先日、目黒川の桜を見に行って来ました。
満開で綺麗でした!
お天気が良かったので、桜の下でランチしている人やお酒を飲んでいる人
お散歩をしている人、、、いろいろな人が居ました^^
もう雨で散ってしまいましたよね。本当に一瞬で散ってしまいましたが
また来年楽しみです!次はどこへ行こうか今から考え中です。
CHIROPRATICA|低血糖症と副腎疲労のためのカイロプラクティックと栄養療法
今月のテーマは「糖尿病と糖質の悪影響について」です。
糖尿病は、とても増えています。日本でも4人に1人が糖尿病といわれる時代です。
それだけ現代になって糖類の摂取量が増えているということなんです。
実は検診で血糖値が高く、糖尿病を疑われる状態でも、自覚症状があまりない病気のため、治療を受けていない人も多いです。しかし症状が出なくても、糖尿病は徐々に進行し、恐ろしい合併症を引き起こします。
若い世代にも、糖尿病ではないにしても、糖類や炭水化物の摂り過ぎによる問題が増えています。
放っておくとそれこそ、将来のリスクにつながります。
「糖尿病?私は関係ないや」と思わないで、是非知識をつけて予防していきましょう!
糖尿病患者は、世界的に増加しており、厚生労働省2007年度国民健康・栄養調査によると、日本人でもその患者数は890人と、1955年からの52年間で約35倍となりました。また予備軍を含めると2,210万人となり、40歳以上の3人に1人は糖尿病あるいはその予備軍であると言われています。
若い世代にも血糖値が不安定になることで問題が起こる低血糖症や、炭水化物の摂り過ぎによる炭水化物過敏症も増えています。多くの場合、遺伝的(例えば家族に糖尿病の人がいる)な要素がある方に多いのですが、そうではなくても現代食を見る限り、糖質による問題は明らかに増えているのです。
糖尿病は1型と2型に大別されますが、日本では9割が2型糖尿病です。1型糖尿病は、膵臓のインスリンを分泌する部位(ランゲルハンス島のβ細胞)に自己免疫による炎症が起こる病気です。最終的にはインスリンを分泌する能力が廃絶してしまい、インスリンを注射しなくては生きていけない状態になります。それに対して2型糖尿病は、インスリン分泌障害(膵臓のβ細胞の機能が低下し、インスリンの分泌量が減る)とインスリンの抵抗性の増大(インスリンが効きにくくなる)により慢性的に血糖が高くなる病気です。
糖尿病でお医者さんに行くと、治療自体は、高血糖を下げる目的で行われます。薬の力でインスリンの分泌を高めたり、高血糖の原因になる糖の吸収を抑える方法がとられます。しかし、これは糖尿病の根本的治療になるものではありません。いわゆる対処療法です。もちろん対処療法であっても受けなければならない方は多くいらっしゃいます。でもその前にもう少し考えてみませんか?
糖尿病になる原因は実にさまざまです。特にそこには多くの生活習慣とくに食事が関わっています。糖尿病は、家系的因子(家族に糖尿病の人がいるなど)が関与していますが、現代では遺伝だけが糖尿病の原因とは限らなくなってきました。インスリン抵抗性の増大には肥満、過食、運動不足、ストレスなどの環境因子(生活習慣の乱れ)も関与しています。その背景には、戦後から日本の食生活が大きく変わったことと、自動車や電化製品などの普及によって、食事の摂取量に見合った運動をしなくなったことなどが深く関わっているでしょう。
血糖値とは、血液中のブドウ糖濃度のことを言います。食事をすると、三大栄養素のうち炭水化物(ご飯、パン、麺類、イモ類などのデンプン質と糖分)は小腸でブドウ糖に分解されて吸収され、血液中に入ります。この結果、血糖値が上がります。食前の健康な血糖値は70〜100mg/dlですが、仮に75gのブドウ糖を食事の代わりに食べるとしたら、これを血糖値に換算すると1,500mg/dlになります。しかし、食後の血糖値はせいぜい140 mg/dl程度にまでしか上昇しません。また食後2~3時間には元の食前血糖のレベルである70~100mg/dlにまで戻ります。これはなぜなのでしょう。安静時のブドウ糖使用量は1時間当たり約8g程度です。従って、2〜3時間で75g以上ものブドウ糖を素早く消費するのは不可能なのです。
実は細胞にブドウ糖を取り込んで貯蔵することが出来る細胞があり、貯蔵をしているのです。それが肝臓と筋肉の細胞です。肝臓と筋肉の細胞がブドウ糖を細胞内部に入れることを、「糖取り込み」と呼びますが、食後に肝細胞と筋肉細胞が猛烈な勢いで「糖取り込み」を行ってくれるおかげで、食後血糖は最高でも140mg/dl程度までにしか上昇せず、早ければ2時間後には元の食前レベルまで戻るというわけです。そして肝細胞と筋肉細胞の「糖取り込み」を行っているのがインスリンというホルモンです。
インスリンは血糖値を下げる唯一のホルモンです。このインスリンが少なくなったり、働きが悪くなると血糖値が上がってしまいます。そしてその状態が慢性的に続くのが糖尿病です。具体的に言うと、空腹時血糖値が126mg/dl以上、食後血糖値が200mg/dl以上あれば、糖尿病と診断されます。
今月はみなさんの意識を高めてもらうために、少しずつ糖尿病と糖質の問題について情報発信していきますね。
その方に合わせた食事や栄養のアドバイスも行っておりますので、わからないことがあれば、是非お聞きください。
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CHIROPRATICA|低血糖症と副腎疲労のためのカイロプラクティックと栄養療法
前回の勉強会が好評だったので、今月もう1度勉強会を開催致しました。
もちろん内容は「副腎疲労症候群について知ろう」です。
毎回、私も参加しているのですが、奥が深いですね。。。何度聞いても、話の内容が新鮮に感じてしまいます(笑)
ずっとお話を聞いているだけでなく、実際に皆さんの瞳孔の収縮をチェックしたり、血圧を計ったりして副腎疲労度をチェックしました。この方法である程度、自分の副腎が疲労しているかわかるので自宅でもやってみると良いと思います。
次回は4月20日と27日に勉強会「糖尿病と糖質の悪影響について」を開催いたします。
両日共1席ずつ空きがありますので、聞きたい方はお早めにご連絡下さい!
CHIROPRATICA|低血糖症と副腎疲労のためのカイロプラクティックと栄養療法
みなさん、ステロイドという名前のお薬を聞いたことはありますか?
身体になにかしらの炎症があると、病院でステロイド剤をもらった経験がある人も多いのではないでしょうか。
またステロイドは、長く使っていると副作用が心配というイメージもあるでしょう。
実は、これこそがまさしく副腎で作られているステロイドホルモンがお薬になったものなのです。
今回は薬剤師の観点からステロイド剤のお話をしていきたいと思います。
副腎は外側の副腎皮質と内側の副腎随質からなっています。副腎皮質からはいくつかのホルモンが分泌されているのですが、その1つがアルドステロンというホルモン(別名、鉱質コルチコイド)で、ナトリウムやカリウムの制御をし血圧や血液量の調節を行っいます。また副腎皮質から分泌されるもう1つのホルモンが、抗ストレスホルモンとしても有名なコルチゾールです。コルチゾールは「糖質コルチコイド」とも呼ばれ、糖代謝や血糖コントロール、炎症の制御等、様々な働きを担っています。
そして、この「糖質コルチコイド」がお薬になったものがステロイド剤と言われるものなのです。コルチゾールが協力に炎症を抑えてくれるのと同じく、ステロイド剤にも強い抗炎症作用があることには頷けますね。
さて、これに対して副腎髄質からはみなさんもよくご存知の、アドレナリンやノルアドレナリンなどのホルモンが分泌されています。これらのホルモンは、ストレスに対して瞬時に対応しなければならないので、脳下垂体や神経の支配を受け、身体の状況にあわせて分泌量がすぐに変化するような仕組みになっているのです。
このように副腎は、ステロイドホルモンを始め、様々なホルモンを分泌しているのですが、今月お話してきたような副腎疲労症候群などで、副腎が機能低下を起こすと、これらのホルモンが分泌できなくなり、身体の不調を生じるようになってきます。ちなみに、副腎疲労について病院で診断されることは皆無なので、ステロイド剤を使うのは大抵、リウマチや膠原病などの病名がついている段階になります。
ステロイド剤は注射薬や飲み薬、塗り薬、目薬といろいろなタイプのものがあります。皮膚の炎症や赤みなどがあるに時には塗り薬を使用したり、花粉症の時期に目の痒みが辛い時は、ステロイドの目薬を使ったりもしますよね。
またみなさんもご存知の通り、長期間の使用には副作用が伴います。長期間ステロイド剤を使用していると、体内でステロイドを作っていた機能が働く必要がなくなって、副腎機能が低下してしまうのです。さらには、その状態で急に服用を止めると体内のステロイドが不足してしまい危険な状態になるので、症状が安定しても急には止められないのがこのお薬の特徴なのですね。
例えば、膠原病などに対しては、初めは投与量を多めに使用し、効果や副作用をチェックしながら徐々に減らしていくのが一般的です。
今月のお話で、みなさんも副腎という臓器が私たちの健康を維持していく上で、本当に大切な働きをしていることがわかって頂けたと思います。そんな副腎の重要なホルモンであるコルチゾールと同じ作用をするステロイド剤は、一見とても都合の良いお薬だと思いがちかもしれません。確かに効果が高いのは事実です。しかし、長期間の使用ではかえって副腎の自然な働きを妨げたり、辛い副作用が起こることも事実なのです。
今回、私がみなさんにお伝えしたいのは、ステロイドホルモンは本来体内で自然に作り出されるものなので、非常寺以外はこういったステロイド剤に頼らないようにすること、そして普段から自分の副腎でしっかりとホルモンを作れるように、副腎を労る生活を心がけることこそ何よりも大切だということです。
CHIROPRATICA|低血糖症と副腎疲労のためのカイロプラクティックと栄養療法
先日は、カイロプラクティックセミナーの為、お休みを頂きありがとうございました。
オーストラリアではとても有名なヴィクター・ポルテリ先生による内臓生体力学セミナー。
院長も3日間みっちりと勉強してきたようです^^。
そして嬉しいことに、わざわざうちの治療院に来て頂き、私と院長の治療をしてくださったのです!
本当に貴重な体験でした。
ポルテリ先生とは、以前オーストラリアに行き、クリニック見学をした時以来の再会。
ディナーも一緒に出来て夢のような日となりました。
悔やまれるのはもっと英語が出来れば、ということです・・・次にお会いできるまで、英語を勉強するもりです。
乞うご期待!!
CHIROPRATICA|低血糖症と副腎疲労のためのカイロプラクティックと栄養療法
いままでお話してきた副腎疲労。
まず今日、みなさんにお話しておきたいのは、これは薬では治らないものだということです。では治らないのか?というとそうではありません。みなさん自分自身の力で副腎の健康状態を取り戻すことができるのです。
副腎疲労に効くような魔法の薬は存在しませんが、回復を大きく促してくれる重要な生活習慣の改善と栄養素(サプリメント)があるのです。
副腎疲労から回復するには、たくさんの要素を組み合わせることが必要です。
そして一番大事なのは、何よりも生活習慣を変えることです。
1日のリズム、仕事や育児、人間関係のつきあい方、物事の考え方、食事のことなど、生活習慣をひとつずつ改善することが、何よりの解決になります。
そしてあなた自身の心と身体にあったものに変えていきましょう。不規則な生活や悪い食習慣、偏った栄養バランス、過度な労働、化学物質、人間関係のストレスなど、自分にかかっている様々なストレスを減らし、栄養のあるものを食べ、よく休むことが肝心です。
もちろん、生活習慣を変えることはとても努力がいることかもしれません。
ただ、少しずつでも、今できることを1つ1つ変えていくだけでも、身体は変わってきます。
副腎が回復し始めると、また考え方が変わったり、ストレスを大きく感じなくなったり、気力が湧いてきます。
そうしたら、さらに出来ることが増やせるはずです。
副腎疲労を回復するには、あなた自身が自分を変えて、新しい生活習慣を強い意志で実行することが必要なのです。
私が考えた副腎を回復するポイントを少しあげてみましょう!
1【ストレスコントロール】
1.ストレスを感じているものをリストアップする
2.ストレスの数を少なく出来るようにコントロールする
3.自分のエネルギーを奪っているものを避ける
2【考え方を変える】
1.100%を求めない(自分を責める習慣になる)
2.80%出来たら上出来という考え
3.自分を褒める習慣をつける
3【気分転換をする】
1.毎日のルーティーンを変化させる(道順や生活パターン)
2.行ったことない場所や旅行に行く
3.見たことない講演や芸術などを鑑賞する
4.無理のない範囲で新しい趣味を
4【リラクゼーションの習慣をつける】
1.ヨガ、ピラティス
2.深呼吸、3-3-6呼吸法(脈拍低下する)
3.うがいやハミング(副交感神経を刺激)
4.爪マッサージ
5.足湯
6.ゆっくり食べる(味わう)
7.瞑想
8.リラックス出来る音楽を聞く
5【睡眠をしっかりとる】
1.午後10時半までにはベットに入り、11時前に寝る
2.必要であれば、休日は午前9時まで寝る
3.十分な睡眠をとる(脳の中の老廃物を代謝する)
6【軽めの運動をする】
1.やっていて楽しい運動をする
2.無理のない範囲で、軽めの運動をする
(会話が出来るぐらいのウォーキング)
(軽く汗ばむ程度の運動)
7【副腎に刺激のあるものを避ける】
副腎に刺激のあるものは・・・
☆全てのストレス
☆強い光、大きな音
☆コンピューター、タブレットの連続使用
☆長いドライブ
☆ビデオゲーム
☆過密スケジュール
☆カフェイン摂取
☆時差のある場所への旅行
8【正しい食事をする】
1.甘いものを摂らない
2.4〜5時間おきに少量の食べ物を食べる(血糖値安定させる)
3.オーガニックの果物・野菜(緑黄色野菜)
4.炭水化物(特に精製された)を摂りすぎない
5.添加物・着色料・化学調味料を避ける
6.バランス良く食べる
7.よく噛んで食べる
8.水分をしっかり摂取する
9.お酒やカフェインを控える
10.アレルギ−・不耐症のものを避ける
【塩水】
朝、起きぬけにコップ一杯の塩水(海塩小さじ1/3)を飲んで副腎をサポートしましょう!海塩には、ナトリウムの他にマグネシウム、カルシウム、カリウム、亜鉛などの必須ミネラルが含まれており、ナトリウム/カリウムバランスをとっている副腎の大きな助けになります。
【栄養素】
副腎で一番使われる栄養の1つであるビタミンC
エネルギーを産生したり、ホルモンを作る時に必須なビタミンB群やマグネシウム
これらは特に重要です。
カイロプラクティックで検査をしていくと、副腎疲労がある場合・・・
<ロゴフ徴候>
下部肋骨結合部とこの部位の脊柱起立筋(背骨に沿った筋肉)の圧痛。
これは副腎機能障害の反射によるものだと考えられています。
<靱帯ストレッチ反応>
副腎ストレスが存在する場合、ホルモンの影響により、全身の関節を支えている靱帯や筋肉が弱化することがあります。
<副腎に関連する筋肉>
副腎機能不全が存在する場合、主に足に関わる筋肉(縫工筋、薄筋、ヒラメ筋、腓腹筋、後脛骨筋)の機能障害が検出されます。
<仙腸関節(骨盤)機能障害>
副腎に関わる筋肉の機能障害により、骨盤に傾きと機能障害が起こります。
こういったものが見られます。
そしてカイロプラクティックによる副腎疲労の治療は、とても効果的です。
具体的には、副腎を含めた内分泌系のバランス治療、副腎に関わる骨盤の捻れに関する治療、ホルモンの中枢でもある頭蓋骨の治療などなど、副腎の回復を早めてくれるものです
特に慢性的に疲労状態にある方には、カイロプラクティック治療が回復のとても良いキッカケになると思います^^。
副腎疲労を治す薬はありません。
副腎を回復させる何よりのポイントは、今日お話した生活の改善です!
そしてカイロプラクティックの治療や栄養素を摂ることは、回復を促すとても良いサポートになります。
副腎疲労症候群はまだ一般的に広く知られているものではないので、お医者さんに行っても原因がわからず、一人悩んでいる方も多いと思います。みなさんのご家族、友人、そして大切な人で副腎疲労の症状で悩んでいる方がいたら、是非助けてあげてくださいね。
ここでお話してきたことが、少しでもみなさんのお役にたったら、とても嬉しいです^^。
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CHIROPRATICA|低血糖症と副腎疲労のためのカイロプラクティックと栄養療法
アメリカでは、約80%の人は、一生の間にいずれかのレベルの「アドレナル・ファティーグ」を患うと推定されているにもかかわらず、この症候群は最も過少診断されている病気の一つであると言われています。
副腎機能低下(hypoadrenia)という言葉は、hypo(下方の)と語幹語のadrenia(副腎に関連する)から出来ていますが、副腎機能の低下を意味しています。
正常に機能している副腎は、正確でバランスの保たれた分量のステロイドホルモンを分泌していますが、体内の身体的、精神的、心理的環境の変化に非常に敏感にできているため、つねにこのバランスは変化していると言えます。いままでも述べてきたように、身体的、精神的、心理的環境のストレスが多すぎれば、副腎を消耗させます。結果として大切な副腎ホルモン、特にコルチゾールの放出が減少することになるのです。
こうした副腎機能低下症は、副腎疲労「アドレナル・ファティーグ」の結果として起こるのですが、機能低下の症状は「ほぼゼロ」の状態から「ほぼ正常」までさまざまあるのです!
ちなみに副腎機能が極端に低い状態を「アジソン病」と呼びます。
1855年に、初めてそれについて述べたサー・トマス・アジソンの名前に由来しているのですが、これは治療しなければ生死に関わる病気で、アジソン病を患う人は、たいてい一生、コルチコステロイドを飲み続けなければならないと言われています。
ただ、アジソン病は生まれつきの先天的なものではなく、結核や自らの身体に攻撃をしかけるような自己抗体によって副腎がダメージを受けることによって起こる自己免疫疾患です。発症率は10万人に4人という稀な病態なのですね。
お医者さんに行くと、副腎の機能低下というと大抵このアジソン病かそうではないかという話になるのですが、この10年くらいアメリカやヨーロッパでは、アジソン病とは異なり、生活習慣やストレスなど・・・様々な問題から副腎がダメージを受けて引き起こされる症状が問題になってきています。それを「非アジソン病副腎機能低下」と言うようになりました。この中には血液や尿による臨床検査の結果は正常なのに、副腎の働きが低下することによる症状が出ているような人がたくさんいるのです。
この非アジソン病副腎機能低下は、テレビで特集されたり、救急医療として扱われることはありません。実際、近代医学では、はっきりとした症候群として認識されていません。それにもかかわらず、現代人の抱えている身体の悩みが、この副腎機能低下により起こっていることが多いことはみなさんももうお気づきでしょう。
残念なことに、多くの医療は重篤な状態に目が向けられています。副腎の腺機能についても良い例で、アジソン病では、生死を重視していますが、副腎機能低下とは、副腎が適切な健康状態を保つために充分な機能を果たしていない状態をいいます。
現代のほとんどの人の生活様式は、副腎機能障害の発症や悪化の大きな原因になっています。副腎機能障害はその発症頻度の高さから、ある意味では文明的な疾患と言ってもよいかもしれませんね。
副腎機能が弱まると、体内のすべての器官や臓器が甚大な影響を受けます。炭水化物・タンパク質・脂質の代謝、水分や電解質の均衡、心臓と循環器系、そして性欲にさえ変化が起こり、細胞レベルでも多くの変化が生じます。
原因不明の微熱が続く、頻繁に呼吸器の感染症がある、風邪をよくひく、アレルギー(花粉や食べ物)、鼻炎、喘息、慢性疲労、不眠、低血糖、アルコール依存、頻尿、繊維性筋痛症などの多くが、副腎機能低下から起こると言っても良いでしょう。
両側の腎臓の上に位置する副腎は、身体の防衛システムなのです^^。
前述してきたように、健康な副腎とアジソン病のような疾病との間の状態があります。
副腎がダメージを受けるには、段階があり、副腎はそれぞれの段階で、違った反応を示すことがわかっています。これを副腎適応症候群(全身性順応症候群)または副腎機能低下症といいます。
副腎のストレスに対する反応の第一段階は「警告反応期」・・・
身体がストレスに対して初めに反応する段階です。この段階では副腎からのホルモン分泌が増加します。これは過剰なストレスと闘うためで、この闘いがうまくいけば副腎は正常な状態に戻りますが、闘いが長引くと副腎に負担が掛かり、副腎皮質は枯渇するまでホルモンを産生し続けることになり、機能低下が進みます。
この時期は、まだストレスが軽く、自分ではストレスを自覚していない時期と言えるでしょう。
次の段階が「抵抗期」・・・
抵抗期は、継続的なストレスにさらされる状態で、警告反応から身体が長期的な順応の準備を行う段階です。この時期にはストレスに適応し始め、副腎は肥大。従来のままだとストレスに見合うだけのホルモンを産生できないため、臓器そのものを大きくして増産体制に入るのです。
そして身体は、ストレスに抵抗するための需要に継続的に反応します。
この時期は、ストレスに対して副腎が負けないように、過剰に働いている時期と言えます。
そして最後の段階である「疲労困憊期(枯渇期)」・・・
ストレスをコントロールできないと、副腎は反応する機能を徐々に失い、ついには第3の段階「疲労困憊期」に突入します。ここまでくると副腎は文字どおり、疲労困憊。ストレスにまったく適応できなくなり、副腎の大きさは抵抗期に比べて肥大しますが、その機能は著しく制限されます。結果として心身にさまざまな症状が表れてきます。
この時期は、副腎疲労がピークに達して、副腎疲労の症状が出始める時期です。
この段階では、様々な症状が現れているので、私たちカイロプラクターが臨床で診る時はこの時期の場合が多いかもしれません。患者さんは、慢性的な健康障害、長期的な栄養素の欠乏、長期的な精神問題を示します。
こうした適応症候群が表われるまでには、数週間から数カ月、さらには数年かかる場合もあります。しかも「警告反応期」では、多くの人はストレス過剰であることに気づいていません。しかし、本当はこの段階で、すでにストレスの許容範囲は超えているのです。もしこの段階でストレスをコントロールしておかないと、「抵抗期」に移行し、そうこうしているうちに「疲労困憊期」に入ってしまいます。
この「疲労困憊期」では、極度の疲労感、膝、腰、足などに繰り返し起こる障害、免疫機能の低下など、自分でもはっきりわかる程度の問題が出てきてしまいます。また精神的にも非常に落ち込み、物事を否定的に考えるようにもなってきてしまいます。
もしも、この段階まで来てしまうと、治療をするのは難しく回復するまで年単位でかかってしまうこともあるので、どのくらいストレスをコントロールすることが重要かわかるのではないでしょうか。
アドレナル・ファティーグいわゆる副腎疲労や副腎機能低下症と呼ばれるものは、過去50年間に最も蔓延している症状にもかかわらず、ほとんど診断されない疾患であると、タホマ・クリニックのジョナサン・V・ライト博士は言います。
1800年代の医学書にも記載されており、1930年代には効果的な初期治療が発達したそうですが、型にはまった医師の多くがこの問題の存在に気づいていなかったのです。
しかし近年では、ごく少数ですが、この分野を調査研究し、実際に治療を行い、患者さんを自然な治療法でサポートしている医師もいます。カイロプラクティックのアプライド・キネシオロジーを行うドクターもその一人です。
私も副腎疲労の方はよく診させて頂いています^^。
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今日は、副腎疲労症候群の症状についてしっかりお話していきましょう^^。
みなさんも思い当たることがあると思いますよ。
副腎にとっての一番の大敵は「ストレス」です。
ストレスというと精神的なものを想像しがちですが、実は精神的なストレス以外にも、身体にかかる肉体的なストレス、栄養のアンバランスによるストレス、血糖値ストレス、気候的ストレスなどなど、様々なストレスが身体にかかっています。
ストレスというのは、目に見えない抽象的なもので、表になかなか現れてこないのですが、誰もが知らないうちに負担をかけていることが多いのです。 そしてこういったストレスが過剰になると、常に副腎に過剰な労働を強いることになり、いつかそれが破綻するときが訪れます。
また年齢的なものもあります。たとえば女性では閉経前(35歳〜45歳)になると女性ホルモンであるプロゲステロンやエストロゲンを作るのが副腎にシフトしてきます。これは男性においても同じことが言えます。これも副腎にさらに負担をかける要素にもなるのです。
また産後も副腎が疲労してしまっていることは多いと言えます。
他にも、たとえば、食物アレルギーや腸炎、口内炎、食道炎、カンジダなど、カラダに炎症がある状態が長く続くことも炎症をコントロールしている副腎に負担をかけます。
最初はこういった状況でも副腎がいつも以上に過剰に働くことで、正常な身体の状態を保とうとしていますが、その状態で年月を経ると気付かないうちに副腎に疲労がたまり、急にいままで元気だった人がパタンと倒れてしまう。そんなことが起きてしまうのです。
〇朝起きるのがつらい
〇疲れが取れない
〇塩辛い食べものが無性に欲しくなる
〇倦怠感(エネルギー不足)
〇日常的なことが、とても疲れる
〇性欲の低下
〇ストレスに対処できない
〇病気や怪我、外傷(トラウマ)から回復するのに時間がかかる
〇頭がクラクラする
〇軽度のうつ
〇人生のすべてが虚しい
〇PMS(月経前症候群)の悪化
〇カフェインがないと仕事ができない
〇思考が定まらず、ボーっとする
〇記憶があやふや
〇午前10時まで目覚めない
〇午後3時から4時の間はぼんやりしている
〇夕食後、やっと元気になる
〇仕事がはかどらない
(ADRENAL FATIGUE by James L. Wilson 引用)
いかがですか?
実はもっとたくさん症状があるのですが、この中で当てはまるものが多くなればなるほど、副腎疲労症候群である可能性が高くなります。
今月の勉強会では、もっと深くお話していきますので、お楽しみに。
その他に現れる症状としては・・・アレルギー症状、ぜんそく、リウマチ、関節炎、骨密度の低下、化学物質過敏症、慢性疲労、低血圧、高血糖、低血糖、肥満、痴呆、不眠症、慢性微熱、体温の低下、カンジダ症、うつ症状などが挙げられるので、副腎の関わっている病気がいかに多いかということに驚きます。
冒頭でストレスについてのお話をしましたが、副腎に特に悪影響を及ぼしやすい問題についても挙げておきましょう。
重金属
銅の過剰摂取および蓄積
化学物質
アレルギーを起こす原因物質
過労
喫煙
飲酒
睡眠不足
早食い
精製糖、精製漂白小麦の頻繁な摂取
運動不足
薬の継続服用(特に抗生物質、ステロイド剤)
腐敗した食材の摂取
カフェインの頻繁な摂取
恐怖心・不安
恒常的な緊張
肉体的ストレス
親族・知人の死
ウィルスや細菌の感染
多量、頻繁な飲酒
ジャンクフード、ファーストフードの頻繁な飲食
こういった問題は副腎に負担をかける大きな原因になりますので、ストレスやこういった要素が多くなり、自分の許容量をオーバしたり、慢性的に負担がかかってくると副腎疲労に陥ります。副腎が疲弊してしまうと、前回お話した副腎から出ているたくさんのホルモンが分泌出来なくなって、身体の調節機能が果たせなくなり、様々な症状が出てくるわけです。
また人によっても副腎疲労になりやすい人はいます。
私も臨床で多くの副腎疲労の方を診ていますが、実は、みなさんとても良い方が多いんです^^。
すごく真面目で気を遣う方だったり、責任感が強くていつも頑張っている人、そして向上心が強くて完璧主義の人も多いです。
またその他には、いつも我慢していて感情をうまく表すことが出来ない人もストレスを溜めやすいということもあるでしょう。
ストレスの許容量というのは、人によって全く違い、また同じ人でもその時期や置かれている状況によっても変わってきます。同じ職場の同僚が、自分がストレスと感じている仕事でも、その人はそれをストレスと感じないかもしれません。時期によっても、例えば副腎がそこまで弱っていないときは、同じ仕事でもストレスを感じずに出来る可能性もあります。
元々ストレスに強い人はやはりいます。そしてストレスにめっきり弱い人も・・・。
そういった人によっても、ほんの些細なことでもストレスに感じる人、たくさんストレスがかかっていても全然平気な人がいるわけです。
覚えておいてほしいのは、副腎が弱っている時は、ストレスを感じやすいということです。
これは副腎疲労から回復していく時に特に実感することでしょう。
特に副腎が疲労困憊の時は、ほんの些細なことでも過敏に反応したり、イライラしたり、落ち込みやすかったり、思い悩んだりすることがあります。
しかし、副腎が回復して、ストレス耐性ができてくると小さなストレスは許容出来るようになります。また考え方や性格すら変わってくることもありますね。副腎疲労の時は、大きな音や眩しい光、そして匂いにも過敏だったりしますが、回復してくるとこれらも全く気になくなってきます。
ストレスによる問題、副腎疲労。
目に見えないものではありますが、病院ではなかなか診断されることはなく、心療内科にまわされたり、いろんな病院を転々としている人多いです。
また近年、日本では15人に1人がうつ病とも言われています。うつ症状の本当の原因は「副腎疲労」にある場合も多いので、みなさんの大切な人や身近な人で思い当たる人がいたら、是非こういった話をしてあげてくださいね。
次回は、副腎疲労症候群の段階についてのお話です。
では。
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