副腎疲労について

 

副腎とは?

副腎は、腎臓の上にあるクルミくらいの大きさの臓器で、重さはブドウの巨峰1個よりも少し軽い程度。形は調度ピラミッドのような形で腎臓の上にある臓器です。形はちいさくてもその働きは人間にとっては重要なそしてパワフルな働きをもった臓器です。
英語ではMighty Organと言われています。膵臓や肝臓がSilent Organと言われ、病気になるまであまり悲鳴をあげず、頑張り続けてしまう臓器と考えられていますが、それに対して副腎はMighty Organ。全能な臓器と呼ばれているのです。

俗に「ストレス調整臓器」とも言われるようにストレスに対する機能を持ち、副腎は身体がストレスに対処し、生き延びることを助ける働きをしています。「ストレスの腺」と呼ばれるのはそのためですね。ケガや病気、仕事や対人関係の問題に至るまで、ありとあらゆるストレス源に対処できるようにするのが、副腎のは仕事なのです。大きく言うと、回復力、エネルギー、耐久力、生命そのものが、副腎の正常な機能にかかっています。

しかし、副腎の働きはそれだけではなくホルモンの生産分泌、免疫、炎症、糖のコントロールに関わる働きのほか、炭水化物と脂質の代謝、たんぱく質と脂質のエネルギーへの変換、脂質の蓄積(特にウエスト周りと顔の頬)、胃酸のコントロールなどなど、 副腎には多くの働きがあり、どれ1つをとっても人間の営みには欠かすことのできない役割があります。
また、副腎から分泌される副腎ホルモンが健康や身体機能に与える影響は、多大で広範囲です。体内の主要な生理的過程のすべてに影響を与えていると言ってもよく、副腎から分泌される抗炎症性および抗酸化ホルモンの保護作用は、アルコールや薬物、食物、環境のアレルゲンに対する反応を最小限に抑えてくれます。

また、副腎は加齢とともにその働きに変化がでてきます。思春期から青年期には主に生殖器で作られてきた性ホルモンは、中高年期になるとその多くが副腎で作られるようになります。副腎は、中年以降に性腺に変わり、体内に循環する性ホルモンの主要な内分泌腺になるというわけです。

 

 

副腎疲労

副腎にとっての一番の大敵は「ストレス」です。 ストレスというと精神的なものを想像しがちですが、実は精神的なストレス以外にも、身体にかかる肉体的なストレス、栄養のアンバランスによるストレス、血糖値ストレス、気候的ストレスなどなど、様々なストレスが身体にかかっています。ストレスというのは、目に見えない抽象的なもので、表になかなか現れてこないのですが、誰もが知らないうちに負担をかけていることが多いのです。 そしてこういったストレスが過剰になると、常に副腎に過剰な労働を強いることになり、いつかそれが破綻するときが訪れます。 また年齢的なものもあります。たとえば女性では閉経前(35歳〜45歳)になると女性ホルモンであるプロゲステロンやエストロゲンを作るのが副腎にシフトしてきます。これは男性においても同じことが言えます。 これも副腎にさらに負担をかける要素にもなるのですね。

他にも、たとえば、食物アレルギーや腸炎、口内炎、食道炎、カンジダなど、カラダに炎症がある状態が長く続くことも炎症をコントロールしている副腎に負担をかけます。 最初はこういった状況でも副腎がいつも以上に過剰に働くことで、正常な身体の状態を保とうとしていますが、その状態で年月を経ると気付かないうちに副腎に疲労がたまり、急にいままで元気だった人がパタンと倒れてしまう。そんなことが起きてしまうのです。

 

簡単に「副腎疲労」の症状を紹介しましょう。

朝起き出す気力がない
喜怒哀楽が激しくなった
食事をすることが疲れる
午前中に仕事に集中する気力がない
風邪などをひきやすくなった
風邪をひいても治りにくい
夕食を食べた後に気分がハイになる(低血糖)
傷がいつまでも治らない
日中でも頭の中に霞がかかったような状態
立ちくらみが頻繁に出る
原因不明の微熱が続く
PM3〜6時、猛烈な睡魔に襲われる
睡眠薬を飲まないと寝れない
朝食べたものが夜には思い出せない

・・・など。

 

これら全てが副腎の問題で起こるわけではないですが、ここにあげたものがいくつか当てはまる人は、副腎に負担がかかっているのではと疑ってみても良いのです。
こういった問題は不定愁訴とされ、病院では最初に副腎機能を検査するといったことは滅多にないでしょう。
多くの場合、血液検査をしても問題が見つからず、場合によっては心療内科に紹介されるケースも多いと思います。

 

副腎疲労の段階

副腎のストレスに対する反応の第一段階は「警告反応期」・・・

身体がストレスに対して初めに反応する段階です。この段階では副腎からのホルモン分泌が増加します。これは過剰なストレスと闘うためで、この闘いがうまくいけば副腎は正常な状態に戻りますが、闘いが長引くと副腎に負担が掛かり、副腎皮質は枯渇するまでホルモンを産生し続けることになり、機能低下が進みます。

 

次の段階が「抵抗期」・・・

抵抗期は、継続的なストレスにさらされる状態で、警告反応から身体が長期的な順応の準備を行う段階です。この時期にはストレスに適応し始め、副腎は肥大。従来のままだとストレスに見合うだけのホルモンを産生できないため、臓器そのものを大きくして増産体制に入るのです。
そして身体は、ストレスに抵抗するための需要に継続的に反応します。

 

そして最後の段階である「疲労困憊期(枯渇期)」・・・

ストレスをコントロールできないと、副腎は反応する機能を徐々に失い、ついには第3の段階「疲労困憊期」に突入します。ここまでくると副腎は文字どおり、疲労困憊。ストレスにまったく適応できなくなり、副腎の大きさは抵抗期に比べて肥大しますが、その機能は著しく制限されます。結果として心身にさまざまな症状が表れてきます。
この段階では、様々な症状が現れているので、私たちカイロプラクターが臨床で診る時はこの時期の場合が多いかもしれません。患者さんは、慢性的な健康障害、長期的な栄養素の欠乏、長期的な精神問題を示します。

 

こうした適応症候群が表われるまでには、数週間から数カ月、さらには数年かかる場合もあります。しかも「警告反応期」では、多くの人はストレス過剰であることに気づいていません。しかし、本当はこの段階で、すでにストレスの許容範囲は超えているのです。もしこの段階でストレスをコントロールしておかないと、「抵抗期」に移行し、そうこうしているうちに「疲労困憊期」に入ってしまいます。
この「疲労困憊期」では、極度の疲労感、膝、腰、足などに繰り返し起こる障害、免疫機能の低下など、自分でもはっきりわかる程度の問題が出てきてしまいます。また精神的にも非常に落ち込み、物事を否定的に考えるようにもなってきてしまいます。
もしも、この段階まで来てしまうと、治療をしていくにも回復するまで年単位でかかってしまうこともあるので、どのくらいストレスをコントロールすることが重要かわかるのではないでしょうか。

 

カイロプラティカでの治療とアドバイス

カイロプラクティックの上級テクニックAKを使って、内分泌系や内臓の調子などを主に筋力テストから見ていきます。
副腎疲労の原因となるのは、精神的、肉体的なストレス以外にも、糖質や精製炭水化物、カフェインの過剰摂取、アレルギー抗原への頻繁な露出があります。またそれらが全て関わっている場合も見られます。
カイロプラティカでは、AKの検査を使ってその人個人個人の原因を見つけ、それに沿った治療とアドバイスを行っております。

副腎疲労の場合には、基本的には副腎を機能アップさせるようなリンパや背骨の関節の治療、及び頭蓋骨やホルモンバランスのチェックなどを行い、一人一人に合わせた生活面でのアドバイスを行うことになります。また副腎疲労の回復には、ストレスコントロールと食事の改善が重要なポイントになりますので、副腎に負担をかけない生活についてはしっかりとお話するようにしています。

治療自体は、全く痛みのないものです。
カイロプラクティックの治療がこういった問題に対して回復のキッカケとなります。
継続した治療と生活改善でより早い改善が出来るでしょう。