副腎は小さくてもパワフルな臓器!?

AFS4

 

今月は、副腎疲労症候群についてのお話がスタートします。

 

みなさん、こんなことはありませんか?

疲れがなかなか取れない・・・
やる気が出ない・・・
時々ぐったり疲れてしまう・・・
忘れっぽくなった・・・
いつもイライラする・・・
なんとなく体調が悪い・・・
朝起きられない・・・

 

そんなあなたはもしかしたら、副腎疲労に陥っているかもしれません。
今日はあまり聞き慣れない「副腎」という臓器のパワフルな働きについてお話していきます。

 

Mighty Organ 副腎とは

副腎は、腎臓の上にあるクルミくらいの大きさの臓器で、重さはブドウの巨峰1個よりも少し軽い程度。形は調度ピラミッドのような形で腎臓の上にある臓器です。形はちいさくてもその働きは人間にとっては重要なそしてパワフルな働きをもった臓器です。

膵臓や肝臓がSilent Organと言われ、病気になるまであまり悲鳴をあげず、頑張り続けてしまう臓器と考えられていますが、それに対して副腎はMighty Organ全能な臓器と呼ばれています。

 

俗に「ストレス調整臓器」とも言われるようにストレスに対する機能を持ち、副腎は身体がストレスに対処し、生き延びることを助ける働きをしています。「ストレスの腺」と呼ばれるのはそのためですね。ケガや病気、仕事や対人関係の問題に至るまで、ありとあらゆるストレス源に対処できるようにするのが、副腎の仕事なのです。大きく言うと、回復力、エネルギー、耐久力、生命そのものが、副腎の正常な機能にかかっています。

 

 

副腎の働き

副腎の働きはストレス調整臓器としての役割だけではなく、ホルモンの生産分泌、免疫、炎症、糖のコントロールに関わる働きのほか、炭水化物と脂質の代謝、たんぱく質と脂質のエネルギーへの変換、脂質の蓄積、胃酸のコントロールなどなど、 副腎には多くの働きがあり、どれ1つをとっても人間の営みには欠かすことのできない役割があります。また、副腎から分泌される副腎ホルモンが健康や身体機能に与える影響は、多大で広範囲です。体内の主要な生理的過程のすべてに影響を与えていると言ってもよく、副腎から分泌される抗炎症性および抗酸化ホルモンの保護作用は、アルコールや薬物、食物、環境のアレルゲンに対する反応を最小限に抑えてくれます。

 

さらに副腎は加齢とともにその働きに変化がでてきます。思春期から青年期には主に生殖器で作られてきた性ホルモンは、中高年期になるとその多くが副腎で作られるようになります。副腎は、中年以降に性腺に変わり、体内に循環する性ホルモンの主要な内分泌腺になるというわけです。

 

 

副腎のホルモン

【副腎皮質ホルモン】
コルチゾール・・・炎症の制御、炭水化物の代謝、タンパク質の異化、免疫機能などに関わる
アルドステロン・・・ナトリウムとカリウムのバランスを制御する
アンドロゲン・・・性ホルモンに変化していくことで知られる

【副腎髄質ホルモン】
アドレナリン(エピネフリン)・・・ストレスに反応に伴って、心拍数や血圧を上げ、瞳孔を開く作用がある
ノルアドレナリン(ノルエピネフリン)・・・ストレスホルモンの1つで脳に影響を与える。アドレナリンと共に闘争、逃避反応を起こし、交感神経に作用することで心拍数をあげる。
ドーパミン・・・上記ホルモンの前駆物質。運動調節、ホルモン調節、快の感情、意欲、学習などに関わる。

 

これだけたくさんの身体を調節するホルモンを分泌しているので、万能な臓器と言われるのもうなずけます。
また逆に考えると、副腎が疲れて機能を果たせなくなると、身体に様々な症状が出てくるとは思いませんか?

不定愁訴と言われているものの70%は副腎に関わっていると言われます。アレルギー、蕁麻疹、湿疹などは、副腎疲労があることが少なくありません。これは副腎が作れる副腎皮質ホルモン(ステロイドホルモン)ではまかなえない状態とも言えるのです。

次回は、副腎疲労症候群について症状も交えながら、お話していきますね^^。

 

 

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