左右の脳の機能低下とは!?
先日、カイロプラクティック神経学のセミナーに出席してきました。
機能神経学とは、カイロプラクティックにおける矯正などの治療を脳や神経系の機能を変える手段として応用し、様々な症状に対応するための新しいアプローチです。
カイロプラクターが施術をすれば、どんなテクニックを使おうと、身体の受容器が刺激され、その刺激は神経経路を通って、小脳や視床部を通り、必ず脳に変化をもたらします。
カイロプラクティックは、100年近くサブラクセーション(関節の機能障害)というコンセプトで治療を行ってきましたが、以前から言われていたサブラクセーションが神経を圧迫するという説明は、カイロプラクティックの驚くような効果の説明にはなっておらず、カイロの歴史的な成功の裏付けがなかなか出来ない状態が続いていたのです。
ですが、この神経学という分野がスタートして、カイロプラクティックのアジャストメント(関節治療)の効果は、生体力学的に圧迫を取り除くのではなく、関節固有受容器を脱分極させ、求心性刺激を増加させることで、カイロプラクターが毎日起こしているような瞬時にして起こる効果を作っているということがわかってきました。
要は、カイロプラクティックの治療は関節からの刺激によって神経を活性化させ、それが脳にも変化を起こすということなのですね^^。
神経学の分野では、左右の大脳の機能的な偏りによって、自律神経失調や様々な機能障害が起こると言います。
右脳・左脳というとみなさんどんなことを思い出しますか?
そう。まず思いつくのが女性と男性の違いですよね。
機能神経学では、女性はセロトニンが優位で、右脳が優位(左脳が機能低下)しやすく、逆に男性はドーパミンが優位で、左脳が優位(右脳が機能低下)しやすいと言っています。
ちょっと面白いので、右脳と左脳の特徴を少し書いてみますね。
右脳の特性
① 感情脳なので、ボディーランゲージ、ジェスチャー、感情表現が豊か。
② ジョークを理解する、ジョークを交えて話す、ただし順序立てて話をすることが苦手ため、
しょっちゅう話題が飛ぶ。
③ 視覚学習型なので、本や説明書を読むのが苦手、たとえば新しい自転車を組み立てるのに説明書を読まず、全体の出来上がり図を見て組み立て始める。
④ 大まかなあらすじをつかむのがうまいが、細かいことが苦手で校正には向かない
⑤ 理論より感覚で、アーティストが多い。
⑥ 事実関係や配慮なしに結論に飛びつく、理由づけや理解力はあるが順序立てることができない。
⑦ 人の気持ちを読むのがうまく状況を把握するのが早い。
左脳の特性
① IQ脳なので、数字や言語に優れているが、地理にはうとい。
② 論理的で感情を表に出さず、淡々と理路整然と話す。
③ 物事を順序立てて考えたり、実行するのが得意で、整理整頓が得意。
④ 計画的で理論的なので、旅行や仕事のお膳立てやオーガナイズが得意
⑤ 自転車を組み立てるのにはまず説明書を読んでから、説明書の順序通りに組み立てる。
⑥ 数字に強く、読書、校正に向いている。
⑦ 感覚より理論。
みなさんいかがでしたか?
みなさんはどっちの特性をより多く持っていたでしょうか?
こういったことを判定していく簡単なテストもありますし、逆にどちらの脳が機能低下しているかによって身体にどんな問題が起こるかも違うのです。
最近では、左脳は免疫に関わるTH1という細胞に関連していて、左脳が機能低下すると感染症になりやすく、逆に右脳はTH2に関連していて、右脳が機能低下すると、アレルギーや過敏症が起こりやすいそうです。
面白いですよね。
左脳が低下している子供は、いつも中耳炎になっていたり、風邪を引きやすいことも言われています。
また自閉症の子供はどちらかというと右脳が低下していることも言われているのです。
ちなみに他には、左右の脳が機能低下すると下記のような症状が起こりやすいと言われています。
頭痛
バランス機能低下
複視
いびき
胸郭出口症候群
座骨神経痛
痺れ症候群
腱鞘炎
側彎症
スポーツ障害
などなど。
カイロプラクティック神経学は難しい分野ですが、これまた奥が深そうな学問ですね。
今後もどこかでお知らせしていきたいと思います^^。