Summary:
⭐️ 甘いものや炭水化物の摂り過ぎによって起こる「低血糖症」
⭐️ 血糖値の急激な上下は「副腎」に負担をかける!?
⭐️ イライラや感情の起伏が激しい人は、血糖値の問題を持っていることが多い
⭐️ ご飯を食べずにアドレナリンの力を借りて仕事を頑張る「アドレナリンファイター」達
みなさん、こんにちは。
副腎疲労専門カイロプラクティック
「CHIROPRATICA」院長の小菅一憲です。
そしてこのBlogの筆者「Kossy (コッシー)」です。
ここ何回か、副腎髄質から分泌される アドレナリン、ノルアドレナリン、ドーパミン などの「カテコールアミン」に関連するお話をしています。
この何回かのblogはこちら↓
今日は、前回に引き続き「低血糖症」と
このカテコールアミンについてのお話をしていきます^^。
⭐️ 甘いものや炭水化物の摂り過ぎによって起こる「低血糖症」
前回は、現代社会で話題になっている「低血糖」とは、食事が食べられずに飢餓状態で起こる「低血糖」ではなく、食事が豊富さらに言うと糖質を添加されている食べ物や精製された炭水化物の摂取量が増え、血糖値が不安定になったことによって起こる「低血糖」であるとお話しました。
前回のblogはこちら↓
そして、これこそがたくさんの人の不調の原因になっている「低血糖症」というものでもあります。
甘いものや糖質、精製された炭水化物を食べると血糖値が急激に上がります。
これはその炭水化物(糖質)が単純な糖類であればあるほど、その傾向は顕著になります。
要は、消化分解がすぐ出来て、あっという間に吸収されるようなものほど、血糖値がガーンと上がるわけ。
いわゆるお砂糖は、ブドウ糖が2つくっついた2分子。一回ぶった切ればすぐに吸収されるため血糖値をそりゃあドカーンと上げます。
逆にご飯はブドウ糖がたくさん連なった「でんぷん」。消化分解にもある程度時間がかかるため、お砂糖に比べれば血糖値上昇はゆっくりです。とは言っても白いご飯の血糖値上昇はそれなりに早いですけれど。
玄米になるともちろん外に胚芽の部分があるので、食物繊維によって消化のスピードがゆっくりになり、血糖値の上昇も白いお米に比べて緩やかです。
こういったことはインターネットで「GI値」という指標を調べてもらうととてもよくわかります。
ブドウ糖を100として、血糖値の上昇率が食材別に表になっています。
⭐️ 血糖値の急激な上下は「副腎」に負担をかける!?
さて前回のblogでは、現代ではあらゆる食材(加工食品や調味料・ソース・ドレッシングなど)に糖類が添加されていること、そして精製された炭水化物を手軽にコンビニやファーストフード、立ち食いなどで食べる機会も多いこと、さらにはブドウ糖が入っている清涼飲料水がとても増えたことなどによって、私たちは血糖値をすぐにドカーンと上げるような食生活が染み付いてきたというお話をしました。
血糖値が上がると、通常は膵臓から「インスリン」というホルモンが出て、ブドウ糖を身体のあちこちに運んでいくことで血糖値が下がってきます。
これ。
もし血糖値が急激に上がるとどうなるでしょう?
血糖値が急激に上がると(血糖値が高い状態が続くのはリスクが高いので)身体はびっくりして大量のインスリンを動員します。
そしてその結果、大量のインスリンがどんどんブドウ糖を運び、今度は急激に血糖値が下がるといったような現象が起こります。
通常は2、3時間かかって正常な血糖値に下がってくるのですが、早いケースで1時間ぐらいではがくんと血糖値が下がってくるのです。
そうするとまたすぐにお腹が空いたり、甘いものが食べたくなってくるわけです。
糖質が過剰な食生活を送っていたら、どうでしょうか。
この血糖値の急激な上下が頻繁に起こることになります。
これは身体にとって非常に負担になります。
血糖値を下げるホルモンは「インスリン」でした。
逆に身体には血糖値を上げるホルモン(下がり過ぎないように維持する)もあります。
これには・・・
副腎から分泌されるコルチゾールやアドレナリン
甲状腺ホルモン
膵臓からのグルカゴン
など
があります。
血糖値の上下が頻繁に起こるともちろん膵臓にも負担がかかりますが(ひどくなると糖尿病です)、実はこの血糖値を下がりすぎないように調整してくれている臓器にも負担がかかるわけです。
特に、我らが副腎に一番の負担がかかるんです!
そして副腎が対応できなくなるぐらいに疲れてくると、血糖値の正常値(70〜100mg/dl)を維持することができず、それ以下に低下してしまうということが起こります。
これこそが現代で多い「低血糖症」そして甘いものや糖質過剰の食事によって血糖値が急激に上がったことによって起こる「反応性低血糖」などと言われているものです。
そしてこれらの低血糖症の背景には必ずと言って良いほど「副腎疲労」もあります。
⭐️ イライラや感情の起伏が激しい人は、血糖値の問題を持っていることが多い
ちなみにこの低血糖症の症状には・・・
イライラする
キレやすい
ちょっとしたことにカッとなってしまう
落ち着きがない
自分を抑えられない
暴れる
攻撃的になる
不機嫌
憂鬱
気分が優れない
極端に落ち込む
何をしても楽しくない
死んでしまいたくなる
気が狂いそうになる感じ
かんしゃくをおこす
性衝動の欠如
お腹が空いてしょうがない
いつも食べ物のことばかり考えている
食間の飢えがある
甘いものが欲しくなる
食べ始めるととめどなく食べてしまう
不安になる
忘れやすい
焦燥感
神経過敏
音と光に過敏
かゆみと蟻走感
何も理由なく突然胸が痛くなったり、息苦しくなる
突然悲しくなり、泣いてしまう。
意識がなくなる
完璧主義である。
あることに異常にこだわる
細かいことが気になる
絶えず何かが気がかり
ざーっとこれらの症状があります。
低血糖症の人に共通する症状は「疲れやすい」「慢性的な疲労感」です。
これはもちろん身体を動かすエネルギー源である血液中のブドウ糖が低血糖時には不足するからです。
そして、脳もブドウ糖が供給されなくなってくると働きが悪くなり、集中力低下や記憶力低下、頭の回転が悪かったり、ぼーっとしたり、そんな状態になってくるわけです。高齢者の認知症にも低血糖、強いて言えば血糖調節障害が大きく関わってくるのは、脳に継続的にブドウ糖が供給されなくなることにあります。
また急激に低血糖などが起こると昏睡状態に陥ったり、失神して倒れたり、酷いケースでは死の危険すらあります。
これだけ、血糖値が下がるのはリスクがあるので、もちろん人間の脳は焦ります。そして危機管理として、血液中の糖分が少ないのであれば、血流を回してでも補給しようとします。
その時に動員されるのが「アドレナリン」や「ノルアドレナリン」などのカテコールアミンというわけなんです。
そして、低血糖時の精神症状こそ、これらアドレナリン、ノルアドレナリンなどのホルモンによるものに他なりません!
イライラしたり、怒りっぽくなったり・・・
逆に悲しくなったり、不安感を感じたり、パニックになったり・・・
これらの症状はまさに過剰に分泌されるカテコールアミンが関わっていると言えるでしょう。
私は、精神症状やうつ病の方の80%以上に、血糖値が不安定だったり、低血糖の問題が関わっていると思っています。
みなさんの中にも、お知り合いや職場の同僚、上司の方などで感情の起伏が大きい人、思い付きませんか?
いつもイライラしたり、怒りっぽかったりする方・・・
普段は温厚な人なのに、急にびっくりするぐらい怒り出す方・・・
さっきまでご機嫌だったのに、突如機嫌が悪くなる方・・・
何か食べると急にハイテンションになったり・・・
こういう方を見ると大抵私は、あれ?血糖値が不安定なのかな?と思ったりします。
誰でもお腹がすくと機嫌が悪くなりますよね。
それのひどいパターンと言っても良いでしょうか。
⭐️ ご飯を食べずにアドレナリンの力を借りて仕事を頑張る「アドレナリンファイター」達
お昼ご飯を12時に食べて、仕事をしていると大抵の方は16時・17時ぐらいには血糖値が下がってきます。
それでもその時間はまだまだ仕事の一番忙しい時間帯ときたら、何も食べずに頑張り続けなくてはいけません。
もちろん身体の中でもブドウ糖を作るシステムは働きますが、そのシステムにも大きく関わってくる副腎は午後の15時〜18時ぐらいで急激に働きが落ちてきます。
ストレスがかかっていればなおさら副腎の働きは悪くなります。
そうなるともう頼るのはアドレナリンのみとなるわけです。
こうやって身体が限界でも、食事を食べなくても、頑張っている人を私は「アドレナリンファイター」と呼んでいます。
こんな方いませんか?
現代のサラリーマン・OLの方々・・・
お仕事内容や職場環境について聞く限りでは、こういう方がとても多い印象を受けます。
またそうなると、身体はもうひと頑張りしなければならないので、カフェインを摂って副腎を刺激し、副腎を過剰に働かせることで無理やり頑張ったり、
はたまた甘いもの を摂って、血糖値を一時的にでも上げて頑張ろうとします。
もちろんその後、悪循環のループに陥るのですが・・・。
低血糖の症状やアドレナリンファイターの話を聞いて、「私だ!」「俺だ!」と思った方は注意してくださいね〜。
いつまでもその状態は続きませんから。
いつか破綻して、真の副腎疲労の状態に陥り、倒れてしまいます。
この症状に悩まれている方、当てはまる方、とても多いと思いますので・・・
次回、その対策法についても書いていきたいと思います。
お楽しみに〜。
Thank you for reading to the end.
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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Written by
小菅一憲
Bachelor of Applied Science
Bachelor of Chiropractic Science
AK Practitioner
国際基準のカイロプラクター
アプライドキネシオロジスト
健康栄養指導士
野菜ソムリエ
私は・・・
原因のわからない不調に悩んでいる人を助けたい。
本当に健康になった時の素晴らしさを実感してもらいたい。
食と栄養についての正しい情報を発信し、未来の元気な子供につなげたい。
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カイロプラクティックは、薬は使わず手だけで身体の治療をするアメリカ生まれのヘルスケアです。
みなさんに知られているような筋肉骨格系の治療はもちろん、カイロプラクティックの中の一つの学問アプライドキネシオロジー (AK)では、自律神経や内臓、ホルモン、神経、栄養のアンバランスをチェックし、それに対する治療を行うことができます。
アメリカではまさしくプライマリーケアとして認められ、準医師として統合医療の一翼を担っています。
カイロプラティカは、日本では唯一の副腎疲労専門カイロプラクティックです。
また、患者さまのお身体に合わせた正しい栄養療法を行うことが出来る数少ないクリニックです。
アメリカやオーストラリアのAKのオフィスでは、サプリメントを使った栄養サポートは日常的に行われており、当院でもAKを使って身体の状態をチェックし、どの内臓器が弱っているか、どういった栄養素が必要であるかを判断することで、カイロプラクティック治療はもちろん、原因に沿った栄養指導を行っています。
Thank you for reading to the end.