日本人に不足している「ビタミンD」

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ビタミンDの重要性

薬の世界では「ビタミンD」と聞くと、ほとんどの人が骨のお薬だと思います。
確かに骨粗鬆症の患者さんには、活性型ビタミンD3製剤が一般的に使われています。ですが、骨に対する効果以外にも、心臓疾患やガン、免疫や胎盤など37種類以上の細胞に作用して、200種類以上の遺伝子の発現に関わっていることが明らかになっています。

また、骨の薬と聞くと高齢者が飲むイメージだと思いますが、実はもともと日本人はビタミンDが不足しやすい民族で、特に妊婦さんのビタミンD不足は、新生児のビタミンD欠乏症につながる可能性があります。ビタミンDが欠乏した新生児は、骨が正常に発達せずに「くる病」や「骨軟化症」、なかでも「頭蓋骨軟化」のリスクが高まってしまうのです。大人でも不足すると白内障や骨粗鬆症になることがあります。

 

では、ビタミンDを増やすためにはどんな事をすれば良いのでしょう。

それは「食事」と「日光浴」です。
ビタミンDを多く含む食べ物は、きくらげやしいたけ、舞茸などのキノコ類、鮭、イワシ、ニシンなどの魚介類に含まれているので、普段の食事で意識して摂るといいですね。

また、日光に当たるだけでも体内でもビタミンDが作られます。日本人女性は特にUVケアを熱心に行っているので、たまの日光浴も良いでしょう。もし、外に出る機会が少ない人はサプリメントで補うことをお勧めします。ビタミンA,C、コリン、カルシウム、リンと同時に摂取すると相乗効果により効果が期待できます。
ビタミンDの1日の目安量は、男女とも5μgで上限は50μgとかなり幅があるので、その時の調子に合わせて摂取すると良いでしょう。

また、都道府県によって日照時間に差があるので、冬場の日照時間が少ない北陸や東北ではビタミンD不足になる人が多いことがわかってます。当然、妊婦さんにも影響するので、赤ちゃんがお腹の中にいる時が夏だった、秋産まれの子供のほうが骨が強いそうです。とても大事なんですね。

 

最近では、ビタミンDが免疫に深く関わっていることが研究で明らかにされ、免疫力の向上と、身体の抵抗力を高めるため炎症性疾患やインフルエンザの予防に有効だと言うことがわかってます。こうなってくると、高齢者のお薬というイメージではなくなってきますね。

当院でもこの時期、インフルエンザの予防でビタミンDのサプリメントをご利用頂いております。
気になる方はご相談くださいませ。

 

 

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