの健康で血糖値も正常と言われる人の中に、インスリン抵抗症の方がいるということなのです。

 

多くの場合、遺伝的(例えば家族に糖尿病の人がいる)な要素があり、さらに炭水化物の摂り過ぎというライフスタイルが症状を悪化させています。この症状を炭水化物不耐症と呼んでいますが、炭水化物の耐性は一般的に年齢とともに低下するため、炭水化物の摂取量も少なくしていかなければなりません。
炭水化物不耐症は人によって症状も違います。血液検査ではもっと後の段階でなければ診断できないのですが、症状は何年も前に始まっていると言えます。不耐症そのものは病気ではありませんが、症状が放置されたままでいると病気のきっかけを作ることになります。またキャパを超えた過剰な炭水化物摂取も、体調を崩す原因となります。

炭水化物の摂り過ぎで起こる症状には、みなさんが普段身近に感じるものが多いと思います。

 

炭水化物不耐症の症状とは・・・ 


疲労感(一日中、もしくは朝や昼だけととにかく疲れを感じる)
仕事や勉強に集中できない
記憶力減退
想像性の欠如
低血糖症状(甘いもの・カフェインが欲しくなる、めまいを感じたり、イライラする、情緒不安定)
腹部の膨満感
炭水化物や糖分を摂った後の眠気
脂肪の蓄積と体重の増加
中性脂肪の上昇
高血圧
うつ症状
薬物中毒(たばこ、アルコール、カフェイン、他の薬物がやめられない)



これだけ身近な症状なので、現代の食生活を考えていくと、どれだけの人が炭水化物を摂り過ぎて問題を起こしているのでしょう。

 

カイロプラクターのマフェトンは、糖質、たんぱく質、脂質の摂取カロリー比率は、4対3対3が理想としています。もちろんこれは人によって適切な割合が異なってきますが、その人にとって、三大栄養素を理想的な割合で食べれた時に、はじめて血糖値が安定し、なおかつ脂肪を燃焼しやすい健康的なカラダがつくれるとも言えます。
現代の食生活では、炭水化物や糖質に偏りやすいことは事実なので、自分の最適なバランスを見つけることはまさに健康の基本となってくるでしょう。

低血糖症の原因には、大きく3つあります。

 

1.精製された糖質の過剰摂取

やはり一番の原因となるのは、精製された糖質を過剰に摂取していることです。精製された糖質とは、砂糖やブドウ糖果糖液糖、それらが入ったお菓子やスナック、清涼飲料水、精製された穀物(白米、パン)などです。
特に、この砂糖やブドウ糖果糖液糖がくせ者で、様々な加工品、そして調味料に入っているのです。みなさんも注意して原材料を見てみて下さい。かなりの確率で入っていることが多いと思います。
こうなると、意識して心掛けないと私たちの口の中には、どんどん精製された糖質が入ってきていると思いませんか。
知らぬ間に、なんとなく毎日身体がだるい、疲れやすくなったと感じる、身体のどこかが調子悪いといった症状があらわれ、そしてある日急にドーンと体調が悪くなり、病院に行くと検査では何も出ず、自律神経失調症だと言われる・・・・。そんな風に低血糖症になってしまっている方も多いのです。

こういったケースでは、カイロプラクティックの検査で膵臓の機能低下が見られ、治療はもとより食事の改善が大きなポイントとなります。栄養素ではビタミンAや必須脂肪酸、塩酸ベタイン、膵臓酵素、亜鉛、クロム、ビタミンB5などが選ばれます。

 

 

2.副腎機能低下や甲状腺機能低下によるホルモンバランスの乱れ

ストレス調整臓器と呼ばれる副腎ですが、副腎の働きのうちの1つに血糖値のコントロールという大事な働きがあります。長期的なストレスは副腎を疲労させてしまうのですが、副腎機能低下の状態に陥ると血糖値のコントロール(副腎は血糖調整に関わっている臓器でもあり、血糖値をあげるホルモンを分泌する)がうまくいかず、低血糖が起こりやすくなります。こういったことから副腎機能低下に陥ることは、低血糖症が起こりやすい状況につながるとも言えるのです。
また精神的なストレスはアドレナリンを分泌させ、血糖値を不安定にさせます。
実は身体へのストレスが長期でかかっている背景があって、低血糖症になってしまったり、大きなストレスがキッカケで甘いものやカフェインを摂るようになってしまい、その結果低血糖症になることも多いのです。

こういった場合、カイロプラクティックの検査では、副腎の機能低下がみられます。副腎へのストレスは様々あり、治療も副腎の状態によって変わってきます。副腎に負担をかけない食事の摂り方や適度な運動、そしてストレスコントロールが重要になります。食事に関しては、その人の代謝のタイプによって炭水化物とタンパク質をどういう割合で摂るかを考えていくことが大事です。自分の本来のタイプにあった食事の摂り方をしてあげると改善が早く現れます。栄養素としては副腎エキス、ビタミンC、ビタミンB(特にB5)、クロム、関連したハーブが選ばれます。

 

甲状腺の機能が低下するとエネルギーの低下が見られ、体温の低下なども起こりますが、これらの症状は副腎機能低下とも似ており、併発することもあります。また甲状腺機能低下があると、身体は脂肪よりも糖質を燃焼するようになります。甲状腺ホルモンは消化器系からグルコースの吸収に必要となるので、不足すると低血糖症を引き起こす原因ともなります。

まちがった食事や生活習慣が低血糖症を起こす原因となり、さまざまなホルモンバランスの乱れを起こす原因となりますが、逆になんらかの原因による「ホルモンバランスの乱れ」が低血糖症を引き起こしている場合があるのです。
副腎機能低下症や隠れた甲状腺機能低下症はその代表的なものでしょう。これら臓器から分泌されるホルモンは血糖値を上げるはたらきがあるため、その低下が低血糖症の原因になっている場合があるのです。この場合、それら臓器の回復とホルモンバランスの乱れを整えることが、低血糖症の治療になります。

 

 

3.食物アレルギーと食物不耐性

低血糖症と合併していることが多いのが、副腎機能低下症以外に「食物アレルギーと食物不耐性」です。また食物アレルギーと食物不耐性が低血糖症を起こす原因となっていることも多くみられます。
食物アレルギーがあると、アレルゲンに対抗するためにコルチゾール・アドレナリン・ノルアドレナリンなどのホルモンが過剰に分泌され、ホルモンバランスを崩す原因になることが指摘されています。
食物アレルギーや不耐性を持っている食材を摂取すると、消化不良が起き、小腸で炎症が起こります。小腸での炎症が度重なることで、絨毛がなくなってしまうと栄養素の吸収がうまく出来なくなります。各ビタミン・ミネラルなどの栄養素不足も起こりますが、必要な時にスムーズに糖分吸収がされないことも低血糖症の原因になります。
食物アレルギーがある場合は、原因となる食品を避けることで、症状の改善が期待できます。この場合、即時型のIgE抗体だけでなく遅延型のIgG抗体を調べることが重要になります。この遅延型は、即時型と違って、症状がゆっくり現れることやあまりハッキリしない症状が多いので、本人が気づいてない場合が多々あるのです。

こういった場合、カイロプラクティックの検査では、副腎や胸腺など免疫に関わる臓器の機能低下や胃酸分泌低下、それに関連する頭蓋骨障害が見られます。そういった状態に対する治療はもちろんアレルギーを起こす食材の除去食、ローテーションダイエットが重要になります。
栄養素では、オメガ3必須脂肪酸やγリノレン酸による抗炎症サポート、そして塩酸ベタイン、膵臓酵素などによる消化吸収サポートなどが選ばれます。また亜鉛、ビタミンB6、ビタミンCが必要な場合もあります。

 

 

4.その他

このほかにも、腸内細菌のアンバランス、カンジダ菌などの感染症、重金属の蓄積などが、低血糖症をはじめとするさまざまな難病や症状の原因となっている場合があります。
適切な検査をおこない、原因に応じた治療をしていくことが必要です。

2週間テストは適切な食事のバランスを見つける重要なテストです。
このテストで、どれくらい炭水化物を取るのが適性か、また炭水化物、タンパク質、脂質の最適なバランスを知ることができます。
食事で食べる炭水化物の約半分は、脂肪として蓄積されます。また、多く炭水化物を取ると過剰にインスリンが産生されます。そのことによって脂肪の燃焼を落とす結果となってしまいます。
2週間テストで、炭水化物の適量を知り、過剰摂取とさよならしましょう^^。
(実践マフェトン理論 引用)

 

まず2週間テストでは、糖質(炭水化物)を一切控えます。

 

2週間テストで食べていいもの

卵、チーズ類、肉類(加工済みの肉には砂糖が入っている可能性があるので避ける、ひき肉も除く)、魚、魚介類、海藻類、野菜類(イモ類、かぼちゃ、コーンは除く)、豆腐、ナッツ類、野菜ジュース、オイル(白濁、透明なボトルに入っている油は避ける)、酢、マヨネーズ、マスタード、海塩(岩塩は避ける)


2週間テストで食べてはいけないもの

食べていいもの以外はすべて食べてはいけない。
具体的には米類(餅も含む)、パン類、麺類、シリアル、豆類、果物、果物ジュース、ミルク、ヨーグルト、イモ類、コーン、菓子類、甘いもの(砂糖が入っているものすべて)、酒類など。

 

1 炭水化物不耐症や低血糖症、その他自分の思い当たる症状や兆候を探しましょう(テストの後それらの症状が変わっているかどうかを確認します)。

2 体重が気になるなら、体重を測っても良いです。ただし毎日は計らないように。それがストレスになってしまうので。できるだけ最初と最後に測りましょう。

3 テストは2週間だけ。永遠に続けるものではないことを覚えておきましょう。

4 決められた食品だけを食べましょう。それ以外は絶対に摂らないように。

5 コレステロールや脂肪やカロリーは気にしないように(食事のバランスを考えるのは次の段階)。

6 これはあくまでテストであって、ダイエット法ではないことを理解しておきましょう。

7 テストの途中で炭水化物を少しでも摂ってしまったら、最初からやり直します。

8 朝食は必ず摂ります。

9 空腹にならないよう、食べて良いものは好きなだけ(とくに野菜は十分に)たっぷり食べましょう。

10 間食を含め、2〜4時間おきに食事をとり、空腹になることを避けます。

11 水を十分に飲みます。

12 塩分を摂りましょう。

13 調味料として砂糖が使われていないかを確認しましょう。

14 食事以外は、通常どおりの生活をしてもよいのですが、レースや筋力系のトレーニングは避けます。

 

テストはあまり難しいことではありません。
しかし、ほとんどの人が今まで食べていた食べ方とは随分違ったものになるでしょう。
それは多くの人が炭水化物に偏った食事をしていて、低脂肪、低タンパク質の食事をしているケースが多いからなのです。
甘いものや炭水化物を多くとっている人なら、テストの始まった数日の間は、甘い物がやたらと食べたくなるはずです。何人かの人と一緒にこのテストをすると、2週間が比較的楽に過ごせます。それは甘い物や炭水化物を渇望するような状態になった時、それを話せる相手がいると、気持ちが落ち着くからです。
ちょうどタバコを止めるときと似ていますね。
さて2週間テストがしっかりクリアできたら、2週間テストの後にもう一度以前に訴えていた問題のリストを再評価してみましょう。

もし2週間テストで、それまで気になっていた症状が改善されたら、次の段階です。
次は、自分がどれくらいの炭水化物の物量に耐えられるかを知ることが大切になります。
そのため、2週間テストの後、食事に少しの分量の炭水化物を加えていきます。
たとえば昼食に1枚のパンを加えたり、夕食に半分のじゃがいもを添えたりしてみましょう。決して急に増やさないようにしてください。ポイントは少しずつです。

 

しかし、白砂糖を含んだ食品や精製された小麦粉を含んだ食品、白米は避けます。
パンやパスタは全粒粉のもの、白米は玄米を食べるようにしましょう。
さて、少し加えても大丈夫なら、一食だけ炭水化物を食べてみましょう。
まだ毎食毎に加えてはいけません。
これはインスリンの量が以前の食事に依存しているところがあるからです。
そしてそれが大丈夫であれば、次は一食抜かして炭水化物を加えるというように少しずつ増やしていきます。炭水化物を増やすごとに、テスト後に消えた症状に注意し、特に食べてすぐ起こってくる症状に気をつけてみます。たとえば、腹部膨満感や、食後すぐ眠くなったり、落ち込んだりするような症状がないかどうか。もしも症状が戻ってきたとそれば、それは炭水化物の摂り過ぎになります。
その手前くらいの炭水化物量が一番適しているということです。

 

みなさんに覚えておいてもらいたいのが、炭水化物摂取量のリミットは非常にわずかな差になるということです。しかも炭水化物に敏感な人は、少し甘いデザートを食べただけで急な眠気に襲われたりするので、注意しましょう。

低血糖の症状を改善するのに、食事は一番重要な治療になります。
低血糖症を治す薬は存在しません。
低血糖症にとっての薬は「食べ物」です。つまり「なにを食べるか」が、薬を飲むこと以上に大切だ、ということです。

 

低血糖症の改善を得るためには、適切な食べ物の摂取が重要なのですね。

さて、その食事指導ですが、先生によって違う場合があります。頻繁な食物摂取を勧める人もいれば、頻繁な食物摂取を回避することを勧める人もいます。また高タンパク質、低炭水化物摂取が勧められるケースと複合多糖類、低タンパク質摂取が勧められるケースもあります。一般に高タンパク質摂取は、新糖生による一定のグルコース供給源となり、合理的とみられていますが、人によってはタンパク質も摂りすぎるとインスリン放出を刺激する可能性があるため逆効果になることもあります。

また低血糖症の食事は、野菜が多くなり、カリウム摂取量が増加する場合があります。もし副腎機能低下症の合併がある場合は、カリウムレベルが既に高い状態なので、カリウムがさらに増加することは、患者さんの過敏反応を促すことになってしまうので、量には注意しなければなりません。

 

低血糖症の治療においてまず一番大切なことは、言うまでもなく「血糖値を安定させる」ことです。
低血糖症の食事療法には大きくわけて2つのポイントがあります。


1.GIの低い食品を食べる
2.食事の回数を多くする

 

まずは、「GIの低い食品を食べる」ということについて・・・。

血糖値が急激に上がってしまうものを食べることが、低血糖を起こす原因ですから、血糖値を上げる食べ物は避け、血糖値を上げにくい食べ物を食べることが治療になります。

単純にいうと、血糖値を上げる食べ物は「糖分」だけです。
つまり、低血糖症の食事療法の基本原則は「糖分を控える」ということです。
このような食事療法では、砂糖摂取量の調整が最も効果的になります。

そこで食べ物を選ぶときの参考になるのが、GI(グリセミック・インデックス)です。
GIとは、「血糖値の上がりやすさ」を意味する数値です。GIが高い食品は、血糖値を急激に上昇させるため、インスリンが多く分泌され、結果的に低血糖を起こします。
逆にGIの低い食品は、インスリンを出しにくいため、低血糖を起こしにくい食品です。

 

ということは砂糖やブドウ糖果糖液糖、また白米や白パンなどの精製された炭水化物は高GIであり、血糖値を急激に上げ、結果的に血糖値を下げてしまう、低血糖症にはよくない食品ということになります。
またブドウ糖を使った加工食品が多く販売されていますが、単糖類のブドウ糖は二糖類の砂糖よりもさらに分子が小さいため、砂糖よりも急激に血糖値を上昇させてしまいます。
低血糖症の人にとっては、「砂糖よりも悪い」食品になりますね。
あまいお菓子や飲み物や、スナック菓子、砂糖やブドウ糖果糖液糖が入った食品や料理
白米や白パンなどの精製された穀物、などは低血糖症の人には完全アウトです。

 

低血糖症で勧められることがあるHarris Dietで禁止されている食べ物をあげておきましょう。

精製された炭水化物:
砂糖、キャンディー、コーラ、パイ、パスタ、カスタード、プリン、アイスクリームなど

高炭水化物食物:
ジャガイモ、白米、スパゲティー、マカロニ、麺類、グレープ、レーズン、プラム、イチジク、ナツメヤシ、バナナ、ドライフルーツ

カフェイン:
コーヒー、醸造された紅茶、他のカフェインを含む飲み物

アルコール類:
ワイン、カクテル、ビール

 

また、特に落とし穴なのが、加工品や調味料だと思います。
加工食品や調味料の多くには、味をよくするために砂糖やブドウ糖果糖液糖が入っています。そして砂糖が添加されている食品の多くには、添加物もつかわれていることが多いものです。血糖値を維持するため、もちろん健康を維持するためには、これらの食品はなるべく避けてくださいね。
またお店で売られているお惣菜などにも、一見あまくないように見えても隠し味で砂糖がつかわれていることがあり、注意が必要です。

要はなるべく自然に近い新鮮な食材を、シンプルに調理して食べるということが良いのです。

 

さて逆に低GI食品には何があるでしょう?


魚介類

大豆製品
野菜
海藻
きのこ
くだもの
ナッツ
・ ・・こんなものがあります。


楽しんで食事をするためにも、季節の食材をつかって、素材そのもののおいしさを味わって食べるようにするとよいでしょう。体にいいものは本来おいしいものなので、炭水化物の少ない食事でも十分に楽しんで食べることができます。

また玄米や全粒粉のパンなどの全粒穀物は、未精製で食物繊維が多く含まれているため、GI値も低く、低血糖を起こしにくい炭水化物です。
しかし、これらの未精製の炭水化物も、糖分である以上、低血糖を起こす人は起こしてしまいます。
また少量なら低血糖にならないけれども、たくさん食べると低血糖になる、という人もいます。また体格や筋肉の量、運動をどのくらいするかによっても、必要な炭水化物の量や種類は変わってきます。
どんな炭水化物をどのくらい食べたら低血糖になるのかは、個人差がかなりあるということですね。

 

低血糖の食事は、簡単にいうと、「あまいものはやめ、主食を減らしておかずを中心とした食事にする」ということなのです。

また食べ方によっても血糖をあまりあげない食べ方もあります。
それは、まずおかずをしっかり食べた後に、玄米や全粒粉のパンといった低GIの炭水化物を少量食べるというものです。
先におかずを食べるのは、空きっ腹に炭水化物を食べると、血糖値が上がりやすくなってしまうからです。
先に野菜などをしっかり食べておくと食物繊維がプラスされるので、消化のスピードがゆっくりになり、血糖値が急激に上がるのが抑えられます。食物繊維は、血糖値が急激に上がるのを防ぐ防波堤のような働きをするのですね。
緑黄色野菜や根菜類などの野菜、海藻、きのこ、豆類など、食物繊維が豊富な食べ物を積極的に食べるようにしましょう。

また同じ量の炭水化物でも、ある程度脂肪分を含んだものや、繊維質のものと一緒に食べると、血糖値の上昇がゆっくりになります。

 

ちなみに気をつけなければいけないのは、「炭水化物オンリー」の食事。
これは一番やってはいけない食事になります。
炭水化物オンリーだと、血糖値が上がりやすく、低血糖を起こしやすくなってしまいます。

たとえばおにぎりだけとか、丼とうどんのセットとかは最悪ということですね。

食事の組み立て方として、炭水化物単品ではなく、まず必ず「メインディッシュ」としてたんぱく質(肉、魚、卵、大豆製品など)をしっかり食べ、あわせて食物繊維やファイトケミカルが豊富な野菜などのおかずをたっぷり食べるということを心掛けましょう。それらをしっかり食べたあとに、未精製の炭水化物を少量食べるというイメージです。

 

糖分にかなり敏感な人は、炭水化物を一切とらないという食事法が必要になる場合もあります。糖分がなくなってしまうと心配する人もいると思いますが、いわゆる炭水化物と呼ばれるもの以外の食品にも糖分はある程度含まれていますし、人間の体はアミノ酸や脂肪酸などをグルコースに変えることができます。また長期に糖質を制限すると、脳は脂肪が燃焼されたケトン体を利用して脳のエネルギーを補給するようになります。
ただ、これは極端な例で、長期的にはその人なりのバランスを考えながら、炭水化物も摂っていくべきでしょう。

治療中は一切糖分をとらないほうが、調子が良い患者さんでも、一生食べてはいけないのかというとそうではなく、栄養療法や食事療法によって糖代謝が改善すると、食べても低血糖を起こしにくくなり、症状が出にくくなってきます。
運動を積極的におこなうことや、筋肉量を増やしていくことも、血糖値の安定につながるでしょう。

もちろん個人差もありますし、改善したとしてもあまいものや精製された炭水化物を大量に食べたりすると症状が出ることが多いので、なるべく控えた方がよいのは言うまでもありません。
もしある炭水化物を食べた後に眠くなったり、だるくなったり、またはふだん悩まされている症状が出るようだったら、量が多いか、もしくはその穀物が体に合わないということになります。

 

さて次に「食事の回数を多くする」ということについて・・・。

常識的にいうと食事の回数は1日3回ですが、低血糖症の場合、1日3回の食事では食事と食事の間隔が長いため、低血糖を起こしてしまいます。これを防ぐためには、食事と食事の間隔を短くすることが必要です。たとえば、1回の食事の量を半分にして、1日6食にわけて食べる、としても良いですし、3食の食事をとって、合間に間食を入れていくという方法でも良いです。
とにかく重要なのは、お腹をすかせないということです。

多くの患者さんでもっとも血糖値が低くなる時間帯は、食事をしてからだいたい4時間後です。
アドレナリン・ノルアドレナリンは、血糖値が下がりきってから分泌されるのではなく、実際には下がりはじめたときから分泌がはじまります。
食事から4時間たって、「お腹すいた!」と思ったときにはすでに、これらのホルモンは分泌されてしまっているのです。

 

これらのホルモンによる症状を防ぐためには、血糖値が下がりきる前に、なにかを食べることが必要です。そうすることで、血糖値が下がりすぎることと、血糖値を上げるホルモンの異常な分泌を防ぐことができるのです。とくに過食症の人は、低血糖の時間が長いほど、そのあとの過食を起こしやすくなります。また、低血糖の症状が出やすいのは午後、とくに夕方と言われています。
症状が出やすい人は、昼食から夕食の間に、2回くらい間食をとっても良いでしょう。

 

おすすめの間食は・・・

ナッツ類(くるみ、アーモンド、カシューナッツなど)
種類(ひまわりの種、かぼちゃの種)
ゆで卵
炒り大豆
テンペ
煮干し
ちりめんじゃこ
野菜スティック
枝豆


またたんぱく質は、食事からとれていそうでなかなか十分にはとれにくいため、おやつとしてとるのもいい方法です。
注意した方が良いのは、加工食品は原材料表示を見て、砂糖やブドウ糖果糖液糖が入っていないものを選ぶこと、またナッツ類は食べ過ぎに注意することなどです。
簡単に食べることができ、血糖値の安定につながる食品のバリエーションを多く持っているととても役にたちます。

 

また血糖は眠っている間に使われてしまうので、朝は血糖値がもっとも下がりやすい時間帯とも言えます。
朝の低血糖を補正するために、朝食は必ず食べるようにすることが大切です。
多くの低血糖症の患者さんは、朝食を食べずにいると、朝の低血糖の影響をそのまま引きずり、その日一日具合が悪い状態で過ごすことになります。
時間がなくても食欲がなくても、必ずなにかを食べるようにすることが重要です。

このときもたんぱく質と野菜を中心にすると良いでしょう。

砂糖の過剰は、いくつかの理由からマグネシウム欠乏の原因となります。

 

精製された加工糖は、ビタミンやミネラルが一切なく、カロリーだけのものです。エイブラム・ホッファ博士やライナス・ポーリング博士による栄養学的研究によれば、砂糖の精製により、93%のクロム、89%のマンガン、98%のコバルト、83%の銅、98%の亜鉛、そして98%のマグネシウムが除去されてしまうとされています。
これらはいずれも生体には必須のミネラルで、また砂糖の消化をするのに、身体は自分の中にあるビタミンやミネラルを使うことになるのです。
また砂糖を使った食事を摂ると身体が酸性に傾きます。それを中和しようと身体はアルカリ性ミネラルであるカルシウムやマグネシウム、カリウムなどを取り出すことになるのです。

 

低血糖症では、砂糖や精製された炭水化物を摂りすぎることによってインスリンが大量に動員されます。インスリンの仕事は、細胞膜上の所定部位を開いて、細胞の燃料に元になるブドウ糖を細胞内に取り込ませることですが、この時にマグネシウムが必ず必要になります。インスリンが膵臓から分泌されると、通常細胞内のマグネシウムが反応し、細胞を開いてブドウ糖を取り込ませます。
こういったことから、血糖値の急上昇とそれに伴う大量のインスリン分泌は、マグネシウムを過剰に使用することになるのですね。

マグネシウムが不足してくると、細胞がインスリンに応答しなくなります。これこそがインスリン抵抗性を持った細胞なのですが、こういった状況になると糖分が細胞に取り込まれず、血糖値が下がらず上がったままなので、インスリンをますます作り出し、それによるマグネシウムの無駄使いが起こります。そして最終的には糖尿病へと移行するわけです。

 

「マグネシウム」は体内の生化学的反応にかかわる酵素の働きを助ける「補酵素」として多くの酵素が必要とするミネラルです。現在までにわかっているその酵素の数は実に325種類もあります。こうなると、マグネシウムは身体の中で一番必要度が高いミネラルと言っても良いでしょう。マグネシウムが不足すると、心臓病や高血圧が起こりやすくなったり、血管性の病気(脳卒中や心筋梗塞)や慢性疲労症候群、繊維性筋痛症、頭痛、うつ病、不安神経症、PMS、不妊症、骨粗鬆症、喘息などとも関連してくるので、マグネシウムの重要性は、本当に計り知れません。

食物アレルギーが広い範囲で健康状態に悪影響を及ぼすことは、アメリカのアレルギー委員会元委員長のブラナマン医師をはじめ多くの研究者が指摘しています。

ブラナマン医師はこう言います。
「食物アレルギーは、からだのあらゆる部分で、あらゆることを起こし得る」
そうなのです。アレルギーは本当に身体にあらゆる障害を引き起こし得るのです。

アレルギーが引き起こす症状には以下のものがあります。

 

喘息
鼻炎
膀胱炎
滑液包炎
セリアック病
うつ病
十二指腸潰瘍
浮腫
疲労
胃炎
発疹
低血糖
めまい
学習障害
軽い脳の機能障害
気分が安定しない
頻繁に感染症にかかる
ふきでもの
夜尿症
気管支炎
口や唇の潰瘍
慢性の腰痛
下痢
湿疹
腹部にガスがたまる
頭痛(片頭痛など)
自閉症
総合失調症
慢性疲労症候群
てんかん
ハイパーアクティビティ
過敏性大腸炎
メニエール
中耳炎
口内炎
線維性筋痛症
関節リウマチ
関節の痛み、腫れ
栄養素の吸収不全
腎炎
尿にタンパク質が出る
発作
潰瘍性大腸炎
肌のかゆみ
アトピー性皮膚炎
蕁麻疹

 

ざーっとこのくらいあります。
膨大な量だと思いますが、これらの病気にアレルギーが関わっているケースは非常に多いといえます。もちろん全ての原因が必ずしもアレルギーだけとは言いませんが・・・。

こうなってくると食物アレルギーや過敏性の存在を知らないだけで、一般的な医療現場では無数の誤診が生まれているかもしれませんよね。深刻な症状を抱えている人でも、病院の検査で異常がなく、原因がわからない人の場合、食物アレルギーがかかわっているケースはものすごい数になるのではないでしょうか。

私の臨床でも、カイロプラクティックの検査において、食物アレルギーや過敏症の疑いがある患者さんが多くいます。症状のひどい人にはアレルギーの検査を受けてもらったりもしますが、食物アレルギーを解決できると持っていた症状に大きく改善がみられたり、すっかり消失することもあります。
そして解決できた患者さんからは、決まって「こんなに身体が元気なことはいままで初めてです!」とおっしゃって頂けるのです。

 

こういった多くの疾患とアレルギーの関連性が見過ごされている原因としては、アレルギーの定義があいまいなことと、食物過敏症に対する私たちの圧倒的な認識不足があります。
私たちの周りには、目のかゆみ、鼻水、過敏性大腸炎、片頭痛、蕁麻疹、湿疹、慢性疲労といった何らかのアレルギー症状に悩まされている人が必ずと言ってよいほど存在しています。
控え目に見ても人口の25%以上の人は何らかの食物、科学物質に対してアレルギーを持っています。なおかつその数は近年どんどん増えているくらいです。
日本で一般的なIgEタイプのアレルギー以外の非IgEタイプを入れていくと実際のアレルギー発症率は極めて高いと思います。

 

こういったアレルギーからくる症状を、知識として少しでも頭にいれておくことで、自分の健康はもとより、家族、親しい人の症状がそういったものからきていないか、そして病院でアレルギーを見過ごされたり、誤った診断をされることがないかどうか、きちんと見極めていけるように私達自身がなっていくこと、それが重要です。

 

さて、食物アレルギーと不耐性がある状態では、副腎機能低下症が存在するケースがほとんどです。アレルギーなどが起こる時には、炎症反応があり、治癒の行程において炎症促進/抑制ホルモンが重要になります。アレルギー物質に触れる機会が多いことで、体内で継続した炎症が起こると、炎症のコントロールを行っている副腎に負担がかかり、ついには副腎は疲弊した状態になってしまうのです。また副腎機能低下があるとアレルギー症状が出やすいとも言えます。

 

アプライドキネシオロジーでは、患者さんに抗原を口に含んでもらうことによって食物アレルギーを確認することができます。もし食べ物に対するアレルギーがある場合は、その食材を口に含んだ状態で筋力検査を行うと、一般的な筋肉に筋力低下が見られたり、あるいは、食物によってストレスを受ける領域に関連する筋肉に筋力低下が見られます。
こういった場合、検査でも決まって副腎の機能低下が見られ、副腎に対する治療は何よりも優先されます。そしてこれに関連して、仙腸関節(骨盤)の後方に傾いた状態が見られることがあります。これはアレルギーや過敏反応を起こす副腎機能低下症に起因して、関連する足(モモの辺り)の筋肉が弱化し、仙腸関節の機能障害を起こすからと考えられています。
構造的な問題を治療していくことも、こういった副腎機能低下や食物アレルギーを改善していくために重要なことです。その他、食物アレルギーがある場合、カンジダ症と低血糖症も存在しています。また回盲弁症候群が継続して存在していることもよくあるので、それに対する治療も大切になってきます。

 

食物アレルギーは血液検査によっても行えますが、もし気になる方は、3日に1度以上食べているあらゆる食物に対してスクリーニングしていくと良いでしょう。一般的にアレルギー反応を示す食べ物は、砂糖、フルーツジュース、酢、ドライフルーツ、精製食品、チーズ、小麦あるいは穀類、トマトが多く、また自分が一番食べたくなるものにアレルギーがあることも多いです。気になる食材を2週間程避けて自分の体調がどうなるかチェックしていくチャレンジテストも有効です。

これらの検査で食物アレルギーが明らかになったら、アレルギーの原因となる食材を避けること、もしくは状況によってローテションで食べていくことが重要になります。栄養素としては、亜鉛、ビタミンB6、膵臓酵素、塩酸ベタイン、ビタミンC、その他必須脂肪酸のバランスは大切です。

副腎疲労または副腎機能低下症、これらは現代では本当によくみられる疾患の一つと言えます。

 

最近日本でも耳にすることが多くなった慢性疲労症候群(CFS)、突発性低血糖症、慢性不眠、心労性神経機能低下症なども副腎機能低下症に包括されるくらい、現代人に大きく関わる疾患なのです。副腎はストレスや免疫機能と密接な関係があり、まさに現代人の置かれている環境に影響を受けやすい臓器と言えるでしょう。

「眠らない社会」と評されるように、現代社会では24時間、体にかかるストレスが多く、体の恒常性を保つために副腎が休養することなく稼動しているため、その果てに副腎自体が恒常性を失い、体のバランスを維持できなくなることで副腎が疲労状態に陥ります。

さてでは、副腎にかかる負担とはどのようなものがあるのでしょう?

 

副腎は非常に繊細な臓器とも言えます。些細なことでも予想以上のストレス負担を受け、それが慢性的に継続したり、突発的に何かが起きることによっても想像以上に負担となり、徐々に症状が慢性的になります。副腎の負担からくる症状のやっかいなところの1つは、今まで全く普通に生活・仕事ができていたのに、ある日突然にドーンと症状が現れることです。
副腎への負担からくる症状を予防するためには、日常生活のチェックとその改善が一番です。

 

副腎への影響となる主な要因を挙げると・・・・



・重金属
・化学物質
・アレルギーを起こす原因物質
・過労
・喫煙
・睡眠不足
・早食い
・精製糖、精製漂白小麦の頻繁な摂取
・運動不足
・薬の継続服用(特に抗生物質、ステロイド剤)
・腐敗した食材の摂取
・カフェインの頻繁な摂取
・恐怖心
・不安
・恒常的な緊張
・肉体的ストレス
・親族友知人の死
・ウィルスや細菌の感染
・多量、頻繁な飲酒
・ジャンクフード、ファーストフードの頻繁な飲食

 

これに加えて生活習慣病といわれているような糖尿病、高血圧、高脂血症、そして低血糖症、慢性疲労症候群、花粉症など、持病として抱えている症状のストレスも副腎には大きな負担となります。実際には、副腎にかかる負担が慢性化し継続することでこれらの病気が発生することも少なくありません。

ハンス・セリエの“The stress of Life”から副腎と健康の関係を知ることができます。ここでも副腎は最も機能障害がよく見られる器官の一つと言われ、前述したような身体的、科学的、感情的ストレスなどにより影響を受けます。これらのストレスは形式に関わらず、副腎に負担をかけるのです。

 

こうやって副腎に負担をかけるものを見ていくと、明らかに現代になって増えてきたものばかりのような気もしますね。
交通も便利になって、食事も多様性が出てきましたが、その分病気が増えている現実。
もしかしたら、その答えはここにあるのかもしれません。