糖化とアンチエイジング|カイロプラティカ麻布十番

アンチエイジングの本当の意味

みなさんお元気ですか?
早いものでもう年末が近づいてきました。
先日、仕事終わりにカイロプラティカから六本木ヒルズの方まで歩いてみましたが、
イルミネーションが本当に綺麗でした^^。
仕事終わりにヒルズに歩いて行けてしまう距離というのは、昔じゃ考えられないですが、
ちょっと贅沢かもしれませんね。

 

さて、今日の話題は「糖化」です^^。
みなさん「糖化」という言葉は聞いたことがあるでしょうか?

最近TVでもにわかに健康番組で「糖化予防」「糖化抑制」という言葉が流れていたので、
知っている人も多いかと思います。
アンチエイジングを考える上で、「糖化」と「酸化」を防ぐことは非常に重要なことになります。
と聞くと俄然興味が出て来たのではないでしょうか。

 

生体反応としてこの糖化反応が注目されるようになり、1960年にその代表的な生成物として
ヘモグロビンA1cが血糖コントロールの指標として、臨床に応用されるようになりました。
さらにこの10年ほどの間に糖化反応は、老化現象、認知症、ガン、心臓病につながる大きな問題
として取り上げられています。

 

 

現在、老化についての原因としてあげられているのが・・・

フリーラジカル
遺伝子の突然変異
ストレス
免疫システム
細胞プログラム
ホルモンバランス

です。

 

これ以外にもクロスリンクセオリーと言って、糖分またはアルデヒドとタンパク質の結合が
細胞組織の機能に及ぼす影響によって老化が促進してしまうことが言われています。
(Advanced Glycation and Products)
この糖分とタンパク質が結合してしまうことが「糖化」といい、それによって作られた最終糖化産物
がAGEsと呼ばれているわけです。
そしてAGEsを防ぐことが糖化及び、生活習慣病を予防することにつながります。
糖尿病はまさにこのAGEsが溢れている状態になりますね。

 

さて、この「糖化」。
メイラード反応が有名なところなんですが・・・
メイラード反応とは、物質(動植物)の中にある糖とたんぱく質(アミノ酸)が反応して、
褐色に変化する反応です。たとえば切ったリンゴをずっと置いておくと、果肉が褐色に変化
しますよね?これがまさにメイラード反応、つまりリンゴの果肉の細胞が「糖化」している
ということなんです。

リンゴの他には、プリンのキャラメル部分やサンマの焦げ、ホットケーキの茶色になった
ところ、オニオングラタンスープの褐色部分などなど・・・。
私たちの日常生活の中でも糖化は、ごく自然に起こっていることです。

 

 

この糖化がもし人間のカラダの中で起こったらどうなるでしょう?
これが大問題になるわけなのです。

 

メイラード反応とは、糖がたんぱく質(アミノ酸)と反応して起こる糖化のプロセスですが、
これと同じような反応が体内で起こることによって、細胞に様々な影響をもたらすことになります。
たとえば糖尿病における手足のシビレや眼底出血等も糖化のなれの果てと言えるでしょう。
血糖が高いと余った糖分が身体のタンパク質と糖化反応を起こします。
それが皮膚で起これば、皮膚のシワや弾力の低下につながり、血管が糖化によって濁ってくれば、
白内障なども起こりえるわけです。
末梢神経が働かなくなったり、細胞壁がダメになったり、血管が詰まったり、歯槽膿漏、朝勃起
しなくなる、白内障、皮膚のシワ、弾力の低下・・・などがこの糖化によって作られているもの
だとすれば、いかに体内で糖化を促進させないようにするかが、生活習慣病や老化の予防に
つながるということが理解できるのではないでしょうか?

これを防ぐのは、やはり食事が重要なのですが、糖もタンパク質も人間にとって大事な栄養なので、
どちらかを極端に制限するということではなく、その人の年齢、性別、仕事、環境にあった食生活
(主に糖質、タンパク質、脂質の栄養バランス)が重要になってくるのは言うまでもないでしょう。

 

 

ちなみに糖化を抑制してくれる成分には・・・

グアニジン
アミノグアニジン
ビグアニド化合物

 

これら3つの成分は、ゴ―ツルーというハーブに含まれる薬効成分で、インスリンの抵抗性を抑制し、
糖代謝を促進してくれるものです。
最近の研究では、グアニジンとビグアニドにはAGEsの形成阻害作用があることがわかっています。
このグアニジンは、カモミールやドクダミ、セイヨウサンザシ、ブドウの葉にも含まれていることが
わかっているので、こういった成分を30代くらいから日常で取り入れるようにすると糖化抑制に
多いに役立つかもしれません。

 

その他、強力な糖化抑制作用をもつ素材として「α-リポ酸」があげられます。
α-リポ酸はヒアルロン酸の合成も促進してくれるので、美容の面から見ると、糖化抑制とヒアルロン酸
によるダブル効果があるわけです^^。
α-リポ酸にはSのタイプとALAのタイプがあるのですが、Sタイプだと体内でビタミンB6と
マグネシウムを使って変換する手間があるので、ALAがオススメです。
食べ物では、α-リポ酸を含むものとして「ブロッコリー」がありますね。
ブロッコリーは、本当に栄養豊富で生活習慣病予防の強い味方になってくれる野菜ですね!
ただ、α-リポ酸を摂るのなら、ブロッコリーを熱しないでください。α-リポ酸は熱に本当に弱くて、
熱するとなくなってしまうのです。
日本人はブロッコリーを生で食べるのには慣れていませんが、α-リポ酸を意識するなら、
生かジュースで摂ることが良いでしょう。

 

 

今日は、「糖化」について触れましたが、アンチエイジングのことを考えていくのなら、
みなさんもAnti-Aging老化抑制からさらに、Anti-AGEing糖化抑制という考え方に見方を変えて
みてはいかがでしょう?
それこそが、本当の老化予防になることは言うまでもありません。

 

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