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糖代謝を促進する補酵素「α-リポ酸」

α-リポ酸(Alpha-Lipoic Acid:ALA)

今日は、先日患者さんからリクエストがあったので、「α-リポ酸(ALA)」について少し話してみようと思います。

α-リポ酸(ALA)は、人間の体内にも存在する、ビタミンに似た働きをする物質の1つです。
別名をチオクト酸とも呼びます。
α-リポ酸は2つの硫黄イオンを持った物質で、人間の体内では酵素を補う働きを持った機能性成分で、もともと病院やクリニックで解毒や肝障害を改善する医薬品としてのみ用いられてきましたが、2004年の食薬区分の改正によって食品として認可され、サプリメントにも使用出来るようになりました。

 

 

α-リポ酸は糖代謝を促進してくれる強い味方

α-リポ酸の体内での働きは、糖の分解を助けたり、エネルギーを酸性する際の補酵素的な役割を担ったり、強力な抗酸化作用を持つことでも知られています。

糖質、炭水化物、脂肪酸、タンパク質、アミノ酸の代謝
解毒作用
コレステロール抑制
強力な抗酸化作用
エネルギー酸性

この中でも特に注目したいのが、糖の代謝作用です。
この作用はみなさんもご存知の膵臓から分泌される「インスリン」というホルモンに匹敵する程とも言われています。
5年前にアメリカで行われた研究では、α-リポ酸が糖代謝を促進するとともに、インスリンに対する感受性をも向上させる作用があり、結果として血糖値を下げる効果があることを発表しています。

またすごいのは糖化を抑制する効果もあるということです。
糖化とは、糖がたんぱく質(アミノ酸)と反応(メイラード反応)して起こるものですが、これが体内で起こることによって、細胞に様々な影響をもたらすことになります。たとえば糖尿病における手足のシビレや眼底出血等も糖化のなれの果てと言えるでしょう。血糖が高いと余った糖分が身体のタンパク質と糖化反応を起こします。それが皮膚で起これば、皮膚のシワや弾力の低下につながり、血管が糖化によって濁ってくれば、白内障なども起こりえるわけです。
末梢神経が働かなくなったり、細胞壁がダメになったり、血管が詰まったり、歯槽膿漏、朝勃起しなくなる、白内障、皮膚のシワ、弾力の低下・・・などがこの糖化によって作られているものだとすれば、いかに体内で糖化を促進させないようにするかが、生活習慣病や老化の予防につながるということが理解できるのではないでしょうか?

α-リポ酸によってインスリンの感受性が向上して、糖分の代謝が高くなれば、余計な糖化反応も起きず、糖化産物であるAGEsも抑制してくれます。
こういったことから血糖の高い人には有効な機能成分として有名なわけですね^^。

 

またこのことは脂肪の蓄積もコントロールしてくれる可能性があることにもつながります。
α-リポ酸がインスリンの感受性を高める作用があるので、少ないインスリンでも血液中を流れる糖分の細胞への取り込みを促進してくれます。これは血糖値が高い人だけではなく、肥満の人に対しても有効で、肥満を予防改善してくれる作用が報告されています。ある発表では、α-リポ酸は脳内に存在する食欲のコントロールに関わるホルモンに作用して食欲を抑えてくれるとまで言われています。
こうなると、肥満気味の人や血糖値が高い人には強い味方ですね。

 

 

強力な抗酸化作用

α-リポ酸には、老化や病気の原因となる細胞の酸化障害を防ぐ効果があり、ダイエットやアンチエイジングの助けになるとされ、根強い人気があります。
また数ある抗酸化物質の中でも特に重要とされ、実は抗酸化作用では有名なビタミンCやビタミンEなどを上回る程の抗酸化作用があるだけでなく、ビタミンCやビタミンEが酸化してしまうのを防いでくれます。α-リポ酸は同じネットワーク系抗酸化物質であるビタミンC、ビタミンE、グルタチオン、コエンザイムQ10などと作用し合うことでより威力を発するのですね。

このネットワークにおけるα−リポ酸の特徴は主に4つあります。
1つには水だけでなく、脂質にも馴染む物質で細胞膜脂肪質でバリアされた細胞の内外に分布出来る唯一の抗酸化物質なのです。ビタミンCやビタミンEを初めとする抗酸化物質は、水溶性か脂溶性にわかれてしまうので、どちらの性質も持っているα-リポ酸はとても便利な物質なのです。
2つには、他の抗酸化物質が酸化した場合にもそれらを再生させる能力があるということです。これは先程も少し触れましたね。
3つには、α-リポ酸自身が酸化した場合にも自己再生能力があることです。
最後の4つには、最強の抗酸化物質と言われる「グルタチオン」を増加してくれる働きがあるということです。

こう考えるとα-リポ酸が抗酸化ネットワークの中で効率良く機能してくれれば、身体の酸化を強力に防いでくれることがわかりますね^^。

 

 

α-リポ酸の2つのタイプ

α-リポ酸には左右対称で、RとSというタイプがあります。
Sタイプだと体内でビタミンB6とマグネシウムを使って変換する手間があるので、R-ALAがオススメです。
またインスリン抵抗性を改善する能力はR-ALAの方が強いとされています。

食べ物では、α-リポ酸を含むものとして「ブロッコリー」があります。
ブロッコリーは、本当に栄養豊富で生活習慣病予防の強い味方になってくれる野菜ですね!
ただ、α-リポ酸を摂るのなら、ブロッコリーを熱しないでください。α-リポ酸は熱に本当に弱くて、熱するとなくなってしまうのです。
日本人はブロッコリーを生で食べるのには慣れていませんが、α-リポ酸を意識するなら、生かジュースで摂ることが良いでしょう。

他には、ほうれん草や、お米の胚芽、牛の臓器類に含まれていますが、ブロッコリーも含めてα-リポ酸は食品に含まれる量が少ないため、ある程度の効果を期待するのであればサプリメントを利用するのが合理的です^^。
体内でもわずかに合成されますが、中高年だとさらに合成量が減るので、必然的に不足しやすくなっています。
α-リポ酸については食事と同時に摂取すると吸収率が低下するので、食事の30分前に摂ることをオススメします。

うちのクリニックでも血糖値の高い方や、肥満傾向がある方、その他インスリン抵抗性を持った方の血糖コントロールの改善でよく使用しているサプリメントでもあります。
他にエネルギー生産能力が低下しているような方にも使ってもらう場合もあります。

 

いかがでしたか?
たまにはこういう風にある栄養素について深く掘り下げてみるのも良いですね!
また書きますね^^。
では。

 

 

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牛乳アレルギー 〜腸管壁浸漏症候群LGS〜

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牛乳のタンパク質によるアレルギー

今回は、牛乳のタンパク質が起こす問題について。
知らない方も多いかもしれませんが、牛乳に含まれるカゼインというタンパク質はアレルギーなどの問題を起こしやすいタンパク質と言えます。
牛乳のたんぱく質は、アレルギーの原因になったり、消化しにくいタンパク質のため胃腸の状態を悪化させ、鉄欠乏性貧血を起こしたり、神経系統の働きに支障をきたす可能性があるのですね。
今日はそんなお話を。

 

牛乳のタンパク質は、ホエイ(乳清)とカーズの2種類があります。カーズはカゼインという物質に変化しますが、これは人体にとっては不健康となる物質です。ちなみにホエイタンパクには種々のビタミン、ミネラル、カルシウムに豊富なタンパク質を含んでおり、タンパク質を原料としたチーズは健康的な食べ物にもなり得ます。高いリコッタチーズなどはホエイタンパクを多く含んでいますね。(ただ、ホエイでも問題を起こす人はいます)。

「カゼイン」というタンパク質は牛乳のタンパク質の80%を占めています。母乳にもカゼインが含まれますが、これは赤ちゃんの胃腸でも消化しやすいものです。しかし、牛乳の「カゼイン」は、胃を4つ持っている子牛だからこそ消化が可能なのです。
とくに人間の子供にとっては消化・分解が困難なたんぱく質なのですね。

牛乳の中の80%のカゼインはそのうち40%が「αカゼイン」、残り40%が「βカゼイン」です。一方人間の母乳のカゼインはほとんどが「βカゼイン」です。生まれた赤ちゃんには牛乳に含まれるαカゼインを分解するレンニンという酵素がなく、赤ちゃんに牛乳を与えると下痢をしてしまいます。

 

「レンニン」はチーズを作る時に使う固形ラードのようなもので、人間にはレンニンという酵素は作ることが出来ません。その代わりを胃酸が補うことになるのですが、カゼインはとても固いたんぱく成分なので、胃酸でもなかなか分解しづらいのです。
胃の中でたんぱく質分解をするペクチンがちゃんと分泌できるようになる2、3才までは、
牛乳は、絶対に与えるべきではなく、その後もできれば避けたい食品です。それは成人でも牛乳のたんぱく質によって問題を起こす場合があるからなのです。

 

 

腸管壁浸漏症候群 Leaky Gut Syndrome

牛乳のたんぱく質「カゼイン」は特に、「腸管壁浸漏性症候群 Leaky Gut Syndrome」を起こしやすいものでもあります。
この腸管壁浸漏性症候群、LGSとは、小腸の外敵から守る薄い膜「膜バリア」が、汚染された食べ物、抗生物質、有毒な金属やウィルス、真菌(カンジダ、イースト)などに攻撃されて、傷つき破れてしまう状態です。

LGSが起きると、身体に必要な栄養素の吸収がうまくいかなくなります。ひどくなると栄養吸収障害による栄養失調や欠乏症を招いてしまうのです。
また、破けた穴から消化しきれなかった大きな分子の食べ物や有害な物質が身体の中に漏れだしてしまうために病気の引き金にもなります。
そもそも人間は、食べたものを吸収するために、よく噛んで、消化酵素にからませながら、胃と腸でこまかく分解します。小腸の膜バリアの細かい網目を通れるだけの栄養素だけが、身体に吸収されてエネルギーになるのです。

この膜バリアに炎症を起こしたり、破けた状態を作ってしまうものに、実は「牛乳・乳製品」のたんぱく質である「カゼイン」があげられます。

 

通常膜バリアは2~5日で再生しますが、攻撃がやまないと破けたままの状態になり、栄養吸収障害がつづき、アトピー(食物アレルギー)、ADHD(注意欠陥・多動性障害)、ゼンソク、自閉症、腹痛、夜尿症、便秘、下痢、慢性疲労、原因不明の発熱、消化不良、不眠症などが引き起こされます。

怖いですよね。

 

 

まださらなる問題があります。
カゼインは腸でタンパク分子「ペプチド」に分解されますが、このとき「モルフィン」と呼ばれる物質になります。これは本来、血液の中には存在していけない有害な物質なのですが、LGSになっている場合は、腸バリアが壊れており、その隙間からモルフィンが身体に吸収されてしまいます。
モルフィンは体内に入ると、モルヒネと似た作用を持つことがわかっています。脳の膜を通して脳の中に入り、特に子供の脳には悪い影響を与えます。

フロリダ大学の報告によると、自閉症患者や統合失調症(精神分裂病)患者の95%に「ペプチド尿症」(ペプチドが尿に排泄される)が見られると言われています。ふつうペプチドは尿に出ませんが、腸膜が破けて、モルフィンが血液に入り、これを腎臓がろ過できないと、尿に出てくるようです。実際牛乳を断つことで、患者さんの症状が改善されています。

 

前回は牛乳に含まれる糖質による害をお伝えしましたが、今回はタンパク質「カゼイン」についてのお話をしました。みなさんいかがでしたか?
また次回をお楽しみに〜。

 

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京都

秋の紅葉と言えば「京都」

先日京都に詳しい患者さんとお話していて、とても京都に行きたくなりました。
そして今月初め、いつものように本屋さんで院内に置く雑誌を物色しているとやはりこの季節だからでしょうか、
京都の特集が多いんです^^。

早速手にとって、良さそうな本を2冊買ってきましたよ。
修学旅行以来行っていないので、京都が本当に魅力的な街であることやたくさんの見所があることに驚きました。

 

日本も良いところが本当にたくさんあります。
まずは、京都。秋に行けたら行く・・行きたい・・・^^。

 

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ありがとうございます!

オープンしてからあっという間に1年が経ちました。本当に皆様に支えられ、ここまでくることができました。

まさかこんなに素敵なお花を頂けると思っていなかったので、とても嬉しいです!!
只今、カイロプラティカは素敵なお花に囲まれております^^

どうもありがとうございました。

 

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1周年-1

 

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乳糖不耐症 〜牛乳の糖質による消化器症状〜

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牛乳は身体に良いのか!?

戦後日本では、「牛乳は完全栄養食品である」といわれてきました。
その理由は「身体が必要とする栄養素をすべて含んでいる、すぐれた食品」だからということです。

 

「牛乳は自然の恵み」
「牛乳は完全栄養食品」
「牛乳はみんなに必要」

 

こんなキャッチフレーズを聞いたことありませんか?
誰もが、疑いもなく牛乳は身体に良いと思っているのではないでしょうか。
そしてそのように育ってきたでしょう。

子供のころは大きくなるように牛乳をいっぱい飲むことを勧められ、学校の給食では毎日のように牛乳が出ます。牛乳は苦手なのに、子供の頃、学校で飲みなさいと言われて、鼻をつまんだりして無理に飲んだ経験がある人もいるのではないでしょうか。

また大人になっても最適のカルシウム源として、家庭の冷蔵庫には必ずといっていいほど牛乳があります。そしてお腹のために、毎日欠かさずヨーグルトを食べる人もたくさんいるのではないでしょうか。

 

 

牛乳や乳製品を歴史的に摂る習慣のなかった国で、こうした食品がこれほど根付いているのは日本だけといわれています。

しかし、全米で注目を集めている「責任のある医療のための医師の会」では、「動物性たんぱく質は血液を酸性に傾けるので、身体はそれを中和するためにカルシウムを骨から引き出す」と説明し、「(動物性たんぱく質を多く含む)牛乳を飲んでカルシウムを摂取しても骨粗鬆症の予防には役立つという科学的根拠はない」と明言しています。

また、最近になって、多くの医師と国民が、長年にわたり人々の意識に刷り込まれた牛乳の価値を疑問視するようになり、近年、アメリカでは多くの医師が牛乳・乳製品の健康被害に警鐘を鳴らしています。連邦取引委員会までがこの点を再検討するようになっているのです。

 

  

乳糖不耐症

世界の成人人口の70%は牛乳中の糖質「乳糖」を分解できません。

牛乳を飲むとお腹がゴロゴロして、すぐ下痢をしてしまったりしませんか?
また胃痙攣をおこしたり、腹部膨満感があらわれたり・・・

その原因こそが、実は「乳糖不耐症」と呼ばれるものなのです。

 

 

「乳糖」とは、牛乳に含まれている糖質(炭水化物)のことです。乳糖は二糖類で、ブドウ糖とガラクトースという二つの単糖類から構成されています。
乳糖は、乳腺の腺細胞だけでつくられます。したがって、乳糖を含んでいる物質は哺乳類の乳汁の他には存在しません。乳糖やその他の糖類をいっさい含まない乳汁を分泌する哺乳動物は、アシカ、アザラシ、オットセイ、セイウチだけです。1リットルあたりの乳糖の含有量は、人乳で約75g、牛乳で約45gです。

牛乳を飲んだ後で、乳糖が腸管から吸収されて血液に流入するには、二つの単糖類にまず分解されなければなりません。それには、乳糖を分解する酵素である「ラクターゼ」が必要になります。ラクターゼは腸管の上部の細胞に存在し、それが最も多く集まっているのが、小腸の中ほどにある空腸と呼ばれる部分です。

人間の母乳にも乳糖が含まれているため、赤ん坊のときは誰でもラクターゼを持っています。ラクターゼの活性がはじまるのは妊娠第三期(7ヵ月以降)の胎児の腸管の中で、活性が最も盛んになるのは出生直後と言われています。しかし、生後1年前後の離乳期からラクターゼの活性が弱くなりはじめ、成人になるとラクターゼがほとんど活性しなくなります。

 

摂取する乳糖の量が多くて腸内でのラクターゼの処理能力を超えると、乳糖は消化されないまま大腸に運ばれます。未消化の乳糖が大腸に到達すると、2つのことが起こります。

①大腸に普段から生息する細菌に乳糖が反応します。
細菌は乳糖を発酵させて、ガス、二酸化炭素、乳酸に変化させます。

 ②乳糖の分子は浸透圧作用によって腸管内に水分を引き寄せます。
その結果、腸管内にたまるガスと水分の量が増えます。

ガスと水分の組み合わせは、腹部膨満感、痙攣、げっぷ、放屁症状、そして水様性下痢の原因となります。
牛乳を飲んでお腹を壊してしまうメカニズムはこういうことだったのですね。

 

 

1965年、ジョンズホプキンス大学医学部の研究グループが、被検者となった白人の15%、黒人の70%が乳糖を消化できないことを発見し、これをキッカケに世界中の人々を対象とした調査が行われ、おどろくべきことがわかりました。

人類の大多数は乳糖不耐だったのです。

ほとんどの子供の小腸におけるラクターゼの活性は、生後1年半から4年の間に徐々に低下します。これは成長過程における正常な生理的変化です。
これと同じ現象は、離乳期に至ったほとんどの哺乳動物にもみられます。
この点では人も他の哺乳動物とまったく同じなのです。

 

 

生存のために牛乳に依存しなければならない部族は、自然淘汰の過程でラクターゼの分泌を維持する突然変異を起こす確率があります。また北欧のごく一部の人々はラクターゼを合成できる遺伝子を持っています。しかし、世界のほとんどの地域の人、特にアジア系やアフリカ系の人(有色人種のほとんど)が成人になるとラクターゼを作る働きが弱く、これらの人種の80~90%が乳糖不耐症であることが明らかになっています。

通常の離乳期を過ぎても、牛乳のような乳糖を含む食品を摂取するのは明らかに自然の摂理に反しているのかもしれません。
ラクターゼの欠損が成長過程における一般的なパターンだとすれば、乳児期を過ぎても乳糖を消化できる人はかなり例外的な存在といえるのではないでしょうか。

健康な成人における乳糖不耐の割合は、アメリカの白人で8%、黒人で70%、日本人では85%にのぼります。
日本人のほとんどがこの「乳糖不耐症」なわけですね。

 

ちなみに「乳糖不耐症」のために牛乳が苦手な人でも、大丈夫な乳製品があります。
それはヨーグルトやチーズ。
なぜかというと・・・
細菌の力を借りることによって牛乳を発酵させてヨーグルトやチーズにすると、乳糖の多くを細菌がブドウ糖とガラクトースに分解してくれるので、乳糖による問題は発生しなくなるからなのですね。

 

乳糖不耐症の人はとくに「牛乳」は飲まない方が賢明かもしれません。

そしてお腹をよく壊してしまうお子さん。
もしかしたら、乳糖不耐症が関わっているかもしれません。
子供の腹痛はかなりよくある現象です。
全体の一割の子供が「小児再発性腹痛」と呼ばれる症状を経験していると推測され、その子供たちを対象にした研究では、その約三分の一の子供の腹痛が乳糖不耐に起因しているといいます。
牛乳を飲むことが良いという認識だけで、給食に毎日出たり、積極的にすすめられたりしますが、これは子供の健康を害するだけでなく、アレルギーの元になる可能性すらあります。

人類の大多数が「乳糖不耐症」であるということ。
これはまぎれもない事実なのです。

 

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バックハガー

腰痛でお悩みの方へ

お気づきの方もいると思いますが、待合室のソファーにバックハガーを置きました。

 

通常人間の身体はS字状になっているのですが、背骨のカーブが失われたり歪みが生じてくると、背中や腰の痛みが起こります。
このバックハガーは腰部を優しく抱きしめるように支えてくれるので、正しく座る事ができます。
デスクワークや運転などを長時間座る事が多い方、腰痛でない方も予防になるので普段の生活に取り入れる事をお勧めします。

 

厚さは3タイプ用意しておりますので、気になる方はスタッフに声をかけて下さい!

 

バックハガー-1

 

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整腸に効果があるのは?

オリゴ糖

 

オリゴ糖の効果

腸内環境を整えるには、腸内細菌叢のバランスをよくすることが有効です。

それには、乳酸菌やビフィズス菌をできるだけ増やすことが重要になります。
乳酸菌やビフィズス菌を増やすには、腸内細菌叢の大好きな餌をたっぷり与えて上げること。

一番良いのは「オリゴ糖」の摂取です。

 

オリゴ糖は腸で吸収されず、腸内の善玉菌だけがエサとして活用することが出来るという変わった性質を持つ糖なのです。

オリゴ糖は、単糖(炭水化物を分解したときこれ以上分解できない最小単位)が2〜20個結びついたものです。食品に含まれる天然オリゴ糖と、機能性を持たせた合成オリゴ糖があり、合成オリゴ糖は、デンプンや砂糖、大豆、乳糖などを原料に作られます。

 

糖にはショ糖や麦芽糖のように、吸収されやすくエネルギー源になるものもありますが、オリゴ糖は人間の消化酵素では消化されません。
カロリーは砂糖の半分以下で、血糖値の上昇が少なく、インシュリンの要求度は玄米と同じレベルなのがうれしいところ。また虫歯の心配が少なく、副作用の心配もない、ダイエット向けの糖としても人気を呼んでいます。その他アレルギーや炎症の改善にも効果が認められています。

さらに、消化酵素で分解されないので、そのまま大腸に届き、腸内にすむビフィズス菌、乳酸菌など、善玉菌のエサになってくれるのです。
しかも悪玉菌のエサにはならないところがポイント。善玉菌だけを増殖させ、優勢にする助けをするため、腸の調子を整えるのにはうれしい糖ですよね。

 

具体的な目安としては1日3〜5g程度がよいでしょう。
ちなみに摂りすぎてしまうと、お腹がゆるくなったりします。これは腸の中の善玉菌が一時的に爆発的に増え、便を巻き込んで外に出るためです。

 

オリゴ糖は、もちろん食べ物にも含まれていますが、甘味料としても市販されています。
市販されているオリゴ糖では、フラクトオリゴ糖、イソマルトオリゴ糖、ダイズオリゴ糖、ガラクトオリゴ糖などが有名です。

食べ物だと大豆やゴボウ、タマネギ、ニンニク、アスパラガス、バナナなどの食品にも豊富に含まれていますので、これらの野菜や豆類を積極的に摂ることもひとつの方法でしょう。ちなみに納豆は、納豆菌とオリゴ糖をダブルで摂れる食品ということになります。

またイモ類など、食物繊維の豊富な食品にも含まれているのでおすすめです。食物繊維は腸内細菌の餌になるばかりでなく、腸内の有害物質を体外に排出してくれます。いわば腸内のクリーニングの働きをするので、乳酸菌やビフィズス菌がすみやすくなり、腸内細菌を元気にしてくれます。

 

 

10%ぐらいのビフィズス菌がいると、オリゴ糖を与えるとビフィズス菌が40%まで増えます。しかし、オリゴ糖の少ない食事をしていると、また10%台に下がります。

 

現代社会では、毎日サプリメントだけで生活している人もいます。その人たちの便を調べてみると、ビフィズス菌ばかりでなく、大腸菌までもほとんどいない状況だというのです。
きちんと3食しっかりと食べ、野菜をいっぱい摂っている人は、ビフィズス菌が50%近くまで増えるそうです。

 

「便秘を治すためにヨーグルトを毎日摂っている」
「免疫改善のために乳酸菌を毎日摂っている」

 

こういう話をよく聞きます。
もちろん整腸の効果はあるのですが、実は残念ながら、外からきた乳酸菌はたとえ生きたまま腸まで届いたとしても、腸に住み着くことは出来ません。
ヤクルトの研究者の話では、Lカゼイ・シロタ株の乳酸菌でも、腸に住み着くには40年間毎日休むことなく乳酸菌を摂り続ける必要があるそう。
なぜなら、私たちの腸にはお母さんからもらった乳酸菌がもともと住んでいて、私たちの体にはその乳酸菌が一番合っているためです。
だとしたら、その乳酸菌を増やすのが一番なのでは!?

 

そうなのです。
腸内環境改善、免疫UPのために、乳酸菌を摂るのはオススメですが、オリゴ糖も一緒に摂って上げるとダブルに良いといえます。

多くの研究から、乳酸菌などの善玉菌を増やすには、余計な油は控えて、食物繊維をたくさん摂る食事が良いと分かってきています。
野菜や穀類、食物繊維を摂らない食生活。こういったことは、善玉菌のエサである「オリゴ糖」から見ても、腸内環境を悪くする原因になっていたのですね。

 

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きれいな棚

綺麗な棚が仕上がりました!

1週間前から、みなさんの待合室の横に、新しく綺麗な棚が置かれています。
お気づきですか?
カイロプラティカの内装をやって頂いた方にお願いしたオリジナルの棚。
相変わらず、さすがの完成度です。

三田さん、いつもありがとうございます!

 

さて、どんな物が並べられるのか・・・みなさん楽しみにしていてくださいね!

 

新しい緑が入りました^^

緑のなかま

治療部屋に、新しい緑が仲間入り。
かわいいな。

緑はやはり良いです。
枯れないように育てるのは大変なんですが、
やはり気持ちが落ち着きます。

 

みなさんも治療受けにいらしたら、緑に癒されてください^^。

 

midori

台風18号

台風18号”マンニィ”

先日の台風直撃中は何をしておりましたか??
ほとんどの方は自宅に居たと思います。

実は私はソワソワしてました。
東京湾のある内房は台風が来ているときにしか波が立たないので、どうしても行ってみたかったのです!

午後から出発したので雨は降っていませんでしたが、強風で車が飛んでしまうのではないかとドキドキしながらの移動でした^^;

 

結果は、、、、残念ながらまだ早すぎたようで波は荒れてました。もう少し遅い方が良かった様です> <

 

次の台風に期待します!!!

 

台風18号