逆流性食道炎の本当の理由
今月ずっとお話してきている逆流性食道炎(GERD)は、胃酸が食道に逆流してしまうことによって、食道粘膜が傷ついて炎症を起こしてしまう病気です。
お医者さんでは大抵、脂ものや辛いものの食べ過ぎやお酒の飲み過ぎなどが原因にあげられ、胃酸を抑えるもしくはストップしてしまう薬をもらうのが常です。しかし現実にはそれで治らない人も多いのです。
実際私のクリニックにはそういう方がたくさんいらっしゃいます。
私が臨床に出ていて感じるのは、最近GERDが増えてきた本当の原因は、食物不耐症もしくはアレルギーによるものだということです。
例えば食物不耐症やアレルギーの一つ小麦グルテン過敏症では、9割の人がGERDを併発すると言われています。自分に合っていないものを食べると食後に胃での消化不良や小腸の機能低下が起き、ガスも発生します。これは括約筋がうまく働かなくなる原因にもなりますし、腹部膨満感によるGERDの悪化にもつながります。また胃での消化が長引くことで胃にずっと食べ物が留まり、胃酸もその間出ていることになるので、より逆流することにつながるのです。
こういったケースでは胃酸を抑える薬は、一時的な効果しかなく、結局は胃酸の分泌低下によって消化不良が起こり悪循環に陥ります。
また甘いものの摂取で、括約筋が緩むことがあるのはよく言われていますが、カイロプラクターのマフェトンはガスや膨満感によるGERDの症状の悪化は、デンプン質や加工された炭水化物を食べることで起きる場合があると言っています。現代の食生活を考えるとこれも納得出来る事実です。
私は実は最近の逆流性食道炎が増えてきた背景に、現代になって免疫の異常であるアレルギーが増えてきたこと、それに伴い、みなさんが気付いていないところで消化吸収能力の低下から遅延型アレルギーや不耐症が増えてきていることがあるのではないかと思っています。
お医者さんの薬で治らないGERDのケースのほとんどで、こういった食物アレルギー・不耐症、また精製炭水化物の過剰摂取などが原因になっています。
2週間のチャレンジテスト
私のクリニックでは、お身体をチェックしたり、食物アレルギーチェックやシュガーチェックなどでその方の不耐症の有無がわかりますが、ご家庭で不耐症があるかないかをチェックする方法としては、問題がありそうな食材を2週間避けてみることです。
小麦であれば、小麦を含んでいる食材(パン、パスタ、うどん、蕎麦、ハンバーグ、フライ、その他の小麦を含む調味料)などを2週間避けてみて自分の逆流性食道炎やその他の体調不良がどうなるかを観察します。また乳製品であれば、乳製品(牛乳、チーズ、ヨーグルト、バターなど)を2週間避けてみて、同じように自分の体調を注意深く観察するのです。
そこで今まであった、体調不良(疲労感、気分の浮き沈み、頭痛、腹部膨満感、便秘、下痢、胃腸の問題、体重の極端な変化などなど)が改善していたら、次にまたその食材を摂ってみます。何日か問題の食材を摂った時にいままでの体調不良がぶり返してきたら、その食材が不耐症の可能性が高いということですね。
その他の方法については、私が以前書いたこちらを参照してみてください。
自宅で出来る食物過敏症チェック
では今日はこのくらいにしておいて。
ここ2週間ぐらい風邪が本当に流行っていますね。
急に寒くなったからだと思いますが、みなさんもくれぐれも注意してくださいね。
予防にはビタミンCや亜鉛、そしてビタミンDがお勧めですよ。
ではでは。
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