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副腎疲労症候群の症状 【その4】|低血糖症とアドレナリンファイター 前編

書類の山にうなだれる女性|副腎疲労blog

 

Summary:

 

⭐️ 副腎疲労の人も悩まされることの多い「低血糖症」

⭐️ 一般的な「低血糖」と血糖値のアンバランスからくる現代病「低血糖症」との違いとは!?

⭐️ 血糖値の基本的なお話

⭐️ 現代人は、簡単に血糖値が上がるような食生活に陥っている!?

 

 

みなさん、こんにちは。

 

 

 

副腎疲労専門カイロプラクティック

「CHIROPRATICA」院長の小菅一憲です。

そしてこのBlogの筆者「Kossy (コッシー)」です。

 

 

この2回程、副腎髄質から分泌される アドレナリン、ノルアドレナリン、ドーパミン などの カテコールアミン に関連するお話をしています。

この2回のblogはこちら↓



 

今日は、ここ数年原因不明の体調不良についてインターネットで検索していると、引っかかることが多いであろう「低血糖症」とこの カテコールアミン についてのお話をしていきますね^^。

 

 

 

 ⭐️ 副腎疲労の人も悩まされることの多い「低血糖症」

 

副腎疲労の人でも、悩まされることの多いこの「低血糖症」。

低血糖症とは、一体どんなものなのでしょう?

 

 

 

低血糖というと、みなさんがまず思い浮かべるのは、食事を摂っていないことで血糖値が下がり過ぎてしまい、フラフラしたり、手が震えたりするような症状だと思います。

そして、こういう時に周りの人がまず言うのは「アメ舐めた方が良いよ」だとか「何か甘いものを食べて」という言葉じゃないかと思います。
これは、血糖が下がっているなら、単純にすぐに血糖を上げてくれるものを食べれば良いということでしょう。

 

 

私も小さい頃に、食事が空いてしまう時や外に出かける時などに、ちょっとした栄養補給の意味合いで親から飴をもらっていたような覚えがあります。

特に悪気もなく・・・。

 

 

 

⭐️ 一般的な「低血糖」と血糖値のアンバランスからくる現代病「低血糖症」との違いとは!? 

  

しかし、実際に最近問題になっているのは、こういった本当に食事を食べられない時間が長くて、低血糖が起きてしまう状況ではなく(もちろんそれもありますが)、食べる食事の内容が変わってきたことによるもの、すなわち血糖値の不安定な状態が引き起こす「低血糖」なんです。

 

これを「低血糖症」だとか「反応性低血糖」と呼んでいるんですね〜。

 

確かに食糧が今ほど溢れかえっている時代ではなかった頃は、食べるものが少なくて食間が空くことにより「低血糖」は起こり得たでしょう。そういった場合は、手っ取り早く血糖値を上げてくれるような「飴」などが好まれたのは合点がいきます。

しかし、現代病とも言える「低血糖症」は、逆に食べ物が豊富であるがゆえに、そして人を誘惑するような好きな味に加工してあるものが多くなったがゆえに、引き起こされるようになったと言っても過言ではないかもしれません。

 

 

 

この現代病でもある「低血糖症」においては、「飴」を舐めることは一時的には症状を抑えるものの、その後さらに状況が悪化する方向に陥ります。

 

 

このことをこれからご説明していきますね^^。

 

 

 

⭐️ 血糖値の基本的なお話

 

まず、血糖値は何かというところから、お話して言った方が良いでしょう。

 

 

「血糖」とは、言葉の通り、血液中の糖分のことです。

もっと具体的に言うと血液中のブドウ糖の量になりますね。そして、この血液中のブドウ糖の量は、通常70〜100mg/dlに維持されています。大人の血液量は5ℓなので、およそ5gのブドウ糖が溶けているということになります。

 

 

なぜ、このブドウ糖の量が一定の値に維持されているかというと、脳や筋肉が働く、さらに言うならば私たちの身体の細胞1つ1つが働くのに常にブドウ糖を必要としているからです。もちろんブドウ糖がなくなれば、脂質やタンパク質からもエネルギーを作ることは出来ますが、まず一番使いやすいエネルギー源としてブドウ糖は必須のものなんです。

そして、もちろんこのブドウ糖を補給するのは、私たちの毎日食べる食事に他なりません。

 

私たちは普通3食の食事をしていることが多いと思いますが、こうやって、食事からブドウ糖を切らさないように補給しているわけです。

 

 

 

 

基本的には食事をすると、食べ物が胃腸で消化されて、最小単位まで分解されます。

 

ご飯(炭水化物)だとブドウ糖まで、お肉(タンパク質)だとアミノ酸まで、そして脂だと脂肪酸まで分解されて、腸の粘膜から吸収されます。そして吸収されたもの、例えばブドウ糖であればそのまま血流を乗って肝臓や全身に運ばれていきます。

ですので、食事をすると食後に血糖値は上がるわけです。

 

 

 

もし1回の食事から75gのブドウ糖を摂取したとすると、血糖値に換算すれば1、500mg/dlもの量になります。しかし、大体食後の血糖値というと140mg/dlぐらいです。
これはなぜかというと、食後は膵臓から分泌されるインスリンというホルモンが頑張って、この一挙に増えたブドウ糖を身体中の細胞に運んでいくからなのです。肝臓に運んで、グリコーゲンとして貯蓄しておいたり、非常用として脂肪に変えたり、そしてすぐ使うブドウ糖はもちろん脳や全身の筋肉に運んで使われていきます。

そうやって血液中の糖分をどんどん処理していくのですね。

 

 

 

 

人間は1時間あたり8〜10gのブドウ糖を消費して、生命を維持していると言われます。
じっと安静している時でさえ、全身の細胞には絶えずブドウ糖が必要です。絶えずエネルギー源があることで人間の60兆個ある細胞が生きていけるのです。
食事をして血糖値が上がっても、このように貯蓄したり、使われていくと食後140mg/dlあった血糖値も2、3時間後にはほぼ空腹時と同じ血糖値に戻ってきます。

 

そして血液中のブドウ糖がなくなってくれば、肝臓が貯めてあるグリコーゲンを分解して、ブドウ糖を作ったり、糖新生という方法で、ブドウ糖以外の材料からブドウ糖を合成して血糖値を維持します。
また、ブドウ糖が枯渇すると脂肪からのケトン体という物質もエネルギー源として使うことが出来ます。

しかしもちろん、それにも限度はあるので、血糖値が下がってくればお腹が空いてきて人間は食事をするわけです。
次の食事をすれば、また血糖値があがって、ブドウ糖をいろいろな細胞や臓器に補給してすぐに使わない分は貯蓄していきます。

 

 

 

これが通常の血糖値の上がったり、下がったりのリズムです。

 

 

 

⭐️ 現代人は、簡単に血糖値が上がるような食生活に陥っている!?

 

しかし、今と昔では大分食生活が変わってきたと思いませんか?

 

 

昔は、朝というと味噌汁があって、アジの干物や納豆、それからご飯でした。

それって私だけでしょうか?
こういうご家庭も多かったのではないかと思います。なんとなく旅館に行くとこういった食事にさらに副菜がついている感じですよね。笑。

 

 

ところが今では、朝はトーストだけ(しかも甘いジャムやハチミツをつけて)とか、菓子パンだけとか、コンビニでおにぎりとかそんな方も多いのではないでしょうか。またコンフレークやシリアルのようなもの(砂糖をどっさりかけて)の方もいるでしょうか。

最近は果物だけという方もいます。血糖値を上げやすいバナナのみとかね。
けっこういらっしゃるんです。

 

お昼や夜もそうですよね。
簡単に買って食べれる分、自分の好きな味のものを買って、サクッと食べることも多いでしょう。

 

そして、そういった加工食品(お弁当やお惣菜、コンビニやスーパで買うもの)には必ずと言ってよいほど、食品添加物はもちろん、砂糖や小麦、人工甘味料などの血糖値をすぐに上げやすいものが含まれています。
それは、私たちが好むのが大抵甘みがあるものだからです。

 

私たちは甘みにとてつもなく誘惑されます。
なぜって脳が手っ取り早く、栄養をくれるものを欲するから。そしてそれは、ストレスがかかっていればなおさらです。
また、今では飲み物もお茶だけではなく、様々な飲み物が増えました。ジュースはもちろん、スポーツドリンク、清涼飲料水にはブドウ糖が添加されていて、あっという間に血糖値を上げてしまいます。
もちろん、お菓子やケーキ、アイスクリーム、そして菓子パンの種類の多様さはさることながら、本当に驚くほど全ての食品に糖類が添加されています。

 

これは、そうすれば(私たちが誘惑に負けるので)売れるからでもあります。

 

 

 

 

こういった食品が溢れる中で、私たちは(誘惑に負け続けて)いつのまにやら自然とそういったものを欲し、血糖値が簡単に上がるような食生活にのめり込んで行ったのです。またコンビニやファーストフードなどですぐ買えるものでお腹を満たすものは、炭水化物が多く、炭水化物一品の食事もとても増えました。もちろん、立ち食い蕎麦や牛丼も完全にその類ですよね。

そのことがさらに血糖値をすぐに上げる生活に拍車をかけています。

 

 

 

 

さて、ではなぜこの血糖値をすぐに上げてしまう食生活が良くないのでしょう?
一見血糖値を上げてくれるんだからいいんじゃないの?と思ってしまうのですが、これが落とし穴でもあります。

 

実は血糖値をすぐに上げてしまうとその後急激に血糖値を下げてしまうことにつながるのです!!

 

 

 

今日は長くなってしまったので、ここまでに^^。

次回、低血糖症とカテコールアミンについての本題に入っていきますね。

 

お楽しみに〜。

  

 

 

Thank you for reading to the end.

 

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

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小菅一憲

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副腎疲労症候群の症状 【その3】|アドレナリン・ノルアドレナリン過剰とうつ病と副腎疲労

 落ち込んで憂鬱そうな男性|副腎疲労blog

 

Summary:

 

⭐️ 社会現象にもなっている「うつ病」

⭐️ 「うつ病」になる原因や要素は、副腎疲労のそれとそっくり!?

⭐️ 身体のどこかしらに炎症があるとセロトニンが作られなくなる!?

⭐️ お腹のトラブルが「うつ病」につながる理由

 

 

みなさん、こんにちは。

 

 

 

副腎疲労専門カイロプラクティック

「CHIROPRATICA」院長の小菅一憲です。

そしてこのBlogの筆者「Kossy (コッシー)」です。

 

 

前回は、副腎髄質から分泌される興奮性のホルモン、特に「アドレナリン」や「ノルアドレナリン」についてお話しました。

前回のblogはこちら↓

 

これらのホルモンは、カテコール基を持っているので「カテコールアミン(カテコラミン)」とも呼ばれていましたね。
このカテコールアミンは、とても奥が深いので、これから数回身近なお身体の症状と合わせてお話していきたいと思います。

 

今日は、カテコールアミンと「うつ病」との関連性です。

 

 

 

 ⭐️ 社会現象にもなっている「うつ病」

 

みなさん、ご存知でしょうか?

 

 

現在「うつ病」に悩まされる方は、実はすごく増えていて、社会現象にもなっているぐらいなんです。

 

特に日本では、これまでの4大疾病である「がん」「脳卒中」「心臓病」「糖尿病」に、新たに「精神疾患」が加わり、5大疾病になりました。
うつ病や不安障害は、90年代終盤から急上昇しており、98年からは自殺者の急増とも比例しています。

こういった状況から、大手の会社でも、うつ病に対する対応策を打ち出しているところも出てきていますね。当院にいらっしゃる患者さんのお話からも、会社内でも「うつ病」の人は増えてきているそうです。

 

  

 

⭐️ 「うつ病」になる原因や要素は、副腎疲労のそれとそっくり!?

 

ここまでの社会現象にもなっている「うつ病」。
一体どんなことが原因になっているのでしょう。

 

 

うつ病は、遺伝的要因、環境要因そして身体的要因から起こると言われています。
「遺伝的要因」については、また後の方でお話します。

 

 

まず「環境要因」としては・・・幼少期の辛い記憶・トラウマ、家族や親しい人の死、人間関係のストレス、家庭内の問題、就職や転職、転勤に伴う環境の変化、失業、財産の喪失、相続問題、貧困、結婚・妊娠・育児・引越などに伴う変化などが挙げられます。

そして、「身体的要因」では・・・肉体の酷使、睡眠不足、慢性的な疲労、感染症、癌、手術後、甲状腺の機能異常、月経や更年期などに関連するホルモンバランス、薬の副作用などがあげられます。

 

 

 

 

これ。

気付いた方もいらっしゃるかもしれませんが、「副腎疲労」になる原因とほとんど一緒。

 

 

それもそうですよね。
うつ病の方は、ほとんど「副腎疲労」に陥っている(副腎疲労によりホルモンバランスが崩れている)と言っても過言ではありません。

 

 

 

 

そして「うつ病」になりやすいタイプとしては、真面目で責任感が強い方。
そして完璧主義の方。
さらには人付き合いも良く、気も使えて、周囲の評価も高い方があげられます。

 

これも副腎疲労になりやすい人にそっくり。

 

こういうタイプの方は、なかなか人には疲れを見せずに、ストレスを溜め込んでしまっていたり、自分の許容範囲を超えて頑張り過ぎてしまうので、心身ともにバランスを崩しやすいと言えます。
特に副腎疲労になりやすい人と同様、義務感が強く、真面目で正直、几帳面、凝り性、そして完璧主義などの特徴があり、社交的でとても良い人な反面、何かあると激しやすい方もいらっしゃいます。
また他人の評価や人間関係もすごく重視していらっしゃる方が多いんです。

 

 

 

うつ病、そして副腎疲労になりやすい方は、じつは人間的にも本当に良い方が多くて、何かと頑張り過ぎてしまう人が多い。

 

 

 

 

気づきましたか?
この頑張り過ぎてしまうこと。

これは、副腎から「コルチゾール」を出して、いつも以上に頑張ってしまっているんです。
そして、副腎が疲れてコルチゾールが不足してくると今度は「アドレナリン」や「ノルアドレナリン」をたくさん出して、自分の疲れをおしてでも、さらに頑張り続けてしまっているんです。

 

しかも、自分では最初なかなか気付いていないので、いくところまで行ってしまう人も多いんです。

 

アドレナリンやノルアドレナリンが過剰に分泌されている時は、決まってこれら興奮性のホルモンのブレーキ役である「セロトニン」が不足している傾向にあります。

 

 

 

「セロトニン」は、アミノ酸のトリプトファンを材料にして作られ、心身をリラックスさせるホルモンでもあります。またこのセロトニンを材料として、睡眠ホルモンである「メラトニン」も作られるために、不足すれば、うつ病の方の不眠症とも関連してくるわけです。

アドレナリンが過剰に出ているとずっと神経が高ぶった状態で、交感神経優位になります。イライラしたり、怒りっぽくなることも多くなり、ひどい時には動悸がしてくることもあります。そしてノルアドレナリンが過剰だと、それこそ悲観的になってしまったり、急に落ち込んでしまったり、不安感を感じたりと精神的にも不安定になります。

 

 

これらのホルモンは、脳の神経細胞の中で細胞から細胞へ情報を伝えていますが、過剰に分泌されているとずっと興奮性の情報ばかりが行き交うようになり、興奮や不安などの状態が続くことになります。その結果、継続的な過活動に陥ってしまうので、精神的にも肉体的にも不安定な状態になり、最終的にはひどく疲弊してしまいます。
そういった状態にならないように気分や意欲を抑制して安定させてくれるのがブレーキ役の「セロトニン」でもあるわけです。

 

うつ病は、ブレーキ役のホルモンが極端に少なくなるために発症しやすくなります。
うつ病のお薬が、セロトニンの量を増やすものが多いのは、こういった理由からなのです。

 

 

 

 ⭐️ 身体のどこかしらに炎症があるとセロトニンが作られなくなる!? 

 

前回少し触れましたが、身体の中に何かしら炎症があるもしくは感染症にかかっていることもよくありません。

 

 

体内のどこかしらで炎症がある(火事が起こっている)と、アミノ酸のトリプトファンからリラックス系のホルモン「セロトニン」を生成する経路には行かず、代わりに「キノリン酸」という物質が作られてしまう経路(キヌレイン経路)に進みます。
このキノリン酸は神経毒性があると言われていて、アルツハイマー型認知症や、ハンチントン病、筋萎縮性側索硬化症、多発性硬化症、パーキンソン病などの脳の神経変性に関わっている可能性を示唆されています。

通常、キノリン酸は有毒のため、すぐに特有の酵素(キノリン酸ホスホリボシルトランスフェラーゼ)で無毒化されるのですが、人によって無毒化する力が弱い場合、脳内において異常な興奮状態が起こることにつながります。

 

 

 

この無毒化する力が弱いというのが、例えば酵素活性が弱い方や、遺伝子的にこの酵素をうまく合成できない人が含まれます。これが遺伝的要素という側面でもあるわけです。

 

 

  

このように体内に炎症(火事)が起こっていると、トリプトファンからセロトニンが作られづらくなり、キノリン酸へ向かう経路であるキヌレイン経路が活性化されるわけですが、これによりセロトニンによるブレーキが効かなくなるので、さらにアドレナリンやノルアドレナリンが止まらないということになります。

 

身体のどこかしらで炎症が起こっていると副腎疲労はもちろん、うつ病にもなりやすいということです。

 

 

こういった炎症は、私が臨床でやっている中ではやはり腸で起こっていることが多いです。

 

食物アレルギーや砂糖や精製された炭水化物の摂り過ぎは腸に炎症を起こすので、こういった食習慣を持っている人に「うつ病」が多いのもうなづけます。
そして、腸だけでなく、胃炎や胃潰瘍であっても症状の中に動悸がありますが、これは出血するといった要素以外にも、こういった背景によりアドレナリン・ノルアドレナリン過剰といった状況が起こり得るからだと私は思っています。

もちろん、他の炎症性疾患でも同様です。

 

 

 

⭐️ お腹のトラブルが「うつ病」につながる理由 

 

そして、もう一つ。

 

さらに難しいお話になりますが・・・

 

 

ドーパミンやノルアドレナリンなどのカテコールアミンを分解してくれる酵素があり、これをCOMT(カテコール-O-メチルトランスフェラーゼ)と言います。
このCOMTが遺伝子の変異によって働きがあまり良くない方もいらっしゃって、そういった遺伝子的変異「SNPs」があると、カテコールアミンの分解がゆっくりになり、結果カテコールアミンが過剰になる傾向になります。またCOMTはこれらのカテコールアミンを分解するときにメチル基を使うので、メチレーションという代謝がうまくまわっていないような方は、ここの分解がうまくいかなくなる傾向にあります。
(メチレーションは、副腎疲労を回復していくにもとても重要な分野の話なので、また別の機会でじっくりお話します)

 

そうなると、カテコールアミン過剰による、不安感、うつ病、そして不眠症なども起こってきます。
これも前述の遺伝的要素の一つになります。

  

 

 

COMTは女性ホルモンの代謝にも深く関わるのですが、この話もまた別の機会に譲るとして、実はここに腸の状態も関わってくるんです。

 

腸の状態が良くない方・・・

 

 

いわゆる甘いものや精製された炭水化物の摂り過ぎ、食物アレルギー、お酒や外食続きで食生活が乱れている人など、お腹の状態があまり良くない方、また乳酸菌が減っていて、カンジダなどのイースト類が繁殖しているようなトラブルをお腹に抱えているような方は、COMTの働きが抑制されてしまいます。
このことが結果的に、カテコールアミンの分解を抑えてしまい、カテコールアミン過剰による不安感、うつ病、不眠症を招いてしまいます。

 

 

腸脳相関とも言われるように、お腹のトラブルが精神状態につながるのはこういったこともあるんです。

 

深いですよねー。

 

 

  

 

ちょっと難しくなり過ぎたかもしれませんが、本当に奥が深く面白い話です。
トリプトファンからの代謝経路や、遺伝的なお話はまだまだ先がありますので、少しずつ話していきますね。

 

 

 

最後に・・・

 

私が臨床をしている感覚ですが、アドレナリンやノルアドレナリンが過剰に出やすい人がいますね〜。
そういう体質というよりは、性格や遺伝的要素も大きく関わっているのかもしれません。

 

身体を診るといつもカテコールアミンが過剰な方、いらっしゃるんです。

 

先ほどのうつ病になりやすい方とも通じますが、毎日休みなく動いている人にとても多いような気がしています。大抵、いろんなことに気を遣えて、何かイベントがあると何から何まで頑張ってやってしまう、さらに日常でもあまり家でのんびりということはなく、何かしら予定が入っていていつも外出している・・・

そんな方は要注意ですよ。

 

 

要注意です!なんて言っておきながら、お恥ずかしいのですが、私も実はこのタイプです・・・笑。
1日家でのんびりということが、本当にありません。
常になんかしら予定を詰めております。

いけないいけないと思いつつ・・・。

副腎疲労になるわけです。

 

 

 

さて、話は戻りますが、こういった方。

頭の回転も早いのでいろんなことに気がつく分、自分の体力以上のことをこなしてしまう。しかもこなせてしまうんです。どうやってこなしているかというと、アドレナリン頼りです。
自分では気付いていないのですが、アドレナリンを出すことがとても多く、アドレナリン分泌が癖のようになっていて、毎日何かしら常に考えたり、動いていて、ゆっくりしていないんですねー。

 

 

 

 

自分にも本当に言いたいと思いますが・・・
該当する方は是非とも!

 

1週間に1日でも、1日に数分でもリラックスする時間を必ず作りましょう!

 

 

 

それだけでも、副腎疲労、さらにはうつ病の予防になると思います。

 

 

長くなりましたが、アクセル役でもあるアドレナリン・ノルアドレナリンなどの「カテコールアミン」が過剰になり、ブレーキ役の「セロトニン」が少なくなると「うつ病」になりやすく、これこそが、副腎疲労と「うつ病」の深い関わりです。
またうつ症状がある人は、副腎から分泌されるDHEAというホルモンの分泌も低いこともわかっています。

 

 

では、また次回もお楽しみに〜。

 

 

 

Thank you for reading to the end.

 

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

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副腎疲労症候群とは 【その6】|精神状態に深く関わる副腎髄質ホルモン

 怒って今にも飛びかかってきそうな男性|副腎疲労blog

 

Summary:

 

⭐️ 副腎髄質から分泌される大切な3つのホルモン

⭐️ 戦うホルモン「アドレナリン」が過剰に分泌されている人

⭐️ 極度のストレスを感じると分泌される「ノルアドレナリン」

⭐️ 原因不明な身体の痛みの背景に「アドレナリン」過剰あり!?

 

 

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⭐️ 副腎髄質から分泌される大切な3つのホルモン

 

いままで、副腎皮質から分泌されるホルモンのお話をしてきました。
生命を維持している「コルチゾール」、そしてナトリウムとカリウムのバランスを取っている「アルドステロン」。

以前のBlogはこちら↓


 

 

この2つの大切なホルモンの働きを中心に話を進めてきたわけですが・・・

副腎は他にもいくつかのホルモンを分泌しているんです。
今日はその中でも副腎髄質(副腎皮質がまんじゅうの皮であれば、こちらはあんこの部分)から分泌されるホルモンについてお話していきましょう。

 

こっちも同じように重要です!!!

 

 

 

アドレナリン

ノルアドレナリン

ドーパミン

 

 

これらは精神状態に非常に深く関わる「副腎髄質ホルモン」です。

 

  

 

 

基本的にこれらのホルモンは興奮性のホルモンであり、交感神経を活発にすると思っていただければ良いと思います。
緊張している時や瞬時の危機にとっさに対処する時などに多く分泌されます。
実は、これらのホルモンのバランスや分泌量は「副腎」の働きにもとっても関わっているんです!

 

副腎髄質は、自律神経の交感神経の一部でもあり、交感神経と連携しながら生理作用を調節しています。
副腎髄質では、アミノ酸のフェニルアラニンやチロシンからドーパミン、ノルアドレナリン、アドレナリンを生成します。これらのホルモンは、脳内でも神経伝達物質として働き、交感神経の作用を強める働きがあります。

こういったホルモンがしっかり分泌されることで、血流や血圧をあげて身体をすばやく動かしたり、頭の回転を良くしたり、いつも以上に力が発揮できるようにしたり、やる気を起こしたりということが可能になります^^。

 

 

 

しかし・・・過剰に分泌されるとそれはそれで、問題が起きてしまうのです。

しかも、これらのホルモンが過剰に分泌されているケースも少なくはないんですよ〜。
(もちろん、少なくて問題が起きているケースもあります)

 

 

 

 ⭐️ 戦うホルモン「アドレナリン」が過剰に分泌されている人

 

「アドレナリン」というと、みなさんも聞いたことがあると思います。

 

何かと戦う時、もしくはスポーツをする時などによく出るイメージかもしれません。
確かにアドレナリンというと「戦うホルモン」とも言われていて、興奮した時に分泌されて、血圧や血流をあげていきます。

興奮して、カーッとなった時にも出てきそうなイメージですよね。笑。

 

 

副腎は英語では「adrenal gland」と言います。

いわゆるアドレナリンの臓器なわけです。

 

 

 

⭐️ 極度のストレスを感じると分泌される「ノルアドレナリン」

 

そしてもう一つのホルモンは、名前がアドレナリンと似ていますが、「ノルアドレナリン」というホルモンです。

こちらも同じように緊張した時や興奮した時に分泌されますが、どちらかというと身体が急激なストレスを感じた時に分泌され、ノルアドレナリンが多く分泌されると不安感やうつの症状が出やすくなると言われています。

 

 

 

 

これら、アドレナリンとノルアドレナリンが分泌されるのは、ストレスに対する初期段階のリアクションです。

身体が危機的状況に置かれた時や急なストレス下に置かれた時、不安、恐怖、怒りにさらされた時などに大量に放出されます。
筋肉の血管や気管支などを広げ、心拍数と血圧を上昇していき、筋肉などに関しても瞬時に動けるように準備してくれます。
そして、アドレナリンには血糖値をあげる働きもあり、そうすることで戦うエネルギーの準備をしてくれているとも言えるでしょう。

 

 

これらのホルモンが分泌されて、交感神経を優位にすることで、ストレスに対するアクセルの役割を果たしているわけでもあるんですねー。

 

よく、火事場のクソ力なんて言う言葉がありますが、こういった緊急の状態で普段以上の力が発揮出来るのは、まさにこれらのホルモンの活躍が関わっています^^。

 

 

 

 

「闘争のホルモン」と言われるのは、生命の危機にさらされた時に自分は「闘争」するのか、それとも「逃走」するのかを決断して、身体が極度のストレス下におかれた時にすぐ対応できるようにしているからだと言われています。

 

 

 

 

そして、もう一つの興奮性のホルモン「ドーパミン」。

 

こちらは、快感を覚えるホルモンとしても知られていますが、実はアドレナリンやノルアドレナリンの前駆物質でもあります。
働きとしては、運動調節、ホルモン調節、快の感情、意欲、学習などに関わると言われています。

 

 

 

そして、ドーパミンは、アドレナリン、ノルアドレナリンと共にカテコール基を持つので、

 

私たち医療従事者の中では「カテコールアミン」と呼ぶことも多いですね。

 

ドーパミンはまだまだ、謎の部分もありますが、中枢神経に関わる神経伝達物質になるので、過剰に増えると統合失調症の幻覚や妄想の症状の原因になったり、逆に減少してしまうとパーキンソン病の原因になったりと言われていて、うつ病との関わりもあります。

 

 

 

 

これら、副腎髄質から分泌されるホルモン達。

 

良いバランスでコントロールされていれば良いのですが、ストレスが極端にかかっていたり、身体が疲労状態なのに働かなければならない状態などでは、過剰に分泌されていることがあります。
そうなると問題も出てくるんですね〜。

 

副腎疲労の方で、これらのホルモンが過剰に出ている人けっこういますよー。
しかもアドレナリンが出ていると調子良く動けていたりもするので、自分では気づいていない方も多い。
でもその状態がずっと続くと、急に風邪で寝込んだり、動けなくなったり、重度の副腎疲労に陥ってしまうんです。

 

 

 

 

例えば・・・

 

 

仕事で責任のある立場になり、いつも気が張っている。

家族もしくは職場の人間関係で常にストレスにさらされている。

継続的なストレスで身体が疲労状態にあるが、それでも毎日忙しく働いている。

甘いものや炭水化物過剰摂取、カフェインを多飲をしている。

 

などなど・・・

 

 

 

こんな方は、アドレナリンやノルアドレナリンが過剰に分泌されていることが多いです。

 

また、忘れてはいけないのが、胃炎でも、大腸炎でも、膀胱炎でも、身体に何かしらの炎症が起こっている人もしくは感染症にかかっている人は、アドレナリンのブレーキ役でもあるセロトニンが作れなくなるので、アドレナリン過剰な状態になります。

これ、とっても大切なので、また別の機会でもじっくり話していきますが、こういう人多いです。

 

 

 

これらの興奮性のホルモンである「カテコールアミン」が過剰に分泌されていると・・・

 

夜の寝つきが悪くなったり、

妙に朝早く目が覚めてしまったり、

常に気が焦っていてなにか落ち着かない、

動悸がする 

 

こんなことが起こってきます。

 

 

 

 

そして、必ずと言って良いほど、腸の調子が悪くなりますね。

アドレナリンが多くなると腸粘膜が荒れやすくなるのはもちろん、蠕動運動が低下するので、腸の内容物が停滞しやすく、そこで細菌が異常繁殖することで腸内ガスが溜まることにつながります。

過敏性大腸炎にも大いに関わります。

 

 

 

⭐️ 原因不明な身体の痛みの背景に「アドレナリン」過剰あり!?

 

またこれはカイロプラクティックをやっているからこそわかるのですが、アドレナリンが過剰に出ている時は、関節を支える靭帯がゆるんで不安定になる傾向があるので、原因のわからない関節痛や身体の痛みに悩まされたりすることもあるんです。

 

急な腰痛、肩の痛み、膝、手首などどんな箇所でも起こり得ます。

こういう方、大抵どこの病院や接骨院、マッサージ院、整体院に行っても良くなっていないこと多いです。なぜって、どこ行っても、筋肉をゆるめたり、関節の動きを良くすることはしますが、関節を安定させる治療はしないからです。

 

しないというか、この状態を知らないもしくは判断できない先生がほとんどなんです。

 

 

副腎皮質から分泌されている「コルチゾール」はどちらかというと関節の安定に働くので、特に「コルチゾール」の分泌が低下していて「アドレナリン」が過剰に出ている状態と言えるでしょうか。

これ、明らかに副腎疲労の状態ですね。

 

 

 

 

また何回か先にお話しますが、副腎疲労には段階があります。

 

初めはストレスに反応して、たくさんのコルチゾールを分泌しながら副腎が頑張ります。

しかし、それがしばらく続くと副腎がやや疲れてきて、コルチゾールの分泌が不安定になってきます。それでも身体は動かなければならない時には「アドレナリン」を出して頑張ります。まさに土壇場のクソ力、停電になった時の補助電力みたいなものです。

アドレナリンが出ると、身体は一時的に元気になるので、本人は疲れていることにあまり気付かずに動けるようになります。しかし、そのうちコルチゾールも出なくなってくると完全なるアドレナリンファイターになります。しかもコルチゾールが出ないので、炎症や病気にもなりやすくなり、一旦風邪でもひくと寝込んでしまうんですね。

もちろん、さらにいくとアドレナリンすら出せなくなる完全、重度な副腎疲労がやってくるんですが・・・。

 

 

 

 

そして、こういったアドレナリンやノルアドレナリンがたくさん出ている時には、ブレーキ役のセロトニンが少ないことも多く、このことが、まさに現代でも問題視されている「うつ病」と関連してきます。

 

長くなりましたが、けっこう奥が深いんです、ここ。

面白いですよ〜。

 

次回は、アドレナリン・ノルアドレナリンと「うつ病」との関係についてお話していくことにしましょう。

お楽しみに〜。

 

 

  

Thank you for reading to the end.

 

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

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Written by

小菅一憲

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カイロプラクティックは、薬は使わず手だけで身体の治療をするアメリカ生まれのヘルスケアです。

みなさんに知られているような筋肉骨格系の治療はもちろん、カイロプラクティックの中の一つの学問アプライドキネシオロジー (AK)では、自律神経や内臓、ホルモン、神経、栄養のアンバランスをチェックし、それに対する治療を行うことができます。

アメリカではまさしくプライマリーケアとして認められ、準医師として統合医療の一翼を担っています。

カイロプラティカは、日本では唯一の副腎疲労専門カイロプラクティックです。 
また、患者さまのお身体に合わせた正しい栄養療法を行うことが出来る数少ないクリニックです。 
アメリカやオーストラリアのAKのオフィスでは、サプリメントを使った栄養サポートは日常的に行われており、当院でもAKを使って身体の状態をチェックし、どの内臓器が弱っているか、どういった栄養素が必要であるかを判断することで、カイロプラクティック治療はもちろん、原因に沿った栄養指導を行っています。  

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副腎疲労の治し方 【その2】|副腎疲労に朝コップ一杯の塩水

コップ一杯のお水とスプーン1さじの塩|副腎疲労blog

 

Summary:

 

⭐️ 副腎を回復するのは、毎日の自分の生活を変えていくこと

⭐️ 今日からでも無理なくできる副腎を回復する術

⭐️ 減塩を気にしすぎて、ミネラル不足な日本人!?

⭐️ 100%海水で作られた自然海塩はここがすごい!?

 

 

みなさん、こんにちは。

 

 

 

副腎疲労専門カイロプラクティック

「CHIROPRATICA」院長の小菅一憲です。

そしてこのBlogの筆者「Kossy (コッシー)」です。

 

 

このblogは「副腎」という臓器に特化して専門的なことを書いています。

 

そして、特にこの副腎という臓器が働き過ぎて疲れてしまう「副腎疲労 adrenal fatigue」という問題に焦点を当てているわけですが、「副腎疲労」については、まだ話の序章で、核の部分まで話は進んでいません。
それでも「副腎疲労の症状が当てはまる!」「私も副腎疲労かもしれない!」という方は、現時点でも「副腎疲労」についてとても気になっていると思います。

 

 

このblogでは「副腎疲労症候群とは」や「副腎疲労症候群の症状」というカテゴリーで、副腎と副腎疲労のことを詳しく、そして「副腎疲労の治し方」というカテゴリーで、副腎に良いこと、副腎を回復する術をお伝えしています。

 

今日は、副腎のことが気になっているみなさんのために、副腎を回復するために今日から簡単にできることを1つお話しします。

 

 

 

それも・・・

 

 

朝のコップ一杯の塩水

 

 

です!!!

 

 

 

 ⭐️ 副腎を回復するのは、毎日の自分の生活を変えていくこと

 

副腎疲労から回復して、健康を取り戻すために一番大事なことは、自分自身の生活習慣を変えていくことです。もっというと、自分の身体や心に一番合った生活に変えていくことなんです。

 

 

 

例えば、毎日のお仕事も、本当であれば過度な労働ではなく、ストレスフリーで自然体で出来るもの。なかなかそんなことは現実的には難しいのですが、副腎にとって、自分の身体に取ってはそれがベスト。
これはただ単に楽ということではなく、自分がストレスなく充実感を持って生き生きと働けるというのも大切なことになります。

職場の人間関係はもちろん、家族や親しい人との関係もとても大切です。

 

また食事も、不規則になって胃腸に負担をかけたり、自分に合わない食材を摂ることで腸に炎症ばかり起こしていたり・・・そんなことも副腎にとってはあまりよくありません。

 

そして、最近多いのは、身の回りの化学物質でしょう。石鹸や洗剤、シャンプー、リンス、整髪料、香水、芳香剤、殺虫剤、プラスティック製品、不燃材などなど。こういった自然でないものが身体に侵入してくることも身体に炎症を起こして、副腎を疲れさせてしまいます。

 

 

 

 

しかし、そうは言っても、仕事はすぐに変えられませんし、ストレスを感じている人から今すぐ遠く離れると言ったことは現実的ではありません。

 

その中で、今からでも無理なく出来そうな 副腎回復の術。
そんなものをここでは紹介していきたいと思っています。

 

 

 

 ⭐️ 今日からでも無理なくできる副腎を回復する術

 

さて、本題に移っていきましょう!

 

前回のblogでは、「副腎疲労の人は無性にしょっぱいものが食べたくなる」というお話をしました。

前回のblogはこちら↓

 

それにはナトリウム(塩分)やカリウムなどのミネラルの量を調節するホルモンである「アルドステロン」が関わっていましたね。
ナトリウムとカリウムの関係は、まさに天秤のようなもの。身体の中では常にある一定の濃度になるように調節されています。

 

 

ストレスによって副腎に負担がかかり始めると、副腎は頑張ってコルチゾールを分泌し、ストレスになんとかやられないように働きます。そんな時は、コルチゾールが過剰に分泌されるために、腎臓におけるナトリウムの再吸収が促され、その代わりカリウムが外に出ていくので、身体はどちらかというとカリウム不足になります。
しかし、そこからストレスが継続的にかかり、副腎がもう頑張れきれなくなって疲れてしまうと、コルチゾールが出せなくなってきます。そうすると、ナトリウムの再吸収が出来ないのはもちろん、ナトリウムとカリウムの調節を行なっている「アルドステロン」も不足するので、身体の中のナトリウムが維持出来ず、尿と一緒に外に出ていってしまうのです。

こうやって、副腎疲労がある程度進むと塩分不足になるわけです。

 

 

 

 

身体が塩不足になると、身体全体的なダルさや疲労感、気力が出ないなどの症状が出てきたり、立った時に血圧を上げられないといったような「起立性低血圧」いわゆる立ちくらみが起こったりすることが多くなります。

 

こういった時は、腎臓の病気などでドクターストップがかかっていなければ、食事の中や塩水などである程度ナトリウムを取り入れてあげることがとても有効です。

 

 

 

ここで、出てくるのがみなさんも明日から実践できる・・・

 

 

朝のコップ一杯の塩水

 

 

です!

 

 

 

副腎は、朝の6時〜8時ぐらいに目覚めて活動をし始めます。

その朝の寝起きに、コップ一杯の塩水を飲んで副腎をサポートしてあげることは、とってもとっても副腎の助けになるんですよ〜。

 

お水に溶かしていく塩の量は、自分が美味しく飲める程度の濃度が1番!
基本的には小さじ1/3〜1/2程度の量をコップ一杯のお水に溶かしてみてください。

それでちょっと薄いと感じたら、少し塩を足す、ちょっと濃いと感じたら、少し水を足す、そんな感じで濃度を調節してみてくださいね〜。

 

 

 

そして何より重要なのは・・・

 

 

 

どんなお塩を選ぶかです!

 

  

これ、とても大事なことなんですが、ここでは一般的な精製塩は使わずに、是非「海塩」を選んでください!!!精製塩は、99%以上が塩化ナトリウムで他のミネラルがほとんど入っていません。
そのように加工されてしまっているのです。

 

それに比べて、100%海水で作られた海塩は、ナトリウム以外にもカルシウム、マグネシウム、カリウム、亜鉛などの必須ミネラルが含まれています。

もちろん、最近は岩塩などでも良いお塩はたくさん売られていて、ご自身が美味しいと思えばそういったものを使うのもアリですが、人間の体内のミネラルバランスに一番近いのが海水ですので、私は海塩をお勧めしたいと思います^^。

 

 

 

 

私がよくお勧めしている(していた?)のは・・・

 

沖縄の「ぬちまーす」というお塩や、
宮古島の「雪塩」というお塩です。

 

これらは100%海水から作られており、マグネシウムも豊富で、とてもさらっとしていて粉のようなお塩です。
あまり塩っ辛くないので、初めはビックリするかもしれませんが、料理にも本当に合う!

私も食卓に置いて、素材を活かした料理にこれらのお塩を振りかけて食べるのが大好物です^^。

 

 

ただ、身体の状態によっては、もっと塩っぱい方が合う方もいると最近感じてきています。
今のご自身の体のミネラルバランスや副腎の状態にも関係してくると思いますが、やはり一番美味しく感じるお塩を選んでいただくのが一番かと思います。

私自身もいろいろなお塩を試しています。

 

 

 

 

通常、塩を取り過ぎてしまうと心配されるのが「高血圧」だと思います。

 

確かに精製塩は、99%ナトリウムなので摂り過ぎると、体内のミネラルバランスを悪くして、高血圧を招きかねません。
しかし、これらの自然な海塩は、逆に体内同様、様々なミネラルを含んでいるので、身体の調子を整え、血圧を下げてくれるとも言われているほどです。

特に「ぬちまーす」や「雪塩」はマグネシウムを多く含むため、逆に血圧を整えてくれるとも言われています(マグネシウムは血圧を下げてくれる天然のミネラルなので)。

 

 

 

⭐️ 減塩を気にしすぎて、ミネラル不足な日本人!?

 ⭐️ 100%海水で作られた自然海塩はここがすごい!?

 

一昔前から健康には減塩と叫ばれるようになって、日本人は返って塩分不足な人も多くなっています。
元々「塩」は、人間の身体には必須のミネラルの1つです。さらに塩には殺菌作用もあり、私も塩の歯磨き粉を使っていますが、身体や歯を洗ったり、料理に使ったりするのにもとても有効なんです。

 

 

特に自然な海塩は、私たちの「大切なミネラル源」でもあります。

 

 

減塩、減塩とそればかり気にすると返って私たちの身体の調節をしてくれているミネラルを失いかねません。
確かになんでも濃い味付けで醤油やソースたっぷりというのは考えものですが・・・。

出来れば普段の食事から、様々な食品添加物や果糖ブドウ糖液糖が含まれているような市販のドレッシングやソースなどは使わずに、こういった自然な海塩を使ってあげることが何より、毎日の健康増進に繋がるのではないでしょうか。

 

 

 

  

みなさんも是非是非、

 

 

ちょっと多めの「海塩生活」スタートしてみてください。

 

 

ちなみに最近は、原材料名が海塩となっていても、ミネラルがほとんど入っていないような安価な海外のものもありますので注意してください。

 

 

 

 

そして、この海塩の「塩水」は、夏の熱中症や脱水症状などにもとても有効で私もよく勧めるのですが、日中に疲れを感じる時などのミネラル補給には「梅干し」も最高です!
梅干しは、是非昔ながらの無添加のしょっぱい梅干しを選んでくださいね。

 

ではでは。
今日のお話はこんなところで。

 

次回をお楽しみに〜。

 

 

 

Thank you for reading to the end.

 

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副腎疲労症候群の症状 【その2】|副腎疲労の人はしょっぱいものが無性に欲しくなる!?

 木の机の上に並べられたお皿に入れられた綺麗な海塩|副腎疲労blog

 

Summary:

 

⭐️ 副腎皮質から分泌されるもう一つのホルモン「アルドステロン」とは!?

⭐️ ナトリウムとカリウムのバランスをとっている大事な「アルドステロン」

⭐️ 血液、細胞間の電解質のバランスが大切な理由

⭐️ 副腎疲労の状態によって、カリウム不足 or ナトリウム不足が変わる!?

 

 

みなさん、こんにちは。

 

 

 

副腎疲労専門カイロプラクティック

「CHIROPRATICA」院長の小菅一憲です。

そしてこのBlogの筆者「Kossy (コッシー)」です。

 

 

 

以前のblogで、副腎からは様々なホルモンが分泌されていて、そのホルモンによってストレスから身体を守っている、また身体の様々な調節機能を司っているというお話をしました。

以前のBlogはこちら↓


 

その第一のホルモンが副腎のスーパーホルモンである・・・

 

 

 

コルチゾール

 

 

でしたね^^。

 

  

そして、今日は副腎皮質から分泌されるもう一つのホルモン「アルドステロン」について焦点を当てていきたいと思います!

 

 

 

⭐️ 副腎皮質から分泌されるもう一つのホルモン「アルドステロン」とは!?

 

副腎皮質って覚えていますか?

副腎は饅頭のような構造をしているのでした。そして饅頭の皮の部分を「副腎皮質」、饅頭のあんこの部分を「副腎髄質」と言います。
そして、副腎皮質から分泌されるホルモンが「コルチゾール」と「アルドステロン」だったわけです。

 

 

 

このアルドステロンもとっても大事な働きを持っているんですよ〜。

 

  

副腎疲労の方で、よく聞かれるのは・・・

 

無性にしょっぱいものが食べたくなる!

 

っていう話。

 

 

  

これ、何でなんでしょうね?

 

実は・・・先ほどの「アルドステロン」っていうホルモンが関わっているんです^^。
アルドステロンは、前述したように副腎皮質から分泌されるホルモンで、詳しくお話すると、副腎皮質の3層のうち、一番外側にある球状帯から分泌される鉱質コルチコイド(ミネラルコルチコイド)のうちの一種です。

この「アルドステロン」。

どんなことをしているのかというと、血液や細胞、細胞間での体液の量や、ナトリウム(塩分)、カリウム、マグネシウムなどのミネラルの濃度を調節してくれているのです。
細胞は内側と外側で、ナトリウムとカリウムのバランスがとても大切です。

 

 

 

⭐️ ナトリウムとカリウムのバランスをとっている大事な「アルドステロン」

 

漬物をつくるときに塩漬けにするように、細胞も塩が多くのなってしまうとキューっと縮こまってしまうわけ。
キュウリを塩漬けにすることを思い出してください。
キュウリのお漬物は、キュッと縮んでいますよね。
そして、逆に塩分が少なくてカリウムが多い状態だとブヨブヨになってしまいます。

 

このように・・・血管や細胞間、細胞の内側・外側でのナトリウム・カリウムバランスはとても大切なものなのです。

 

 

 

⭐️ 血液、細胞間の電解質のバランスが大切な理由

 

副腎が疲れていて「アルドステロン」を作れなくなっていると、体内を循環するアルドステロン濃度が落ちて、細胞内のナトリウム(塩分)が維持出来ず、水分とともに腎臓から尿として排出されてしまいます。
この結果、起こるのが身体の「ナトリウム不足」。そして塩分と一緒に水分も出てしまうことで起こる「脱水症状」です。
実はこういったことからも、身体のダルさや疲労感が出てしまうのです。

 

そして、もっと悪いことに身体は細胞のナトリウム・カリウムバランスを保つために、ナトリウムが少なくなると、最終的にはカリウムも外に流れていってしまいます。

その結果、身体はナトリウム、カリウムなどの大切な電解質が常に不足している状況になるわけです。

 

 

 

 

このことが原因で「副腎疲労」になると・・・

 

塩辛いものが欲しくなる!

塩分不足でダルい、無気力になる!

心拍数が不規則になる!

立ちくらみが起こる!(立ったときにスムーズに血圧が上げられない)

 

なーんてことが起こるわけなんです。

 

 

 

 

 

もっと詳しくお話していくと・・・

ずっとお話してきた「コルチゾール」というホルモンもこのナトリウム不足には、関連しています。

 

 

コルチゾールは、腎臓に作用にしてナトリウムの再吸収を促してくれます。

もし副腎疲労が起こっていても、十分なコルチゾールが分泌出来なくなると、アルドステロンによる細胞の塩分維持が出来なくなるだけでなく、腎臓でのナトリウム再吸収も出来なくなり、結果として塩分が不足するので、塩辛いものが無性に欲しくなる方が多いんです。

 

 

 

⭐️ 副腎疲労の状態によって、カリウム不足 or ナトリウム不足が変わる!?

 

また、これは後のblogで詳しくお話しますが、副腎疲労の段階によっても状況は大きく変わってきます。

 

日々のストレスから身体を守るために、副腎が肥大しながら過剰に働いて頑張っているような「初期から中期の段階」だと、ある程度コルチゾールをたくさん分泌しています。この時、体内のコルチゾール値は高いので、腎臓におけるナトリウムの再吸収が促されナトリウム濃度が高まることで、逆にカリウムが少なくなる傾向にあります。

 

たとえば、足がつりやすい、運動をすると筋肉痛になりやすいなどの方は、カリウム不足が疑われます。
この場合は、カリウムの多い野菜や果物はオススメになります。

 

 

しかし、この逆に副腎疲労が「中期から後期」いわゆるコルチゾールの分泌が低下しているような副腎疲労のひどいケースでは、コルチゾール濃度が断然低いので、ナトリウム不足になりがち。
この場合は、特にご本人の自覚症状としても「しょっぱいものや辛いものが欲しくなる」といったことが出てきますので、そんな時は無添加の梅干しや朝に塩水を一杯摂ることが非常に有効です。

梅干しはミネラルも豊富なので、とってもオススメなんですよー。
また「朝の塩水」については副腎疲労の方には地味に効果あり!なので、また次のblogで詳しくお話しますね。

 

 

 

 

ナトリウムとカリウム。

 

様々なミネラルは、体内でバランスを取って働いています。

 

この2つのミネラルも、身体にとっては必要不可欠な成分で、まさに天秤のような関係。
副腎疲労の状態に合わせて、こういったミネラルをしっかり吸収していってあげると、体調管理や回復に非常に役立ちます。

 

次回は、副腎疲労の方にとても有効な「朝の一杯の塩水」についてお話していきます^^。

 

 

 

Thank you for reading to the end.

 

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また、患者さまのお身体に合わせた正しい栄養療法を行うことが出来る数少ないクリニックです。
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副腎疲労症候群の症状 【その1】|副腎疲労と悪夢

 顔に本をかぶせて寝る女性|副腎疲労blog

 

Summary:

 

⭐️ 悪夢の原因は、肝臓の問題(負担)が大きく関わる!?

⭐️ 食物アレルギー、精製された炭水化物の摂りすぎによる消化不良も悪夢につながる

⭐️ 悪夢を見る時に不足している栄養素とは一体!?

⭐️ 低血糖とアドレナリンと悪夢

 

 

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そしてこのBlogの筆者「Kossy (コッシー)」です。

 

 

今日は、最近の話に引き続き、睡眠つながりで、
副腎疲労の方が比較的多く悩まされる「悪夢」について、取り上げます!^^。

前回のblogはこちら↓

 

 

 

⭐️ 悪夢の原因は、肝臓の問題(負担)が大きく関わる!?

 

アプライドキネシオロジー(カイロプラクティックの一つの学問)の中では、悪夢は・・・

 

 

肝臓の問題 (負担)!!!

 

 

と言われます。

 

 

 

肝臓の負担というとみなさん、アルコール?お酒の飲み過ぎかな?とか思いますよね。
でも肝臓へ負担をかけるものってそれだけではありません!
たくさんある肝臓の働きの中でも、1番大事なのは「解毒」です。
その解毒で負担がかかっているということなのですが・・・

私が思う副腎疲労の方の肝臓負担は、重金属や化学物質などの蓄積が多いです。
これは肝臓におおいに負担になります。
この話はまたしばらくしたら、詳しくお話していきますね^^。

 

 

 

⭐️ 食物アレルギー、精製された炭水化物の摂りすぎによる消化不良も悪夢につながる

 

そして、今日はなんか酷い悪夢だったなぁ〜。
最近悪夢が多いなーと感じている人は、腸の不調から肝臓に負担がかかっていることが多いのではないかと私は思っています。

 

 

例えば・・・

自分に合わない食べ物(食物アレルギーや不耐症)または「小麦」や「乳製品」(副腎疲労の人に合わないことが多い)、さらには「精製された炭水化物の摂り過ぎ」などで消化不良が起きて腸が炎症状態、腸内フローラもボロボロ・・・

 

 

そんな状況だと、肝臓は腸の解毒のために過剰な労働を強いられることになります。

食生活が乱れて、胃腸に負担をかけてしまった日。
そんな日は決まって悪夢が多かったり、途中で酷い気分で起きてしまったり。
そんなことが考えられます。

 

 

 

 

また、消化不良が起こると 胃が張る、腸の蠕動運動が低下し、細菌が増殖してガスが溜まる、これらによって腹圧が高まり、横隔膜を下から押し上げる・・・その結果迷走神経を刺激して、動悸や不安感などが起こりやすくなるので、悪夢や中途覚醒につながる可能性も考えられます。
最近悪夢をよく見る方は、肝臓の負担、強いては腸に何か負担をかける食事をしなかったか考えてみてください。食物アレルギー、小麦、乳製品、精製された炭水化物の摂り過ぎ、または外食で添加物を摂ったなどなど・・・。

 

 

 

⭐️ 悪夢を見る時に不足している栄養素とは一体!?

 

さて、別の観点から。

 

肝臓以外に・・・悪夢を見ることで考えられるのがある栄養素が少ないことです。

それはなんと・・・

 

 

「ビタミンB群不足」です。

 

 

前回の話でもよく登場した睡眠ホルモン「メラトニン」。

 

メラトニンは、リラックスするホルモンである「セロトニン」から作られます。
こういったことからセロトニンが体内、もちろん脳内にも十分に量がないと「メラトニン」が作られないことになるのです。
セロトニンは、トリプトファンというアミノ酸を材料にして作られますが、その変換に酵素として関わるのが ビタミンB3であるナイアシンやB6、マグネシウムなどです。
トリプトファンという材料はもちろん、こういったビタミンB群がないとセロトニン、さらにはメラトニンが作れなくなってしまうのです。
もっと言うのであれば、体内(多くは腸内)で炎症が起こっていても、トリプトファンからセロトニンを作れなくなるので、前述の腸内環境というのも大きく関わっていることがわかります。

 

 

そして、この「ビタミンB6」。

ビタミンB6は、浅い睡眠「レム睡眠」を引き起こすために重要な栄養素でもあります。
人は、レム睡眠とノンレム睡眠(深い睡眠)を繰り返すことで、身体と脳が休まり、熟睡出来た感覚になります。

 

副腎疲労の方が特に不足しやすいと言われる「ビタミンB群」。

このビタミンB群が不足すると、リラックスするためのセロトニンが作れず、脳も休まりません。
人によっては、逆にアドレナリンが過剰に出ている状態が落ち着かない人もいるでしょう。

 

 

こういったことが悪夢を見ることにつながります。
ビタミンB群しっかり摂ってあげましょう^^。

 

 

 

⭐️ 低血糖とアドレナリンと悪夢

 

またよく、言われる悪夢の原因として、「低血糖」もあります。

 

こちらも副腎疲労とはおおいに関わる「低血糖」。

 

 

 

甘いものや炭水化物過剰な食生活をしていると、血糖値が上がったり、下がったりの不安定な状態が続き、血糖値が高く上がったその反応でその後に低くなり過ぎてしまう「反応性低血糖」。こんな方は、大抵夕飯の後にしばらくすると低血糖になっていて、夜中も低血糖状態なんてことよくあります。

午前1時〜3時の間に目が覚めるのであれば、副腎が糖に変換するのに用いる肝臓のグリコーゲンの貯蔵量が不足していることがあります。
こんな時は夜中に十分な血糖値が保てていない可能性があります。

 

 

副腎は、低血糖を防ぐように働くので、副腎がお休みできないのもよくありませんが、こういう時には決まってアドレナリンなどの血流や血圧を上昇させるホルモンが分泌されます。
脳内にアドレナリンやノルアドレナリンなどの興奮性のホルモンが分泌されていて、ゆっくりとした睡眠が取れるわけありません。

 

こういったことも、悪夢の原因になります。

 

もし、夜中にパニックや不安発作を起こしたり、悪夢を見たり、途中で何度も起きてしまうような場合には、低血糖を起こしている場合がとても多いです。

 

 

 

 

特に甘いものを欲することが多い、

炭水化物を食べ過ぎている、

食後に異様な眠気に襲われる、

食後に満腹感がない、

 

 

 などの方は要注意ですねー。

 

 

 

 

こうやって考えていくと、「悪夢」とは単なる偶然や突発的なことではなく、リラックスするセロトニンや良い睡眠を取るためのメラトニンが少なく、逆に興奮性のアドレナリンなどのホルモンが多い、また何かしらの消化不良によって腸内環境の悪化や炎症が起こり、肝臓に負担がかかっている、アルコールや添加物などの解毒で肝臓に負担がかかっている、夜中に低血糖を起こしている、そんなことが考えられるわけです。

 

 

 

今日は酷い夢をみたなー。

最近、寝起きが悪いなー。

どうも熟睡出来ないなー。

 

 

といった方は、一度食生活の見直し、そしてビタミンB群をしっかり摂取してみてください。

また夕飯には炭水化物をたくさん食べるのではなく、どちらかというと野菜やたんぱく質メインで食事をしてみてください(血糖値の安定と消化不良を防ぐため)。

 

 

 

ちゃんと、変わりますから^^。

 

睡眠も奥が深いです!
また機会があれば、話題にしていきましょう。

 

 

 

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Written by

小菅一憲

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副腎疲労の治し方 【その1】|脱!夜のスマホ!副腎疲労の回復には睡眠が1番!

仕事中大あくびをするサラリーマン|副腎疲労blog

 

Summary:

 

⭐️ 疲れやだるさが抜けない人がおろそかになっていることが多い「睡眠」

⭐️ 副腎疲労の人は夜型が多く、悪循環に陥っている!?

⭐️ 脱「夜のスマホ&PC」をして、副腎疲労から抜け出そう!

⭐️ だらけているわけではない!休日のゆっくり寝の利点

 

 

みなさん、こんにちは。

 

 

 

副腎疲労専門カイロプラクティック

「CHIROPRATICA」院長の小菅一憲です。

そしてこのBlogの筆者「Kossy (コッシー)」です。

 

 

 

今日は、副腎を回復する、そして労わってあげるために1番大事な「睡眠」について、掘り下げてみようと思います^^。

 

 

 

 ⭐️ 疲れやだるさが抜けない人がおろそかになっていることが多い「睡眠」

 

よくいらっしゃるんです。

 

 

「先生、なかなか疲れやダルさが抜けないんです」

 

 

そうおっしゃる方で、夜遅く寝ている人。

 

 

もちろん、副腎を痛めつけている何かしらの原因があると思いますが、睡眠が疎かになっていると、治るもんも治りません。
そういう方には、まず早い時間帯で寝てください!と言いたい。

 

 

 

毎日、夜中の12時過ぎ、もしくは1時〜2時に寝ている方。
是非、9時。いやいやそれだとなかなか現代人は難しいですね・・・笑。
10時、最低でも11時に寝てあげてください。次の日の調子が全く違いますから。
もちろん、胃腸が荒れていたり、身体で何かしらの炎症が起きている人は、セロトニンがうまく作れず、睡眠ホルモン「メラトニン」も減っていて、なかなか寝付けない、途中でどうしても起きてしまう方もいると思います。

そういう方は是非相談してください。
治す方法ありますから。

 

それだけ、睡眠は大事です。

 

 

 

 ⭐️ 副腎疲労の人は夜型が多く、悪循環に陥っている!?

  

今の世代は特に、パソコンやタブレット、スマホなどを頻繁に使う生活になってきました。

実はこれ、睡眠の妨げになっていることがあります!

 

こういったものは本当に便利で、様々な情報にもすぐにアクセスすることが出来るので、たしかに私自身もよく使います。しかしその一方で、こういう電気製品を使うことで睡眠時間が極端に少なくなっている方もたくさんいるんです。

 

 

 

特に 副腎疲労の方は、夜型の人がとても多い です。

 

 

メールなどのご連絡も大抵遅い時間が多いんですねー。
もちろん、夜にならないと元気が出ないという人も多いので、当然と言えば当然なのですが・・・。
夜になってようやくコルチゾールが分泌されることで元気になると、そこからPCでいろいろと作業をしたり、ネットサーフィンしたり、スマホをずっと見てしまったり。
そういう方多いです。

気持ちはとてもよくわかるのですが、自分の身体を労わるために、副腎を大切にしてあげるために、是非そこはグッと我慢して頂きたいと思うのです。

 

 

 

 ⭐️ 脱「夜のスマホ&PC」をして、副腎疲労から抜け出そう!

 

前回もお話しましたが、睡眠ホルモンの「メラトニン」は、明るい光で分解されてしまいます。

前回のblogはこちら↓

そんな「メラトニン」には、パソコン、タブレット、そしてスマホから出されるブルーライトはまさに天敵。
どんどん、メラトニンが分解されて、なかなか寝付けないことにつながります。

 

 

 

睡眠のリズムを整えるには、夜暗くなってきたらコルチゾールの分泌を抑えて、メラトニンをしっかりと分泌してあげることが大切です。

夜暗くなっても、こういった明るい光を浴びていると、交感神経を刺激し、なかなかコルチゾール濃度が低くなりません。そうなると交感神経から副交感神経への切り替わりもうまく行かずに、メラトニンも分泌されないので、なかなか寝付けなくなります。

 

本来であれば、完全に暗くなる8〜9時ぐらいにはコルチゾールの分泌は低くなり、メラトニンが分泌され始めます。メラトニンが分泌されて、身体もリラックスし、副交感神経が優位になることで良い睡眠を取ることが出来ます。
その後、朝が来て太陽の自然光を浴びると、メラトニンの分泌は一時高くなった後におさまってきます。体内時計のスイッチオンですね。そうすると副腎が活動をスタートし、コルチゾールを分泌し始め、交感神経が高まり、1日の活動がスタートします。

 

コルチゾールとメラトニンの日内リズム(手書き)|副腎疲労blog 

 

しかし、夜に明るい光を浴び続けている人は、メラトニンが分解されてしまい、コルチゾールもなかなかおさまりません。明るい光によって交感神経が刺激されているので、そのまま寝ようと思っても寝付けず、途中で起きてしまうということもあります。
また寝る時間に交感神経と副交感神経の入れ替わりがうまくいかないので、夜中も交感神経が高ぶっている状態が続き、ようやく副交感神経優位になったら朝を迎えるということもあります。
そういった方は決まって、夜に休めなかった副腎がスロースタートで、まだ副交感神経優位のままなので、大体朝は重だるい、疲労感、元気に動き出せないということが起こってしまうのです。

 

 

 

なんとか、脱「夜のスマホ&PC」をして、この悪循環を断ち切ってあげましょう!

 

 

 

そして、出来たら、部屋の照明などにも気を使ってあげてください。

 

現代では、蛍光灯(最近はもっと良くないLEDも出てきました)でどこにいても明るい環境になっています。
特に蛍光灯でも「昼光色」というタイプの光は太陽光にも匹敵する明るさなので、特に暖色系にして間接照明にするのがベストです。
実はコンビニは、よくこの「昼光色」の照明を使っているんですね〜。
明るい光には、覚醒作用や交感神経を興奮させる作用があるので、道理でこういったコンビニやスーパー、家電量販店などに行くと目がチカチカして辛くなる人がいるわけです。

 

 

 

 

私も元々副腎が弱いタイプなので、電気屋さんはあまり好きになれないんですよね。

なぜか疲れる。疲れるんです・・・笑。

 

 

 

みなさん。

 

副腎を回復するには、まず何より・・・

 睡眠が1番!

 

ということを是非覚えておいてください。

 

 

夜メラトニンをしっかり分泌して、良い睡眠を取ることが、副腎をゆっくりと休ませることにつながります。

 

ちなみに、夜11時までには身体を休めて、夜12時の時点で深い眠りのノンレム睡眠に入っていると疲れが取れやすくなります。
これは成長ホルモンが分泌されるから。
私たち大人はもうそんなに成長しませんが(笑)、成長ホルモンには、身体の成長を促すだけでなく、身体の修復もしてくれる働きがあります。
そんな成長ホルモンは夜12時に活性化されるんです。

夜12時以降に寝ている人は、メラトニンはもちろん成長ホルモンの分泌も少ないので、なかなか身体が修復しませんねー。
肌が荒れるのもわかります。
ということは・・・なるべく10時半ぐらいには布団に入ることが重要ということです。
そして、夜12時ぐらいには深い眠りに入る。

夜のPCやスマホは癖になってしまっていて、楽しいのもわかるのですが、疲れている時にはなんとか我慢をして、早く寝てあげることで次の日の元気につなげましょう。

 

 

 

 ⭐️ だらけているわけではない!休日のゆっくり寝の利点 

 

それと、最後にもう1つ。

 

副腎が疲れていると、日中でもかなり眠くなることが多いと思うんです。

電車の中では知らぬ間に寝てしまったり、仕事中もうつらうつらしてしまう・・・。
仕事でパソコンに向かっていても、とにかく眠くて仕方がない・・・。
私も経験があるので本当によくわかります。

 

 

 

そんな傾向がある方。
それだけ副腎が疲れているということです。  
パワースリープ(睡眠は元気の源)という言葉があるように、それが許される環境でしたら、日中に「昼寝をする」ことも1つです。

また、今までコルチゾールやメラトニンの日内リズムをお話してきたので、朝のリズムが気になるかもしれませんが・・・

 

副腎疲労の時は、
休日に是非ゆっくり寝てあげてください。

 

 

 

朝起きられない、動き出せないというのは、コルチゾール不足ということもありますが、明らかに身体が休息を欲しています。そんな時は無理をせず、ゆっくり寝てあげることも大事です。
そうしていくうちに、副腎疲労が回復してきたら、徐々に朝のリズムを取り戻していってください。

寝ることで、副腎は良い方向に向います。
みなさん是非、パワースリープの「睡眠」を大切に^^。

 

 

 

Thank you for reading to the end.

 

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アメリカではまさしくプライマリーケアとして認められ、準医師として統合医療の一翼を担っています。

カイロプラティカは、日本では唯一の副腎疲労専門カイロプラクティックです。 
また、患者さまのお身体に合わせた正しい栄養療法を行うことが出来る数少ないクリニックです。 
アメリカやオーストラリアのAKのオフィスでは、サプリメントを使った栄養サポートは日常的に行われており、当院でもAKを使って身体の状態をチェックし、どの内臓器が弱っているか、どういった栄養素が必要であるかを判断することで、カイロプラクティック治療はもちろん、原因に沿った栄養指導を行っています。  

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副腎疲労症候群とは 【その5】|コルチゾールの日内リズムと睡眠ホルモンとの関係「1日はこうやって回っている」

時計の針を動かそうとするサラリーマン|副腎疲労blog

 

Summary:

 

⭐️ サーカディアンリズムに合わせて分泌される「コルチゾール」

⭐️ コルチゾールの日内変動が乱れると起こる不調の数々

⭐️ 太陽のホルモン「コルチゾール」と月のホルモン「メラトニン」

⭐️ メラトニンをしっかり分泌することが副腎の健康につながる!?

 

 

みなさん、こんにちは。

 

 

 

副腎疲労専門カイロプラクティック

「CHIROPRATICA」院長の小菅一憲です。

そしてこのBlogの筆者「Kossy (コッシー)」です。 

 

 

前回は、副腎が分泌する私たちが生きていくためには欠かすことの出来ないホルモン。

 

「コルチゾール Cortisol」のお話をしてきました。 

前回のblogはこちら↓

 

 

 

このコルチゾールの分泌のされ方ですが、実は、1日を通して一定の量が分泌されるわけではなく、脳にある体内時計によって1日の分泌パターンが調整されています。これをコルチゾールの「日内変動 Circadian Rhythm」と言います。

 コルチゾールは、このような1日のリズムに合わせて分泌され、血液の中に放出されるとあっという間に身体のあちこちに循環されていきます。またストレスの状態によって増えたりしながら、身体を調節しています。

 

 

副腎が疲れていて、機能低下をしていると、この分泌リズムが狂ってしまったり、出なければならない時間帯に必要なコルチゾールが出ないことによって、いろいろな症状につながってくるんですね〜。

 

 

 

 ⭐️ サーカディアンリズムに合わせて分泌される「コルチゾール」

 

コルチゾールの 「日内変動 Circadian Rhythm」 とは・・・

 

 

コルチゾールは、ストレスに対応したり、多くのエネルギーを必要とする日中の活動に備えるために、通常は午前6時頃から分泌がスタートし、朝の8時頃にピークを迎えます。

 

その後、次第に分泌量が減っていきます。午前11時頃から午後3時頃にかけては急速に生産量が減っていき、それ以降、午前0時前後にかけてはさらに生産量が低くなっていきます。

そして、日中働いた副腎をやすませるための夜中には、ピーク時の10分の1以下にまで低下するのです。

 

 

 

 

もちろん、このコルチゾール分泌の曲線はなめらかな曲線ではなく、状況に合わせて急上昇が何度も起こったりします。
ストレスがかかれば、分泌が高まりますし、何かを食べれば、コルチゾール濃度の小さな上昇が起こります。それこそ、スパイク状の急上昇もありますし、小刻みな小さな上昇もあるんです。

 

 

 

⭐️ コルチゾールの日内変動が乱れると起こる不調の数々

 

副腎疲労の状態になると、このコルチゾールのリズムがみなさんそれぞれ違うんですねー。

 

たとえば、1日を通してコルチゾールが低い方もいらっしゃいますし、コルチゾールの生産が非常に不規則の方もいます。またお仕事によっては、気が張ったり、緊張する時間帯でコルチゾールが高まっていて、その他の時間帯ではかなり少ない方もいます。もちろん、夜間のお仕事をしている方なんかは、コルチゾールのリズムが全く崩れている方もいるんです。

 

私が見た中で比較的多いのが、朝のコルチゾールがかなり低いレベルで日中ずっと低い分泌をキープし、夜ご飯以降に分泌が高くなってくるパターンです。

こういったパターンだと、決まって朝は起きられない、ベットから出たくない、元気が出ない、日中もずっとダルさと疲労感があるのですが、夜ご飯を食べてから急に元気が出てきてハイテンションになるので、そこからいろいろ作業をして夜なかなか眠れない・・・というような悪循環に陥っていること方をよく見かけます。

  

 

 

 

コルチゾールは、私たちが日中元気に活動するために不可欠なホルモンですから・・・

 

このように日内変動のリズムに反して、コルチゾールが過剰に分泌されたり、逆に分泌されなかったりすると、体調の状態が大きく変動し、不調につながるんです。

 

 

 

この日内変動のリズムを保つのに大切なのは・・・

 

1つ目に「ストレスをかけ過ぎないこと」、2つ目に「規則的な食事や間食」、3つ目に「睡眠」です。
これ、そのまま副腎のケア、副腎疲労の回復につながっちゃうんですが、少し説明していきましょう^^。

 

 

 

まず、ストレスマネジメント。

コルチゾールは、大きなストレスを浴び続けていると枯渇していくので、なるべくコルチゾールの無駄な浪費を防いであげるために、ストレスのコントロールは必須になります。

 

そして、規則的な食事と間食。

食事をすると、コルチゾールの分泌が高まります。

規則的な食事と合間に適切な間食(甘いものはダメですよ)をしてあげることで、より長い時間帯コルチゾール濃度を保つことができます。また副腎疲労の度合いにもよりますが、適度な運動もコルチゾール濃度を高めるのにかなり効果的です(極端な副腎疲労の方には、運動が逆効果になることもあります)。

 

最後に、睡眠。

これ本当に大事。
これが副腎疲労の1番の特効薬かもしれません。

 

 

 

⭐️ 太陽のホルモン「コルチゾール」と月のホルモン「メラトニン」

 

コルチゾールと睡眠のホルモンである 「メラトニン」 の関係をお話しておきましょう。

 

日中私たちが活動していくのに大事な「コルチゾール」と、夜に睡眠を取って身体を休めるために必要な「メラトニン」。
コルチゾールとメラトニンは、相関関係にあります。よくコルチゾールは「太陽のホルモン」、メラトニンは「月のホルモン」とも呼ばれるんです!

 

 コルチゾールとメラトニンの日内リズム|副腎疲労blog

 

 

実は、日中のコルチゾールを正常に分泌するのに、夜に「月のホルモン」メラトニンをしっかり分泌してあげることがとても重要なのです。メラトニンをしっかり生産して夜睡眠を取ることが、身体を休めることはもちろん、夜のコルチゾール分泌を低くし、副腎をゆっくり休めてあげることにつながります。

 

最近は、この大切なメラトニンがうまく分泌されずに、1日働いた副腎が全く休めていない人が多くいます。

 

 

 

 ⭐️ メラトニンをしっかり分泌することが副腎の健康につながる!?

 

メラトニンというホルモンは、光で分解されます。

 

夕方、特に夜9時以降は、自然な環境下では光もなく真っ暗な状態が普通です。

しかし、現代人が生活する環境は自然の状況とはかけ離れています。夜になっても、街は煌々とネオンの光で眩しいですし、ビルや家の中も蛍光灯でバッチリ明るいですよね。さらに悪いことに最近は夜に携帯やタブレットを見ている人が本当に多い。
テレビやPC、そしてタブレットやスマホなどを見ていると、これらの強い光でメラトニンは分解されてしまうんですよー。

技術開発によって、テレビやPC、スマホの画面は本当に綺麗になりました。
でも実はこれ、強力な明るさの光が目に入ってきてるってこと。
メラトニンホルモンがどんどん分解されてしまいます。LEDもしかりです。

 

夜寝る前に、布団に入ってから携帯でネットサーフィンはもってのほかです。笑。
やってしまうのはとてもわかるんですが、我慢して自分の身体を労わってあげましょう。

 

 

 

 

朝の6時〜8時にしっかりとコルチゾールを分泌して、元気に1日がスタートし、日中も質の良い食事を摂りながら、コルチゾールの分泌をキープしてエネルギッシュに過ごす。夕方以降は次第にスローダウンして、日が落ちるのと同時にコルチゾールはほとんど出なくなります。そうすると暗くなったことに合わせて、睡眠ホルモンであるメラトニンが分泌され、私たちは睡眠に誘われます。そうやって、夜中はメラトニンの分泌が高まり、良い睡眠を取って身体を休めます。そして、また朝を迎え、私たちの脳が日の光を感じるとメラトニンレベルは急激に低下し、今度は副腎が活発に働き出して、コルチゾールを分泌し、1日が元気にスタートするのです。

 

 

 

太陽のホルモン「コルチゾール」と月のホルモン「メラトニン」をリズムよく、分泌させてあげること。

それが自律神経の良いバランスやメリハリのある昼と夜の切り替わりにつながることはもちろん、副腎の健康にとても大切なことです。

 

 

 

次回は、そんな副腎の健康に大切な「睡眠」のお話をしていきたいと思います!

つづく。

 

 

 

Thank you for reading to the end.

 

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また、患者さまのお身体に合わせた正しい栄養療法を行うことが出来る数少ないクリニックです。 
アメリカやオーストラリアのAKのオフィスでは、サプリメントを使った栄養サポートは日常的に行われており、当院でもAKを使って身体の状態をチェックし、どの内臓器が弱っているか、どういった栄養素が必要であるかを判断することで、カイロプラクティック治療はもちろん、原因に沿った栄養指導を行っています。  

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副腎疲労症候群とは 【その4】|あらゆるストレスから身体を守るホルモン「コルチゾール」

ストレスに頭を抱えるサラリーマン|副腎疲労blog

 

Summary:

 

⭐️ 私たちの身体の中で、大切なホルモンを分泌する「内分泌器」

⭐️ 副腎皮質ホルモンの中でも中心人物である「コルチゾール」

⭐️ 副腎皮質ホルモンの5つの大きな働きと不調の理由

⭐️ コルチゾールがなければ、私たちは生きてはいけない!?

 

 

みなさん、こんにちは。

 

 

 

副腎疲労専門カイロプラクティック「CHIROPRATICA」院長の小菅一憲です。

そしてこのBlogの筆者「Kossy(コッシー)」です。

 

 

 

 ⭐️ 私たちの身体の中で、大切なホルモンを分泌する「内分泌器」

 

私たちの身体の中で、ホルモンを分泌する器官を 「内分泌器」 と言いますが・・・

 

 

副腎以外にも

 

脳にあるホルモンの中枢「下垂体」や睡眠ホルモンであるメラトニンを分泌する「松果体」、

エネルギー代謝や体温調節を行っている「甲状腺」、

血糖値をコントロールするインスリンを分泌する「膵臓」、

性ホルモンを分泌する「卵巣」や「精巣」

などがあります。

  

 

 

副腎は、前回からお話ししてきたように、50種類以上ものホルモンを作り出し、複雑な作用を行いながら身体でエネルギーを作っていきます。

前回のBlogはこちら↓

身体の中でも、これだけ多くのホルモンを生産、そして分泌しながら、たくさんの仕事を行っている器官は他にはありません。

 

副腎は本当に、小さいながらも 命に関わる力強い臓器 なんですね〜。

 

 

 

⭐️ 副腎皮質ホルモンの中でも中心人物である「コルチゾール」

 

そして、副腎が分泌するたくさんおホルモンの中でも、特に重要なのが・・・

 

 

 

「コルチゾール Cortisol」

 

 

というスーパーホルモンです。 

 

 

 

「コルチゾール」は、前回お話した副腎のまんじゅうの皮の部分「副腎皮質」から分泌されます。

 

副腎皮質では、コレステロールを原料にして、総称して副腎皮質ホルモン(ステロイドホルモン)と呼ばれるホルモン(「コルチゾール」や「アルドステロン」など)を合成して、分泌しています。

これらのホルモンは生命維持に関わるホルモンですが、特に大切なのが、副腎皮質の「束状帯」で作られる 糖質コルチコイド(グルココルチコイド)というホルモンです。そして、糖質コルチコイド中の一つが「コルチゾール」というホルモンなんです。

 

 

副腎皮質ホルモン、特に「コルチゾール」は身体のさまざまなメカニズムと対応しながら、ストレスを受けるたびに、血糖や血圧のコントロール、免疫機能、精神・神経サポート、骨の代謝などが正常に働くように、その調整を素早く行っています。

また、ストレス時などに脂肪からエネルギーを作ったり、身体の修復に必要なタンパク質を使えるようにしています。

量は微量ですが、正確でバランスのとれた分量を分泌しながら、コントロールしているんです^^。

 

 

 

⭐️ 副腎皮質ホルモンの5つの大きな働きと不調の理由

 

◇ 血糖値のコントロール

 

血液中のブドウ糖の量を示すのが血糖値です。ブドウ糖は、私たちが生命活動を行うための大切なエネルギー源ですよね。
そのため、一定の値に厳密にコントロールされています。

副腎皮質ホルモンは、この血糖値をどちらかというと下がりすぎないようにして、安定するようにコントロールしているんですよー。
なので、血糖値が上下するような食生活(糖質、精製された炭水化物の摂り過ぎ)をしていると負担がかかるっちゅうわけです。

 

 

◇ 血圧のコントロール

 

高血圧は、怖い血管性の病気を引き起こします。そして、もちろん血圧が下がりすぎても、身体が動きませんね。副腎皮質ホルモンは、塩分とカリウムの調節も行いながら、血圧をコントロールしています。

副腎の機能が落ちてくると、塩分を維持出来なくなり、血圧が下がってきます。
これも、副腎疲労の時に朝が辛かったり、身体がだるくなるのに一躍かっていますね。塩っ辛いものが欲しくなるのもこれです。

 

 

◇ 免疫機能

 

副腎皮質ホルモンは、免疫機能もコントロールしています。

特に「コルチゾール」は、炎症を抑えたり、アレルギーを改善してくれる働きをします。

こんなことから、アレルギー物質にいつも暴露していたり、身体で(特に腸が多い)炎症がずっと起きている状態だと、副腎も疲れてしまうわけ。
副腎が疲れると、風邪をひきやすかったり、はたまた治りずらかったり、アレルギーが酷くなったり、傷がなかなか治らないのも、ここに関連しています。
そして、副腎疲労になると、やはり炎の付く病気や症状が起こりやすい。それはコルチゾールが不足して、炎症が抑えられないからです。

 

 

◇ 精神・神経サポート

 

交感神経を適切にコントロールしたり、体内時計を正常に働かせ、睡眠をサポートするようなことも行っています。

 

 

◇ 骨の代謝

 

副腎皮質ホルモンは、骨の組成成分であるカルシウムのバランスを保ってくれています。

 

 

 

 ⭐️ コルチゾールがなければ、私たちは生きていけない!?

 

コルチゾール「Cortisol」

 

が、大切という話をしましたが、それは血糖値をコントロールしたり、身体の修復や回復を行ったり、炎症を抑えて病気やアレルギーにならないようにするのはもちろん、何よりストレスや環境要因(大気汚染、重金属、生活用品の中の化学物質など)、食事に含まれる自然でないもの(食品添加物や抗生剤、ホルモン剤など)から身体を守ってくれている「ホルモン」だからです。

 

 

コルチゾールがなければ、私たちはこーんな毒だらけの現代社会を生きてはいけません・・・。

 

 

 

ちなみに「コルチゾール」は、1日のリズムに沿ってストレスの状態に合わせて分泌されています。

 

これを・・・

 

 

コルチゾールの「日内リズム」と言います。

 

これ、とても大切。
リズム良く分泌されていないと、人間はうまく動けなくなります。

 

 

次回は、そんなコルチゾールの日内変動についてお話しましょう!

つづく。

 

 

 

Thank you for reading to the end.

 

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Written by

小菅一憲

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副腎疲労症候群とは 【その3】|副腎が分泌するホルモンが病気を治す!

 夕陽に向かって拳をあげる人|副腎疲労blog

 

Summary:

 

⭐️ 副腎が分泌するすごいホルモンの話

⭐️ 生命を維持するために不可欠な50以上のホルモン

⭐️ 女性でも男性ホルモン「テストステロン」が分泌される!?不足すれば問題に

⭐️ 副腎まんじゅうの皮「副腎皮質」と、あんこ「副腎髄質」について

 

 

みなさん、こんにちは。

 

 

 

副腎疲労専門カイロプラクティック「CHIROPRATICA」院長の小菅一憲です。

そしてこのBlogの筆者「Kossy(コッシー)」です。

 

 

前回のBlogでは、副腎がホルモンを分泌していろいろな働きをしていると話しました。

前回のBlogはこちら↓

今日は「副腎」が分泌するすごいホルモンについてのお話をしていきましょう!

 

 

 

⭐️ 副腎が分泌するすごいホルモンの話

⭐️ 生命を維持するために不可欠な50以上のホルモン

⭐️ 女性でも男性ホルモン「テストステロン」が分泌される!?不足すれば問題に

 

 

私たちの身体の中では、さまざまなホルモンが分泌されていますが、その中でも副腎は生命を維持するために不可欠な50以上のホルモンを分泌しています。

 

例えば・・・

 

 

興奮した時や緊張する時に分泌する「アドレナリン」や、

身体の炎症を抑えてくれたり、エネルギーを作る「コルチゾール」、

そしてさまざまな性ホルモン・・女性ホルモンの「プロゲステロン」や「エストロゲン」、

男性ホルモンの「テストステロン」、

若返りホルモンと呼ばれる「DHEA」「DHEAs」などなど。

 

 

 

 

意外だったかもしれませんが、女性でも男性ホルモン(男性でも女性ホルモン)は分泌されていて、特に逆の性ホルモンはなんと副腎で分泌されているのです!
そして、女性でも「テストステロン」が不足すれば、性欲が低下したり、ブレインフォグ(頭に霧がかかったような状態)になるので、結構ここも重要なんですよー。

男性側もしかりです。

 

副腎がしっかり機能すれば、これらのホルモンが正常に作られ、体調も安定しますが、逆にさまざまなストレスで副腎が疲れて、機能低下の状態になってしまうと、ホルモンの分泌が低下したり、バランスが悪くなり、病気や不調の原因になります。

 

 

 

⭐️ 副腎まんじゅうの皮「副腎皮質」と、あんこ「副腎髄質」について

 

さて、そんなたくさんのホルモンを作り出す「副腎」。

一体どんな臓器なのでしょう。

 

 

前回もお話ししましたが、非常に小さい臓器です。腎臓の上に帽子のように乗っているのがこの「副腎(Adrenal Gland)」です。
重さも3〜5g、腎臓の20分の1しかありません。

腎臓にくっついているので、密接な関係があるのかと思いきや、オリジンは全く違い、腎臓は泌尿器系の臓器であるのに対して、副腎はホルモンを分泌する内分泌器官の一つなんですね〜。
腎臓が 野球ボール ぐらいとしたら、副腎は クルミ ぐらいと考えるとイメージ湧くでしょうか^^。

 

こんなに小さい副腎ですが、ほんっとにパワフルな臓器です。

 

 

 

 

さてさて、
副腎を真っ二つに切ってみると、絵のようにひしゃげた「まんじゅう」のような形をしています。

 

外の薄皮はCapsuleと書いてありますが、その内側の皮は「副腎皮質 Cortex」
そして、あんこの部分が「副腎髄質 Medulla」と呼ばれています。

 

そして、この「副腎皮質」と「副腎髄質」から分泌されるホルモンがそれぞれ違うのです。

 

 

 

◇ 副腎皮質ホルモン

コルチゾール
DHEA
アルドステロン
など

 

◇ 副腎髄質ホルモン

 アドレナリン
ノルアドレナリン
ドーパミン
など

 

 

 

特にこの中でも、このBlogのテーマでもある「副腎疲労」には・・・

 

 

コルチゾール「Cortisol」

 

 

と呼ばれるスーパーホルモンが関わっているのですが、
今日はここまでにして・・・

 

 

 

次回は、そんなスーパーホルモン「コルチゾール」の話をしていきましょう^^。

つづく。

 

 

  

Thank you for reading to the end.

 

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

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