カイロプラクティックにおける栄養学
今月は「食べること」についてのテーマでHealthy(院内新聞)やメルマガをお送りしていますが、今日はカイロプラクティックにおける栄養学についてお話していきましょう!
私の行っているカイロプラクティックのテクニックの一つ「アプライド・キネシオロジー」でも、栄養学は重要な位置をしめています。よく言われているように、健康な毎日を過ごすためには「バランスのよい食生活」が大切です。肉類や魚介類、穀類のバランスも重要ですが、ビタミン、ミネラル、食物繊維などを豊富に含む野菜やフルーツも適度に食べることが、健康な食生活への第一歩と言えるでしょう。
また私たちが元気で生きていくためには、エネルギーを得る必要があります。
ではそのエネルギーはどこからくるのでしょうか?
私たちにとってのエネルギー源は、食べ物に含まれるいわゆる「三大栄養素」つまり、炭水化物、脂質、タンパク質です。
私たちの身体は、食べ物を食べると、吸収しやすいようにさらに細かい物質に分解していきます。これが消化という過程ですが、これらの三大栄養素が消化され分解、吸収されると、それぞれグルコース、遊離脂肪酸、アミノ酸などの物質になります。これらが全身のひとつひとつの細胞の中にとりこまれるわけです。そして私たちはこれらの栄養素を細胞内の「ミトコンドリア」というエネルギー産生工場にほうりこんで、酸素と混ぜ合わせて燃やすことでエネルギーを得ています。
食事はカイロプラクティックにおいても重要なポイントです。何をどう食べるかが重要で、特に炭水化物(糖質)、タンパク質、脂質の三大栄養素の摂取比率がとても大切です。このバランスが崩れると脂肪がたまりやすくなったり、血糖値が不安定になり、体調を崩すことにもなります。
そして三大栄養素、これはいわゆる人間のエネルギーになる部分、カロリーとも言えるものです。
もちろん先ほど言ったバランスも大切ですが、全体的な量が多くなりすぎても問題になります。代謝を促してくれるビタミンやミネラル(これを合わせて五大栄養素という)をバランスよく摂取することも大事なことです。ビタミンとミネラルは、人間の活動やエネルギーを代謝するのに重要な役割を果たしてくれるのです。
カイロプラクティックによる栄養素チェック
さて、カイロプラクティックによる栄養素を評価する方法は、アプライドキネシオロジーの創始者グッドハートにより発達してきました。アプライドキネシオロジーの栄養学的検査は、その物質による味覚受容器と嗅覚受容器への刺激に対する神経システムの反応を使用しています。
主なテストは、患者さんに食べ物を咀嚼させたり、舌に乗せてもらうことによって行われます。この状態で筋力検査を行い、簡単にいうとその筋肉の力の入り具合でその食べ物やサプリメントの必要性や食品過敏症などをチェックしていきます。この方法では味覚による求心性の刺激と口腔の刺激による味覚受容器からの情報に対する中枢神経の解釈が、最終的に機能変化(検査では筋力低下など)を起こすことが実証されています。
臨床では、患者さんに物質を咀嚼させることですぐに身体機能の変化が観察されます。空腹で泣いている子供が口に食べ物を入れるだけで即座に泣きやんだり、低血糖症で苛立っている人でも、糖を含む食品を口に含むだけで、血糖値を上げるのには不可能な短時間で落ち着くことからもすぐに身体の変化が出ることは納得できるのではないでしょうか。
このようにアプライドキネシオロジーの栄養学的検査は、その場でその人に必要な栄養素や合わない食材などをチェックすることができるパワフルな検査法ですが、もちろん全てを示すものではありません。筋力テストに精通したアプライドキネシオロジストが行って初めて効果的な検査と言えます。また正確な判断には、一般的な栄養学的知識を熟知し、それによる考察とその他生化学検査、理学検査の結果なども加味していくことが必要です。
私は、カイロプラクターの中では珍しいかもしれませんが、みなさんの身体の状態をチェックしていく時、例えば姿勢のや筋肉の入り具合、そして頭蓋骨から背骨に至るまでの機能障害の状態によって、その方の抱えている問題が筋肉骨格系が原因なのか、栄養のアンバランスが原因なのか、ストレスが原因になっているのかがわかります。
もし栄養バランスや胃腸、消化吸収の状態が良くなければ、いままでお話したような栄養チェックも行うようにしています。
興味のある方は、気軽に聞いてくださいね^^。
今日は、少し専門的なお話になりましたが、たまにはこういうカイロプラクティックの深い話も良いかなと思って書いてみました。
では^^。
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