花粉症の種類
みなさんは、代表的な花粉とその飛散時期をご存知でしょうか?
大体の情報を知っておくと、予防や症状の緩和にとても役立ちます。
日本は南北に細長い地形のために地域差があり、花粉症の原因になる植物の特徴や飛散期も異なります。中でも一番手強いのは、風によって大量の花粉が長い距離飛ばされる風媒花で、特に有名なのがスギなどの木本(もくほん)植物です。
今日は自分の地域にどんな花粉があるか、飛散時期はいつなのかを知って予防対策をたてましょう。
花粉の中でも一番多いのは、スギですが、それ意外にもハンノキ、ヒノキ、シラカバ、イネ、ブタクサ、ヨモギ、クワ、イチョウ、ケヤキなど、本当にたくさんの種類があります。
【樹木】
マツ、ハンノキ、スギ、ヒノキ、シラカバ、イチョウ、ケヤキなど。
【その他】
イネ、ブタクサ、ヨモギ、オリーブなど。
代表的な花粉について、少し見ていきましょう。
【スギ花粉】
日本で一番多く、関東地方では2月〜4月に飛散します。
北海道にはスギがないので、主に本州の花粉症と言えます。
【ヒノキ花粉】
スギに遅れて3月〜5月に飛散するヒノキ。最近はヒノキの花粉症も増えてきました。
スギの花粉症で、いつもよりも長引くと思ったらヒノキの花粉に反応しているかもしれません。
【イネ科花粉】
大体スギやヒノキが終わってから、夏ぐらいまで(5月〜8月)飛びます。
飛ぶ距離が長くないので、イネの発生している地域に起こりますね。
梅雨の時期がない北海道に多いと言われています。
【ブタクサ】
秋の代表的な花粉の1つ。
日本ではスギやヒノキに次いで多いと言われ、飛散時期は8月〜10月。アメリカでは多い花粉症です。
【ヨモギ】
食材としても日本人に馴染みが深いヨモギ。
ヨモギは、雑草のように強い草で、道端や公園など至るところに生えています。
飛散時期は8月〜10月になります。
ここに上げたのは代表的な5つの花粉症ですが、イネは長いもので11月、12月まで飛散するものもあるので、こうやってみていくとほぼ1年中何かしらの花粉は飛んでいるということなんですね。
みなさんの敏感になっている花粉はどの種類のものだったでしょうか?
果物アレルギ−との関わり
あまり知られていませんが、花粉症の人は花粉が飛んでいない時期も食物アレルギーの一種である果物アレルギー(口腔アレルギー症候群)に対する注意が必要です。実は、花粉症の人は特に果物アレルギーを起こし易いのです。それは、花粉症を引き起こすアレルゲン(抗原)と特定の果物や野菜の持つアレルゲンが共通もしくは似ているからなのです。
該当する果物や野菜を摂ると、口から入ったアレルゲンと花粉の時に働く抗体が反応してアレルギー症状を引き起こします。花粉症では、鼻水やクシャミ、目のかゆみ以外にも喉の奥の痒みや痛みが現れますが、果物アレルギーでも花粉を吸い込んだ時と同じように、喉の奥、唇、舌の痒みや痛みを覚えます。さらに吐き気や下痢などの消化器症状を起こしたり、ひどい時は発疹、咳、喘息発作を起こす場合すらあります。
スギやヒノキの花粉症がある人は、特にトマトに対する注意が必要です。
シラカバは、スギがないような北海道などに多い花粉症ですが、特にバラ科の果物に問題を起こしやすくなります。
そして秋に多いブタクサの花粉症の人は、ウリ科に、ヨモギの花粉症の人は、セリ科に注意が必要になります。
少しあげておきましょう。
【スギ・ヒノキ】
トマト、メロン、リンゴ、桃、キウイ
【シラカバ】
バラ科(リンゴ、桃、さくらんぼ、ナシ、イチゴ、ウメ、プラム、アーモンド、アンズ、ビワ)
セリ科(ニンジン、セロリ、パセリ)
キウイ、クルミ、じゃがいも、ほうれん草、ソバ、ピーナッツ、蜂蜜
【イネ・芝生】
イネ科の穀類(特に小麦に注意)
メロン、トマト、スイカ、オレンジ、バナナ、セロリ、じゃがいも、米、さくらんぼ
【ブタクサ】
ウリ科(スイカ、メロン、かぼちゃ、きゅうり)
バナナ、カモミール、蜂蜜、ひまわりの種
【ヨモギ】
セリ科(ニンジン、セロリ、パセリ)
リンゴ、キウイ、メロン、スイカ、ヘーゼルナッツ、栗、香辛料
もちろん全てに反応するわけではないので、安心してくださいね。
ここには可能性があるものをあげてみましたので、是非参考にしてみてください。
もちろん果物アレルギーは花粉症でない人でも起こります。食べた時に口に違和感を覚えた場合は、その種類を覚えておきましょう。
例えば、バラ科の果物リンゴ、桃、さくらんぼ、ナシ、プラム、アンズ、イチゴ、ウメ、ビワなどは共通のアレルゲンを持つので、果物の種類に合わせて注意が必要です。
では。今日はこんなところで^^。
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